「あ、(10)2隊長!」
「誰が10進数でいう2やねん。カッコに囲まれた数字の右下に小さい2をつけるっていう二進数表記とか理系選択者以外わかる人おらんやろ」
「隊長は説明までできてるじゃないですか」
「ボクは天才やからね」
「へーそうなんですか」
「今のツッコむ場所やろ引かんといてよ。ボクが自称天才の痛いやつになってまうやんか」
暇そうにしていたから声をかけてあげたってのに今度は面倒臭そうに解説を入れてくるこの人は、三番隊隊長の市丸ギンさん。
胡散臭い糸目と食えない笑みが特徴のおサボりさんだ。
「じゃあ、電源マーク隊長?」
「誰が90°回転させたC一やねん。表現も難しいし由来は二進数の10やから実は最初のとネタ被ってるんよ」
「そうなんだ!」
「自分で振っとって知らんの!? あれはON=1、OFF=0からとってるらしいで」
「すごい、なんでも知ってるんですねオイオイ隊長」
「誰がオイオイや……ってもしかしてそれマルイのことか?」
「まる、え?」
「OIOIって書いてマルイって読むんよ」
「は!? なんだその初見殺し!」
「せやな……」
どこからともなく引っ張り出してきたホワイトボードに図や文字を描いて説明してくれる。さすがおれの(多分)何倍も年上で大先輩、ちゃんとわかりやすい言葉を使っている。霊術院のクソ先生とは大違いだ。
しかし、説明し終わったと判断したのかその場でまたごろ寝し始めた。
七つの大罪に市丸隊長を当てはめるなら確実に『怠惰』だろう。イヅルさんがよくおれ用にって出してくれる団子を残さず食べるから『暴食』かもしれないが。
「あ、でもそれだと丸市丸市隊長になっちゃいますね、ほかにいいあだ名あります? 丸市丸市隊長」
「一つのネタなのに長いんよ。ボクが関西弁やからってなんでもかんでもツッコむんとちゃうからね?」
「たしかに、市丸隊長はボケって感じしますもんね。イヅルさんが胃痛系ツッコミで」
「別にボケでもないで」
「誰が胃痛系ツッコミですか」
「あ、胃痛系ツッコミや」
そうこうしているうちに真打、吉良イヅル副隊長のお出ましである。今日も今日とて少し疲れた顔で緩やかに陰のオーラを放っている。
本人の名誉のために明記しておくと、これは本人特有のものではなく、隊長のおサボりによって回ってきた仕事をこなすことで発せられるというものだ。その仕事量に応じてオーラの濃さは変わっていき、最終的には本人の姿すら見えないほどになるという噂もある。
誰が流してるんだそんな噂。
「雑談ばかりじゃなくてちゃんと仕事してくださいよ」
「ほら言われてますよ隊長」
「誰のせいや。いやボクに責任が全くないかと言われればないな、全部キミのせいやったわ」
「隊長が仕事をしていなかったことへの全責任が高槻くんにあるからといって隊長が仕事をしていなかった事実がなくなることはないんですから仕事してください」
「もしかして二人ともおれのこと嫌いですか?」
「大好きやで♡」
「キッショ急になんなんですか」
「ハートつけないでください鳥肌立ちました」
「キミらのほうこそボクのこと嫌いなん?」
「はっはっは、冗談ですよ」
「僕のは本音です」
「やっぱイヅル口悪なったよな」
「誰かさんが仕事してくれないので」
「ソウデスネ……」
場所は変わって隊首室。
仕事を片付けつつ、脳と口が暇なのか隊長が口を開く。この人ナチュラルに計算しながら喋るとかいうマルチタスクしてるし、普通に天才なんだよな……。
「そういやなんで葉月くんおるん?」
「イヅルさんとおれと恋次さんで遊びに行く予定があるんすよ!」
「えっ何で遊ぶんそのメンツで」
「卓球ですよ。鬼道なし霊圧操作なしの」
「霊圧で球の軌道変えるのムカつきません? 前やったらめちゃめちゃに軌道が曲がった球返されて……。卓球すら正々堂々とできねーのかあのハゲ」
「そのハゲさんは力技で曲がる球を打ったんちゃうかな」
「おれに真似できないものは全て反則ですよ」
「ええ……」
「だから早く仕事を終わらせてくださいね」
「あ、はい……」
私はKBTITや射場さんと同郷ゆえ関西弁が苦手なので、市丸さんのセリフは薄目で見てください。
これここで言うことじゃねえな、前書きで言わなきゃダメなやつだ。
どれ好き?(参考までに。ネタ集め用:興味本位=5:5)
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いつメン(一角、弓親)との遠慮ない暴言
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いつメンとの男子高校生的やりとり
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やちるとのトムジェリ
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やちるとのほのぼの(広義)
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更木隊長との勝手に緊張する会話
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他隊長格とのほのぼの
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他隊長格との失言説教
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その他の要素
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全部または複数あり決められない
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別にどれが好きとかではない