BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】 作:放仮ごdz
今回はアンケートに基づき、もしミランダ戦がエヴリン二人だったら?をお送りします。わかりにくいのでオリジナルエヴリンは【】の吹き出しで台詞を書いてます。自己解釈の独自設定ですが驚愕の事実まで判明したり。イーサンと二人のエヴリンの漫才、楽しんでいただけると幸いです。
ミランダに敗れ、心臓を抜き取られて生死の境をさまよったイーサン。精神世界でオリジナルのエヴリンと邂逅し幻影エヴリンと共に受け入れ、蘇生したイーサンはデュークの馬車で決戦の地に向かっていた。
「…そういや、オリジナルのエヴリンも着いてくるんだな」
【そうだけど、何か悪い?】
『一つになってパワーアップしようと思ったんだけど、この私も言いたいことがあるんだって』
【よく考えたらあのクソBBAになんも言わずに消えるのはなんか嫌だ】
「『わかる』」
【…ウザいほど息がぴったり、気持ち悪い】
『なんだとー!』
【お前を取り込んでやってもいいんだぞー!】
デュークの運転する幌馬車の荷台の中で、イーサンの視界内の空中で髪やほっぺを引っ張り腕をつねり取っ組み合うエヴリン二人に溜め息を吐くイーサン。喧嘩してるとどっちがどっかわからないのも溜め息の原因の一つだ。
【いだいいだいいだいいだい!偽物の癖に!】
『
「なあ、なんでもいいけど、なんか見分けを付けてくれないか?どっちが俺の娘……いや、どっちもそうか。えーと、どっちが偽物なんだ?」
『偽物なんてひどい!?』
「じゃあ何て呼べばいいんだよ!?」
【ふん、ざまーみろ!】
腕をつねられて涙目だったオリジナルエヴリンを、引っ張られたほっぺを赤く染めながらジト目で睨み付ける偽物エヴリン。熟考すると、偽物エヴリンが14歳くらいの姿に成長した姿に変身、ギョッとなるオリジナルの己を見下ろして成長エヴリンは満足げに唸る。
『久々変身!成長した私!どうだー、
【ぐっ……私じゃどう頑張ってもババアの姿にしかなれない…負けた…】
「冗談でも老婆の姿はやめてくれよ。地味にトラウマなんだ」
『あ、結構最期の言葉が響いてるらしいよ、私』
【そうみたい。ちょっとすっきり】
ベイカー家での決戦のエヴリンが変貌直前に告げた「どうしてみんな私を嫌うの?」という言葉がトラウマらしいイーサン。それを察して二人して両手を繋いでルンルンと喜ぶ性格の悪いエヴリン二人にイーサンは呆れ顔を浮かべる。
「お前ら仲がいいのか悪いのかどっちなんだよ」
『仲がいいわけないじゃん、こんなちんちくりん!』
【こんな年増と仲良しとか死んでも嫌だもんね!】
『誰が年増じゃあ!たった三年イーサンの元にいただけじゃん!厳密には没年から数えても同い年じゃん!』
【コウノトリがローズを運んできたところを見た奴は年増でしかないよ!】
『え?私、マジ?マジで言ってる?』
【え。なにそのドン引きした顔。私、なんか変なこと言った?ねえパパ、私なんか変なこと言った!?】
『私が思ってたより子供でちょっと引くわー、ないわー』
浮かんで視線を合わせた成長エヴリンの胸ぐらを掴んでぐわんぐわん揺らす涙目のオリジナルエヴリンの姿に溜め息を吐くイーサン。頭が痛くなってきた。考えてみなくても、ただでさえ騒がしいエヴリンが二人になったのだ。倍になるのも頷ける。
「なあデューク、まだつかないのか?」
「おやおや。私は好きですよ、微笑ましい。仲良く喧嘩しな、という言葉もあります」
「…お前、見えているのか?」
「はて。なんのことでしょう?さてさて、つきましたよウィンターズ様」
しらばっくれるデュークに別れを告げ、餞別を受け取り鉄槌を担いで祭祀場に向かうイーサンとエヴリン二人。右手を成長エヴリンがブレードにしてくれたかと思えば、左手をオリジナルエヴリンが黒い触手へと変形させ、ブレードを使う暇もなく勝手に蠢いてモロアイカを薙ぎ払ってしまった。
【カビの扱いなら私が上だよ】
『ぐっ、負けた…!』
「お前ら俺の身体を勝手に変えるのやめろよ…」
『あ、ごめん。つい。そう言うなら善処するけどさ…ねえ、私?』
【うん、私。ミランダを相手にするなら私達が勝手に動かした方がいいと思うよ?】
「……まあ好きにしてくれ。俺がどうなってでも、ローズは取り返す」
『【それでこそ私のパパ】』
「お前ら絶対仲いいだろ」
戻った両手で菌根の壁をかき分けて広場に突入するイーサンとエヴリン二人。
「ああ…私の可愛いエヴァ…私の愛しい娘。さあ出ておいで」
「待て!ミランダ!」
『ローズを返せ!』
【そして一人でのたれ死ね!】
そこには黒い液状のものに浸された聖杯に手を向けて恍惚としているミランダがいて。開口一番鉄槌をモールデッド化した右手で握り突撃せんとするイーサン達だったが、ミランダが聖杯から取りだしたローズを見て急静止。しかしオリジナルエヴリンが勝手にイーサンの左手を触手に変化させてミランダの手からローズを奪い取った。
「ああ、せっかく会えたエヴァをよくも……私の頭がいかれたか?死にぞこないが立っていて、出来損ないが二人いるだと?」
【最初からイカレてるでしょBBA】
『なにもかもクソデカオバサンより脳みそ詰まってないの?ナイス、私!』
「ローズは返してもらった!」
「返せ!それは私のエヴァだあ!……ぐはっ!?」
その瞬間、ライフルに頭部を撃ち抜かれるもののすぐに再生させてしまうミランダ。弾丸が飛んできた方向に右手に形成した火球を飛ばすと背中から枝の様な翼を広げてイーサンに飛びかかりローズを抱えた左腕に両手でしがみつく。
「今のは、クリスか!?」
「私の子から手を離せ!イーサン・ウィンターズ!」
「お前こそ離せ!ローズが落ちたらどうしてくれる!」
『ローズから離れろ、毒親!』
【頭撃たれたら死んどけよ毒親!】
「誰が毒親だ…!私ほど娘を愛している者もいない!この時を夢見て生涯を費やしてきたのだ…なのにそれを奪おうというのか?」
「オリジナルエヴリン!ローズを、クリスの元へ…!」
【合点!】
『私が援護するよ!行くよイーサン!』
「『
二人分の力を相乗させて、回復薬なしでモールデッド・ギガントに変身するイーサンと成長エヴリン。さらに二本肩から生えた腕でローズを抱えて伸ばし、弾丸が飛んできた場所にローズを避難させると四本腕を駆使してミランダを殴り飛ばす。
『名付けて、モールデッド・トリニティ!』
【え、ダサ】
『ダサくないもん!?時の王様由来のカッコイイ名前だもん!』
「ぐはあ!?…誰にも渡さん…我が大願が成される時が来たのだ!ローズは、この私のものぉおおおおお!」
「『【ふざけるな!ローズに手は出させない!】』」
ミランダも対抗して腕と指が伸び、露出の高い漆黒の衣装の異形…【Village_of_Shadows】に出てくる魔女の様な姿に変貌。爪と翼で斬り裂いてくるミランダに対抗してモールデッド・トリニティも殴る、殴る、殴る。体躯に差があるというのにミランダは鋭い爪のアッパーカットでモールデッド・トリニティを吹き飛ばす。
「先刻より力は増してるようだ。出来損ないが増えた影響か?だが、オリジナルの菌根の力には勝てぬ!それが道理だ!」
【偽物!右は任せた!攻めろ!私が道を切り開く!】
『任された!しくじんないでよ、オリジナル!』
「行くぞ!」
心がバラバラな状態で勝てないと悟ったモールデッド・トリニティ。右腕二本をハイゼンベルクの鉄槌を握りもう片方はブレードに変形、左腕をタコの触手と鎖鎌に変形させると突撃し、タコの触手と鎖鎌でミランダの爪と翼を弾き鉄槌で殴りブレードで突き刺していく。
「なんだ、この動きは!?それぞれ独自に動き回っているとだと…!?貴様、なにをしたウィンターズ!」
「生憎俺はただ突撃しているだけだ、娘たちが張り切ってるだけだよ」
【そうだ、お前に言いたいことがあるんだクソババア!】
『菌根に閉じ込められてたオリジナルが言いたいことあるそうだからよく聞けダッシュババア!』
猛攻を与えながらも、目的を達成しようとするオリジナルエヴリン。語られたのは、イーサンからしてもミランダからしてもとんでもない事実だった。
【いい、教えてあげるよクソババア!
「なん……だと……!?」
【正確にはエヴァの生まれ変わりだよ!一回死んで思い出した!ローズをどんなに利用しても無駄だよ、エヴァの魂はここにある!】
「…は?」
『え、そうなの?』
あまりに衝撃的な言葉に一緒に放心しつつ攻撃の手を緩めないイーサンと成長エヴリン。無駄に器用だった。代わりにミランダの勢いは衰えていった。当たり前だ、出来損ないと断じて捨てたエヴリンがまさかエヴァの生まれ変わりなどと、信じたくない事実だった。
「ば、馬鹿な……お前はエヴァとはまるで違うじゃないか!だから出来損ないと…」
【生まれ変わったんだから別人で当たり前だよ!なのにお前は出来損ないと断じて私を捨てたんだ!お前がやろうとしているのはかつてのエヴァの生き写しを作ろうとしているだけ!代わりのお人形を作ろうとしているだけだ!それでイーサンの大事なローズを奪うな、馬鹿!】
「お、お前がエヴァである物かあああああ!」
【この……いい加減にしてよ、ママ!】
その言葉が決定打だった。黒い涙を流して放心したミランダの胸を、右腕のブレードが貫いた。右腕のブレード化はしたままイーサンは元の姿に戻り、エヴリン二人がその身体から分離。石灰化していくミランダは二人のエヴリンを見上げ、罅割れて行く手を伸ばす。
「ああ、もう既に私の望みは……ごめんなさい、エ、ヴァ………」
その言葉を最期にミランダは砕け散り、その欠片は朝日に煌めくのだった。
その後、エヴリン二人が力を合わせてイーサンの肉体を維持してミアとローズと合流、クリスたちハウンドウルフが菌根本体を爆破して、ヨーロッパへ向かうクリスたちと共にヘリで休むイーサン達。
「…なあ、オリジナル…いや、エヴァ。よかったのか?」
『私は思い出せないけど…一応、ママだったんだよね?』
【私を蘇らせるためだけにあんなことしでかしたんだよ?許されないよ。私も偽物と一体化して消えようかな…】
そう黄昏るオリジナル、否エヴァに、イーサンとエヴリンは顔を見合わせて悪い笑みを浮かべた。
『やなこった。私が嫌だ』
【え、でも…】
「お前は偽物…じゃない、妹とも言えるエヴリンと共に俺と生きろ。幼く死んだ挙句にあんなところに閉じ込められてたんだろ?ならせいぜい生を楽しめよ」
そう言うと涙ぐみながら頷くエヴリン。そして、ヨーロッパにてBSAAは地獄を見ることとなる。
というわけでこの作品では「エヴリンはエヴァの転生体」という設定がありました。偽物エヴリンはその事実を知らず、オリジナルだけ知ってたって言う。ローズがエヴァにならないのも納得だよね。
モールデッド・トリニティ。由来は本編でもエヴリンが言及している通り仮面ライダージオウトリニティ。三人でわちゃわちゃしてるからこれしかなかった。
次回はどうしたものか。このペースでいくと大本命のバイオ7レムナンツが書けんのよなあ。次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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バイオハザード7版幻影エヴリン
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端折ったドミトレスク城のサンカ戦
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