機動戦士ガンダムSEED 青き稲妻と呼ばれた女性   作:桐野 ユウ

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ドレッドノートガンダム対インパルスがンダム

ナスカ級「マグリス」の格納庫、新たなガンダムが完成をして運用テストが行われることとなった。

 

ZGMF-X56S「インパルスガンダム」、本体はコアスプレンダーと呼ばれる戦闘機で上半身のチェストフライヤー、下半身のレッグフライヤーが合体をして一機のMSになる特徴的な機体。

 

背部にはシルエットフライヤーから射出されるシルエットを装着をすることで高軌道型の「フォースシルエット」接近型の「ソードシルエット」砲撃型の「ブラストシルエット」が装着されることでそれぞれに対応されたフェイズシフト装甲をなる機体。

 

現在赤服のパイロットスーツを着てインパルスガンダムを見ているのは赤服で卒業をした人物「シン・アスカ」である。

 

彼はテストとしてナスカ級「マグリス」に乗艦をしているがこの船こそ姉と慕っている「アメリア・レーゼ」隊の母艦でもあるため緊張をしている。

 

「おい新米」

 

「は、はい!」

 

「頑張れよ!お前がアメリアさんのいとこってのはあの人から聞いている。あの人の期待に答えるようにしっかりな?」

 

「頑張りますよ俺!」

 

「その意気だ!」

 

『インパルス発進準備をしてください!これよりテストを開始をしますので。』

 

「ほらいってこい。」

 

「はい!!」

 

シンは大きく返事をしてヘルメットをかぶりインパルスガンダムのコクピットに座り調整などを行い発進カタパルトへと行く。

 

『進路クリアー発進どうぞ!』

 

「シン・アスカ、インパルス行きます!!」

 

マグリスからインパルスが出撃をして護衛のためゲイツRが数機出撃をする。インパルスはフェイズシフト装甲を展開させて彼はスラスターを全開にしてデブリ帯に突撃をしていく。

 

マグリスのブリッジにはインパルスのテストをデータを確認をするためにケイラが搭乗をしており彼女はインパルスのデータを収集をしていた。

 

シンはインパルスを動かしてデブリ帯を交わしていた。目の前に現れたデブリには右手に持っている高エネルギービームライフルを放ち石を壊してテストの続行をした。

 

彼はこのまま行けば順調にテストが終わりそうだなと思い移動をしようとするとビームが飛んできたので彼は横にかわす。

 

「いったい何が!?」

 

彼は見ていると衝撃が飛んできて彼はフォースシルエットのスラスターを起動させてバランスを戻して相手を見る。

 

「え?」

 

蹴った相手はドレッドノートガンダムだった。シンは自分に蹴りを入れたのが姉と慕っている人物だったので驚いていると通信が来たので彼は通信を開く。

 

『さてシン、インパルスガンダムの性能テストを図るために私と模擬戦をしてもらうわよ?』

 

「え!?お姉ちゃんと模擬戦を!?」

 

『こら!レーゼ隊長ね!』

 

「す、すみません・・・・・・」

 

アメリアはこれは油断をしているとお姉ちゃんって呼びそうだなと思いつつ彼女は構える。

 

『さぁ始めましょう?インパルスの力どれほどのものか見せてもらうわよ!!』

 

インパルスは右手に持っているビームライフルを構えて発砲をする。ドレッドノートは攻撃を交わして接近をして腰部のラケルタビームサーベルを抜いて切りかかる。インパルスは左手の機動攻防楯を展開してガードをして後ろの方へと下がりビームライフルを発砲をする。

 

彼女は左手のシールド部分を拳部分に移動させてシールドを生成をしてガードをする。

 

(くそ!流石お姉ちゃんだ!青い稲妻と呼ばれている実力をあの人は持っている。だけど俺は姉ちゃんの力になりたいんだ!!だから!!だから!!)

 

彼女はそのままラケルタビームサーベルで切りかかるがシンはレッグフライヤーを分離させて彼女が放つサーベルを交わした。

 

「わお・・・・・・そんな戦法できるんだ。」

 

「おりゃあああああああああああ!!」

 

分離をしたレッグフライヤーの蹴りがドレッドノートの頭部に命中をして吹き飛ばされた。そのまま合体をして構えようとしたがドレッドノートの方がサーベルを閉まったのでインパルスもライフルを降ろした。

 

『さて訓練は終わりよ、シン・アスカ。』

 

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・・・・」

 

『インパルスの分離をあんな風に使うなんて思ってもいなかったわよ。正直言えば私もあの戦法をされたときは驚いたわ。後ろから撃たれたら私の負けね。後はシュミレーションなどをして覚えることね。だけど今日はおしまい帰ったらマグリスの休憩室で休みなさい。』

 

「りょ・・・了解。」

 

先に帰投をしていくドレッドノートガンダムを見ながら一緒に出ていたゲイツRが近づいて肩にポンと直接通信をした。

 

『まぁよくやったよお前。あの人の訓練めちゃくちゃ厳しいんだよ。』

 

「そ、そうなんですか?」

 

『あぁ、俺達もこの部隊に配置されたときに鍛えられたよ。クルーゼ隊の面々が強かったのも納得ができたよ。ほら帰ろうぜ?』

 

「りょ、了解。」

 

二機のゲイツRの後ろをシンはゆっくりとインパルスを動かしてマグリスの格納庫に帰還をする。

 

ブリッジでアメリアはケイラやマグリアと話をしていた。

 

「アメリアさんは彼をどう見てますか?」

 

「・・・・・・あの子はきっとすごいパイロットになるわ。別にいとこだからってエコヒイキをしているじゃないわよ。あんな戦法をまだ卒業をして数週間しか経っていないのに編み出したのよ?はっきり言えばアスランレベルの子よシンは。」

 

「アメリアがそこまで言わせるなんてね、シン・アスカ・・・・・・か。」

 

ケイラはインパルスの戦闘データを見ながらアメリアが言っていた言葉に納得をしていた。彼女がとっていたインパルスの戦闘数値が自分が出していた計算よりも上がっていたからだ。

 

「なるほどなるほど、そういえばアメリア。」

 

「何?」

 

「デュランダル議長が新しい戦艦を作っているのを聞いている?」

 

「えぇ聞いているわよ。アークエンジェルをベースにインパルスたちセカンドシリーズの機体などを運用させる母艦と聞いているわ。名前は「ミネルバ」っていう名前よ。」

 

「そそ、そしてカオス、アビス、ガイアの三機も新しいコロニーで制作をしているところだよ。ただ・・・・・・」

 

「ただどうしたの?」

 

「セイバーが遅れていてね。あの機体はほかの四機よりも変形などを考えるとね・・・・・・時間などが必要なんだよ。今プロトセイバーをクルーゼ隊長にお願いをしてテストを行っているからね。」

 

「クルーゼ・・・・・・」

 

「あの人ものりのりで乗っているよ?確か・・・・・・『俺は最初からクライマックスだぜ!!』とか『なら見せてやろう!連合軍の実力がどれほどものか!』とか」

 

「「ぶふううううううううう!!」」

 

ケイラのクルーゼがプロトセイバーに乗った際の言葉を聞いて二人は噴いてしまう、アメリアはツボに入ってしまったのか笑い過ぎて過呼吸になりかかったのであった。

 

一方デュランダルは新たな戦艦ミネルバに配属させるメンバーを作成をしていた。扉が開いてラウ・ル・クルーゼが入ってきた。

 

「おやクルーゼ、仮面を外したのかい?」

 

「まぁな、老化がなくなったおかげで私の体などは若い体を取り戻した。かつてお前の前で見せた顔のようにな。」

 

「確かにな。本当・・・・・・彼女は遺伝子工学で天才だったのは事実だ。だからこそ軍に入ったことには驚いているよ。」

 

「彼女のなくなった父上の変わりに戦うと彼女はいっていた。それが青い稲妻となり戦場を駆け巡るさ。それでもしかしてだが?彼女をミネルバに配属させるってことか?」

 

「あぁそれと彼女の親友のメカニックマンにもね。」

 

「なるほど・・・・・・新入りを鍛えるには彼女が適応しているな。」

 

「そうだ。ミネルバの方は完成は近づいているからね。艦長や副艦長なども決めていてね。」

 

「なるほど・・・・・・レイもミネルバの方に?」

 

「あぁ異存はないだろ?」

 

「だが彼女のいた部隊はどうする気だ?」

 

「それについては新しい戦艦を建造をしたんだよ。」

 

「新しい戦艦?」

 

「そう名前はアーガマ級「ネェル・アーガマ」さ。ミネルバと同じくタンホイザー級を一門、トリスタンを二門、さらに単砲ビーム砲を一門、対空機銃座×24、二連装ビーム砲などを搭載をしている。さらにカタパルトも前方の上の部分に三基、下部二基、後方に着艦カタパルトが装着されているんだよ。」

 

「ほーう」

 

「さらに単独で大気圏突入と突破をするほどの出力を持っている。ミネルバと並んだ艦隊にする予定だ。」

 

「なるほど、これはすごい戦艦じゃないか。」

 

「現在アーモリ―ワンにてどちらとも建造をしている。アメリア隊にはネェル・アーガマの搭乗員として活躍をしてもらうさ。」

 

デュランダルはチェスの駒を動かして黒い方に当てた。クルーゼはその駒を拾い果たしてどう動くのかと・・・・・・世界はまた動きだすのだなと感じながら。




次回 アメリア隊はアーモリ―ワンの方へとやってきた。新たな戦艦を授与されることとなりその場所へとやってきたのである。

船が置かれている場所へ行くとミネルバの隣にまるで木馬のような船が置かれていた。それがネェル・アーガマだったのだ。

次回「アメリア隊の新たな船」

アメリアの彼氏は誰がいいのか?

  • ギルバード・デュランダル
  • ラウ・ル・クルーゼ
  • シン・アスカ
  • イザーク・ジュール
  • ディアッカ・エルスマン
  • ニコル・アマルフィ
  • スティング・オークレー
  • アウル・ニーダ
  • ハイネ・ヴェステンフルス
  • ???(SEEDFREEDOM)

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