十一番隊書記の日常   作:わさび醤油

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第三話:異物混入

厳格な空気。

抑えていても溢れ出る霊圧。

ピリピリとした雰囲気。

気を抜けば、その全てに簡単に押しつぶされそうだ。

 

ここがどこかというと、一番隊隊舎。そしてこれから行われるのは隊首会と呼ばれる各隊隊長の会議である。

 

「……それで、どうして隊長だけが出席を許される会議に席官ですらない貴様がいるのだ」

 

ごもっともです、砕蜂隊長。

しかし、おれ、高槻葉月が隊首会に参加しているのには深いわけがあるのだ。

 

「うちの隊長、会議の内容を全部報告しちゃうんですよ、『めんどくせえ、手前が把握しときゃいいだろ』って。しかもたまに大事なこと忘れちゃうし。特に提出しなきゃいけない書類とか……。お前は『明日雑巾いるから!』って寝る前に言ってくる小学生かよって感じっすよね〜」

「そ、そうなのか。大変だな……?」

「そうなんすよ! だから結局おれが出たほうが早いっていうことになって……おれ他の仕事もあるのに酷いでしょ!?」

「なんだ、手前ェそんなことを思っていやがったのか」

 

おれの明晰な脳が、一瞬の停止ののち活動をやめた。

頭には大きな手。地を這う低い声が耳に届いて、ヒュッと喉から息が漏れる。振り返るとそこには、十一番隊隊長、更木剣八がいた。

 

「ギャーーー隊長!?!?ななななななんでここに」

「あ?隊長なんだから隊長会議に出るのは当たり前だろうが」

「そうですよね痛い痛い痛い、頭もげるそれやめてえ!!」

「撫でてやってるんだ、喜べ」

「わあい嬉しくて涙が出るでも痛いのでやめてください!!!!!

 

頭に乗せた手をそのまま下に押さえつけながら左右にがしがしと動かした。髪が引っ張られる痛みと首がグラグラする痛みでおれは悲鳴をあげる。

手で押しやっても全くびくともしないため、諦めて痛みを和らげようと頭を手と同期させて動かした。……目からとめどなく出る涙はそのままに。

 

それからしばらく垂直に立てた赤べこのような挙動をして、やっと隊長は手を離してくれた。笑っているみたいだったから、どうやらおれの赤べこ具合が面白かったらしい。

決して無様な泣き顔に笑ったわけではないと信じたい。なぜならおれは泣き顔もイケメンだから。

 

「フン。じゃあな」

 

鼻を鳴らして帰っていった。

結局帰るんかい。わざわざここまで来たら一緒にでも話聞く流れだろうに。

……まあいいけど。失言して痛い目を見るのはこりごりだ。

 

「貴様も大変なんだな……」

「ハイ……」

「でも勝手に参加して大丈夫なの? 山じい結構厳しいよ?」

「あ、大丈夫っす! 許可取ってるんで」

「あやつを半日待つよりも、見た目ほど抜けておらん常識人の高槻が来た方が五千倍よいわ」

「それでいいんだ……」

どれ好き?(参考までに。ネタ集め用:興味本位=5:5)

  • いつメン(一角、弓親)との遠慮ない暴言
  • いつメンとの男子高校生的やりとり
  • やちるとのトムジェリ
  • やちるとのほのぼの(広義)
  • 更木隊長との勝手に緊張する会話
  • 他隊長格とのほのぼの
  • 他隊長格との失言説教
  • その他の要素
  • 全部または複数あり決められない
  • 別にどれが好きとかではない
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