BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】 作:放仮ごdz
今回はルーカスとの対決。楽しんでいただけると幸いです。
トレーラーハウスのある庭に戻るなり見つけた、肥満体のモールデッドに気絶したミアとゾイを運ばせているルーカスの姿。咄嗟に飛び出し、飛び蹴りをルーカスに叩き込んだ。
「ここで会ったが百年目だルーカスこの野郎!ミアとゾイを返せ!」
「ぐわっ!?こんなに早く来るはずないだろう、てめえイーサン!」
『まさか引き返したとは思うまい』
ゴロゴロと転がるルーカスを追いかけ、拳を振るう。死なせたらエヴリンの薬の在り処が分からなくなる、殺すわけにはいかない。襟を掴み上げ、火傷も残ってない顔面をぶん殴ると殴り返してきた。エヴリンの言ってた菌の再生能力か。そういやジャックに斬り落とされた腕もくっついてたな。
「てめえ、「腕」はどうした!?」
「んなもんよりミアとゾイの安否の方が大事だ!」
「てめえ!段取りは守りやがれ!吐き散らせ、ファット・モールデッド!」
『イーサン避けて!?』
「なっ!?」
するとファット・モールデッドと呼ばれた肥満体のモールデッドが口を開いてそこから濁流を噴出してきて。咄嗟に回避した先の地面がドロドロと融解する。溶解液、胃液を放出してきたのか。なら…!
「喰らえ!」
『燃えよイーサン!』
手にしたのは子供用リュックに本を詰めたお手製ブラックジャック。ヌンチャクの様に振り回して下からファット・モールデッドの腕を弾き、ミアとゾイを解放させるとそのままブラックジャックで顎を打ち上げる。放たれた溶解液がトレーラーハウスに直撃して融解させた。
「めいっぱい吐いてお腹空いてるだろ、これでも食っとけ!」
一度放射して隙だらけの口にグレネードランチャーを突っ込み、焼夷弾をぶちかます。体内で爆ぜた炎に包まれ炎上するファット・モールデッドを尻目にルーカスに振り返る。ルーカスは立ち上がり、ファット・モールデッドがやられてるのに余裕の笑みを浮かべている。
「俺お手製のグレネードランチャーか。それで勝ったつもりかよ、イーサァン」
「があっ!?」
『イーサン!』
瞬間、爆発が背中から襲う。ファット・モールデッドが死に間際に爆発したらしかった。酸が背中を焼いて激痛が走る中で立ち上がり、ルーカス目掛けてブラックジャックを振るうも軽々と避けられてしまう。
「くそっ……」
「油断したなあ?スーパーマンみたいに強くても足元はいくらでも掬えるんだぜ?それに俺は親父やおふくろと違って、モールデッドを操れる。来いよお前ら、新鮮な獲物だぜ」
『卑怯者!サイコパス!』
殴られた痣も既に治った顔で嘲笑を浮かべ、両手を広げてモールデッドを呼び出すルーカス。普通のモールデッド二体に、ブレード・モールデッド、そして四つん這いの…『クイック・モールデッド!』エヴリン曰くクイック・モールデッドまでいる。ならばと右手でブラックジャックを回転させ、左手でグレネードランチャーをバックパックにしまって代わりにダブルバレルショットガンを構える。ルーカスがなにか仕掛けてくる前に、終わらせる!
「おらあ!」
『さすがに無理だよ、イーサン!』
回転させ遠心力を乗せたブラックジャックの一振りで普通のモールデッドの一体の頭部を粉砕し、その勢いでブレード・モールデッドの刃を打ち付けて弾き飛ばす。
『もうどこぞのカンフー映画みたいだね!?』
「説明書を、もとい映画で覚えたんだ!」
「キシャシャアッ!」
飛びかかってきたクイック・モールデッドの腕をダブルバレルショットガンで受け止め、わざと倒れ込み背中を地面につけると日本のJUDOの要領で足を腹部に入れて押すことで背後に投げ飛ばし、引っくり返ってじたばたするその頭部を全体重を乗せて踏みつけて粉砕する。
「ギシャアアアアッ!」
『イーサン、後ろ!』
「危ないっと!」
背後から襲いかかってきたモールデッドの爪を咄嗟にダブルバレルショットガンで受け止める。そのまま右手に握ったブラックジャックを軽く振るって腹部に打撃、よろめいて後退したモールデッドの胴体にダブルバレルショットガンをぶちかまし、吹き飛んだところにその場で斜めに回転して勢いをつけたブラックジャックを叩きつけて撃破する。
「グゥウウウッ!」
「しまっ……!?」
するとさっき弾いたブレード・モールデッドが横手から襲ってきて刃を振るい、ダブルバレルショットガンを弾き飛ばされてしまう。
『イーサン、今度は負けないでね!』
「わかっているさ。こんにゃろ!」
咄嗟にブラックジャックを振るって反撃。ピンクのそれをブレード・モールデッドは左腕で受け止め犠牲にして防ぐと刃を振るい、ブラックジャックをバラバラに粉砕されてしまう。
「俺のお手製をよくも!」
「ギアアアアッ!?」
ならばと右手の人差し指と中指を構えて顔面を突いて目つぶし。こんななりでも目はあるのかブレード・モールデッドはよろめき後退しながら刃の右腕で顔を押さえ、そこに前蹴り。蹴り飛ばし転倒したところに近づき、取り出したハンドガンを口に突っ込み乱射。ブレード・モールデッドは脳幹(?)を吹っ飛ばされて沈黙した。吹き飛ばされたダブルバレルショットガンを手に取り一息つく。
『前言撤回!強すぎるよイーサン!』
「目標が決まったからな。そりゃやる気も出る」
「ちっ、普通のモールデッドは通用しねえか。なら使う気はなかったがしょうがねえ、念のため連れてきた切札を使ってやるよ。来い、フューマー」
『ふゅーまー?』
そう言って指を鳴らすルーカス。エヴリンが首を傾げると共にのそのそと草むらから現れたのは、通常よりやや大きい体格で体色は白く、身体からは白煙が立ち込めている。口が裂けていて嗤っているようで不気味だ。なにかが、今までのモールデッドとは違う。
「…エヴリン、あれはどんなやつだ」
『し、知らない…』
「なに?」
『私、こんなモールデッドは、知らない……』
思わず振り返ると本当に知らないようで怯えて困惑しているエヴリン。未来から来たエヴリンも知らないモールデッドだって…?
「どういうわけだか知らねえがエヴリンを味方につけたようだがな?こいつは俺がカスタムした特殊なモールデッドだ。エヴリンの支配下からも外してある。今までと一緒だと思うなよ?」
「撃てば死ぬのは変わらないだろ!」
グレネードランチャーは外れた場合ミアとゾイが危ないので、次に高威力なダブルバレルショットガンに弾込め。歩いて近づいて来たフューマーにぶちかますが、傷が即座に再生、元通りになってしまい、そのまま首を掴まれる。なんて再生能力だ。
「なんだと!?ぐうっ!?」
「いい様だなあ、なあ相棒?そう焦るな、ゆっくり楽しませてやる。面白いゲームを用意してやるってんだ。まあ心配するな。この二人は大事な大事な
「ふざ、けるなあ…」
『イーサン!?』
口笛で新たに呼び出したファット・モールデッドに再びミアとゾイを運ばせながら笑い俺の顔を覗き込むルーカス。このフューマーに、手も足も出ない。
「こいつは俺達「家族」の問題だ。「家族」でもないお前が首を突っ込んでくるなよ、なあ分かんだろ?いいか?ミアとゾイを返してほしかったら「腕」を持って俺んところまで来てみろよ。そしたらくれてやってもいいぜ!」
『やっぱりルーカス嫌い!』
そう煽り散らかすルーカス。エヴリンに同意だが首を絞められてそれどころじゃない。
「ただ俺を燃やした罰だ。お前にやってもらうぞ、ちょっとしたゲームをな?お前のために考えてやったんだよ!ワクワクするだろ?いや、今のお前は心臓バクバクか?上手くもねえし面白くねえな、ギャハハハッ!」
「クソ、野郎が……」
「悪態吐けるぐらい元気があるなら、まず最初に地下の解体室に行くんだ相棒!ポリ公が待ってるぜ!」
そう言って去っていくルーカス。ポリ公だと…?あの保安官補佐のことか…?意識が、不味い……
『イーサンを放せ!離れろ!もう、やり直したくないよ!?』
悲痛な悲鳴を上げるエヴリンに、負けられないと奮起し拳を振るいリバーブローを叩き込むが、人間なら痛みで悶絶するはずのそれを受けてもフューマーは笑うだけ。そのまま俺を持ち上げ、勢いよくトレーラーハウスの壁面に背中から叩きつけてきた。
「があああああっ!?」
さっき爆発を受けた背中にさらに大ダメージを受けて転がり込む。フューマーはそんな俺を見下ろして右足を振り上げてきたので、咄嗟に左足に組み付きバランスを崩して転倒させる。
「うおおおおおおっ!」
そのままナイフを取り出しフューマーの首に押し付け、ナイフの刃を踏みつけて無理やり首を断ち斬ることに成功。フューマーの首が転がり、沈黙した。
「ぜー、はー!」
『イーサン!さすが、よかったよお!』
大きく息を吸って吐き出す俺に飛び付くエヴリン。当然擦り抜けるが泣いて喜ぶ姿に悪い気はしない。が……。ミア、ゾイも連れてかれてしまったか。ルーカスめあの野郎、覚えていろ。
バイオ7クリス編ことDLC『Not A Hero』から登場、白いモールデッドことフューマー。本来特殊な倒し方をしないといけない奴ですが、無理やり勝利。いくら再生力遭っても無理やり首を斬られたら無理よね、多分。
ルーカス絶好調。一枚上手でした。攫われたミアとゾイ。要求するのは「腕」とゲームへの参加。
次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
ルーカスとは……
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