レイズナービルドファイターズ・瀬行松市救世主伝説・ 作:星龜
翌日―。
空女で、ちょっとした事件が起きた…。
放課後の部活が始まろうという時間に…
北斗高校の制服を着た
大きな黒い馬に乗った、身長が2メートル近くあるような大男
が、空女に来たのだ。
男の名は
ラオウ
北斗高校レイプラバトル部の部長である―。
「おい!!」
と、馬上のラオウが、下向しようとしている空女の生徒に声をかける。
「は…はい…!!」
と、ラオウに声をかけられた空女の生徒が、震えながら答える。
「レイプラバトル部の部室はどこだ?」
と訊くラオウ。
ラオウの威圧感に萎縮してしまった空女の生徒は
「し…知りません…!!」
と答えてしまった。
別の生徒が
「じ…自分で探したらどうなの…!?」
と、震えながら叫んだ。
「どうやら、その方が早そうだ…。」
と、ラオウは馬を進めた…。
適当な場所で馬から降り、校舎に入っていくラオウ。
「な…何ですか、あなたは!?」
と、対応にあたる空女の教師。
「レイプラバトル部の部室はどこだ!?」
と訊くラオウ。
「レ…レイプラバトル部に、何の用ですか…?」
と言いつつも、ラオウの威圧感に萎縮してしまう空女の教師…。
「レイプラバトル部の部室はどこだと訊いているのだッ!!」
と怒鳴るラオウ。
「ヒィーッ★
こ…こちらにどうぞ…★」
と、完全にビビってしまった教師は、ラオウをレイプラバトル部の部室に案内するのだった…。
空女のレイプラバトル部の部室に来たラオウは、カリンと対談する―。
「当校レイプラバトル部の部長の櫻木 カリンです。」
「北斗高校レイプラバトル部の部長のラオウだ。」
と名乗り合う、カリンとラオウ。
「白馬に乗った王子様ならぬ
黒馬に乗った礼儀知らずの大男
が、男子禁制の乙女の園に、何をしに来たのですか?」
と、皮肉混じりに訊くカリン。
「昨日、わしの部員が、うぬの部員を助けたのだ。」
と言うラオウ。
「あぁ…。
明日香さん達のことですか。
余計なおせっかい、ありがとうございます。」
と皮肉混じりの礼を言うカリン。
「それで…
まさかとは思いますが、ただ、私に礼を言わせるためだけに来たのですか?」
と訊くカリンに
「そうではない。
うぬも知っての通り、ここ
力無くしては、この乱世を生きていくことなど不可能。
昨日、わしの所の部員と、うぬの所の部員が出会ったのも何かの縁。
そこで、わしらと手を組まぬか?」
と言うラオウ。
しかし
「冗談は顔だけにしていただけませんか?」
と、ラオウを一蹴するカリン。
「ほう…?
わしらと手は組まぬと…?」
と訊くラオウに
「同じ事を2度も言わせるつもりですか?」
と言うカリン。
「うぬらだけで、
と凄むラオウに
「覇権?
何を言っているのですか?」
と、あきれて、ため息をつくカリン。
「覇権などに興味はありません。
ついでに言うなら
レイプラバトルそのものに興味はありません。」
と言い放つカリン。
それを聞いて、驚くラオウ。
「ならば、なぜ、うぬはレイプラバトル部の部長をしている…ッ!?」
と訊くラオウに
「適任者がいなかったので
仕方なく
やっているだけです。」
と、コーヒーを飲むカリン。
「うぬに興味があろうが無かろうが、この街のレイプラファイターやレイプラヤンキーにとって、他校のレイプラバトル部は全て敵ッ!!
そのことが、わかっているのかッ!?」
とラオウが言っても
「私には、関わりのないことです。」
と、素知らぬ顔をするカリン。
「うぬの態度は、我々への敵対意思とみなすッ!!」
と言うラオウ。
「こちらには、そのような意思はございませんが…
しかし、こちらの態度を、そちらがそのようにとるのであれば…
こちらも、それ相応の対応をいたしますが…?」
と、ラオウを見据えるカリン。
「よかろうッ!!
これより、わしらとうぬらは敵同士ッ!!
相手が女であっても、容赦はせぬッ!!」
と、立ち上がるラオウ。
「ご自由に…。」
と、コーヒーを飲むカリン。
「さらばだ…ッ!!」
と、部室から出ていくラオウ…。
馬に乗って帰る道すがら
(おのれ、櫻木 カリン…
食えぬ女よ…ッ★)
と、悔しがるラオウ…。
脅して懐柔しようとしたが、カリンは全く応じなかった。
それが、悔しくて、たまらなかった…。
◇
一方、ラオウが去ったあとの空女レイプラバトル部の部室では…
「部長、いいんですか!?
北斗と敵対するなんて…!?」
と、カリンにつめよるクルレード。
「そうですよ!!
北斗には、プラフスキー北斗神拳を使う人がいるんですよ!?」
と、明日香もカリンにつめよる。
「落ち着きなさい。
私も、何も考えずに、あのようなことを言ったのではありません。」
と、コーヒーを飲むカリン。
「何か策でもあるの?」
と訊くシェリル。
「瀬行松四大女学院…
すなわち、当校と
大陸女学院(陸女)
惑星女学院(星女)
で同盟を組んで、北斗に対抗します。」
と言うカリン―。
たが…
カリンの目論見は、もろくも崩れることになる…。
陸女は元斗学園
と…
メカ女は南斗高校
と…
星女は
と同盟を結んでいたことが判明したのである…。
つまり
空女は孤立無援
だったのである…。
この状況に、さすがのカリンも動揺した。
「クルレード…
シェリル…
私は、どうすればいいの…!?」
と、頭を抱えるカリン。
カリンがラオウに、あれだけの啖呵を切れたのも、陸女、メカ女、星女が味方についてくれると思っていたからだ。
しかし、陸女も、メカ女も、星女も、空女と敵対関係になっていた…。
「北斗に頭を下げるしかないんじゃ…?」
と言うクルレード。
「あれだけ啖呵を切っておいて、今更、頭を下げても…。」
と言うシェリル。
その時、部室のドアがノックされた。
「はい。」
と、ドアを開ける明日香。
そこには
北斗高校の制服を着た、筋骨隆々とした男
がいた。
北斗高校への対応に苦慮している時に、北斗高校の生徒が現れたものだから
「きゃあぁあぁあぁっ!!」
と、悲鳴をあげる明日香…。
「驚かせて、すまない…。」
と謝る、北斗高校の生徒。
「あれ?
あなた…
どこかで…?」
と落ち着いて、北斗高校の生徒の顔を見れば、見覚えのある顔だった。
「あ…あなた…
ケンシロウさん…!?」
そう…
空女レイプラバトル部の部室に来たのは、北斗高校レイプラバトル部の部員のケンシロウだった。
しかも、来たのはケンシロウだけでなく、バットとリンも一緒だった。
ケンシロウは、カリンと対談する―。
「当校レイプラバトル部の部長の櫻木 カリンです。」
「元北斗高校レイプラバトル部の部員のケンシロウ。」
と名乗り合う、カリンとケンシロウ。
「元北斗高校レイプラバトル部の部員?」
と、首を傾げるカリン。
「あぁ。
俺は、ラオウのやり方に反対し、バット、リンと一緒に、北斗高校レイプラバトル部を退部してきた。」
と言うケンシロウ。
「聞けば、おたくら、ラオウにケンカ売ったみたいじゃねぇか☆
女の子なのに、ラオウにケンカ売る度胸が気に入って、オレ達、おたくらの味方になることにしたんだよ☆」
と言うバット。
「あと、私の姉が
元斗学園の生徒会長をしている
んです。
きっと、みなさんに力を貸してくれるはずです。」
と言うリン。
「ありがとう…!!
ケンシロウさん。
バットさん。
リンさん。」
と、礼を言うカリン。
プラフスキー北斗神拳の使い手であるケンシロウが味方についてくれるのは心強い。
しかも、リンの伝手で、元斗学園も味方についてくれるらしい。
元斗学園は、瀬行松四大女学院の1つ、大陸女学院(陸女)と同盟を結んでいる。
空女、陸女、元斗の戦力があれば、北斗にも対抗できるだろう―。
◇
日本某県にある
そこは、レイプラヤンキー達が日夜、血で血を洗う戦いに明け暮れる乱世の街…。
空女と北斗の対立は、瀬行松の新たな動乱の始まりを告げた―。