この夜、掛川城下の岩本道場には、龍虎と恐れられし二名の弟子は居ない。
それに加え、最近リボンを結び始めた虎子たちも、プラスワンと称されし阿修羅の化身も不在。
「御仁、ご用の赴きは?」
端っこに“しまじろう”の絵が描かれし、岩本道場の看板。
これが堂々と掛けられし大きな正門は、夕刻以降は完全に閉ざす掟であり、開かれる事は無い。
だが屋敷を訪れた伊良子清玄と
「深夜の来訪、許されよ。
我らは、
岩本虎眼どのに、先だっての武芸上覧の礼を、届けに参った」
門前にて出迎えた
師匠である虎眼を護衛すべく、それぞれ濃尾にある己の道場から駆けつけていた三人の剣客達を前に、伊良子が静かな声で用向きを告げる。
「ほほぅ、それなるは
「これはこれは、ご丁寧に」
「よくぞ参られた。ささ、どうぞ中に」
いくが手に持った風呂敷包みの荷物。それを一瞥した後、三名は伊良子達に道を空けて、中へと迎え入れる。
金岡に先導のもと、いくに手を引かれながら歩む伊良子の背中を、門を閉じる為にその場に残った根尾谷と伊吹が見送る。
「ふん……あれが先生の命を狙う、
「自ら出向いて来るとは、殊勝な心掛けよな。
我ら
飛んで火に入るとは、まさにこの事――――」
中秋の十五夜。
夜空にポッカリと空いたような満月が、怪しく薄笑いを浮かべる二人の顔を照らした。
◆ ◆ ◆
岩本邸、
いくつかの行燈が照らす、その大広間に、岩本虎眼の姿があった。
弟子二人を両脇に控えさせ、貴人の如く
それは明確に、元は妾と弟子という立場であった彼らへの警戒心、そして両者の心の距離を表していた。
今いくを隣に置いて、虎眼から三間ほど離れた位置に座る、伊良子清玄。
もとより盲目ゆえに、御簾など無くとも、その姿を確認することは出来ないのだが……。
しかし彼は、いま三間先より漂っている虚ろな気配と、その衣類に付着せし尿の匂いから、現在の虎眼が正常な状態でなく、精神が曖昧な状態にあることを察知していた。
なれど、清玄らと虎眼を隔てるように、その間には手練れの弟子二名が陣取っており、もう一名の金岡は、伊良子の背後に置かれた行燈の傍らに座している。
仮にこの場で剣を抜かれようとも、即座に鎮圧できる配置である。
虎眼自身に加え、前後を囲んだ手練れ三名。それに対するは
この場での虎眼の安全は、完全に保障されいるように見える。
「ではいくよ、参ろうか――――」
やがて、静かに座するばかりの時は終わりを告げ、伊良子が音も無くその場で立ち上がる。
それにいくは、コクリと頷きを返した後……、傍らに置いた三味線をスッと手に取り、堂に入った所作で構えた。
流派の皆伝を許され、濃尾三天狗と称されし門弟。そして岩本虎眼の眼前で。
いま、夜の闇を切り裂くが如く。玉散る
いくが奏でし三味線の音色が、ベベンと美しく響き渡る――――伊良子清玄の舞いと共に。
この場の全ての者が、「ズコォー!」とひっくり返った――――
よく見れば、いくが演奏しながら「フッ! フッ! フー! フフフッ♪」と、裏声で合いの手を入れているのが分かる。 年増の割には、えらく可愛い声で。
もう夜も更けているというのに、伊良子清玄はここが人の家なのを良い事に、全力でおニャ〇子クラブの振付を完コピし、クネクネと気持ち悪く踊る。
嫌よ だーめーよ♪ こーんーなー とーころじゃ~♪
えっ、これが“礼”なの!? 先の武芸上覧のお礼ってコレ!?!?
お前は虎眼先生の武芸を、なんやと思うとんねん――――
濃尾三天狗の面々は、そうツッコミたくなったのだが、もう満面の笑みで踊る伊良子の姿を前に、その場で呆けるばかり也。
いま伊良子の目元にある、歌とも視力とも関係ない筈の瓶底メガネにも腹が立つ。もう力の限りにふざけていた。
お勉強 してるのよ? ああっ! 毎日ぃ~♪
ちなみに今、少し離れた部屋にて控え、これを聞く岩本家の中間たちは……。
いくの非常にポップな三味線の音色と、伊良子のとてもキショい歌声に、ただただ阿保の如く口を開け、例の如く白目であった。
Hを したいけどっ! (にゃん! にゃん! にゃー! にゃにゃにゃ♪)
――――ベベン! ベンベンベ! ベーベン ベンベ!(三味線)
Hを したいけどっ! (にゃん! にゃん! にゃー! にゃにゃにゃ♪)
もったいなーいー かーらぁ~~☆
そしてラスト、伊良子がとても良い笑顔で……。
「あげn――――ってギャアアアァァァーーッッ!!!!」
と言った瞬間、虎眼の抜刀斬りが叩き込まれた。
やめんか阿保とばかりに。
「なっ……! なんつー事をするんじゃ虎眼! 一番ええ所で!」
「やかましいッ! なんちゅーモン歌っとるんじゃ! 人ん
お蔭で正気に戻ったわッ!!」
斬られた胸元を押えつつ(ギリギリ2.9寸)、伊良子がブーブーと抗議する。
さっきまで曖昧だった虎眼だが、今はもうおめめパッチリ☆
しかもその怒りのまま、両手に刀を握りしめている始末だ。武蔵よろしく二天一流! うち虎眼流なのに。
しかも両脇に控えていた弟子二人も、ついでとばかりに思いっきりぶっ飛ばしちゃってるし。もうピクリともしていない。
「いく! いくよっ! 見たか今のをっ!」
「はい清玄さま! しかとこの目で!
――――岩本虎眼どのが、突如としてご乱心召され、無体な振舞いに及ばれしゆえに、やむなく抵抗しました作戦! 成功にございまするっ☆」
いくが嬉しそうに「お美事にございまする! お美事にございまする!」と賞賛。伊良子の方も「ゲッヘッヘ!」と悪い顔だ。
最初から彼らの目的は、
まぁその割には公私混同というか、だいぶ楽しんで踊ってたようにも見えるが……。
とにかく伊良子清玄は、見事に目的を果たしたのだ。
いくが思ってたより、結構ザックリ斬られてるけど。あにはからんや。*3
「清玄さま、ご存分に
ちょっとお怪我は痛そうに御座いまするが……」
「案ずるでない。いくはそこで見ておれ。
決してこちらに近づくでないぞ(震え声)」
ぶっちゃけた話、もう床を転げまって「うぎゃー!」と叫びたい位に痛いのだけど……、しかし伊良子は空元気を振り絞り、虎眼の眼前に立つ。
そして、いま静かに刀を抜き放ち、ピョーンと一息に飛んで、屋敷の庭へと出た。
虎眼を相手にしては気休め程度ではあるが、これはいくに戦いの被害がいかぬようにとの、せめてもの気遣いである。
(ここは……あの時の場所か……)
目は見えずとも、肌で感じる。身体が憶えている。
ここはかつて、虎眼流入門の儀である“涎小豆”が行われた場所。そして何の意義もなく、三重に理不尽なビンタ(全治三か月)を喰らった場所である。
後で気になって聞いてみた所、数多の門弟たちの中でも全力ビンタを喰らったのは、やはり自分一人だけであるらしい。誰も20メートル吹っ飛んで池に落ちたりはしていないのだそうだ。
そんな過去の屈辱と共に、伊良子の胸に、えも知れぬ怒りの炎が灯る。
「あぁ……、あれこそは伊良子さま必勝の構え……」
元から盲目である伊良子のため、部屋の行燈の灯りを消し、この戦いへの手助けを終えた彼女が、その構えを前に目を見開く。
「
思えば、背後から木剣で金玉潰して“可憐”にするとか、そんなワケの分からない復讐の仕方をずっとして来たので、これまでお目見えの機会が無かったが……。
それでも伊良子は、しかと開眼していた。この日まで改良を重ね、いくの協力を受けながら技を磨いて来たのだ。
あの仕置き追放の日、この目に映った最後の光景……。目を潰される直前に見た物。
岩本虎眼の秘剣“流れ星”――――それに対抗すべく編み出したるこの技、無明逆流れを。
刀を持つのではなく、まっすぐ地面に突き立てる。
それは一見すれば、まさに盲人が杖をつくが如き所作だが、その身その刀身にはえも知れぬ殺気が満ち、微塵の隙も見出すこと
虎眼が庭へと降り、ゆるりとした歩みで伊良子のもとへ向かう。
そんな中……いくの頬に一筋の涙が伝う。
それは、愛する男が本懐を果たす瞬間を見るという、女として至上の喜びゆえか。
もはや、
復讐するは、今ぞ――――
◆ ◆ ◆
月の灯りの下、魔人と化した老剣鬼と、若き盲目の龍が向かい合う。
片方は流星の如く、横なぎに。
もう片方は、龍が天に昇るが如く、真下から。
その壮絶なまでに
故にその詳しきを、すでに分かり切った結末を、此処に記するまでも無き也。
至るべき
伊良子清玄は師を討ち果たし、悲願を
◆ ◆ ◆
間に合う、そう確信していた。
三重と藤木の両名は、剣客たる脚力を用い、ハヤブサの如き速度で駆け抜け、瞬く間に掛川へ到着。そのまま屋敷へと向かった。
「お父上……どうか」
いつも傍若無人な彼女が、今は年相応の乙女のように、儚き姿。
共に肩を並べて走る藤木は、その消えそうな声を耳にし、なお一層脚に力を込める。
少しでも、一刻も早く――――二人が胸に思うは、だたそれひとつ。
やがて、一刻を千秋の想いで駆けていく内に、ようやく乙女と剣士は、岩本邸へと辿り着く。
敷居を跨いだ瞬間に感じる、不穏な雰囲気。明らかに異常な空気。
間違いない、すでに伊良子は来ている。そして
「藤木さま、警戒を。
対するは、かの伊良子清玄。焦れば事を仕損じましょう」
「承知」
二人で、背中合わせに。血の匂いのする方へ。
腰の脇差しへと添えられし小指は、狭い屋内戦への備え。
この緊急時において、これほどまで冷静でいられるのは、隣に藤木がいてくれるからか。
それとも、
ただ、いま成すべきを成す――――
それはまさに、
「――――ッ!!??」
なれど、その仮面がいとも容易く剥がれ落ちたのは、二人の歩みが公用の間に至りし時。
一面黒く血に染まった畳と、そこに倒れし父親を見た瞬間であった。
「先生ッッ!!!!」
いつ以来だろう、藤木がこれほどまでに声を荒げたのは。
果たしてあっただろうか、これほどまでに藤木が、我を忘れ取り乱した事が。
藤木が駆け出す。ただその場で立ちすくむばかりの、三重を残して。
「……」
先生ッ……! 先生ッ……!
すぐ目の前には、狂ったように叫びを上げて狼狽する、想い人の姿。
そして彼に肩を揺らされるも、まるで人形のように力なく項垂れる、実の父の姿。
「……」
三重の大きく見開いた、焦点の合わない瞳は、この場を映してはいない。
乙女が見ているのは、幼き日の父との思い出。共に過ごしてきた日々の情景。
そして、いつの日にかと夢に描き……、父に見せたいと願っていた光景だった。
『美しゅうなった喃――――三重よ』
白無垢。花嫁姿に身を包む自分。
愛する殿方のもとへ嫁ぐ日。今日までの感謝の気持ちを伝えると、虎眼が静かに口元を綻ばせて、そう言ってくれる。
あんなに小さかったお前が、あれほどお転婆だったお前が、今こんなにも立派にと――――
その言葉を、お父上の口から聞ける日を、心待ちにしていた。
たった一人の父親。この人に心から祝福され、そして跡継ぎが出来たと喜んでもらえる時を目指し、これまで歩んできたのだ。
この良き日を迎え、幸せにございまする――――お父上。
ずっと胸に描いていた、そしてもう
見たくない物を遮るかように、三重の視界が白く染まっていく――――
「……ッ。……ッ!」
声がする。近い筈なのに、とても遠くから聴こえてる気がする。
虚ろな意識のままで、それに気が付く。
「……ッ! ……まッ!」
分からない。いったい誰なのだろう?
でも聞きたいとは思わない。知りたいと思わない。
もう何も見たくない。
「……さま! ……えさま!」
肩を揺らさないで。わたくしに触れないで。
どうかそっとしておいて。このまま夢の中にいたい。
赤い色など、見たくないのに。
「……三重さま! 三重さまっ!!」
けれど、呼ぶ声がする。
誰かがとても必死な声で、わたくしの名を呼ぶ声がする。
わたくしを、求めている声が――――
「……あぁよかった! 正気に戻られましたかっ!
三重さま、大事ありませんか? 私が分かりまするか……?」
そして今……、ようやく三重の瞳に、意思の色が戻る。
大きく愛らしい眼をパチクリとまばたき、未だに少しポーっと呆けたまま、眼前にある顔へと、視線を向けた。
「あれ? えっ…………
そこにあったのは――――藤木の顔では無い。
「テッテレー♪(ボイパ)」
そして今、いくが【ドッキリ大成功!】と書かれたカラフルな看板を、三重の前に掲げた。
◆ ◆ ◆
「――――いやぁ~! 引っかかり申したなぁ三重どの!
くやしいのうw くやしいのうw」
庭の方から、伊良子がグゥア~っとこちらに駆け寄ってくる。
まるで世界を照らす太陽の如く、げに満面の笑みで。
「はい騙されおったー♪ まんまと担がれおったー♪
三重どの今どんな気持ち? ねぇ今どんな気持ち? ぷーくすくすwww」
「おほほほ、ごめんなさいねぇ三重さん♪ あ~いとおかし!」ベベンッ!
二人は反復横跳びの姿勢で、三重の周囲をグルグルまわり、上機嫌でウザ絡みしていく。
いくに至っては、まるで“決め”のように三味線を〈ベベン!〉とやるので、ウザさ倍増である。
「お父上は死んでませぇ~ん! 生きてますぅ~!
「――――おお三重よ! すっかり
どうじゃ儂の演技は! 役者でもやっていけると思わぬか?」
何事もなくヒョッコリと起き上がった虎眼が、嬉しそうな顔で三重に寄って行く。
老人らしからぬルンルン♪ と弾んだ足取りで。
「あー負けた負けた! 伊良子のヤツ、まさかあの姿勢から斬り上げて来よるとは!
玉も潰されたし、儂の完敗じゃて! まぁ死なんかっただけ良しとしようか
「いやぁ~。刃を逆に向け、
やるの初めてだし、ちいと不安だったが、重畳重畳っ!」
「お美事にございまするwww お美事にございまするwww」
三重の周りを取り囲み、伊良子、虎眼、いくの三人が「あっはっは!」と笑う。
和やかなムード、朗らかな笑い声が、この場を包んでいる。
「まぁアレですな!
虎眼先生は、娘さんの愛らしきお姿が見られて!
お互い大満足といった所ですかなwww」
「まさか三重に、こんな健気な所があったとは……。
てっきり阿修羅みたいな子じゃと思うとったが、意外とパパ想いなんじゃ喃www
あ、いちおう儂は、止めよと申したんじゃぞ?
じゃがこやつらが、どうしてもとな? 儂も破れし身ゆえ、逆らえんで喃~」
「あら虎眼さま♪ 御手前が一番ノリノリだったではありませぬか♪
伊良子が流した血の跡を利用すべし! ……とか様々なアイディアを出したるは、他ならぬ御身にございますでしょwww」
「あいや! そうであったっ!!
まったく、いくには敵わん喃っ!
こやつ、濃尾無双と謳われし儂から、一本取りよったわ!www」
「「「あっはっは!(大爆笑)」」」
ちなみに藤木くんは、今その場で座したまま、白目を剥く仕事をしている。
シグルイらしさを演出するという、なくてはならない大切な役目だ。
どうやら彼は三重の“ついで”だったらしく、騙されたのに大してイジられなかった。
寡黙な彼が、珍しく叫んだのに。とても師匠想いな姿を見せたというのに。
なれど仕掛け人たちに放置されるという、ある意味で三重よりも酷い目に合っていた。
「そんじゃあ某、帰り申すね?
本日は愉快痛快に御座ったな! かたじけのぅ御座る先生!」
「なんやかんやとありましたけれど……、いくはもう、気にしてはおりませぬ。
これにて全てを
「儂はあの日より、お主ら二人の事が、ずっと気がかりであった!
ぶっちゃけ儂……ちょっとやりすぎだったのではないか? と思うてての?
よぅ考えたら、そらぁいく出て行くわと。伊良子もブチ切れするわと。目もやってしもうたし。
なれど、本日かように元気な姿が見られし事、そして儂を負かしうる程に腕を上げし事、実に喜ばしい!」
円陣を組み、三人で手を合わせる。
これまでの遺恨を洗い流し、新しい門出を祝い合うかのように。
これからもよろしくネ! とばかりに。
「――――ご案じ召されるな! このグルグル瓶底メガネは
今も清玄の目は、しかと開いておりまするぞっ!」
ここで明かされる、衝撃の真実――――
あの日、伊良子はちょうど“痛むケツ”をさすろうとした時、偶然にも虎眼の流れ星を躱していたのだ。
その傷は、瞼いちまいを斬るに留まり、数日後にはしっかり完治したのだ。
「あ……いちおう当道座の者達には、ご内密に願えまするか?
清玄は盲目! という義で通っておりますれば。
当道座ってあくどいし……、なんか胡散臭ぅ御座ろう?
なれば、きゃつらを
「おほっw さすが儂の弟子w た く ま し い w w w」
そして……、手を振る虎眼に「気を付けてねー!」と見送られながら、伊良子たち二人がこの場を後にし、イソイソと帰路に着いていった。
「あー愉快じゃったっ♪ そんじゃあ儂も、お布団に入ろうか喃☆」
そう「ふぁ~!」と大きく
ようやく訪れた静寂、行燈の灯りの消えた薄暗い部屋……。
そこに無言のままポツンと佇む、三重と藤木を置き去りにして――――
「………………藤木さま、ちょっと良ぅございまするか?」
「はい、三重さま……」
暫しの時……というかたっぷり3分ほど経った後。
ようやく硬直から立ち直った三重が、どこか重みを感じる声と共に、首だけギギギ……っと藤木の方を向く。
「伊良子を、斬って頂けまするか……?
憎い伊良子を……斬って下さいまし……」
「私も、そう思うておりました……」
仇討ちとか、剣士としてとか、道場の為とか……。
そんなんじゃなくて良い。理由なんて、どうでもいい。
ただ、斬ろう! ただただヤツを斬ろう!
伊良子を討たねばならぬ――――哀れな私たちの為に。
「かの者は、藤木源之助の宿敵。
三重は
真ん丸のお月様の下。
二人がその想いを共有するように、コクリと頷き合った。