「ウェェェェン弱いものいじめ反対!!」
「自分で弱いものって言うな強くなろうとしろ!」
「無茶なことを言うな!!!」
「無茶だと思うから無茶になっちまうんだよ!!」
雲一つない快晴の日の昼。
おれは、今日も今日とて一角の昼飯に悪戯して技を決められていた。
現在弱いのは変わらないんだから、おれに技をかけたらそれは弱いものいじめだということを知らないんだろうか。バカだから知らないか。
「なあ」
「なあに?」
ふと、技をかけている途中に一角が話しかけてきた。話をするなら技をやめてくれませんかね……。
一緒に悪戯してたのにお仕置きされるとなったらどっかに行ってしまったやちるもなぜかいるし。やちるがどこから出てくるのか、十一番隊七不思議の一つだ。
ちなみに、一つ目は隊長の髪型である。あれは十一番隊隊士全員の謎。
「なんで弓親にはアレしねえんだよ」
「アレ?」
「俺のメシに変なもん混ぜたり荷物に悪戯したり」
「「あー」」
「んだよその反応」
やちると顔を見合わせる。やちるは眉毛をハの字にしていた。おれも全く同じ顔をしているだろう。
ハゲにはできて、弓親にはできない理由、か。
「だって……弓親はさあ」
「ねー」
「弓親が激辛料理食って顔真っ赤にして泣くとこは正直見たくないっつーか、可哀想になっちゃうっつーか……あ、あと、」
「つるりんみたいに喜んでくれないから!」
「そう、それ!」
「そう、それ!じゃねえ!! 意味わかんねえっつうの」
おれが指した指が、一角によってあらぬ方向に曲げられた。あーあ。
「でも次は弓親にやってやるか、寂しがってるだろうし」
「いいねー!」
「良くねえよやめとけ!」
「大丈夫! つるりんにもちゃんとやってあげるね」
「俺にだけやってほしくて言ってんじゃねえよ!」
後日。
おれは、いつもの面子と共にいつもの食堂にいた。いつもの面子とは、やちる、一角、弓親である。
目の前には大皿。上にはたこ焼きがこれでもかと積まれていた。
「大体わかるけど、これは何?」
「ロシアンたこ焼きだ」
「だよなチクショウ!!」
ロシアンたこ焼き。それは、数多の人々を虜にし、数多の挑戦者を地に落としてきた悪魔の食べ物。そんなデンジャラスな食べ物を、おれたちは食べようとしていた。
「それで、なんで僕まで? こういうのは一角の役割でしょ」
「一角が、『いつも俺ばかりで弓親がかわいそうだぜ……』って言ってたから」
「言ってねえよバカ」
「しかし私の分析したデータでは、一角さんに当たる確率は98.9%……」
「なんでいきなりインテリ系敵幹部になるんだよ、まるっきり正反対じゃねえか」
「『敵』以外は合ってるだろうが」
「は? 『系』以外違うの間違いだろ」
お互い挨拶のように言い合ったおれと一角は、同時に手を合わせ、同時に皿から一つたこ焼きをとった。
「もう読めてんだよお前が当たるのはかッッッッッら!!!!!!!!!」
「残念だったな、やはり私のデータは正し辛ッッッッッッッッ!?!?!?」
「うはははウ゛ェッホ!! ……やっぱり自分で仕掛けて自分が当たってんじゃねえか!」
「うる、せえ!! なんで一角に当たったのにおれまで!? おれ一個しか作ってな、げほ、うええ……」
息を吸うたびに新鮮な辛みと痛みが襲ってくる。
水を飲むと悪化するとかなんとか言って一角は必死の形相で牛乳をもらいに行ったようだが、そんなわけあるまい。勝ち誇った顔で一角の分の水まで飲んだ。
悪化した。
あいつ、度重なる悪戯で対処法を身につけてやがる……!
「あ、あたしがもう一個激辛たこ焼き作ったんだった。サプライズだよ」
「ふざけんなこのチビ今回こそは絶対ェに許さねえぞ!!」
「でもはづちーが食べてたのははづちーが作ったやつだったよ! 自滅だ、おもしろーい!」
「面白くねえ!!」
捕まえてやろうとちょこまか逃げるやちるを追うが、全く捕まらない。伊達に副隊長ではないということか。
諦めて席に戻ったら膝に乗ってきた。猫かお前は。
と、そこに弓親が「そういえば」とつぶやいた。
「今二つとも当たったから、残りは普通のたこ焼きしかないってこと?」
「あ」
その後、おれたちは普通にたこ焼きをたくさん食べることとなった。美味しいたこ焼きは、虚しい心のまま食べても美味しかった。
昔友人とロシアンシュー(プチシューの一つに納豆に入ってるからしを入れる)をやって、当たりを引いたが美味しかったという思い出があります。
どれ好き?(参考までに。ネタ集め用:興味本位=5:5)
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いつメン(一角、弓親)との遠慮ない暴言
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いつメンとの男子高校生的やりとり
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やちるとのトムジェリ
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やちるとのほのぼの(広義)
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更木隊長との勝手に緊張する会話
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他隊長格とのほのぼの
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他隊長格との失言説教
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その他の要素
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全部または複数あり決められない
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別にどれが好きとかではない