機動戦士ガンダムSEED 青き稲妻と呼ばれた女性   作:桐野 ユウ

45 / 85
ベルリンの街

ステラ達を元の人間いえば戦いから解放させたアメリアはまるで眠りにつくかのようにベットの上で休んでいた。シン達が行くとそこでは元気になったステラ達の姿だった。

 

「シン!!」

 

ステラはシンに抱き付いて彼自身は困惑をしていた。クレタ沖の時は衰弱をしていたはずなのに今は普通に走ってきて自分に抱き付いてきた彼女に・・・・・・ルナマリアは頬を膨らませてシンの頬をつねった。

 

「いてててててててててててて!!」

 

「いつまでデレデレしているのよ!!」

 

「別にデレデレしているわけじゃ・・・・・・」

 

ステラ達が元気になっているのを見てベットに眠っているアメリアがやったのだなとレイは口を開いた。

 

「一応確認をするが、お前たちが普通にいるのはベットで眠っているアメリア隊長がお前達に何かをしてくれたのだな?」

 

「あぁそのとおりだ。」

 

「薬をくれたんだよ母さんが。」

 

「「「母さん!?」」」

 

アウルが言った単語にシン、ルナマリア、マユが反応をして叫ぶ。同じくハイネとアスランは心の中でまた異名が増えたなと思い寝ている彼女を見ていた。

 

「てかお前たちに母さんは渡さないぞ!!母さんは僕のだからな!!」

 

「てめぇ!!姉ちゃんは俺のもんだ!!」

 

アウルとシンが喧嘩をしてるのを見てナチュラルとコーディネーターがこうして共に過ごせるのも悪く無いなとこの場にいる全員が思う。

 

一方ガイアガンダムは現在ネェル・アーガマのデッキに置いてある。これによりセカンドシリーズの機体は全機がザフト側に戻ってきたことになる。

 

タリアはデュランダルの報告をしていた。

 

『ほうセカンドシリーズが全機がこちらの手に戻ってきたのだな?』

 

「はい、ガイアはインパルスの損傷をした部分を修理をしています。カオス、アビスの方はアメリアさんがね。」

 

『彼女ならやりかねないと思ったよ。それでエクステンデットだった者たちも普通の生活ができるんだね?』

 

「はい、ですが彼らはネェル・アーガマの方に残るといっております。それで議長に話をと思いまして。」

 

『・・・・・・なるほどな、わかった彼らのことは死んだ扱いにさせてもらいネェル・アーガマ所属として配属という形にしよう。』

 

「ありがとうございます。」

 

『・・・・・・彼女は今は?』

 

「マグリアさんによりますとベットで眠っているそうです。このところ彼らのために薬を作っていたそうです。」

 

『そうか・・・ラウやレイのテロ二アをを治すために徹夜をした時と一緒だな。・・・・・・ん?どうした?何!?』

 

「いかがしました?」

 

『・・・・・・タリア、大至急ミネルバとネェル・アーガマにベルリンへと向かってほしいのだ。』

 

「ベルリンですか?」

 

『あぁ連合軍は大規模な破壊活動をしていると先ほどベルリン方面のザフト部隊から来てね。そこで君達に討伐をしてもらいたい。』

 

「わかりました。至急ベルリンへと向かいます。」

 

『すまない。』

 

一方でベルリンの街ではザフト軍が応戦をしていたが一機のモビルアーマーの力によって壊滅状態に陥った。ビーム砲の威力は街をも吹き飛ばし人を軽々消し飛ばした。

 

すでにユーラシア連邦西部やベルリンに到着をするまで多くの都市を薙ぎ払ってきてかなりの犠牲者が出ていた。

 

パイロットのフレイは笑いながら叫んだ。

 

「あっはっはっはっは!!いい気味だわ、コーディネーターなんて死んじゃえばいいのよ!!」

 

上部に装備されている高エネルギー砲「アウフプラール・ドライヅェーン」にエネルギーがチャージされて砲撃が放たれてザフトのモビルスーツや街を吹き飛ばした。

 

「ん?」

 

ネオはウィンダムの中でフレイが搭乗をする「デストロイガンダム」の破壊力を見て恐ろしくなっている。

 

『あははははすごーい、ザフトのモビルスーツがゴミのように片付けられて行くね!!』

 

『・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

 

『あれ?ガリオさんどうしたの?』

 

『・・・・・・別に。』

 

ロッソイージスに搭乗をするガリオはデストロイの破壊力を見て頭を抑えていた。

 

(なんだ、あの兵器は危険すぎる・・・・・・なのになぜ?この記憶は一体・・・・・・)

 

『気を付けろ三人とも敵戦艦及び敵モビルスーツ反応だ!!』

 

『『「!!」』』

 

四機が敵戦艦の方角を見るとアークエンジェルが現れて破壊されたベルリンの街などを見てマリューは目を見開いている。

 

「ひどい・・・・・・」

 

『マリューさん出ます!!』

 

アークエンジェルからフリーダムが飛びだしてハイマットフルバーストを放つがデストロイガンダムは陽電子リフレクターを張りフリーダムの攻撃をふさいだ。

 

「!!」

 

「うふふふふフリーダム、邪魔をするって言うのね・・・・・・なら死んでもらうわ!!」

 

ミサイルランチャーが放たれる。フリーダムはビームライフルを放ちミサイルを撃破したがビームが飛んできて彼は回避をする。

 

(なんて火力をしているんだ。くそ!!)

 

アークエンジェルからストライクルージュ、M1アストレイ、ムラサメが出動をして市民を守るため奮闘をする。

 

ミネルバとネェル・アーガマの方もベルリンの街に到着をして悲惨となっている街並みを見てアメリアは目を見開いている。

 

「何よ・・・・・・これ・・・・・・」

 

「おいおいなんだよこりゃ・・・・・・」

 

「みろよあれ!!」

 

ブリッジにいたアウルが指をさした方角を見るとモビルアーマーと交戦をするフリーダムとアークエンジェルの姿が見えた。ミネルバの方でも戦っているフリーダムの姿を見てあのモビルアーマーがやったと判断をしてミネルバ及びネェル・アーガマからモビルスーツが出撃をしていく。ドレッドノートガンダムの装備はハイぺリオンフォームが装着されて飛びだす。

 

ミネルバの方からはインパルス、セイバー、グフイグナイデット、ガナーザクウォーリア×2、ブレイズザクウォーリア、ブレイズザクファントムが出撃をして地上に降りる。

 

『ショーンとデイル、行くわよ!!』

 

『任せておけ!!』

 

『くそ!!なんてことを!!』

 

『ちぃ、アークエンジェルだけでも厄介なのにネェル・アーガマとミネルバまで来るとはな3人とも気を付けろ!!あのガンダムタイプに青い稲妻「アメリア・レーゼ」が乗っている!!』

 

『へぇーアメリア・レーゼかーなら僕が『いや俺がする。』え?』

 

『俺にやらせろいいな?』

 

『わ、わかったよ。』

 

ロッソイージスのスラスターを吹かしてロッソイージスは飛びだしてビームライフルをドレッドノートガンダムに放った。

 

彼女は左手の光波シールドを生成をしてロッソイージスが放ったビームライフルをガードをした。

 

「新型!?イージスの改良型ね!!」

 

『隊長!!』

 

レイジ達は援護をしようとしたがサンダーサートが飛んできてザクファントムキャノン達は回避をするとネロブリッツが現れて構えている。

 

『でああああああああああああ!!』

 

『おっと。』

 

『アスランさん!!』

 

『君達は遅れている民間人を守ってくれ、新型は俺が相手をする!!』

 

『『『『了解!!』』』』

 

『あははははは!!あのアスラン・ザラと戦えるなんて光栄だよ!!僕の名前はレイシー・カリアだよ!!さぁ遊ぼうよ!!』

 

右手の6連装ランチャーを展開をしてセイバーに向かって放った。セイバーは上空に回避をすると背部のビーム砲とビームライフルを同時に放つがネロブリッツは回避をしてセイバーに可変アームユニットを展開させて襲い掛かる。

 

一方デストロイと交戦をするフリーダムにインパルスが近づいてきた。するとデストロイの方からオープンした声が発生させた。

 

『聞こえるかしら?私の声が!!』

 

「なんだ?」

 

『何を考えているんだ!!あいつは!!』

 

フリーダムに搭乗をしているキラは目を見開いていた。その声に聞き覚えがあるからだ。

 

「ふ、フレイ?」

 

『ふふどうやら覚えているみたいねキラ・ヤマト』

 

「どうして、どうして君がその機体に!!」

 

『どうして?決まっているじゃない・・・・・・皆殺しをするためよ!!パパを殺したザフトに復讐をするためにね!!私はエクステンデットになったのよ!!』

 

するとデストロイガンダムが変形をしてモビルスーツ形態に姿を変えてスーパースキュラを放った。

 

インパルスはビームサーベルを構えて突撃をして切りかかるがデストロイは右手の陽電子リフレクターを張りインパルスのビームサーベルをガードをする。

 

「く!!」

 

『邪魔!!』

 

そのまま殴りインパルスを吹き飛ばす。

 

「うあああああああああああああああああ!!」

 

「シン!!フレイやめてくれ!!」

 

『だったら撃てばいいじゃないの。そうすれば止めることができるわよ?』

 

「フレイ・・・・・・」

 

一方ロッソイージスの攻撃を交わしているドレッドノート、イージスは砲撃形態へと変わり胸部にスキュラが現れて砲撃をしてきた。

 

ドレッドノートも腹部のスキュラを放ち相殺をする。

 

(なんて力をしているの!?まるで核エンジンで動いているような感じがするわ!!いくらイージスでもあんだけ撃てばフェイズシフト装甲が切れるはずなのに・・・・・・)

 

ビームライフルを放つとウイングバインダーでガードをしたがビームが曲がりアメリアはあのウイングバインダーはビーム兵器を曲げさせる力を持っているのかと考えているとロッソイージスが変形をしてドレッドノートに覆いかぶさり動けないようにした。

 

「しまった!!」

 

『・・・・・・聞こえるか、アメリア。』

 

「え?」

 

相手側のモニターが開いて仮面を付けた男性が出てきたが彼は邪魔だと判断をしてその仮面をとった姿を見てアメリアは目を見開いている。

 

「ガリ・・・・・・オ?」

 

『あぁそうだ。俺はガリオ・レイジだ。』

 

「うそガリオ、なんで?だってあなたは・・・・・・」

 

『ユニウスセブンに帰郷をした時に血のバレンタインで死んだ・・・・・・上ではそうなっている。だが実際は俺は地球軍の奴らにつかまってしまいエクステンデットとして戦ってきたんだ。』

 

「そ、そんな・・・・・・」

 

『そして俺は記憶をなくしていたがお前の名前を聞いて全てを思いだした。いいか良く聞け、あのデストロイガンダムを倒すには接近をして胸部のスーパースキュラの部分を攻撃をすればいい!!』

 

「が、ガリオ・・・・・・」

 

『俺はあんな兵器のために戦ってきたわけじゃない!!だから俺は終わらせなければならない!!あの嬢ちゃんも限界だからな・・・・・・』

 

「ガリオ・・・・・・」

 

変形を解いてドレッドノートガンダムを解放させるとロッソイージスはそのまま飛びあがりスキュラをデストロイガンダムに向けて発砲。デストロイは突然の攻撃を受けてしまう。

 

『何の真似よガリオ・レイジ!!』

 

「な!!」

 

「なんですって!?」

 

『・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

 

フレイが叫んだガリオという名前を聞いてケイラは目を見開いた。あのイージスのような機体にガリオが乗っているのと・・・・・・ネロブリッツに搭乗をしているレイシーはガリオが突然としてデストロイに攻撃をしたので驚いている。

 

『ちょちょガリオさん!?あんた何をしているのさ!!』

 

『何をだと?俺はザフトの軍人だ。記憶を失ったとはいえ俺は・・・・・・だからこそ罪を償わせてもらう!!嬢ちゃんあんたを止めるためにな!!』

 

『そう、あんたも敵だってことね。いいわすべてすべて破壊してくれるわ!!』

 

腕部のビーム砲、口部のツォーン、スーパースキュラがチャージされて一斉射撃が放たれた。

 

ネオのウインダムは回避をするがネロブリッツ達も回避をしている。

 

『ちょ!?こっちは味方なんだけど!!あーもういいや!!どうして地球軍にいたって何もしてくれるわけじゃないし!!いいよ僕だってガリオの味方になってやるよ!!』

 

そういって左手に装着されているサンダーサートを放ちデストロイの足部に命中させて爆発させる。

 

『ぐううううううううううう!!』

 

一方でウィンダムは損傷をして地面を滑りカガリ達は倒れているパイロットを見て急いでアークエンジェルの方へと帰還をした。

 

『フレイ!!』

 

フリーダムは近づこうとしたが両手が飛んでフレイは近づけさせないように攻撃をしてきた。

 

アメリアは何かを決意をしたのかミネルバに連絡をする。

 

「ミネルバ、ソードシルエットを・・・・・・」

 

『は、はい!!ソードシルエット射出!!』

 

ミネルバからソードシルエットが射出されて彼女はエクスカリバーを取り構えている。

 

『フレイ!もうやめてくれ!!』

 

『コーディネーターは全て皆殺しよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!』

 

デストロイガンダムは立ちあがりビームを放とうとしていた。インパルスはこのままじゃと立ちあがろうとしたが足部が瓦礫に挟まれて動けなくなってしまう。

 

「くそ!!このままじゃ街が!!」

 

『うああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!』

 

『やめてくれええええええええええええええええええええええ!!』

 

スーパースキュラとツォーンを放とうとしたデストロイの胸部にエクスカリバーが突き刺さる。

 

『あ・・・・・・』

 

「ああ・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

突き刺したエクスカリバーを引き抜いてそのまま横一線でスーパースキュラを切り裂いた。エネルギーの行き場がなくなったスーパースキュラが爆発をしてデストロイガンダムは上空にツォーンを放ちながら倒れて沈黙をした。

 

「キラ君。こうするしか・・・・・・こうするしかなかったのよ。」

 

『あ・・・あああ・・・ああああああああああああ・・・・・・』

 

キラもわかっていた。もしこのままデストロイが破壊をしていれば町どころはではないのは・・・・・・

 

『ふれええええええええええい!!」

 

「・・・・・・・・・キラ君たちを回収後アークエンジェルは撤退をします。」

 

ルージュとM1アストレイに引き連れられてフリーダムはアークエンジェルに帰投をしてアークエンジェルは撤退をした。

 

残されたロッソイージスとネロブリッツは降参をしてネェル・アーガマの方へと移動をしていく。

 

ドレッドノートとインパルス、セイバーはデストロイガンダムのところに着地をして降りようとしたが弾が発砲されたので彼女は見ているとボロボロの状態のフレイが銃を構えながら降りてきた。

 

「パパの・・・かた・・・き・・・・・・」

 

「「「・・・・・・・・・・・・・・・」」」

 

そのまま彼女は力なく倒れたので3人は降りてアメリアが確認をして首を横に振った。アスランは父親の敵という言葉を聞いてキラから話を聞いて思いだした。

 

「思いだした。この子はクルーゼ隊が沈めた船に乗っていた外務次官の娘がいたって話をしていたがこの子だったのか・・・・・・その憎悪を奴らに利用されたってことか。」

 

「可哀想な人だ。」

 

「・・・・・・そうね、そしてその命を私が奪った。私はキラ君に殺されても文句は言えないわ。」

 

「そ、それは・・・・・・」

 

「わかっているわ。私達は戦争をしているだってこともね・・・・・・」

 

一方でベルリンの街のことを聞いたデュランダルはロゴスの犯行だというのを演説をする。そして映像にはフリーダムやアークエンジェルと共に戦うミネルバ及びネェル・アーガマが映し出されている。

 

『これをしたのはロゴスのロードジブリールという男です!!』

 

一方でアークエンジェルに戻ったキラは自分の部屋に戻ると涙を流した。




次回 ベルリンの街の被災をみたミネルバ及びネェル・アーガマ隊はロゴスに対しての怒りを灯してジブランタル基地へと向かった。

一方で独房に入れられたガリオとレイシーの二人、ガリオの方は仕方があるまいと思い独房の中に入った。

そして彼らはジブランタル基地の方へと帰還をして新たな機体を授与されることとなる。

次回「新たな機体」

オリジナル要素その13 ガリオ記憶が戻る。

オリジナル要素その14 フレイは原作のステラ同様限界寸前まで戦い続けていた。

オリジナル要素その15 エンジェルダウン作戦自体ない

アメリアの彼氏は誰がいいのか?

  • ギルバード・デュランダル
  • ラウ・ル・クルーゼ
  • シン・アスカ
  • イザーク・ジュール
  • ディアッカ・エルスマン
  • ニコル・アマルフィ
  • スティング・オークレー
  • アウル・ニーダ
  • ハイネ・ヴェステンフルス
  • ???(SEEDFREEDOM)

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。