ワールドトリガー -お兄ちゃん頑張ります!-   作:カボス太郎

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仕事が忙しく、創作時間がありませんでした。
温かい目で見守ってください。


正式入隊日までの日常

 

- ボーダー本部周辺 警戒区域 -

 

遠征部隊が帰還してから2週間程が経過したある日

 

仄は、ボーダー隊員としての本来の仕事、防衛任務に就いていた。

 

大規模侵攻以来、誰も住んでいない形だけが残る家屋の上で、1人たたずんでいた。

そんな仄に、ピコン!っと通信ではなく、持っている端末にメッセージが届く。

 

『木虎さん、那須隊長の待機場所周辺にゲートが開きました。至急応援をお願いします。』

 

異性が苦手なオペレーター、志岐小夜子からの指示で移動を開始する。

異性でありさらに、年上でもある仄と通信する訳には行かず、苦肉の策としてチャットでの指示となった。

 

3分とせずに那須隊と合流、ゲートが開いたポイントに移動する。

 

ゲートの規模から予測されたトリオン兵は、バムスターが3体。

バムスターは、トリオン兵の中でも最も多く出現するタイプのトリオン兵で

訓練用の仮想トリオン兵もバムスターを基に作られている。

戦闘よりも人間の捕獲目的で、作られているため、3体といえど大きな脅威ではない。

 

「仄くん!陽動と攪乱をお願い!私とくまちゃんで決める!」

 

隊を組んでいない仄が防衛任務に参加するにあたり、彼のスタンスとして"言われたことは

やるから指示ください"だった。

初めて防衛任務に就いた際に、問答無用でメテオラを叩き込み、町をうっかり破壊してしまい

上層部に怒られた仄は、指示待ち人間となった。

その頃に比べれば、経験を積んで成長しているのだが一度ついた仕事の癖は、なかなか

抜けなかった。

 

那須隊の隊長であり、自身の淡い恋心の相手である那須玲からの指示に了解!っと

いい返事を返しながら、両手にトリオンキューブを出現させる。

指示は殲滅ではなく、陽動と攪乱、合成はさせずに弾道を細かく設定。

 

「アステロイド!」

 

メインサブ両方のアステロイドがバムスターに降り注ぐ。

高いトリオン能力を持つ仄の波状攻撃により動きを止め、なすすべのないバムスター。

アステロイドの雨が止んだ後には、全身へのダメージで動きが鈍くなった。

そんな隙を見逃すはずはなく、くまちゃんこと那須隊の攻撃手、熊谷友子の弧月が

1体の弱点であるコアを破壊。

那須玲のアステロイドで、残り2体のコアを打ち抜き、戦闘は数分で終了した。

 

 

「いやー仄くんがいると防衛任務が楽ねー、ねぇ?玲?」

 

弧月を納刀しながら、那須玲と共に仄に近づく熊谷友子。

 

「そうね、くまちゃんの言う通り」

 

いやーそれほどでもーっと、美少女ふたりに褒められて、分かりやすく鼻の下を長くする仄。

 

 

「みなさん!私の分も残しておいてくださいよー、私いらない子みたいじゃないですかー」

 

今回は出番がなかった、那須隊の狙撃手、日浦茜、戦闘終了を確認し、こちらも合流していた。

 

「トリオン兵のコアを打ち抜くことができない、茜が悪い」

「そんなー」

 

一応まだ防衛任務中なのだが、交代時間も近いせいか、少し緩んだ空気に包まれた。

その後、追加のゲートが開くことはなく、交代時間になり防衛任務は終了した。

 

 

 

- ボーダー本部 ラウンジ -

 

那須隊と別れて、帰る前の休憩を取るためラウンジにやって来た仄。

自動販売機で、炭酸飲料を買ったちょうどその時、彼に声をかける男がいた。

 

「木虎、ちょっと付き合え」

「風間さん…」

 

仄に声をかけたのは、ボーダー本部所属A級3位部隊、風間隊の隊長、風間蒼也。

ついてこいっと言う風間にしたがってラウンジに備え付けのテーブルを挟んで向い合せに座った。

 

「さて、単刀直入に用件だけ言うが木虎お前、城戸指令直属の隊員にならないか?」

「え?」

 

城戸指令直属の隊員、つまり現在ボーダー内にある3つの派閥の1つ、城戸派になれ

と言うことだった。

城戸派は簡単に言えば、過激派でネイバー絶対許さない派閥である。

 

「理由を聞いても?」

 

仄の質問に少し考えた後。

 

「詳しくは言えないが、確かな実力があり、ソロであり、俺たち城戸指令派に友好的と言う条件にお前がヒットしただけだ」

「・・・・」

 

怪しい、それが仄の考えだった。

風間さんはいい人だ、それは間違いない、だけど今回の話どうもきな臭い。

ここは断ろうっと仄は、考えた。

 

「すみません、自分にはまだ派閥とか決められなくて、今回のお話はお断りします」

「・・・・分かった時間を取らせたな、気が変わったら連絡してくれ、またな」

 

風間はそう言うとイスから立ち、去って行った。

 

「・・・・」

これで良かったのか?などと少し考えたが答えは出なかったので、手に持った飲み物を

飲み切ったら帰ろうと切り替えた。

 

 

 

- ボーダー本部 会議室 -

 

「報告は以上です」

 

風間の報告を受けた城戸指令は。

 

「そうか、断られたか」

 

少し残念そうな、あるいは予想通りと言った反応をした。

 

「まぁいい、風刃の適合者は他にもいる」

 

それぞれの派閥が、各々の理想のために動いていた。

 

 

正式入隊日まで後、1週間

 

 

- ツヅク -

 

 

 




読んでいただきありがとうございます。
次回投稿は、未定です。
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