BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】 作:放仮ごdz
今回は実験場攻略。頼もしすぎるイーサンの仲間たち。楽しんでいただけると幸いです。
中に入ると怪しい光で照らされた階段があり、上って行くと蛍光ペンキででかでかと壁に【LETS】天井に【PLAY】と書かれた扉の前に出る。ここからか。
『これをせこせこ準備していたかと思うと笑えてくるね』
「たしかにそれはそう」
「俺は笑えねえよ…」
「悪い」
『ごめん』
「いいさ、気にしねえでくれ」
扉を開けると何の変哲もないテレビと椅子がぽつんと置かれた部屋に出て。無視して進もうとすると、テレビの電源が入って砂嵐の画面の後にルーカスの顔が映し出される。
≪「おいおいおいおいおい!待てよ、あからさまに怪しいだろ!?調べろよ!?」≫
「どうせ罠だろ。爆発とかするんだろ知ってるぞ」
「俺は引き付けている間にモールデッド共に囲ませるに賭けるぜ」
『私は単に時間稼ぎじゃね?と思う』
「よし先に行くぞ」
「おう」
エヴリンの意見を聞いて無視を決め込む。相手してもどうせロクな情報落とさないだろコイツは。
≪「ちょっ待てよ、ちゃんと見ねえと扉は開けねえぞ」≫
「開かねえならこじ開ける!エヴリン、扉ぁどこだ!」
『あ、この壁が隠し扉になってるよ』
「ナイスだ」
≪「そりゃないぜおじさぁん…なんであんたまでエヴリンと話してるんだよ……」≫
ルーカスを無視してジョーが壁に見せかけた隠し扉を殴り壊して先に進むと案の定テレビは爆発した。やっぱりな。つまらんヤツめ。そのままズンズン進んでいくと、先行していたエヴリンが戻ってきて止めてきた。
『待って二人とも。ワイヤートラップで爆弾が大量に仕掛けられてる』
そう言われてそろりと扉を開けると、目を凝らないと分からないがあからさまなワイヤートラップが大量に仕掛けられた部屋に出た。ここを進めと?
「どいてろイーサン」
そう言ってジョーが取り出したのは持ち運んでもらっていたバーナー。火炎放射をワイヤーに当てて次々と離れた場所で爆発させながら進んでいくのは頼もしいことこの上ない。
≪「なかなかやるねえ。脳筋のイーサンとジョーおじさんはまっすぐ引っかかるかと思えばそれに気付くなんて偉いじゃないか。気を付けろよ、奴等は狂暴だ」≫
「お褒めに預かり光栄だよクソッたれ」
「卑怯もんめ。さっさと顔を出せルーカス」
『私が索敵するからどんどん進んで!』
≪「さっきテレビに顔を出してやっただろおじさん。生憎だが昔みたいに簡単にお仕置きされる俺じゃねえぜ?アンタ用の対抗策はもうできたからな」≫
どこからともなくスピーカーらしき声色で煽ってくるルーカスを無視しながら突き進む。次の部屋は入ってすぐに爆弾が仕掛けられていたのをジョーが扉を蹴り開けたことで起動させることができた。蝶番が外れてしまったけどまあいいか。
≪「散らかってて悪い!片づけといてくれ!」≫
『こことそことあそことそっち!多すぎるよぉ』
「こんなあからさまに光ってて気づかないとでも思ったか!」
≪「おいおいおじさん。俺はイーサンと遊びてえんだ。あんまりシラケさせないでくれよ」≫
「悪い、共犯者からあんまり無茶するなと言われてるんでな」
『共犯者!いいねその響き!』
エヴリンの指摘で爆弾をジョーがバーナーで処理しながら次々と扉を抜けて進んでいく。
『この木箱も爆弾!』
「障らぬ神になんとやらだ」
「わざわざ爆発させる理由もねえな」
≪「その箱に恨みでもあんのかお前ら!?触れてやれよ!?」≫
「「『だが断る!』」」
下へ降りる階段の途中に乱雑に置かれた木箱もスルー。物資はゾイのおかげで潤ってるから壊す理由もない。ルーカスは思い通りにならないからかイライラが声から伝わってくる。そうしてやってきたのは見覚えのある扉のある部屋。やっぱり仕掛けられていた爆弾を処理し、近づく。
「…ここって」
『あのビデオのだね』
「パスコードを打ちこめってか?」
扉の横に設置されているパスコードを打ちこむための操作パネルを見ていると、鉄格子の扉からガシャンと言う音。ルーカスがなんのつもりかへばりついていた。お前、煽るために来たんだろがそれは悪手だぞ。
「ようよう、パスコードがいるんだろ?」
「ルーカァス!よく俺の前に顔を出せたなあ!」
「悪いこと言わないから離れた方がいいぞルーカス」
「無駄だぜおじさん。いくらアンタでも機械は突破できねえ……」
「オラア!」
「嘘だろおい!?」
『いや草』
鋼鉄の扉を素手でぶん殴るジョー。それだけで扉がへこみ、ルーカスは慌てて離れて手にした何かのスイッチを入れると、ガコンガコンと何かが動く音がする。なんだ?
「間違えたパスコードで殺そうと思ったがそう来るならこうしてやるよ!」
『イーサン、ジョー!右!避けて!』
「なっ…!?」
何かに気付いたエヴリンが警告の声を上げた瞬間、右の天井から俺達目掛けて振り子の様に落ちてくる鉄塊。俺はたまらず両手で防御を試みるが、明らかに防御できないフォルムで、思わず目を瞑る。しかしいつまで経っても衝撃は来ない。
『うそぉ』
「大丈夫か?イーサン」
「え、お、おおう……」
目を開けると、鉄塊を両側面から鷲掴みにして受け止めているジョーがいた。あの一瞬でそんな器用なことしたのか。
「ちょうどいい、こいつを使わせてもらうぜ…!」
「『え』」
すると左手で掴んだまま、右拳を握ってガンガンと何度も殴りつけるジョー。次の瞬間、鉄塊の天井と繋がっている部位が外れて、ジョーはそれを両手で持って扉に向かって振りかぶる。いつの間にかルーカスの姿は消えていた。
「どっせい!」
「『うわあ…』」
鉄塊とぶつけられた扉が粉砕され、ジョーは意気揚々と突入するのを慌てて追いかける。滅茶苦茶だが味方でよかったよ。
「エヴリン、偵察頼む」
『OK!』
「こいつぁ、あのビデオと一緒だな。大した手抜きだなルーカス」
ふわふわと浮かんでいくエヴリンを見送り、探索するとビデオで見た部屋のまんまだった。あの時ルーカスは、クランシーが燃えた後どこからともなく現れた。どこかに扉がある筈なんだ。
『二人とも、こっち来て!この壁、薄いよ!』
するとエヴリンに呼ばれてシャワーでびしょ濡れになりながら向かうと、既に火がついているバースデイケーキが置かれている部屋の奥、何もない壁の前でアピールするエヴリンが。…うん?エタノールの臭い……まさか今のシャワーって!?
≪「引っかかったなイーサン!ジョーおじさん!こうなったら作戦変更だ、そいつは俺からのプレゼントだ、受け取ってくれよな!」≫
見ればバースデイケーキの火がついた蝋燭はじわじわと短くなっていて、あのビデオのと同じ爆弾なのだとわかる。この速度だとあと数秒…!?
「俺達を燃やす気か。だが遅いな」
≪「へ?」≫
「そうか。エヴリン、この壁だったな!?」
『うん、ここ!』
俺が爆弾ケーキを持ち、ジョーが拳を振りかぶり薄い壁に大穴を開けると爆弾ケーキを放り込み、離れると爆発。壁が吹き飛んだ。
≪「このクソ野郎ども!てめえらを吹っ飛ばす爆弾なんだよ!?ちゃんとくたばっとけ!だがそこは外れだ残念だったな!」≫
「なんだと?」
『え?なにか、いる…!?』
「うおおおおっ!?」
瞬間、吹き飛んだ壁から現れたのは巨大で真っ黒な二本の腕。俺達二人を掴み、天井の上まで引っ張り上げて桟橋の方までぶん投げてきた。
「ぐああああっ!?」
「なんなんだ一体……」
ゴロゴロと桟橋の板に打ち付けられて呻く俺とジョー。さっきまでいた建物の屋根の上にいたのは、正しくバケモノだった。
「なんだあ?ジョーの野郎までいるじゃねえか……イーサンと一緒になにしてやがる?」
「その顔…その声、お前まさかジャックか!?」
「マジかよ、倒したはずだぞ…!?」
『嘘、ここで来るの…!?』
そこにいたのは巨大な漆黒の化け物と化したジャック・ベイカーその人。大量にある腕を動かして巨大な胴体を引き摺って桟橋まで降りてくる怪物相手に俺達は構えるのだった。
エヴリンが索敵して、ジョーが処理、イーサンがついて行く。完璧な布陣だあ。
片っ端から仕掛けを無視されたルーカス、大激怒。なお全力で逃走してる模様。
ルーカスに乗せられてゾイやミアと再会することなく変異ジャックと出くわすイーサンたち。あの姿小説にするとどうしていいかわからないよね。
次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
ルーカスとは……
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原作と異なりイーサンが決着をつける
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原作通りクリスが決着をつける