寫眞機の少女(しゃしんきのしょうじょ) 作:butai yukkuri
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※このシナリオは、ガールズアンドパンツァー本編、アンツィオ、劇場版、最終章、リボンの武者、ラノベ版ガールズ&パンツァー1~3巻を読んだ者が製作しております。時系列は本編が終わってすぐになっています。その事を踏まえてお楽しみください。(第1話の時点)
~これは・・・戦車?~
「え。」
それしか出なかった。
あまりにも困惑しすぎて一切他の言葉が出なかった。
ふと横を見ると、牡丹の目は不思議そうにこちらを見ていた。
「どうかしたんですか。待望の戦車ですよ。」
凪の前にあるのは確かに戦車だった。
戦車ではあった。
だかそこにあったのは大きいボールだった。球に補助輪が付いただけの物体だった。
「これ、武装付いてるんですかね。ただのボールに見えるんですけど。」
「付いてないですね。」
即答だった。
「あの、これでどうやって戦車道すればいいんですか。」
「私にはわかりません。ですが貸し出せる戦車はこれしかありません。」
書類に書かれていた戦車の中で売却済みでなかったのはこの戦車だけだったのでわかっていたことだ。他に戦車のあてもないので気を取り直して借りられるかの確認をしておく。
「でもとりあえずこの戦車をお借りできるんですよね。」
「勿論です。」
とりあえず戦車の確保はできた。だが問題はまだ残っている。大会に出ることができたとしても武装がないことだ。幸い一人しか乗れない戦車のようなので人数不足の心配は無くなった。
とにかく武装がないと試合に出れたとしても敵車両を撃破することはできない。そのため、戦車道のレギュレーションに違反しない武装を探さないといけないが、凪にはクーゲルパンツァーがどんな戦車なのかがさっぱりだったので調べてみることにした。
「この戦車をどう使うか考えたいのでしばらく同好会の開始を待ってくれませんか。」
活動開始もできないのに同好会の予算をもらうわけにはいかないだろう。
「もちろん大丈夫ですよ。なんなら同好会の部室をこの倉庫の空き部屋にしましょう。まあ戦えない戦車で活動開始しろというのも酷な話ですからね。この戦車でどう活動できるかが決まるまでは予算を渡すわけにはいきませんが、ある程度決まれば国からの補助金も出るだろうしまた生徒会室に来て頂戴。雨ざらしに置いておくわけにはいかないから部室の方はこちらの方ですぐに手配しておきます。」
牡丹はニヒッと笑って言った。
◇ ◇ ◇
何もしない状況で部室を借りているのも悪いので凪は早く帰ってクーゲルパンツァーと詳しい戦車道のレギュレーションについて調べ直していた。
戦車道のレギュレーションは、終戦までに戦線で活躍するか設計が完了し、試作されていた車両と、それに搭載予定だった部品のみに限られていた。だがそれに反しない限りどれだけ改造しても問題ないようだった。
そしてクーゲルパンツァーは、ドイツ製の車両で日本語訳は玉戦車らしい。おそらく日本に輸出され、おそらく偵察車両で装甲厚は5ミリメートルしかないらしい。つまりハンドガンの弾丸でさえ貫通する。
らしいというのも、ソ連が鹵獲したものの弾痕などが一歳なく、日本にもソ連にも記録が残っていないということだった。偵察用というのも見た目からの推測であって、確証はない。博物館に展示されていた際の説明文が「#37」だったという。
エンジンは単気筒の2ストロークエンジン、つまり原付車両と同じタイプのエンジンらしい。現在の原付には性能を下げるリミッターがついているが、それがなければなかなかの性能を引き出せるらしい。現代の技術で原付エンジンの性能を最大限引き出せば、チャーチル戦車と同じ時速20キロメートルくらいは出るだろう。
武装は搭載されていないが、ソ連が鹵獲時には塞がれていた通信ケーブルもしくは小銃の先を出す用と推測される穴があった為、歩兵が携帯する武器を持ち込んで使っていたと推測されているようだ。
これは戦車道連盟との交渉次第だと思うが、うまく交渉すれば戦中に開発された歩兵用の対戦車兵器を持ち込めるだろう。搭載する予定なら広い意味で現代兵器も使えるかもしれない。今も使われていたら現代の兵器を持ち込んでいると思われるので搭載する予定と言えなくもないだろう。許される可能性はゼロに等しいが。
とにかく戦車道連盟に相談してみないことには武装を購入しても無駄になる可能性が高いので、牡丹に戦車道連盟に近い港に寄ってもらえるよう相談することにした。
◇ ◇ ◇
翌日早速生徒会室に行くと、凪が一晩で考えをまとめてくると思っていなかったらしく、驚いたような顔をしていた。
「昨日のあの戦車なんですが、偵察車両で歩兵が携帯する武器を持ち込んで使用する戦車だったようです。どんだ武器を持ち込んでいいのかを戦車道連盟の方に相談したいので連盟近くの港に寄港させて貰えないかと思って相談に参りました。」
そう言うと、牡丹は納得したような顔をした。
「そうだったのか。どうりで他の戦車の改造パーツや砲身を購入した履歴はあるのにクーゲルパンツァーに関するものは無かったわけだ。」
どうやら牡丹は昨日と今日で戦車に関する書類に一通り目を通してくれていたらしい。
「寄港の件だけど、もちろん大丈夫だよ。そうでない活動始められないんでしょ。同好会を作る書類もあるんだからしっかり協力するよ。」
どうやらこの学校でも生徒会の権限は大きいらしい。
結局生徒会が戦車道連盟にアポを取り、次の週末に寄港してもらえることになった。
おはこんばんにちわ。butai yukkuriです。第二話いかがだったでしょうか。今回の文章は短いと思われるかもしれませんが、これがうp主の限界です。基本的に長文を書くのが得意な人間ではありませんので、物語をサクサク進めていきます。そのうちエピソードやセリフを足しただけのリメイク版を投稿することがあれば、ネタ切れだと感和えてもらって構いません。出来るだけ毎週土曜日の夜投稿目指します。それではまた。