BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。気になって調べたんですけどバイオのシリーズでおなじみトレヴァーさん、例の洋館が完成した1967年に当時14歳だったリサや妻のジェシカと一緒に家族で洋館の完成記念に招かれて、口封じのため幽閉され、脱出を試みるが果たせずに地下で衰弱死しているんでベイカー邸に関わってるわけではなさそうですね。

今回は小休止。本館子供部屋の探索です。楽しんでいただけると幸いです。


♯30‐【トレヴァー】‐

『ふう、これでやっと安心して探索できるね』

 

「そうだな」

 

「イーサン、ヘビの鍵で行けるところは分かるか?」

 

 

 空中で無重力かの如くふわふわ回転し胸を撫で下ろすエヴリンに頷きつつ、ジョーの言葉で思い出す。結構探索……どちらかというと逃げてる記憶しかないが……探索したが、行けなかったところは数えるぐらいしかない。夫婦の寝室はなんか知らんが行けたので、あと一つ・・・。

 

 

「二階。子供部屋と見取り図に書かれていた部屋だ」

 

「ゾイとルーカスの部屋だな。俺が送ったワニのぬいぐるみとかを置いてくれていたのを覚えている」

 

『あ、あれジョーの趣味なんだなるほどね』

 

 

 もしかして旧館の子供部屋にあったあのワニのぬいぐるみもか?なんともまあいい趣味だな。そんなことを考えつつ階段を上り、夫婦の寝室とは反対側の扉を抜けるとやはりというか黒カビが廊下を覆い尽くしていた。

 

 

「うわあ」

 

『うわあ』

 

「うわあってなんだエヴリン、お前の仕業だろ?」

 

『この時代の私の仕業!いやつまり私の仕業だけど!客観的に見るとドン引きだね』

 

「自分にドン引きされるお前に同情するよ」

 

 

 気にしてもしょうがないので容赦なく踏みつけて子供部屋の前に出る。ヘビの鍵で開けると、打って変わってカビに侵食されてない小奇麗な部屋に出た。沢山のトロフィーが置かれている。おかしなところはない、か…?

 

 

「ここに基板があるんだろうな。三人で探すぞ。特にエヴリン、期待するからな」

 

『さすがに基板の場所まで未来のイーサンに聞いてないよ……このあと苦労したのは知ってるけど』

 

 

 手分けして部屋を物色し、何故か落ちている弾などを回収していると日記らしきものを見つけたので読んでみる。

 

 

「【4がつ にち。かあさんに 町のびょう院につれてかれた。へんなきかいであたまの写しんをとられた。おもちゃ屋で259こめのパズルを買ってもらった】259個っておま…」

 

『頭は良かったみたいだね』

 

「昔からルーカスは物覚えが良かったからなあ。体力はからっきしだったけどよ?」

 

 

 しみじみと語るジョー。やはり甥っ子だからか可愛いんだろうな。

 

 

「この時点で大分生意気だがな。【4がつ にち。うすのろオリバーに「おまえはあたまのびょうきだ」ってからかわれた】まあ頭の病気だろうな」

 

『どちらかというと心も病気だよね』

 

「オリバーってのはたまに遊びに来てたガキだな。何時頃からか見なくなったが」

 

「……その理由が書いてあるぞ。【4がつ にち。ばーすでーパーティとうそついてオリバーをうちによんだ。やねうらに上がらせてからリモコンで外からとじこめた。オリバーのやつべそかいて「だしてくれよルーカス」だって】子供の頃から悪辣かよ」

 

『うわあ』

 

「そんなの俺は知らねえぞ。ジャックにも聞いてねえ」

 

 

 狼狽えるジョー。気持ちは分かるが落ち着け。許さないとはすでに決めているだろ。

 

 

「聡い子供だったみたいだからな。周到に隠していたんだろう。【4がつ にち。ゾイがかってに入らないようにハシゴのリモコンをかいぞうした。はつめい大会のトロふィーとがったいさせたからぜったいにみつからないぜ】…ハシゴにリモコンか」

 

『トロフィーに合体させたって書いてあるね』

 

「トロフィーってこいつか?」

 

 

 そう言って飾ってあるトロフィーを手に取るジョー。【1998年 自作ロボット選手権 佳作】と書いてあるがリモコンとやらは付いてない。俺もおもむろに手に取る。【第3回 児童工作大会 2位】と書いてあるがやはり変なところはない。

 

 

『ベッドの上にもあるよ』

 

「どれどれ……【第2回 児童工作大会 3位】と書いてあるが…変なところはねえぞ」

 

「他にトロフィーは?」

 

『ないけど、鏡の前に紙切れがあったよ』

 

「どれ、俺が読む」

 

 

 鏡の前に置いてある紙切れを手に取るジョー。甥っ子が子供の頃から自分たちを偽っていたサイコパスだったと信じたくないのだろうか。

 

 

「【4がつ にち。オリバーはしずかになった。たまにてんじょうをコンコンたたく音がする】これを平然と書き綴っているなんて頭を疑うぜルーカス」

 

 

 失望の意が見て取れる溜め息を吐くジョー。読むのをやめてしまったジョーの代わりに、エヴリンが覗きこんで読み始めた。

 

 

『【5がつ にち。すごくくさい。やねうらからへんな汁がたれてきた。リモコンのトロふィーをまたかいぞうした。これで夜ねるときもぴかぴかだ】だってさ。なんのこっちゃ』

 

「トロフィーをさらになにかに改造したのか。見つからないわけだ。だがぴかぴかってなんのことだ?」

 

「さっさと見つけてルーカスの馬鹿野郎を殴りにいくぞ。説教が増えた」

 

「ああ、そうだな」

 

 

 再度「ぴかぴか」を探して部屋中を探索する。ベッドの上の照明……違うか。

 

 

『あ、これじゃない?』

 

「エヴリン、よくやった。擦り抜けるの便利だな」

 

「え?あ、ほんとだ。電気スタンドかと思ったらトロフィーじゃないかこれ」

 

 

 電気スタンドに偽装されたトロフィーにくっ付いていた赤いボタンを押してみるとキリキリキリ、ガシャガシャと歯車が動く音がして、奥の壁沿いに梯子が降りてきた。なるほど、こういうことか。これもトレヴァーとやらが作った仕掛けなんだろうな。

 

 

「俺たちが見てくるからジョーは警戒していてくれ。またあのやばいのが出てこないとも限らん」

 

「おうよ、任せとけ」

 

『先行して大丈夫か見てくるねー。………屋根裏部屋には特になにもいないよ』

 

「よし」

 

 

 屋根裏部屋に向かい、ヒョコッと顔を出してきたエヴリンのOKサインを見てから、ジョーを残しながら梯子を登る。すると梯子を登った目と鼻の先の箪笥にエヴリンが顔を突っ込んでいた。

 

 

「おわっ、びっくりした。どうしたんだエヴリン」

 

『またビデオがあるよ。【バースデイ】だって」

 

「誕生日のビデオ?」

 

 

 首を傾げながら箪笥を開け、ぽつんと置かれていたそれを手に取る。何かのヒントになるかもだしもらっておくか、とバックパックに入れる。視界の先にはライトで照らされた影絵ギミックがあった。

 

 

「他には……あからさまに目立っているあれは後回しだな。またかよ」

 

『そうだね。(いじ)って罠が発動したりしたら大変だもん』

 

「うん?なんか書いてる紙が落ちてるな」

 

 

 拾い上げてエヴリンと共に読んでみる。どうやら契約書らしい。

 

 

「どれどれ。【改修工事 請負契約書】【注文者、ジャック・ベイカー 様。請負者、トレヴァー&チェンバレン建築設計事務所。工期、1992年11月10日 から 1992年11月30日。工事内訳、メインホール投影機 および仕掛け扉の設置】出たなトレヴァー」

 

『出たねえトレヴァー。……クリスから聞いた話によれば、リサ・トレヴァーって私に似た子が洋館事件でいたらしいけど関係があるのかな』

 

「洋館事件って1998年5月11日だろ?年も近いし案外、娘とかだったりしてな」

 

『長い間、幽閉されてたみたいだし違うんじゃない?』

 

「というかこの梯子の仕掛け……関係なかったのか、トレヴァー」

 

 

 言いながら傍の棚を見る。木製のおもちゃの手斧とショットガンの模型があった。

 

 

「……手斧、じゃないのか」

 

『おもちゃだね』

 

「荷物になるしこれはさすがにいらないか…」

 

 

 深呼吸。影絵ギミックを見る。既に台座にはなんかよくわからんものが置かれているからこれで影を作れと言う事らしい。壁には斧を持った大男のシルエットと群衆に囲まれた跪く女性が描かれた絵。その横には閉じられたドールハウス。これを開ける仕掛けか?

 

 

「いややる必要ないが」

 

『だよね』

 

 

 いい加減、影絵を作るのもめんどくさくなったのでナイフを隙間に突っ込み、こじ開けると中には青い基板があったので回収する。絵のタイトルは「裁き」か。いいね、俺とエヴリンとジョーで裁いてやるよルーカス。覚悟しろ。




ジョーも嘆くサイコパスっぷり。ルーカスも凄いとは思うけどやばすぎる。

そして脳筋イーサン。先生、この人謎解きする気がありません。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。

ルーカスとは……

  • 原作と異なりイーサンが決着をつける
  • 原作通りクリスが決着をつける
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