俺(おじさん) ★→前回との差異
近接武器:残忍な斧 深紅の盾
間接武器:リカーブボウ
頭:スカベンジャーのスカーフ
胴:毛皮の鎧
脚:厚手のブーツ
近接耐性:30
近接攻撃力:24
間接攻撃力:31
スキル:ハンターの目、スナイパーショット
フィットネス、★要素の招き、
★耐候性
ミカ /は移動/戦闘で切り替え
近接武器:マチェーテ、語彙目録
間接武器:木の弓
頭:パールバードの仮面/神秘的な頭巾
胴:神秘的なローブ
脚:学者のブーツ
近接耐性:18/22
近接攻撃力:12
間接攻撃力:26
スキル:ルーン[ファル]、ルーン[デズ]、
ルーン[シム]、ルーン[エゴス]、
[マナの源]、[秘儀の構文]
フィットネス、★要素の招き
★耐候性、★シャーマンの共鳴、
★魂の現れ、★マナプッシュ
「何とか足りたなー」
今回、[幽霊の通路]で手に入れた装備類は全て換金してスキルの習得に費やした。その代わりにミカには下位スキルである[魂の現れ]と[マナプッシュ]もおまけで学んでもらっている。
理由は単純。俺が魔法のコンボに詳しくないので、手数を増やせるならそれに越した事はないからだ。
(ゲーム時代はクロさんに任せっきりだったし、2人ともWiki片手にやってたからなぁ‥‥)
げに頼もしきはネットの集合知である。
今後使えるかは、ミカに空いた時間で研究してもらう他ない。
(ミカは‥‥今まで使えるようになったスキルとコンボの確認中か)
彼女はリングに通した単語帳ならぬスキル帳と、一覧にしたスキルのリストを見比べて組み合わせに確認漏れがないか唸っている。
実は、この“紙や布に自由に物が書ける“のを見つけたのはミカだったりする。
紙もペンも、ゲーム時代にはアイテムにはなっていない。背景オブジェクトとしてあった気はするが、使えるようになっていたとは気付かなかった。
ちなみにリュックにも入れられるが、ゲームシステム上管理の対象外なのか詳細データは空欄だしクラフトメニューでも選べない。触れるのは俺たちプレイヤーだけで、地面に置いてもNPCに踏まれたりはしなかった。
逆に木製の盾や布製の衣服を手動で改造したり出来るんではと色々試してみたが、こちらも無理のようだった。
(ま、等身大のリアルでやるのにメモも取れないんじゃゲーム以上の鬼畜さだもんな。恩情措置なのかも)
今の時点ではこれ以上考えても仕方ない。俺は今後の方針に頭を切り替えた。
「さて、これで[ケルネソス]に戻ってきた大半の用事は済んだんだが、今後[派閥]に入った時の事を踏まえて、この先の洞窟をクリアしとこう」
「[派閥]かぁ‥‥3つあるんだっけ」
俺は頷いた。
[神聖な沼地]地方を拠点にする[聖なる使命]。[アブラサ砂漠]地方を拠点にする[英雄王国]。そして[エンメルカルの森]地方を拠点にする[青の派閥]だ。
ゲーム時代は、これにDLCの[ソロボルアカデミー]を加えた4派閥あったのだが、どうもこの世界を調べた感触を見るに、DLCは摘要されていないようだ。
尚、初期マップの[ケルネソス]地方を拠点にする派閥は存在しない。と言うか、族長のリッサ・アバーディンは[青の派閥]に属しているので、[ケルネソス]地方も[エンメルカルの森]地方と同派閥、と言っていいかもしれない。
「まあ、実際[派閥]入るのはもっと準備整ってからだけどな。ただ、今後[派閥]クエストやるにしても、金貯めてここでスキル覚えるにしても、毎回[幽霊の通路]通るのも面倒くさいので‥‥近道を作る」
ミカは素直に頷いた。何度も言うが、騎乗動物のいないoutwardの世界では徒歩しか移動手段がない。道を行けば[ハイエナ]や野盗に絡まれるし、近道が出来るに越した事はないのだ。
「ちょっとボス戦があるけど、まあ強さは赤ゴーストぐらいだから」
ミカのMPも隠者の爺さんの家でしっかり眠った事で回復しているし、問題ないだろう。勿論、寝室を借りたとかではなく自前のテントを敷いて勝手に寝てるだけだが。
俺たちは塔を出ると、東の廃墟で宝箱を回収した後、北の廃墟に向かう。
入ったのは「邪悪な墓]というダンジョンだ。
「下に早速ボスの[ウェンディゴ]がいるから戦闘準備」
洞窟に入ると、螺旋状にスロープが下っており、中央の広場には氷のオブジェが立ち並んでいる。その中央で冷気を放ちながら闊歩しているのが[ウェンディゴ]だ。
炎が弱点なので、[火の布]を使って武器に炎属性のダメージを付与する。
後はお決まりのパターンだ。俺が[キック]から数発攻撃を入れ、注意を引いた所でミカから狙いやすいように位置取りを変えて[ウェンディゴ]の向きを変える。
「[シム]、[ファル]で[ルーントラップ]!」
タイミングバッチリでミカの「ルーントラップ]が入る。すかさず俺も[キック]からの追撃だ。そこで[ウェンディゴ]が転倒したので、更にミカが[ルーントラップ]を直接敷いてダメージを稼ぎ、俺も畳み掛けた事であっさり決着が着いた。
「ふう。このクラスの敵だと楽だな」
「それはいいんだけど‥‥この氷スッゴい気持ち悪い‥‥」
ミカがランタンで照らすのは、例の氷のオブジェだ。中に苦悶の表情を浮かべる人間が何人も閉じ込められているグロ仕様である。
そう言えば、と近くにあるテントの残骸や[ゴミの山]からアイテムを回収しつつ、俺はふと思い付いてミカに話を向けた。
「確か、爺さんトコで覚えた[魂の現れ]まだ試してなかったろ」
「え? あー‥‥何か使ってみたのは使ってみたんだけど、何にも起こらないんだよね」
ミカは不満げに腕組みするが、それは使い方が間違っているからだ。
「ここならうまく行くと思うぞ。試しに使ってみろよ」
俺の言葉にミカは渋々といった様子でスキルを発動させる。
「[魂の現れ]!」
ミカの周りに波紋のようなエフェクトが表示され、やがて広場の隅に転がる死体の上にモヤモヤとした炎のようなものが現れる。
「‥‥塔じゃ何も起こらなかったのに‥‥」
「死体がないと使えないスキルだからな」
俺がそう言うと、ミカは顔をしかめたが、スキル表を取り出して未検証だった組み合わせを確認する事にしたようだ。
「あ、おじさん! これ使えるよ!」
そして、[魂の現れ]と[スパーク]によってMPが回復するコンボを見つけられたのが嬉しいのか、全快するまで何度も繰り返している。
ともあれ、これで彼女の継戦能力が薬や食料に頼らず維持出来るのは朗報だ。
「さて、じゃ奥に進むぞ」
コンボ帳に新たなMP回復コンボを記帳し終えたミカに、俺はスロープの途中から続く洞窟を指し示した。
ウェンディゴの巣、グロ神秘的で好きです。