おれとイヅルさんの一連の
こんなことをするやつは一人しかいない。いや、二人しかいない。……いや、三人? 四人かもしれない。
結構多いな。おれの交友関係どうなってんだ。
とにかく、おれたちを見ていた愚か者が二人。
「おいおい、俺たち抜きで随分面白いことしてんじゃねえか」
「急にどっか行けとか言うから何事かと思ったら……酷いね葉月」
髪をかきあげるおかっぱと、かきあげる髪がないハゲ。
虚討伐に行ったはずの一角と弓親である。どうせ雑魚ばかりで一日もかからず帰ってきたのだろう。
しかし、それでそのままおれの霊圧を探ってこっちに来るとか、こいつらには恥ずかしい、見られたくないという感情はないのか? ないから来ちゃったんだろうな……。
「それで? お前の斬魄刀、名前なんだっけか?」
「えーと、解号は覚えてるんだけど……きゅう、きゅう……?」
「笑いてえなら直接笑えや!!! 究極剣じゃボケ!!!!!!」
「「究極剣!!!!!!」」
ひーっと目に涙を溜めながら笑い続ける。これだから十一番隊は……。弓親、十一番隊の暑苦しい雰囲気は自分にはないとか言ってるけど、そういうところだよ?
「何しに来たんだよ! 笑いたいだけなら帰れよな!!」
「まさか! 僕たちがそんなことをするようなやつに見えるのかい?」
「うん」
「ようしわかった、そんなに言うなら今日から君は僕らの的にしてあげよう」
次の瞬間、なぜかおれは額を地面に擦り付けていた。なんでだろう。おれにはよくわからない。
土下座が趣味だからかな。
「俺たちはお前の斬魄刀の使い方を教えてやろうと思って来たんだよ」
「おれの斬魄刀を……? てことは、お前の斬魄刀も究極剣に似た能力なのか!?」
「んなわけねえだろクソ雑魚ダサ野郎」
「そこまで言う!?!?!?!?」
「高槻くんいつもこんな会話をしてるの……?」
イヅルさんにガチめな困惑の目で見られた。
言っておくけど、このノリは外ではただの暴言だからな。内輪でも暴言だわハゲ。
「どういうことだよ一角、使い方を教えてやるって」
「実戦で教えてやっから始解してみろ」
「おう、わかった! 姿成せ──」
「究極剣!」
再び俯いて肩を小刻みに震わせる二人を無視して、少しコンパクトめなサイズの斬魄刀を鞘から抜く。すると、一度強い光がおれを包み、パッと視界が暗くなる。
「イヅルさん、今回は何ですかー?」
「これは……棍棒かな? トゲトゲのついた棍棒だ」
新種だ……。今までそんなにたくさん見てもらったわけじゃないけど、竹刀やポップな大剣、ブーメラン、レイピア、マグロという多様な武器に変身していたというのに、まさかのここに来て新種。
もしおれがこの姿でも動けたら、ギャハハと声をあげて笑っているバカどもに突撃してやるのに。そして記憶を消してやるのに。
「っくく、じゃあ俺が教えてやるぜ、お前の使い方ってのをよ!」
「クッソご指導ムカつくお願い死ねします!!!」
「高槻くん、殺意が隠しきれてないよ」
未だ笑いが止まっていない一角が、そう言ってこちらに近づいた。見えないので下手な霊圧探知と音だけが頼りなのだが。
おらよ! という掛け声とともにもたらされたのは、浮遊感。
「おお、結構持てるもんだな。次は……!」
「ギャーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」
おれ今、振り回されてる!?!?
この身に感じる遠心力は、幾度となく一角にやられたジャイアントスイングのそれだ。こいつ、クソでかい棍棒を振り回してるのか!?
「こんなんハゲに棍棒じゃねえか! クッソ見たかった〜!!!」
「なんだよハゲに棍棒っていやハゲじゃねえよ!!!!!!」
ハゲに棍棒:ある特徴を持つ者が、それを強調する道具を持つこと。また、その様子。
ガラの悪いハゲが棍棒を持っているとさらにガラが悪く見えることから。
「うし、じゃその辺の木でも切ってみっか」
「エッバカバカバカバカ!! んなのしたらおれの頭が脳震盪では済まないんじゃ!?!?」
「それで死んだら本望だろうが」
「おれは木こりの鑑かなにか!?」
「いや、あそこに虚がいるね。そっちで試したら?」
「やだーーーー!!!!!! 虚を斬る感覚を頭で感じたくない!!!」
「相手もただの棍棒で浄化されたくはないだろうね」
「だったらやつを止めろ羽まつ毛!!」
結果。
意外と虚の胴体は柔らかく、仮面もすぐ割れたので小さめのたんこぶで済みました。
その日はご飯が喉を通りませんでした。
どれ好き?(参考までに。ネタ集め用:興味本位=5:5)
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いつメン(一角、弓親)との遠慮ない暴言
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いつメンとの男子高校生的やりとり
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やちるとのトムジェリ
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やちるとのほのぼの(広義)
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更木隊長との勝手に緊張する会話
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他隊長格とのほのぼの
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他隊長格との失言説教
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その他の要素
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全部または複数あり決められない
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別にどれが好きとかではない