十一番隊書記の日常   作:わさび醤油

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※今回から次回まで主人公の女装描写があります。


第十七話:ミスターイントゥミスコン

「ミスコン?」

「おう。各隊推薦って形で参加してかわいさを競うんだとよ」

「へー、そんなのあったんだ」

 

この隊に入隊して10年以上経つが、そんな夢の祭典があるなんて知らなかった。

 

聞くに、隊長に推薦をもらうのが必要な参加資格で、それさえ満たしていれば一つの隊から何人でも参加可能らしい。所属しているのとは別の隊の隊長に推薦をもらっても参加できるが、推薦した隊長の隊からの参加となる。

なぜそんなに厳格に決められているかというと、なんと推薦した女性が上位入賞した場合その隊に賞金が入るという特典があるからだ。

この特典があるせいで(おかげで?)、他隊の美人さん、果ては見目の良い一般人をスカウトする隊もあるとかなんとか。絶対それ八番隊だろ。

 

賞金のくだりは置いといて、これはさぞとりどりの美人さんが参加するのだろう。まだまだミスコンまでは時間があるというのに今からワクワクである。

そんな気持ちで変な笑いをしていたのが気に食わなかったのか、一角がこちらを睨みつけてきた。

 

「なに他人事みたいな面してんだ、ウチからはお前が出るんだぞ」

 

おれの顔がムカついたのではなく、ただ頭がおかしくなっただけだった。

 

「ハ!?!? いやいやいやいや、おかしいだろ! やちるいんじゃん、かわいいじゃん!」

「審査員はそういうかわいさを求めてはいないんだよ」

「じゃ、じゃあ弓親出ろよ!顔キレーじゃんか」

「ありがとうでも出ないよ」

「なんでだよ〜〜〜〜!」

「だって女装やだし」

「おれだってやなんだけど!?」

 

弓親までおれをミスコンに出そうとしてくる。もしかして一角だけじゃなくて弓親も頭おかしくなった? それともおれがおかしいの??

というか、やっぱり弓親こそ出るべきだと思う。

美への探究心もさることながら、ボスゴリラみたいなやつしかいない十一番隊で希少な華奢キャラなのだ。いや脱ぐと筋肉とか見えるんだけど、ミスコンで脱ぐことはないだろうし。脱衣ミスコンなんかあってたまるか。

 

「でもほら、十一番隊で一番素敵な美少年っていったら君でしょ?」

「弓親……」

「儚げで線が細いっていうのかな。来々世でなってみたいくらいには憧れてるんだよ」

「そうだったのか……!」

「うんうん。仕事もできるし、顔もこの隊では二、三を争うほどの良さだし、身体も引き締まってる」

「つまり? つまりぃ〜?」

「恥ずかしいから一角言ってよ」

 

「ヒョロガリで衣装入るやつお前だけなんだよ素直にやれクソもやし」

「しかたねえなやってやるよボケおれが可愛すぎて吠え面かくなよ」

 

学生時代「イケメンなんだから何も考えず喋らなかったらいいのにねぇ」とクラスのギャル的存在からちょっと憐れみながら言われ思考と言論の自由を奪われた事件以来の『イケメン』を言ってもらおうとしたのに、イケメンの対義語が邪魔してきやがった。

嫉妬かな? そんなんじゃモテませんよ一角くん(笑)。




(このネタのためだけに女装タグをつけるか悩んだけど多分これ以降女装せんしいいか……と判断してタグはつけて)ないです。でもどうなんだろ、つけた方がいいんですかね?

どれ好き?(参考までに。ネタ集め用:興味本位=5:5)

  • いつメン(一角、弓親)との遠慮ない暴言
  • いつメンとの男子高校生的やりとり
  • やちるとのトムジェリ
  • やちるとのほのぼの(広義)
  • 更木隊長との勝手に緊張する会話
  • 他隊長格とのほのぼの
  • 他隊長格との失言説教
  • その他の要素
  • 全部または複数あり決められない
  • 別にどれが好きとかではない
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