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「ふぅ」
持っていたタバコを吸い殻入れに入れた。
しかしここまで長っかったな、
十の時に魔術師の親父がぽっくりと死んでしまって苦労した。
元々魔術師の血だけが続いただけの家柄だったのか父親はあまり魔術師らしくなかったけなー、一般人と言っても差し支えなかったくらいには温厚ないい人だった。が別に才能が無かった訳ではなく、実家がロンドンな事もあり時計塔にも行ったことがあったらしい。
まぁもちろん何か優秀な成績を残したわけでもなかったし二年もいられなかったとか、まぁ主な理由は本人の感性が魔術師でないのが一番の原因だろうけど。
俺は親父が死んだ後は母の実家のある日本へと行きそこから高校生までは日本に住んでいた。
魔術刻印に関しては父親から受け継いでいなかったが、半分趣味で父親の残した本や論文なんかを読んでいた(ただほとんど意味不明だったが)
母親は魔術のことは知っていても、そんなものには少しも興味がなく、親父の魔術関連の物も引っ越す際に捨てようとしていたけど、なんだか勿体なかったらしく少し早く取っといてくれていたが、ノート三冊分を書いてたとしたらそのうちの二冊目のみがあったりと魔術に関して俺が少しも知らなかったことも原因だが、そこらへんは確かめてほしかっなー。
高校を卒業してからは働きながら金を貯め、ロンドンへと向かった。
正直あん時の俺は「自分はやり方を知らないだけできっとそれなりにはできるはず!」と、なんの根拠もないくせして言っていた。
がもちろん、親から直接魔術を学んだこともなく、かと行って才能もない俺に時計塔での場所などあるわけもなく、すぐに出て行って、ふらふらとしながら彷徨っていた。
がっ、イッテェー、まただ。
昔のことを思い出そうとすると頭痛が起きる。もともと持っていた持病だが、何なんだろうか、
「さて、そろそろおっ始めるか。」
気を取り直して、召喚用の魔法陣に目を向ける、今までの人生で初めて魔法陣を描いたがなかなかの力作なんじゃないか?
初めてにしちゃぁ、と考えながら召喚用の恒常が書いてあるメモを取り出す。
本来なら暗記をしていた方がカッコいいのだが、こんな長い文章を暗記など面倒がすぎる。
「よし!やるか!」
やる気を出して右手の甲に描かれた令呪と用意した触媒の日本刀に目を向ける。
もちろん、令呪は本物だが、刀は模擬刀で本物ではもちろんない。
「素そに銀と鉄。 礎そに石と契約の大公。」
「降り立つ風には壁を。 」
「ただ、満たされる刻を破却する」
「――――告げる。」
自身の肉体にある魔術回路に異物が流れ込んでくる。
「汝なんじの身は我が下に、我が命運は汝の剣に。」
「聖杯の寄るべに従い、この意、この理ことわりに従うならば応えよ。」
「誓いを此処ここに。」
魔法陣が青白く光だし、小さく風が舞ってゆく。
「我は常世とこよ総すべての善と成る者、」
「我は常世総ての悪を敷しく者。」
「汝なんじ 三大さんだいの言霊ことだまを纏まとう七天しちてん、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」
我ながらよくもまぁ噛まずに言えたもんだ。と感心していると魔法陣から強い風が吹く。
風の中から出た男は言う。
「お前がわしのマスターか!」
黒い鎧を身につけて、二本の刀を腰に下げ、気高く俺の方を見てくる。
「あっ、はい!あっしがあんたを呼び出したマスターの谷沢真矢ってモンです。」
「そうか!ならばこのセイバー!お主とともにこの聖杯戦争を勝ち抜こう!」
此方を真っ直ぐに見ながらその力強いセイフを笑顔で言う。
その後すぐに腰にかけた刀に手をやり構える。
「ではマスターよ!敵はどこにおるのだ?」
「大丈夫ですよ、まだ戦いは始まっていませんから。」
今すぐ戦おうと意気込むセイバーさんを止める。
「何?どう言うことだ?」
「セイバーさんでまだ三人目なんで。まだ戦っちゃダメなんすよ」
それを聞くとセイバーは少し考えこう言う。
「ならばマスター!すまんが腹が減った何か飯が食える所はあるか?」
サーヴァントは食事を必要としない。
飯を食べなくてもいいサーヴァントからの予想外の回答に思わず固まってしまったが、今は夜10時、空いている店もあるだろう。
「わかりましたどこかへ行きやしょう。あっでもその前にセイバーさんの服を用意しなくちゃ。それが終わったら食べに行きますかね。
「うむ、霊体では食えぬからな了解した!」
そういい人気のない森の中から出て行く。
魔法陣を残したまま。
△
「ガツガツ!」
美味そうにカツ丼を方張るセイバーさん。
「いやしかしこの【カツ丼】は本当にうまいなー!、マスター!」
笑顔で前にいる俺に声を掛けてくる。
「そうですよね!いや〜ここのカツ丼は本当に美味いですよ。よかった〜口に合って」
しかし、先程適当な古着店で買った和服がよく似合うことだ。セイバーさん自体はすごくでかいわけではないのだが、身についた筋肉で巨大の大男に見えて仕方がない。
というか召喚直後は見えなくてわからなかったが、凄い、赤毛なんだこの人、根っこから赤というよりは紅色、の様な綺麗な色をしている。
「では、マスター、聞きたいことは山ほどあるからな早速聞かせてもらうぞ。」
「まずこの聖杯戦争、現在は何機の英霊が限界しとるんだ?」
「神父さんの話だと、セイバーさん含め三機っす」
「ほう、クラスは?」
「アサシンとキャスターの二体です。」
するとセイバーさんが笑いながら
「かっかっかっ、こんなはじめにアサシンはまだわからんくはないが、キャスターとは随分とバカなやつじゃ!、わしが対魔力がCランクでよかったの〜。」
と半分笑いながら言っている、まぁこの聖杯戦争は何故かキャスタークラスといった魔術師泣かせの【対魔力】があり。
これは簡単に言えばランクが高ければ高いほど魔術が効かないという中々の酷いスキルで、しかもこのスキルは保有スキルであり、三騎士と言われる、セイバー、ランサー、アーチャーといったクラスならば大抵は持っているキャスターを優勝させる気のない聖杯からのいじめとも呼べる代物だ。
「そういやマスター?」
「はい?、あとあっしのことは真矢でいいっすよ。」
「そうか、ならば真矢、何故こんな場所で聖杯戦争の舞台となったんじゃ?」
「はぁ、あっしにもよくわからんので詳しくは言えませんが、確か一個前だと確か【冬木】って所で行われたらしいすけど、協力していた御三家の関係が破綻して、今やっている主催者は、前回でも御三家にいたアインツベルンと、ここの土地を貸した大前と、システムや大聖杯を作ったキシン?ていう人たちがやっているらしいです。」
「ほほう、でこの三名の実力は以下に?」
「残念ながらアインツベルン以外は今回初参加だし、アインツベルンに至っては(ホムンクルス)を作っている言う情報以外全く情報が無いんで実力はわかりゃせん。
でもきしん以外は財力は高いんで協力な英霊の召喚に成功するかも知れません」
「おい、そのきしんとは誰なのだ?」
「それが全く情報が無いんですよ、どこの出身の魔術師なのか、男か女か、すら分からないんですよ。」
「まぁ良い。どんな敵が来ようと勝つのみだ!」
当たり前のようにセイバーさんは言う。
「そう言ってもらえるとありがたいっす!」
その言葉が嬉しくて思わず声に出す。
「セイバーさん!改めてこの戦いを勝ち抜きましょう!」
そう言いながら手を前へ出す。
「おう!このセイバー必ず勝とう!」
そういい硬く握手する。
ここに二人目のマスターとサーヴァントが誕生した。
しかし、セイバーさんに対して一つ疑問があった。
「ところでなんで召喚してからすぐに飯を臨んだんすか?」
通常、サーヴァントは食事を必要としない。それどころか睡眠要らずという中々便利な体へとなっているはず。
「ああ、それに関してじゃが、実はわしのスキルに【戦の前】というスキルがあってのう、その効果というのが、、、その、、」
少し申し訳なさそうにスキルの効果を伝える。
「まぁ飯と睡眠が必要になるんじゃよ」
ちなみにあっしの財布は毎月ギリギリの戦いをしている。
父さん、母さん。あっし、聖杯戦争で死ぬ前に金に困ってカニ漁船に積まれそうです。
(セイバーさんはカツ丼を三杯食っております。)
大前は、おおさき、谷沢真矢は、やざわしんやと読んで下さい。
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