十一番隊書記の日常   作:わさび醤油

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第十話:仕事ができる男に見えない男

それはとある日のこと。今日も今日とて昼ご飯を食べ終え、さあこれから仕事するかとたすきをかけ直したそのときだった。

 

「なあお前本当に仕事やってんのか?」

 

同じように食事を終えて食器を下げるため近くを通った斑目一角が、なんとはなしに話しかけてきた。

これ以上ないくらいにウルトラクソ失礼である。

 

「ハ〜〜〜!?!? 現在進行形で全ての書類仕事をおれに押し付けてるやつがそれを言うか!?!?」

「耳元でうるせえなミニマムもやし」

「誰が税込19円だゆで卵」

ゆで卵は一個でも100円超える、つまり俺のほうが偉い! ……じゃなくて、俺のメシにちょっかいかけたり他の隊にお菓子もらいに行ったりしてるお前しか見たことねェんだけど、いつ働いてんだよ」

「は? そんなんちょちょいと終わらせてるわ、見てみるか?」

「おうよ、サボってねえか見ねえとな」

「だっからサボってねえっつの」

 

 

目の前には大量の紙のタワー。高さもさることながら、その個数も片手で数えられないほどある。

もちろん全ておれが捌かなければならない書類だ。

 

隣を見ると、一角がドン引きの目でこちらを見ていた。

 

「……お前、どんだけ溜めてたんだ」

「ちっっっげーよ!! これは! お前らが先月瀞霊廷のありとあらゆる建物壊しまくったやつの書類!!」

「……へえちゃんとやってんじゃねえか偉いぜじゃあな」

 

ニコニコと似合わない笑顔を貼りつけてそう言い放ち、そのままUターンして出て行こうとする一角を、両手で肩を掴むことで止める。

止められない!

結構全力で掴んだのにただまっすぐに進むことで振り切りやがった。

 

そこからは単純な徒競走になり、どんどん差は開いていく。

 

「おいこら待て!」

「おせーんだよ十一番隊記録的最弱もやし!

「そこまで言う!?!?!?」

「ちょっと、なんの騒ぎ?」

「「弓親!」」

 

必死の形相で追いつ追われつしている二人に誰も声をかけられない中、空気を読まず声をかけてきたのは羽飾りおかっぱナルシストこと綾瀬川弓親であった。

空気を読めないのではなく読まないお前が大好きだぜ!

 

「弓親! 三人で仕事済ませ」

「あ、面倒そうな話? 僕忙しいからパス」

 

大っ嫌いだぜ!!!

 

「忙しいってどうせまたスキンケアとかだろうが!」

「真にスキンケアが必要なのは一角なんだから今日くらい譲ってやれよ」

「誰が肌面積世界一だボケ」

「世界一とは言ってねーよただのハゲ」

「ただのハゲじゃねえ十一番隊三席のハだからハゲじゃねえ!!!

「ほら面倒な話じゃん、帰るね」

「「待て待て待て待て」」

 

 

その後、およそ一時間半程度経っただろうか。

机に男が二人突っ伏していた。もちろん片方はおれであり、もう片方は一角である。

 

「……あんなすぐ終わるもんなんだな」

「そりゃそうだよ、おれがどんだけああいう書類を片してると思ってんだ……」

「お茶入ったよ、ってもう終わったの?」

 

一ミリも仕事を手伝ってないこの男、いつもの気どった喋り方を全く崩さずにお盆と登場。絶対ェ許さねえ……!

 

「おっせえ! 何してたんだ」

「俺らでもう片付けちまったぞ!?」

「何が『俺たち』だやったのはほとんどおれだろうが!!」

「長丁場になると思ってお菓子も取ってきてたんだけど……終わったならいらないね

 

まさに鶴の一声。一角と同時に上半身をがばっと起こして叫ぶ。

 

「「いるよ!!!!」」

どれ好き?(参考までに。ネタ集め用:興味本位=5:5)

  • いつメン(一角、弓親)との遠慮ない暴言
  • いつメンとの男子高校生的やりとり
  • やちるとのトムジェリ
  • やちるとのほのぼの(広義)
  • 更木隊長との勝手に緊張する会話
  • 他隊長格とのほのぼの
  • 他隊長格との失言説教
  • その他の要素
  • 全部または複数あり決められない
  • 別にどれが好きとかではない
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