日本にホムンクルスを向かわせ、浅木市に送り出す。
空港では、キシンでは無いが使いの立九と言う男が待っていた。
浅木市は都心からは離れていたため、少し車で走らせて向かっている最中に奇妙に感じることが多かった。
まずこの車に乗っている人間は立九と向かわせたホムンクルスだけであり他には特に何も乗っていなかった、車内は無言の時間がしばらく続いていたがふと横目を見ると運転している立九と言う男、出会った時から不気味なまでにずっと笑顔であり、表情筋を少しも動かさず気持ちの悪い作り笑顔を延々を続けており、とても気持ち悪い奴だったが、少しでも情報を仕入れようとホムンクルスとうして会話を試みる。
「これから向かうその大聖杯がある場所をよく確保できましたね」
大聖杯はかなりの大きさになるはずのため、早々に場所がなければ用意できず、それよりも作れたことすら奇跡とも呼べる様なものを何故作れたのか疑問しか残らん。
「まぁそちらにうかがった時にも言いましたけど、根源への近道でもある聖杯戦争を開催して、聖杯を手に入れたいと望む人は多いんですよ」
確かに魔術師からしたら聖杯など、手にさえすれば殆どの魔術師の悲願である根源には辿り着けるだろう。
しかしその道は決して楽な道のりでは無い。自力で根源への到達はどんな荊の道よりも険しいだろう、だが聖杯戦争も結局は荊の道にが少し軽くなるだけである。
もし敗北すれば間違いなく死が待っているだろう、一応、監督役の所へ行けば保護されて生き残れるかも知れぬが、サーヴァントは基本的にマスターとの距離がは離れすぎると弱くなってしまうため、基本近くで隠れていなくてはならない。要するにアーチャーやアサシンといった単独で行動できるスキルなどを保有した者でなければ基本的にはサーヴァント共々始末されるのがオチだろう。
そんなことを考えていると車は山道に入る。
途中道が無くなり歩いてゆくと言う。
一様前のホムンクルスが使っていた比較的動きやすい服を着てきてよかった。
そして道なき道を通っていくと、洞窟にたどり着く。
洞窟内を移動する中でキシンに質問する。
「大聖杯はこの中に?」
「はい、大聖杯はかなりの大きさになると予測し、この山の中に作りました。」
冬木では地下に作ったが、山の中の洞窟内部とは考えたな。
そう思っていると洞窟の最深部へと辿り着く。
しかしそこにあったのは、とても大聖杯とは呼べる代物ではなかった、真っ黒に固まった液体は実物は見たことないが紛れもない[聖杯の泥]であった。
「貴様!騙しおったな!」
思わず声を上げる。
「はい?なんでしょうか?」
「私は確かに実物の大聖杯は見たことはないが、こんなに禍々しい物では無いはず!、第一にこの地面いっぱいに広がった液体は、これ[聖杯の泥]では無いか!こんな物を使用したものなど人間への害しかないでは無いか!」
魔術師は合理主義が強いが、いくらなんでもこんな代物を使うのはイカれてる。
しかし当の立九は何が問題なのかわかっていないようだった。
「何が問題なのでしょう?、しっかりとこの大聖杯は機能していますが」
すると、私の後ろから男が現れる。静かにゆっくりと煙のように現れてホルスターから銃を取り出して背中には当てる。
「サーヴァント、、、」
サーヴァントはゆっくりと銃を構えて、背中には冷たい金属を擦り付ける。見た目はまるで少年の様な背丈だが、風貌からは戦士としてのオーラが銃口を通して伝わってきた。
「はい、この大聖杯で召喚したサーヴァントです。」
「そう、聖杯は機能していると言うこと。」
すると、後ろで銃口を向けてきている少年が口を開く。
「おねーさん、悪いけど僕だってこんな代物はごめんだよ。でもねあくまで僕はマスターの命令はある程度聞いてあげるから別におねーさんの意見は肯定してあげないから」
考える、この聖杯戦争に参加してもいいのだろうか、しかしこの聖杯戦争はほとんどラストチャンスだ、我々でさへ後数百年ついたしてやっと大聖杯を作れるかどうかと言うのに、もしこの機会を逃せばもうチャンスは来ないだろう。
「わかりました。」
「はい、それでどうしますか」
一呼吸し、言う。
「この聖杯戦争に我がアインツベルンにとって最期のチャンス、こうなったら藁にでも縋ってやりましょう。」
「そうですか、では」
立九にと話をつけて、浅木市を後にする。
その後アハト爺様は向かわせたホムンクルスを改良し、小聖杯を持たせたホムンクルスへとしあげた。
先程言った通り、この聖杯戦争は我がアインツベルン家の最後のチャンス、必ず優勝しなくてはならない。しかし参加することとなった私は前回や前々回に比べればできは悪い、しかしそれでも、必ず優勝しなくてはならないと言うのに、、、、呼び出したサーヴァントはおそらく最弱レベルで正直勝てる気がしないが、、、、、、、、、いや!、最初から負けていてはダメだ強く気持ちを持とう。
そこで未だに召喚陣の中から出てきていないアーチャーに声をかける。
「アーチャー!」
「はっ、はい!」
突然話しかけられたせいか、変な挨拶をするアーチャー、しかしそんなことは気にせずに自身の決意を言う。
「アーチャー、私たちはこの聖杯戦争を必ず優勝しなくてはなりません、だから私も貴方も全ての力を出し切り戦い抜きなさい!」
「はい!このアーチャーいや、新名■■■■■!からずや優勝して見せましょう。」
こうして新たな六番目のマスターとサーヴァントが誕生する。
「ところでマスター?」
近づいてきてアーチャーは話しかけてくる。
「どうしたの?」
「いや、マスターの名前を聞いてねーからよ、効かせてくれないかい」
「クリスフィール、まぁ別な名前があるのだけど私は貴方にこう読んで欲しいの、、、お願いね」
「了解、クリスフィール、」
UAが155になってる。読んでくださってる皆様方ありがとうございます
これからも励んでいきます