機動戦士ガンダムSEED 青き稲妻と呼ばれた女性   作:桐野 ユウ

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イザーク、ディアッカ、ニコル、アスラン

ザフト軍ナスカ級「ヴェサリウス」の艦内、イザーク・ジュールは親友のディアッカ・エルスマンといた。ガンダム四機を奪取した彼らは、次の任務「足つき」撃墜命令を受けていた。

 

「ディアッカ。」

 

「なんだよイザーク。」

 

「お前はアメリアさんのことをどう思っている?」

 

「どう思っているって・・・・・・そりゃあ好きだぜ?」

 

「俺もだ。あの人はとても優しい人だ。厳しい訓練をするなどもあるけど、時には母上のように優しくしてくれるところに惚れてしまったかもしれない。」

 

「ふーん、俺はやっぱりあの豊満な胸かな?それにエロいんだよなあの人・・・・・・パイロットスーツから見えるあれがいいんだよなーーーー」

 

二人はアメリアの話をしているとニコルとアスランが入ってきた。

 

「二人とも何を話しをしているんだ?」

 

「んーーアメリア副隊長のことだよ。」

 

「アメリアさんはピアノを習っていると聞いたんですよ。だから今度プラントに戻ったら一緒にセッションをしませんかといったら、喜んでといってくれたので嬉しいですよ。」

 

「あの人は誰にも優しいからな・・・・・・戦闘では冷静な判断力を持っている。模擬戦で俺達はあの人に勝ったことがあるか?」

 

「「「・・・・・・・・・・・・」」」

 

三人は無言になっていた。シミュレーションで彼女と戦ったが誰も彼女に勝てたことがないのだ。

 

それから何度も何度もシミュレーションをしているが彼女に一度も勝てていない。あのアスランでさえも彼女にはシミュレーションでは勝ったことがない。

 

「流石副隊長だな。」

 

「あの人は俺やクルーゼ隊長も勝ったことがないんだぜ?」

 

「ミゲル。大丈夫なのか?」

 

「心配かけちまったな、もう大丈夫だ。アメリアさんに助けてもらったからな。だが、あの人の愛機は俺以上に修理が必要になっちまったけどな。」

 

ヴェサリウスの格納庫、愛機であるシグーアサルトは整備員達が急ピッチで作業していた。右手は予備のシグーのパーツを接続させて、両手に装備されてたシールド内蔵型ガトリング砲などの取り付け作業をしていた。その間にアメリアはヴェサリウスの食堂に向かっておにぎりを作ることにした。青く長い髪をポニーテールにして彼女は三角おにぎりを作っていき、それを格納庫まで持っていく。

 

「はーい作業員の皆ーーーおすそ分けを持ってきたわ。ここに置いておくわね?」

 

「おーいお前ら休憩だ!!」

 

「「「「おおおおおおおおおおおおおお!!」」」」

 

作業員たちはアメリアが持ってきたおにぎりを食べるために作業をストップした。その横で彼女は修理されている愛機を見ていた。

 

右手の方も予備パーツを使い、シグーアサルトの右手に接続されており色も青く塗られている。それを確認してから彼女は作業長と話をしていた。

 

「どうかしら?私のシグーアサルトは?」

 

「あぁ、予備パーツを使ってシグーアサルトの右手に接続させているから、後でOSを調整しておいてくれよな。」

 

「わかったわ。調整しておかないと自分で動かすときに苦労をするからね。あら?ミゲルのジンも直ったのね?」

 

「あぁ、あんたのシグーアサルトの修理と同時進行でしたからな。ついでに、ミゲルのジンの出力を上げておいたからな。」

 

「ミゲルなら喜びそうね(笑)」

 

「そうだな(笑)」

 

お互いに笑いながら愛機が治っていくのを喜んだ。これで次回の戦いも参加することができるなと、アメリアは作業員の人たちに感謝をし、同時に、おにぎりを作って良かったと思った。

四機のガンダムを見ながら次の作戦では足つきを必ず落とそうと・・・・・だが、彼女はアスランがなぜあの時出撃したのかなと思い、彼を自分の部屋に呼ぶことにした。

 

アスランは副隊長であるアメリアに呼びだされるとは思わなかったので、何かしたのかと考えていたが、結局わからないまま彼女の部屋の前に到着して押した。

 

「アメリア副隊長、アスラン・ザラ参りました。」

 

『入っていいわよアスラン。』

 

「失礼します!」

 

「やぁいらっしゃいアスラン。」

 

アスランは彼女の部屋に初めて入ったが、様々な本やMSのデータなどがあったので彼は見渡していた。

 

「ふふふ、女なのにこういう本がないのに驚いているのかしら?」

 

「あーいえ、そういうわけじゃないのですが・・・・・・」

 

「さて本題に入るわね。アスラン、なぜヘリオポリスの時に奪取したイージスを使ってまで何かを確認をする必要があったのかしら?」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「まるでストライクのパイロットを確認するかのようにね。」

 

「・・・・・・実は。」

 

アスランはヘリオポリスの中であったことを話した。ストライクに乗っているのが、かつて自分が小さい時に別れた友達のキラ・ヤマトだと。アメリアはアスランの話を目を閉じて聞いていた。

 

それからゆっくりと目を開けてから彼の頭を撫でた。

 

「あ、あの・・・・・・」

 

「よく話してくれたわね。普通そういうのは話したくないって思っていたからね。でもねアスラン、私達は戦争をしているの・・・・・・たとえかつての友が敵になったとき、私達は戦わないと行けないわ。」

 

「アメリア副隊長・・・・・・」

 

「と本当は言いたいけどね。やっぱり辛いわよね・・・・・・友達が敵になるのって、とりあえず次の作戦は私やミゲルも自分の愛機が完全に治ったから出撃することが可能だわ。ガモフの方にディアッカ、イザーク、ニコルが移動をしているからね。アスラン・・・・・・」

 

「はい。」

 

「あなたがストライクのパイロットをどうするかは、あなたに任せるから。」

 

「ありがとうございます!」

 

アスランがアメリアの部屋を出ていったあとに、彼女は自身の机から写真を出した。それを見てからまたしまって部屋を後にする。




次回 クルーゼ隊は足つきことアークエンジェルを補足をしてガモフと共にMS隊を出撃させる。アメリアも完全に修理が終えたシグーアサルトに搭乗をしてミゲル、アスランと共にウェザリウスから出撃をする。

次回「アークエンジェルを撃墜せよ!」

アメリアの彼氏は誰がいいのか?

  • ギルバード・デュランダル
  • ラウ・ル・クルーゼ
  • シン・アスカ
  • イザーク・ジュール
  • ディアッカ・エルスマン
  • ニコル・アマルフィ
  • スティング・オークレー
  • アウル・ニーダ
  • ハイネ・ヴェステンフルス
  • ???(SEEDFREEDOM)

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