BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。仕事が忙しくてまだシャドウズ オブ ローズを全部確認できてなかったりします。

今回はVSマーガレット。楽しんでいただけると幸いです。


♯17‐【蜘蛛の糸】‐

 ミアとエヴリンを連れてエントランスの反対側に出た俺達。ハーブやらを拾いつつ周囲を警戒する。ん?この足場、板を並べただけだな、穴でも開いているのか?と思いながら進むと、カラスのはく製が付けられら扉と、クランクを付けれそうな四角い穴の付いた装置、床下に開いた穴があった。

 

 

「カラスの鍵もクランクもないから進めないな」

 

「あ、ここってもしかして…」

 

「ああ、ビデオの最後のところか?」

 

『ミアが漏らしたところだね』

 

「イーサン。見張ってて。私が見てくるわ」

 

『漏らしたこと知られたくないのかな?』

 

「任せてくれ、もう二度と連れ去らせはしない」

 

「じゃあ行ってくる」

 

「…エヴリン」

 

『もう、心配性だなあ。行ってきまーす』

 

 

 床下の穴に入って行くミアに、一応エヴリンも着いていかせる。……さて。蟲が嫌いなエヴリンもついていかせたし、存分に相手してやるよ。

 

 

「俺達がここに潜ったところを狙うつもりだったんだろうが…浅はかだったな!」

 

 

 振り返ると同時に、今まで感じていた殺気の主にショットガンをぶちかます。「みぎゃっ」という悲鳴と共に大きく後退したのは、バケモノだった。襲撃者の正体は手足が伸びてまるで蜘蛛の様になったマーガレット。

 

 

「イーサン。イーサン、イーサン!二階の私の祭壇に忍び込んで漁る腹積もりだね!どうせゾイの差し金だろう!私が気付かないとでも思ったかい!?」

 

「祭壇?」

 

 

 壁に張り付き、威嚇してくると手にしたランタンを振り回して羽虫の群れをどこからともなく呼び寄せ、ミサイルの様に突撃させてきた。

 

 

「私の神聖な祭壇は、誰にも触らせないよ!」

 

「まっすぐ飛んでくるなら恐くはないぞ!」

 

 

 ナイフを振り回して軌道上に刀身を置いて迎撃。ハンドガンをもう片手に構えてマーガレットを撃つが、ぴょんと跳ねて天井にくっ付き避けられてしまい、マーガレットは狂ったようにピョンピョン跳躍して俺を翻弄しながら捲し立てる。

 

 

「ゾイ!ゾイ!どうせどこかで聞いているんだろう!?大体お前はあたしやジャックを馬鹿にしてるんでしょうできそこないのくせになんてひどい子なんだろうお前なんて生むんじゃなかった許さないできそこないのくせにいつもいつも親を見下してこの家を捨てるつもりなんでしょうできそこないのくせにできそこないのくせにできそこないのくせにできそこないのくせにできそこないのくせにできそこないのくせに!!」

 

「お前、ゾイの気持ちを考えたことがあるのかイカレババア!」

 

 

 あのトレーラーハウスを散策した時に貼られていた家族写真に綴られていた言葉を思い出す。「みんな もう 戻らない(It’s too late them.)」あの一言にどれだけの想いが込められているか、俺にはわからない。だけどここまで言われるいわれはないだろう!

 

 

「イカレババアだって!?あんたに言われたくないよイカレ野郎!ゾイの考えなんて知ったこっちゃないね!もし祭壇に触るって言うなら纏めてバラバラにしてステーキにしてやるよ!」

 

 

 マーガレットが飛びかかってきたので、咄嗟にバーナーの燃料タンクを振り下ろして顔面に叩き付け迎撃。同時にミアとエヴリンが穴から顔を出した。

 

 

『ただいまってギャー!?』

 

「クランクを見つけたわイーサン。騒がしいけど何が……!?」

 

『蟲!NO!蟲!ごめんマーガレット!ごめんね!』

 

「何で謝ってるんだエヴリン。それよりミア、奥にクランクを使う場所があった!俺が時間稼ぎするからその間に行ってくれ!」

 

「いかせないよ!」

 

「それはこっちの台詞だ馬鹿野郎!」

 

『相手のゴールにシュート!超!エキサイティング!』

 

 

 すぐそこのクランクを使う装置に向かおうとするミアに襲いかからんとするマーガレットを蹴り飛ばす。頭を蹴り飛ばされたマーガレットはきりもみ回転してカラスの扉に激突、そのままダウンした。

 

 

「今のうちに!」

 

「わ、わかったわ!」

 

『分担作業、夫婦だねえ』

 

 

 クランクを使って繋がる通路を作ったミアが引き抜いたクランクを手に走り去っていくのを見送りつつ、マーガレットから視線を逸らさない。

 

 

「あいたたた……いいだろうお馬鹿なおチビちゃん!本気でやってやろうじゃないか!」

 

 

 頭を振って起き上がったマーガレットがその手に握ったランタンを振り回そうとしたので、ハンドガンで手を撃って手放させる。何度も見てきたのにさせるかよ。

 

 

「お前!お前-ッ!」

 

「それで蟲を操ってたんだろ。勘弁しろ、気持ち悪い」

 

『それは同感』

 

「気持ち悪いだって?あたしの可愛い蟲たちが気持ち悪いだってえ!」

 

「おわっ!?」

 

『熱烈すぎる!?』

 

 

 怒号を上げると跳躍して俺に飛びかかってくるマーガレット。ハンドガンを撃って迎撃せんとするも怒りのせいか怯まず組み付かれ、押し倒されて背中に激突した床……さっきの板張りのところが罅割れて瓦解。崩れ落ちた床から落下して背中が地面に打ち付けられ、首を絞められる。

 

 

「がああああっ!?」

 

『イーサン!イーサン!?これ不味い奴じゃ……』

 

「ここで縊り殺してやる!ミアはそのあとだよ!蟲の餌にしてやるから安心して先に逝きな!」

 

「クソッ……そんなことさせるか…!」

 

『イーサン、脇腹!』

 

「ナイスだエヴリン!」

 

 

 背中のダメージと首を絞められて窮地に追い込まれるも、エヴリンに指示されて咄嗟にマーガレットの脇腹をナイフで突き刺し、「ぐえっ」と呻いて手が緩んだのと同時に拘束から逃れ、手にしたハンドガンの底で殴りつける。

 

 

「エヴリン!?エヴリンだって!?まさか、なんでそんな奴に味方をするんだいエヴリン!あたしを見限ったのかい!?」

 

「お前は何を言っているんだ!」

 

『………見えてもないし聞こえてないだろうけど。私はイーサンの味方だよ、絶対に』

 

 

 縋りついてくるマーガレットを前蹴りで蹴り飛ばしながら見てみると、エヴリンは悲しそうな怒ってそうな神妙な顔をしていた。…知り合いなのは知っていたが、今のマーガレットの反応は昔この家にいた子供に向けるものじゃない様な……。

 

 

『今だよ、イーサン。急いで!』

 

「ああ、なんとか地上に……」

 

 

 梯子状になっている壁を登って逃れようと試みるも、跳躍して俺より先に地上に出たマーガレットは低い体勢のままランタンを振り回して蟲の大群を向かわせてきた。梯子を上ってて身動きがとれないところにそれはずるいぞ!?

 

 

「くそっがあああ!?」

 

『イーサンの手が酷い目にー!?』

 

 

 蟲に手を刺されてあまりの激痛に手放してまた落下。覗きこんできたので咄嗟に構えたバーナーから火炎放射をぶちかまし、蟲の群れごとマーガレットを焼き払う。

 

 

「ギャアアアアっ!?いけない子だね!これ以上許さないよ!わかってるかい!?もう許さないからね!」

 

『むしろ今までのは許せたとか優しいね』

 

「まったくだ!」

 

 

 炎上している間に登って地上に戻ると距離を取る。ハンドガンは効かない、バーナーは効果があるが燃料が心もとない。なら……!

 

 

「あたしの家に上がり込んで勝手はさせないよ!」

 

「好き勝手暴れさせてもらったよありがとうな!」

 

『本当に好き勝手に暴れたよね……』

 

 

 マーガレットが壁と天井の間に引っ付いてランタンを揺らし、蟲の群れが渦を巻いて突撃してきたのを、ショットガンを乱射して迎撃。手にしたブラックジャックを回転させて投擲。

 

 

「ウアアアアアアッ!?」

 

『痛そう』

 

「こいつで終わりだ!」

 

 

 胴体に直撃したマーガレットが落下してきたのに合わせて駆け寄り、ナイフを握った手を振り下ろしてマーガレットの胸を穿つ。

 

 

「があああああっ!?」

 

 

 マーガレットは絶叫を上げるとランタンを抱えながら板張りだった穴に落下。そのまま沈黙し、動かなくなった。

 

 

「はあ、はあ……精神的に、きつかった」

 

『結構えぐい勝ち方だったね』

 

「イーサン、お待たせ!」

 

 

 そこに駆けつけたミアが手にしていたカラスの鍵とバーナーの燃料をいくつか受け取り、俺達は鍵を開けて先に進むことにした。その先にあったのは……




一足早く蜘蛛形態のマーガレットとの激闘。前回の火炎放射が致命傷まで追い込んでました。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。

ルーカスとは……

  • 原作と異なりイーサンが決着をつける
  • 原作通りクリスが決着をつける
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