BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。このイーサンが原作よりアグレッシブなのはエヴリンという精神安定剤がいるせいです。落ち着いて対処できるようになったらこうなった(汗)

今回は復活したジャックとの追いかけっこ。楽しんでいただけると幸いです。


♯8‐【破天荒】‐

「こんなことしても無駄だぁ!」

 

「なっ!?」

 

『ターミネーターでももうちょっと怯むんだけど!?』

 

 

 爆炎から飛び出し突進してくるジャック。嘘だろ粉塵爆発でビクともしてないってのか!?咄嗟にショットガンを放つがよろめくだけで意にも介していない。

 

 

「ショットガンも効かないのかよ!?」

 

「俺達にあの子が力をくれたんだよ。そしてその力はいつも俺の中に流れてる。分かるだろ?俺達家族もあの子の力がもたらした。故に、俺は不死身だあ!」

 

 

 バキバキバキと言う音を背中に受けながら娯楽室に逃げ込みビリヤード台の裏に隠れる。エヴリンも恐ろしいのか横で頭を抱えてガタガタと震えていた。

 

 

「どういうことかって言うとな?お前は終わりだ!」

 

 

 そんな声と共に扉が水平に吹っ飛んでビリヤード台に激突して粉々に粉砕され震え上がる。

 

 

『イーサンが余計なことするからあ!』

 

「こいつでも喰らえ!」

 

 

 ビリヤード台に乗せられていた椅子を手に取り、勢いよくジャックの頭に叩きつける。しかし椅子が砕け散っただけでジャックはビクともしない。

 

 

「俺の家の備品を片っ端から壊すとはいい度胸だな?そこから動くんじゃないぞ!」

 

『器物損壊罪で訴えられたら間違いなく負けるね』

 

「あんたも壊しているだろうが!?くそっ…」

 

 

 ジリジリとジャックから離れる様に後退していくが棘付きローラーを振り回すジャックに追い込まれていく。なにか、なにかこいつに大ダメージを与えられるもの…咄嗟に後ろに回した右手がなにかに触れて振り向く。ビデオデッキ…そうだ。

 

 

「おらあ!」

 

「んなもん効くか!ふざけてるのか!」

 

 

 咄嗟にコードを外して投げつけたビデオデッキを片手で払うジャック。だが足が止まった。今だ!

 

 

「こいつはどうだあ!」

 

「なっ…ぐあぁああああああっ!?」

 

『これはひどい』

 

 

 ビデオデッキに気を取られた隙にテレビを担ぎ上げ、スクリーンからジャックの頭に叩きつけるとコードが繋がったままだったからか電流に襲われビシバシと音を立てて激しくスパークしながら痙攣するジャックの体。ふらついたかと思えばビターンとバーカウンターを破壊しながら背中から転倒した。さすがに気絶した様だ。

 

 

「よし!」

 

『死なないとわかったらすっごく容赦なくなったね』

 

「とりあえず一階に逃げるぞ。影絵やりたいがさすがにその前に復活するか…どっか隠れられる場所…」

 

『ランドリーの穴かな?』

 

「それしかないか」

 

 

 扉が壊れた出入り口から廊下に出て、ホールに出ると階段を下りて一階に戻ると来た道を戻ってランドリーまで逆走する。

 

 

「…ここならさすがに大丈夫…だよな?」

 

『たぶん…?』

 

「それよりエヴリン、お前ジャックが生きてるって知ってたな?」

 

『知ってたけどいつ復活するかまではわからないから急かしてたよ』

 

「確かに頭部を撃ち抜いてたはずだ。ラクーンシティのゾンビとか中国のジュアヴォとかも頭を破壊されれば死んだはずだ」

 

『ジュアヴォ?』

 

「2013年に中国に現れた目が沢山ある喋るゾンビみたいなもんだ。ダメージを受けた部位が変異して手強くなるらしいがBSAAに殲滅された、詳しくは知らん」

 

『BSAAねえ…』

 

 

 なんか意味深な表情を浮かべるエヴリン。BSAAを知ってるのか?すると復活したのかジャックの怒鳴り声が聞こえてきた。地図を確認する。

 

 

「すぐに見つけてやるからなクソッたれのイーサン!見つけた後はハヤニエにしてやる!」

 

『ハヤニエってなあに?』

 

「モズとかが捕えた獲物を樹木のとがった枝や有刺鉄線のとげなど鋭利な物に突き刺しておく習性のことだな。簡単に言えば磔だ。…足音は聞こえないが、上にいるのか?」

 

『見てくるね』

 

「ああ、頼む」

 

 

 エヴリンがふわふわと浮かびながら扉を擦り抜けて出て行く。デジャヴだが安心に越したことはない。しかしどうやって無力化する?炎上しても頭を撃ちぬいても潰しても、爆発に巻き込んでも感電させても復活してくる。どうやったら死ぬんだアイツ。壁によりかかって逆立ちしながら考えているとエヴリンが戻ってきた。

 

 

『戻って来たけど…なにしてるのイーサン?』

 

「いや…逆立ちしたらなんかいい考え浮かぶかなって」

 

『特捜戦隊のセンちゃんじゃないんだから…廊下とホールまで見てきたけどジャックはいないよ』

 

「ということは上で探してるのか。今の内だな」

 

 

 外を確認しながら扉をゆっくりと開けてランドリーを後にする。ショットガンを構えながら廊下を進んでいると、轟音と共に壁を拳がぶち抜いて来てビビる中、壁を崩しながら黒焦げで髪がちりちりしているジャックが現れた。

 

 

「なっ!?」

 

『ギャー!?出たー!?びっくり系嫌いー!』

 

「驚いたか?もう少しうまくやらんとな、イーサン!崩れた階段を使えば先回りは可能だ。逃げたって無駄だぞ!」

 

「腐っても家主か…よ!」

 

 

 ショットガンを顔面にぶちかましてよろめかせる。そのまま右肩でショルダータックルを喰らわせて転倒させ、奴の顔の上で足を振りかぶる。

 

 

「ここに連れてくるときのお返しだ!」

 

「ごがっ!?」

 

『成人男性の全体重で頭部を踏みつけられるとか普通なら死んでる奴』

 

「俺は生きてたから大丈夫だ」

 

『お、おう』

 

 

 ゴキャッって嫌な音がしたがどうせ死なないだろう。走ってホールまで急ぎ、影絵ギミックまで急ぐと透明な台に木製のスタチュエットを乗せてシルエットに合うように調整すると、どういう仕組みなのか絵に鷹の絵が浮き上がってガコンという音と共に壁が開いてギリギリ通れる隙間が現れた。

 

 

「…本当にどういう仕組みなんだ…」

 

『トレヴァーさんとかいう人、金持ちなんだろうなあ』

 

 

 ぼやきながら隙間を通り抜けると家の裏側の様な場所に出て、先にはぶち抜かれたような大穴があった。中に入ると鹿の剥製と暖炉が目立つ部屋に出る。なんだここ?冷蔵庫や机にソファもあるし休憩室か?

 

 

『鹿さんだ、可愛い』

 

「奥には双頭のカラスの彫刻の扉…か、クソッ。うん、これは…精神刺激薬?」

 

 

 机の上に置いてあった錠剤の入れ物を手に取る。なになに…説明によると、多数の興奮物質を配合した薬品。一時的に五感を研ぎ澄まして隠されたものの場所が分かる…?胡散臭いな。

 

 

『明らかに危ないお薬だからやめよう?』

 

「そうだな。荷物になるだけだ」

 

 

 エヴリンが本気で止めてくるので元あった場所に戻す。こいつ、明らかに俺の体を労わってるんだよなあ。なんでだ?

 

 

「えーと、観葉植物にハーブが、冷蔵庫の中には薬液か…弾にも回復薬にもできるな。いただいておこう」

 

『薬液って冷やしたらいいことあるのかな?』

 

「さあな。俺は理系じゃないからわからん」

 

『自称システムエンジニアなのに?』

 

「自称じゃないし俺は機械に詳しいだけだ」

 

 

 奥にはむき出しの洋式トイレがあったがなにもなかった。よくわからない部屋だったな。トイレの傍の扉から次の部屋に進む。こっちのルートで地下室までいけるといいが。最悪ショットガンで鍵を壊してだな。

 

 

『あ、イーサン、これ』

 

「これは写真…?それもいくつも。これら全て奴等の犠牲者だってのか。…よーし」

 

『よーしじゃないよなにする気?』

 

「いや、この人数分、奴の股間を蹴り上げてやろうかと」

 

『やめたげてよお!?』

 

「冗談だ。…ん?」

 

 

 その部屋の一角に目をやると、ホワイトボードが置かれていて下手くそな女の子と家と蝶の絵が描かれてあった。子供が書いたのか…?いや、よく見たらMiaと書かれている。ミアを書いたのか…?

 

 

『あ、あんまり見ないで!』

 

「お前が書いたのか?」

 

『こ、子供だからしょうがないじゃん!?家中に落書きするぐらいが子供らしいでしょ!?ローズマリーもそうだっ…………』

 

「ローズマリー?」

 

『…忘れて』

 

 

 真っ赤な顔を押さえて羞恥にぷしゅーと煙を上げているエヴリンがふわふわ浮かんで使い物にならなくなったので、ホワイトボードに張り付けられていたメモを手に取る。

 

 

「なになに…【6/14 旅行中の夫婦。旦那は成功。12人目。嫁は駄目だった。廃棄】【7/7 女子大生三人。全部腐ってやがった。ルーカスの阿呆め】【8/13 浮浪者の爺さん。3日で転化。13人目】……これと似たようなものをあの廃屋で見たな。保安官補佐が来ていたことといい、結構な数が攫われたのか」

 

 

 そして恐らく全員駄目だった。ゾイの言ってたことからそこまでは推察できる。わからないのは成功だと言う「転化」だな。エヴリン……役に立ちそうにないな。まあ浮きながらついては来るからこのまま行くか。次の部屋の扉を開ける。瞬間感じたのは、異質。今までもなく真っ黒な部屋に出た。真っ暗ではない、真っ黒だ。これは…黒カビか?

 

 

「なんだ…?」

 

『ううっ…えっ、あっ。イーサン、構えて!』

 

「なに、を…」

 

 

 エヴリンに言われるなりショットガンを構えた瞬間、それは現れた。全身真っ黒な植物の蔦の束が人の形を模したような、顔には目と思わしき黒い穴のようなものが空いていて、手と口には鋭い爪と牙を持つ悍ましい姿をした怪物だった。

 

 

「う、うおおおおおっ!?」

 

 

 たまらず発砲するも外れてしまったのでひとつ前の部屋に戻ると、扉を閉めてなかったせいか入ってくる怪物。咄嗟にきょろきょろと見渡してそれを発見、怪物が突進してきたところにホワイトボードを倒して下敷きにする。

 

 

「ギエェエエエッ!!」

 

「ビビったな、この野郎!」

 

 

 そのままホワイトボードを踏み抜いて頭部を踏み潰して破壊すると怪物は沈黙した。

 

 

「はあ、はあ…なんだったんだクソッたれ」

 

『モールデッドって言うんだけど……イーサン銃いらなくない?』

 

「下手くそだって言いたいんだろうが一般人に傭兵並みの腕前を求められても困るぞ」

 

『一般人…?』

 

「なにか言いたげだな?」

 

『みぎゃー!?』

 

 

 生意気だったので顔に手を擦り抜けさせてお仕置きする。ベイカー家以外にこんな怪物もいるのか、マジかよクソッたれ。




現状ジャックの被害
・急所に弾丸を受ける
・スコップを奪われて首を折られる
・ドアを叩きつけられて鼻が曲がる
・火の粉の滝をふりかけられる
・ショルダータックルを鳩尾に受ける×2
・車で轢かれまくる
・鉄骨で頭部が潰れる(自爆)
・爆発をもろに受け炎上
・頭部を零距離で撃ちぬく(自爆)
・容赦ない金的
・粉塵爆発をもろに受ける
・ショットガンをもろに受ける
・椅子を頭から叩きつけられる
・ビデオデッキをぶつけられる
・テレビを頭から叩きつけられ感電
・意趣返しに頭部を全体重で踏みつけられる

不死身だからってこのイーサン破天荒にやりたい放題である。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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