穏やかに晴れた日の朝。気持ちいい陽気に早くも眠くなる。そんな日におれは──
「なあ一角に弓親、ちょっと死んでみてくれね?」
──最高の友人であり上司でもある二人に、ちょっとしたお願いをしていた。
「おうわかっは???????」
「一週間程度でいいからさ」
「一角はともかく僕がいいよって言うとでも思ったの?」
「頼むよ〜〜〜」
チッ。
アホがもう少しで言うこと聞いてくれそうだったのに、ギリギリで正気に戻りやがった。密かに手にしていた小型ボイスレコーダーをバレないようにしまう。
「嫌だわボケせめて理由を話せ」
「理由は話せない。とにかく死んでくれ」
「お前が死ね」
死んじゃった。
「ま、そう言うと思って虚討伐の遠征の仕事を持ってきたんだけどね」
「最高じゃねえかとっとと詳細言え」
「それ先に言ってたら殺されずに済んだんじゃないの?」
「よく意味がわかりません」
「急にAIアシスタントになるな」
おれがよくつるむ二人を遠ざけたいのには理由がある。
実はこれから一週間、イヅルさんと始解の練習をする予定なのだ。いい線は行っている、これは確実だ。成功率は50%を上回っているし、対話も順調。
ただ、一つ問題があった。
「始解すると視界が塞がる?」
「しかいだけに?」
「帰るよ」
「ごめんなさい」
そう、始解すると何も見えなくなってしまうのだった。身動きも取れず、今どんなことになっているのかもわからない。
恥ずかしいから一人で練習していたけど、状況がわからないとなると話は別だ。こうして、おれがどんな格好になっていても笑わなそうなイヅルさんに頼み込んだ、という経緯だった。
「というかいつの間に名前で呼んでるの……?」
「ふくたいちょうって長いんですよね。しかも固いし。大丈夫、無礼講ですよ!」
「それは上の立場の人が言う言葉なんだけどね」
「じゃあ、ちょっとやってみますね!」
「うん、頑張って」
「姿成せ」
「おお、それっぽい……!」
「
「名前負け確定だ!!!!」
「おれもそう思う!!!!」
究極剣。おれの斬魄刀の名だ。精神世界で教えてもらったときはおれも頭を抱えた。
ちなみに、教えてくれたのはお姉さんだった。それはもう楽しそうに、ニコニコというよりニヤニヤとした笑みを絶やさずに。
「それで、どうなってます? 何も見えないんすけど……」
「……」
「え? あれ、イヅルさん? 帰っちゃったとかじゃないよな????」
へんじがない。ただのしかばねのようだ。▼
「い、イヅルさーん?」
「あ、ごめん何? ちょっとFXで有り金解かした人の物真似してて聞いてなかった」
「イヅルさんがキャラ崩壊するほど酷いの!?!?」
始解を早々に解除したおれは、小休止を挟んで詳細に話を聞いた。
「あの、どんな感じでした……?」
「あのね、マグロだった」
「マグロだった??????」
おれはマグロだった……?
マグロ漁船に乗せられた人ではなく?
「うん。まごうことなき見事なカジキマグロだった」
「まじか……」
おれは、お姉さんに斬魄刀の名前を聞いたときよりも頭を抱えた。抱えすぎてもはやデュラハンだ。
「ごめん、でも究極剣って名前でカジキマグロが出るのは確実におかしいからもう一度始解してくれる?」
「イヅルさんも面をどんどん下げていく斬魄刀のくせに『面を上げろ』とかいう解号なのに???」
「帰るよ」
「ごめんなさい」
「じゃあ、もう一度始解してくれる?」
「あの、申し上げづらいのですが……わたくし霊圧が一般ピープルのそれであるため始解は6時間おきに一回、一日三回が限度でして……」
「鎮痛剤かなにかなの?」
「クソ〜〜〜〜みんながみんなイヅルさんたち隊長格みたいに始解できると思うなよ!!」
結局おれは、6時間後にもう一度集まり始解した。
「今度は大きな木刀……?」
「そこはマグロじゃねえのかよ!!!!!!」
元ネタは星のカービィWiiのウルトラソードです。
基本大きなソードや竹刀、包丁などランダムに変化した剣を振るうのですが、たまにマグロも出るってやつです。マグロは武器。
どれ好き?(参考までに。ネタ集め用:興味本位=5:5)
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いつメン(一角、弓親)との遠慮ない暴言
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いつメンとの男子高校生的やりとり
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やちるとのトムジェリ
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やちるとのほのぼの(広義)
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更木隊長との勝手に緊張する会話
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他隊長格とのほのぼの
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他隊長格との失言説教
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その他の要素
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全部または複数あり決められない
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別にどれが好きとかではない