機動戦士ガンダムSEED 青き稲妻と呼ばれた女性   作:桐野 ユウ

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アメリア、軍学校へ行く。

ここはザフト士官学校、その入り口に一人の女性がサングラスをして立っていた。青い稲妻と呼ばれている人物アメリア・レーゼである。

 

彼女は久々にこの学校へとやってきたのには理由がある。しばらく待っていると一人の女性が駆け寄ってくる。

 

「せんぱーい!せんぱーーーい!」

 

アメリアに手を振りながらやってきたのは彼女の後輩で現在ザフト士官学校の校長を務める「カレン・フェルト」である。

 

彼女がここにやってきたのはカレンからの要請でもあった。ヤキン・ドゥーエなど様々な戦いを乗り越えてきた彼女の勇士を生徒たちに教えてほしいということである。彼女自身もあまり自慢のするようなことはしていないけどなと思いつつも承諾をして今に至る。

 

二人は久々に話をしながら校舎の中に入っていく。

 

「それにしても先輩、今回は引きうけてくださりありがとうございます。」

 

「気にする必要はないわよ。戦争は終わったけどザフトに志願をしてくれる人物たちがいてくれるだけでもいいわよ。」

 

「そうですね。今回の生徒たちもなかなかすごい子いますよ?はい資料です。」

 

「拝見するわね。」

 

カレンから資料をもらい彼女は生徒たちのリストを見ている。その中に自分のいとこのシン・アスカ、マユ・アスカの名前があったことに驚いている。

 

二人の成績はなかなかのものだったので彼女自身はあまりあの子達に戦争には関わってほしくなかったけど自分から志願をしたと言うなら止めることなどできない。資料を彼女に返してから呼ばれるまでここで待機をしてほしいといわれたので待機をする。

 

一方で教室ではシンは仲良くなったレイ・ザ・バレル、ルナマリア・ホークと話をしていた。

 

「ねぇ二人とも聞いた?」

 

「何をだ?」

 

「何がだ?」

 

「今日、ザフトのエースの人が来てくれて私達に教えてくれるそうよ!」

 

「そうなのか。」

 

「いったいどのような人が来るのか?」

 

「私は青い稲妻と呼ばれているアメリア・レーゼさんかな?女でありながら前線に立ち相手を稲妻の如く倒す姿にほれぼれしているのよねーーーーー」

 

(流石姉ちゃん!!)

 

彼は心の中でぐっと握りしめていた。やがて呼び鈴がなったので全員が椅子に座っているとカレンが入ってきた。

 

「皆さんおはようございます!」

 

「「「「「おはようございます!」」」」」

 

「元気がいいわね。今日は前に話していた通りザフトの軍人の方が来てくれて話をしてくれますよ!!」

 

カレンの言葉にざわざわと教室が騒ぎだしたがカレンは静かにといい生徒たちが黙ったのを見て彼女はドアの方を見た。

 

「ではお入りください。」

 

扉が開いてその人物が中に入ってきた。青い長い髪をストレートに降ろしザフト軍の白服を纏いサングラスをかけた人物が入ってきた。彼女は教壇の前に立つとサングラスを外した。

 

「始めまして生徒の皆、私の名前はアメリア・レーゼ、今日一日よろしくね?」

 

「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」」

 

「嘘!?本物!?」

 

「「「きゃあああああああああああああああ!!」」」

 

アメリアの登場に全員が驚いている中、シンとマユはアメリアが目の前にいるので心の中でまずいと思いつつも見ていた。

 

(流石先輩・・・・・・まぁ先輩はザフト士官学校では有名な人だったからなーーーー私達後輩にも優しくて困っていたら教えてくれる人だから頼れる人なんだよねーーーー)

 

カレンは心の中で呟いているとアメリアは今まで自分が戦ってきたことを話しをした。生徒たちもノートに彼女が今まで戦ってきたことなどを書いていた。シンとマユもアメリアが言った言葉を一つ一つメモをしてMS戦の戦い方や自分にあったOSをするようになど彼らがMSに搭乗をしたときのアドバイスなどをした。

 

やがて授業が終わり彼女に近づいて質問をしようとする生徒たちに彼女は一つ一つ答えていた。そしてシンも彼女の傍に来た。

 

「あの・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

アメリアはシンとどう話そうかと考えていると赤い髪をした女の子ルナマリアが彼女に近づいた。

 

「あ、あの!アメリアさんですよね!」

 

「え、えぇ・・・・・・」

 

「私ルナマリア・ホークといいます!!あのサインくれませんか!!」

 

アメリア自身もサインを求められるとは思ってもいなかったのでサインをするとルナマリアは家宝にしますといったのでそこまでしなくてもいいのになーと思いながら見ているとほかの人たちもルナマリアに便乗をしてサインを求めた。さらにアメリア・レーゼが軍学校に来ていると噂が流れて次々に彼女にサインなどを求められてしまいアメリアサイン会が始まってしまう。

 

カレンは止めようかなと思ったが生徒に紛れて先生までサイン会に並んでいるのを見て自分も並ぶことにした。それから数十分後サイン会が終わって彼女はため息をついていると二人の人物がいたので彼女は振り返る。

 

「・・・・・・シン、マユ・・・・・・あなたたち・・・・・・」

 

「ごねん姉ちゃん、でも俺・・・・・・姉ちゃんを支えたいんだ!!」

 

「私もお姉ちゃんに黙って軍学校に入ったのは謝ります。でも私もお兄ちゃんと同じでお姉ちゃんを支えたいんです!!」

 

「・・・・・・二人とも・・・・・・どうせ母さんには話をしてはいったのね。最初あなたたちの名前を見た時は驚いたけどなかなか頑張っているじゃない。これからも頑張りなさい。」

 

「「はい!!」」

 

二人の頭を撫でた後アメリアは軍学校を後にした。




次回 アメリアはドレッドノートガンダムがカラミティガンダムの装備が装着されて行き空中テストを行っていた。ケイラが調整をして現在はプラントの一つのコロニーにてバランスの調整などを行いながら着地をした。

ユニウス条約によって本来は使用できない機体がなぜ使えるのか?それは新たに議長となったギルバード・デュランダルによって使用可能としてもらったのである。

次回「アメリアとギルバード」

アメリアの彼氏は誰がいいのか?

  • ギルバード・デュランダル
  • ラウ・ル・クルーゼ
  • シン・アスカ
  • イザーク・ジュール
  • ディアッカ・エルスマン
  • ニコル・アマルフィ
  • スティング・オークレー
  • アウル・ニーダ
  • ハイネ・ヴェステンフルス
  • ???(SEEDFREEDOM)

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