BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。ついにお気に入りが2000人を越えました。小説書き始めて8年近くとなりますが初めての快挙です、ありがとうございます!

今回はデュークとの邂逅。楽しんでいただけると幸いです。


第八話‐Duke【商人】‐

『あれ?見覚えのある場所に出たよ』

 

 

 拷問部屋の様な道中を道なりに進んでいると、成長した姿だと落ち着かないのか元の姿に戻って先導していたエヴリンがそんなことを言ってきた。扉をくぐると、そこはハイゼンベルクと遭遇し捕まったあの倉庫のような場所で。俺が捕まった辺りに鉄くずが散乱しており、その中にはハンドガンやショットガンも見えて拾い上げる。

 

 

「…ワンチャンまだあるかと思ったんだが」

 

『これじゃ使い物にならないね』

 

 

 爺さんからもらったハンドガンは奇跡的に無事だったが、ハイゼンベルクの超能力みたいな力で高速で他の歯車やらを打ちつけられたからか、ショットガンは銃身がひん曲がって使い物にならなかった。ショットガン全然使わずに鉄くずになってしまったな…。まあ鈍器にしたり投げつけることはできるので、とりあえず装填していた弾丸を外して弾やらスクラップやら使えそうなものを入れている麻袋が落としたまんま残っていたので、鉄くずになったショットガンも入れておく。

 

 

「ハンドガンとナイフは無事か」

 

『低威力のハンドガンしか銃器がないって丸腰と何も変わらないじゃん。こんなイーサン、逃げるしか能がないよ!』

 

「うるせえ」

 

『わきゃー!?』

 

 

 俺の腹部に突き刺さったせいで血塗れだが無事だったナイフを手に、馬鹿にしてきたエヴリンの顔に振るうと逃げ出したのですっきりする。当たらないくせに自分に触れられるのを嫌がるからな。

 

 

『そんなに怒らなくてもいいじゃん、事実なのに…』

 

「事実を言ってるからムカつくんだよ」

 

 

 レバーを下げると機械が起動し、自動的に開く鉄門を抜けて進むと、城の庭…ぶどう畑だと思われる場所に出た。人間の死体を使った案山子があって不気味だ。そしていざ城に入ろうとすると、その途中にあった奇妙な幌馬車(?)が開き出した。

 

 

「な、なんだ!?」

 

「お待ちしておりましたよ、ウィンターズ様」

 

『うわ、デブだ!アメリカでもこんなデブそう見ないよ!』

 

 

 出てきたのは、エヴリンの言う通り丸々と太った巨体の男。敵意は感じない。だが、何者だ?

 

 

『マダオにも名前呼ばれてたけど、有名になったの?イーサン』

 

「何故名前を…?」

 

「この村では、あなたはもう有名人ですからねぇ。噂じゃ娘さんをお探しだとか…たしかにこちらの城は、怪しい雰囲気ですな」

 

『今一番怪しいのはおデブさんだけどね』

 

「ああ、お前もな」

 

 

 男とエヴリンに同時に皮肉るつもりで言ってやると、何が可笑しいのか笑いだす。

 

 

「ホッホッホ。私は商いをしているだけ…」

 

「ここで?」

 

「ああ申し遅れを。「デューク」と申します。いかがです?武器に弾薬、傷薬…欲しいものはなんでも提供しましょう」

 

『だって!やったね、イーサン!』

 

「それが本当なら助かる。だが金は…」

 

「ライカンどもが何かを落としませんでしたか?持っていたら換金しましょう」

 

 

 デュークにそう言われて、思い出すのは村を漁った際にライカンと戦った場所に死体が消えてる代わりに落ちていた結晶化した髑髏。あと落ちていた結晶の欠片やジャンク品などを入れている麻袋を差し出すと、短い手で中身を確かめながら満足そうに頷くデューク。

 

 

「ほうほう、結晶化した髑髏に結晶の欠片だけでなくこんなにスクラップも…せっかくですし初回サービスです。これに使い道がないのなら買い取りましょう」

 

「助かる。ショットガンはあるか?」

 

「残念ながら…この村のどこかにあるとは聞きましたが。少し待っていただければご用意いたしますが」

 

「生憎とその落ちてたショットガンをお釈迦にしてしまってな。今ないのならしょうがない、他の商品を見せてくれ」

 

「見るだけでしたらご自由にどうぞ」

 

 

 見てみれば、色々入れられる鞄にクラフトのレシピ、各種弾丸に回復薬がいくつか、ハンドガンが一丁。さらに武器の改造もできるらしい。武器商人って訳じゃないのかレパートリーが少ないな。

 

 

「これは?」

 

「これはサムライエッジと言いまして。旧知の友に譲っていただいた、S.T.A.R.S.と呼ばれる組織の特注カスタムハンドガンを再現したものです。高威力で使いやすさは保証しますが、生憎と改造は行えないオーダーメイド品でして…お安くしときますよ」

 

「今は武器も足りないからな…買った!」

 

「これがあれば大勢殺せますよ!」

 

「物騒だな。あと弾丸をいくつかと念のため回復薬一つ…」

 

『あ、このミスターエヴリウェアっての可愛い!買って買って!』

 

「こんなものなんの役に立つんだ?」

 

「それは完全に観賞用のアクセサリーですな。いかがです?」

 

「いや…」

 

『買って買って買って!』

 

「しょうがないな…これもくれ」

 

「おお、素晴らしい選択です!」

 

 

 サムライエッジとやらを買って、エヴリンがねだってきたので、絶対いらないアクセサリーも買ってハンドガンにつける。いや、邪魔でしかないんだが?というか俺がエヴリンと会話してもなんも気にしないんだなデューク。

 

 

「ブラブラして鬱陶しいんだが……」

 

『なんでー?可愛いのに』

 

「それが醍醐味ですよウィンターズ様」

 

「しかし二丁拳銃か…やったことはないが、やるしかないな」

 

「武器を強力に改造したいときはお声掛けを」

 

「いや、今回はいい」

 

 

 確かクリスが、知り合いに二丁拳銃の使い手はいるが初心者にはお勧めしないと言ってたな。基本は一丁で、危なくなったら二丁使うようにするか。そう考えながらセーフティをかけてベルトに引っ掛けて店を後にした。

 

 

「オ・ルボワール。素敵な旅になりますよう」

 

「ああ、まったくだよ」

 

『普通にいい人だったね。怪しいけど』

 

 

 デュークに別れを告げて、城へと進む。戸締りはされて無いようで両手で重い扉を開き、中に入ると豪勢なエントランスが広がっていた。正面には三人の美女が描かれた絵があり、題名は「三令嬢 ベイラ、カサンドラ、ダニエラ」とあった。この城にはこの三人の令嬢が住んでいるということか。

 

 

「ローズがここに…?」

 

『手がかりというか行けるところここしかないもんねえ。迷子になりそうだから離れないようにしないと』

 

「迷子とか洒落にならないから離れるなよ」

 

『りょうかーい』

 

 

 右は行き止まりだったので、左へ進む。廊下を進み、階段ホールと思われる部屋に出ると甲高い叫び声がどこからか聞こえてきた。

 

 

『なに、今の?』

 

「さあな。ろくでもない事なのは間違いない。…これは、“心なき四天使に仮面を与えよ”…?」

 

『なんだろ。…ってイーサン、後ろ!』

 

「なに?」

 

「ローズを捜しているの?」

 

 

 エヴリンに言われて振り返るより前に、羽虫がたかって来てたまらずはたくと、声が聞こえてきて。振り返ると、大量の羽虫が三つの人型を為して、黒いローブに身を包んで口元に血が付いた金髪の少女が次々と姿を現した。…マーガレットのババアとは別の意味での蟲人間、だと…!?

 

 

『気持ち悪い!なにそれ!』

 

「カビ人間に言われちゃ世話ないな!クソッたれ!」

 

「ごちゃごちゃうるさいわよ!」

 

 

 すると三人の少女のうち一人が俺を押し倒してきたかと思えば、手にしたハルパーで足を突き刺して身動きが取れなくしてきた。

 

 

「があ!?」

 

「んん…男の血…芳しい香り…」

 

『うん、気持ち悪い!』

 

「言ってる場合か…」

 

「「「アハハハハハハ!」」」

 

『あ、イーサンを連れてくなー!』

 

 

 足にハルパーが突き刺さったまま、三人がかりでどこかに引き摺られていく。なんとか頭を持ち上げるが、背中が擦れて熱い!またかよ!後ろを見ればエヴリンが泣きそうな顔で後を追って来ていた。暖炉のある部屋まで来ると解放され、周りを見渡すとあの女がいた。

 

 

「お母様。新しい獲物よ」

 

「気の利く娘たちだこと。さあ、見せて頂戴」

 

『顔も態度も身長も胸もクソデカオバサン!』

 

「っ!」

 

 

 エヴリンの言葉に笑いそうになるが何とかこらえる。そこにいたのは、ハイゼンベルクと口喧嘩していたあの女だった。クソデカオバサン…名前をそろそろ教えて欲しいもんだな!




ショットガンを失って代わりに二丁拳銃を使うスタイル。サムライエッジが4の武器商人から譲ってもらった話については…この作品は別作品と世界観が共通しているとだけ。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。

ハイゼンベルクとはどうする?

  • 共闘する
  • 原作通り敵対する
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