史上最強の女子高生   作:光の甘酒

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クリスマス回です。
1か月遅れで申し訳ありません・・・
平和回です。はっちゃけ気味です。



第10話 ガレット・デ・ロワとセクシーサンタ

「いえーい!メリークリスマース!!」

 

香澄ちゃんの元気な声が響き渡る。

そう、ここは市ヶ谷家の蔵。私はポピパのクリパにお邪魔させてもらっているのである。

え?なんでこの時期にクリパかって?クリスマスイブから書き始めたくせに筆者が遅筆過ぎて気が付いたら1か月経ってたんだよ、言わせんな。

 

 

「いや~香澄ちゃんは元気だね~でもよかったのかな。部外者の私がお邪魔しちゃって」

「全然大丈夫です!!むしろ来てもらえて嬉しいです!!」

「そうだね~アリスさんならいろんなところからお誘い来てただろうし」

 

 

沙綾ちゃんの言う通り、実は他からもお誘いはいただいていたのであるがポピパにお誘いいただいたのが一番早かっただけという極めて単純な理由である。そういえばハロハピのクリパに誘ってくれてたかのちゃん、断ったらこの世の終わりのような顔してたなあ・・・

あとでフォロー入れとかなきゃ。

 

「ま、いいってことよ。とりあえずお料理を運ぼうか」

 

お料理は私と沙綾ちゃんで担当した。市ヶ谷家のキッチンを借り出来上がったものをみんなで運ぶ。一通りクリスマスらしい料理は揃えることができただろう。

 

 

「よし、じゃあ料理もそろったところで」

 

 

「「「「「「メリークリスマス!!」」」」」」

 

 

シャンメリーのコルクをポンッっと空けて一斉に叫んだ。

 

 

「そういえばなんでシャンパンじゃなくてシャンメリーなんだろ?」

「”シャンパンでメリークリスマス”って言うのが語源みたいよ。元々はノンアルコールのソフトシャンパンって名前で売り出してたけどフランスからシャンパンじゃないものにシャンパンの名前を使わないでって言われて今の形になったみたい」

「へ~アリスさん物知りだなあ」

 

 

何気なく答えたら感心されてしまった。でもこのせいで”シャンパンもどき”を”シャンパン”と思いこんで、しかもそれしか飲んだことがなくて”シャンパンはまずいもの”っていう認識を持つ人もたくさんいたらしい。そう考えるとフランス政府の要求は至極真っ当なものかもしれないね。

 

 

 

 

「じゃーん!」

 

 

クリパが進み料理も結構減ってきた。

そんなタイミングで香澄ちゃんが何かを取り出したのだ。

 

 

「これは?」

「えへへ~これはですね~・・・」

 

 

がさがさと袋を漁り取り出したもの。

それは”セクシーサンタコス”と書かれたサンタのコスプレ衣装であった。

 

 

「なんか結構売れてて2着しか買えなかったけど、誰かこれ着ようよ!メリークリスマスって感じで!!」

 

 

 

ふむ。悪くない。

真冬に着るには似つかわしくない露出が多めなサンタ衣装だ。

あんなもんを着てプレゼントを配りに回ってたらただのドMだしあの露出、確実に痴女だろう。

だが暖房の効いた室内で切るなら別。可愛い女の子のセクシーサンタの出来上がりである。

 

 

「ええ~!?香澄ちゃん!?それはちょっと露出が・・・」

「うーん。私も恥ずかしいかな~」

「そう?私はいいけど」

「香澄・・・さすがに恥ずかしすぎるぞそれは・・・」

 

 

みんなはちょっと気が進まないようである。一人を除いては。

 

 

「え~せっかく買ってきたのにい」

「そこまでいうなら香澄が着ろよな!アリスさんもなんか言ってやってください」

「うん、着ようか」

「そうそう・・・ええ!?」

 

 

まあクリスマスだし室内で他の誰が見てるわけでもないし少しくらいハメを外してもいいだろう。

あ、そうだ

 

 

「そういえばさ、クリスマスケーキ」

 

 

実はクリスマスケーキも私が担当であった。

自宅で作って持ってきたわけであるがそれをそろそろ出そうと思った。

なぜならケーキにはある仕掛けがしてあるからだ。

 

 

「冷蔵庫から出すね」

 

 

そういって冷蔵から出したケーキをみんなの前に持ってきた。

 

 

「うわ~!!すごいです!!!」

「普通にお店で出せそうな奴だ・・・」

「美味しそう~~~~!」

「あ、写真撮ろ」

「アリスさんすげえ・・・万能すぎる・・・」

 

 

ポピパのみんなが口を揃えて褒めてくれると悪い気がしない。

登場したケーキにみんなは夢中でセクシーサンタ衣装のことをすでに忘れているようだ。

 

 

「じゃあ切り分けて・・・」

「おっと香澄ちゃん。待った」

 

 

私は待ったをかける。もちろんケーキに施された仕組みを説明するためである。

 

 

「ガレット・デ・ロワって知ってる?」

「かれっとでろわ?」

「あ、聞いたことあります。フランスのやつですよね?」

 

 

さすがパン屋の娘。沙綾ちゃんは心当たりがあるようだ。

ガレット・デ・ロワが何かと説明すると、フランスのお菓子である。

本来は新年を祝うもので、王冠の乗ったホールパイの中に陶磁器で作られた小さな人形が仕込まれており、切り分けたパイからこれを引き当てた人はその日の王様となり、皆から祝福される・・・という縁起物である。

ということを説明した。

 

 

「これをやろうと思ってね。まあケーキだし新年でもないけど・・・実は仕込んできました!」

 

 

盛り上がればいいかな~と思って、思い付きで仕込んだわけだけどまさか役に立つとは・・・

 

 

「あ~そういうことっすか・・・」

「あーちゃんは気づいたみたいね」

「あ!なるほど!」

「沙綾ちゃんも」

「いいアイデアかも」

「うう~あたりませんように・・・」

「え?え?どういうこと?」

 

 

香澄ちゃん以外は気づいているようである。

 

 

「つまりアレですよね。王様じゃなくて今日のサンタを決めようっていう」

「さっすがあーちゃん!その通り。人形を引き当てた人が本日のサンタってことで」

「それなら公平ですけど・・・しかし本来引いたら嬉しいはずの人形がセクシーサンタとは・・・」

「なるほど!!でも衣装は二着ありますけどもう一人はどうしますか?」

「香澄・・・もう一着は使わないっていう選択肢はないのかよ・・・」

 

 

あーちゃんが呆れ気味にいう。

 

 

「う~んそうだな~・・・じゃあ当たった人が指名でいいんじゃないかな?恨みっこなしで」

 

 

そう提案したところ、特に反対意見も出なかったため早速ケーキを切り分けたのであった。ちなみに人形は陶磁器でなくクラッカーで作ってあるので、こちらも美味しくいただけるだろう。

 

 

 

 

「よし、皆さまケーキはいきわたりましたかな?」

「おっけーです!」

「よし、じゃあいただきます!!」

「「「「「いただきます!」」」」」

 

 

みんな緊張した面もちでケーキを恐る恐る食べ始める。

 

 

「・・・ないですね」

「こっちもない」

「よかったぁ~ないわ~」

「ハズレみたい」

 

 

沙綾ちゃん、おたえちゃん、りみちゃん、香澄ちゃんはハズレのようだ。

 

 

「ということは・・・・」

「私とあーちゃんの一騎打ちだね」

 

 

いざ!・・・・あっ

 

 

「入ってたわ」

「・・・あれ、私も」

 

 

なんと二人とも入っていた。

 

 

「あ~これ・・・うーん。焼いたときに割れちゃったのかなあ」

「この場合はってどうするんですかね?」

 

 

そこには真っ二つに割れたクラッカー製の人形。

どうやら作る過程のどっかで割れてしまってそれが切り分けたときたまたま2ピースのケーキに混入してしまったようだ。

 

 

「二人ともサンタでいいんじゃない?」

 

 

というわけで本日のサンタは私とあーちゃんに決まったわけであった。

 

 

 

 

 

「わわわわわわ~~~~!可愛い~~~~~!!!!」

「有咲ちゃん!アリスさん!こっち、こっち向いて~~~!パシャパシャ」

「・・・・いい パシャパシャ」

「これは予想以上に・・・パシャパシャ」

「~~~~~~~////////」

「あらあら」

 

 

阿 鼻 叫 喚

 

 

まさにそれだ。可愛いを連呼してくれる香澄ちゃん。興奮して写真を撮りまくるりみちゃん、無言で写真を撮りまくるおたえちゃん、神妙な顔で写真を撮る沙綾ちゃん。うん、カオス!

 

 

「そんなに撮るなあ~~~~////」

「撮らなきゃもったいないでしょ?はい、チーズ パシャ」

「あ、はい。・・・・ってアリスさんまでえええええええ!」

 

 

無論、あーちゃんは顔をゆでだこのように真っ赤にしている。

ま~確かに気持ちはわかるよ。このサンタコス、想像以上のセクシーサンタであるもん。もう本家のサンタクロースに謝れって言うレベルでセクシーサンタ。

サイズがかなりきわどく、私やあーちゃんのサイズではスパッツやブラを装着できなかった。故に下は生パンだし上は生乳。胸は生乳でもかなりキツイ。支えているのは心もとないボタンだけである。

正直室内じゃかったら逮捕されるし写真もギリギリ児童ポルノ法に引っかからないレベルである。

 

 

「まあまああーちゃん、ここまで来たら開き直って楽しんじゃおうよ。ほらくっつこ?はーい!アリス&アリサでぇ~す」

「シテ・・・コロシテ・・・」

 

 

あーちゃんを抱き寄せてギュッとする。あーちゃんはもうどうでもいいやと目が死んでいるがまあ仕方ない。

 

 

「きゃー! パシャパシャ」

「りみちゃーん、鼻血」

「はっ!?」

 

 

興奮しすぎである。

 

 

「有咲~~~!こっちで写真撮ろうよ!」

「シテ・・・コロシテ・・・」

「ほらほら~おいでよ~」

 

 

ドン ブチッ

 

 

「え・・・・?」

 

 

香澄ちゃんがあーちゃんの背中を叩く。

その刹那、胸のボタンがはじけ飛ぶ。

 

 

ばいいいいいいいん!

 

 

「おおっ!?」

「きゃあっ///」

「でけえ・・・」

「えええええ!?」

 

 

それぞれが感想を述べる。そしてみんなの視界に入ったのは・・・・

ボタンがはじけ飛ぶことで支えがなくなった、あーちゃんの双丘であった。

 

 

「ぎにゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!?!?!?!?!?!?」

「あーちゃん、落ち着いて・・・あっ」

 

 

我を忘れて叫んで体を揺らすあーちゃんの体当たりを受けてしまう。

 

 

ブチッ ばいいいいいいいん!

 

 

「あらやだ」

 

 

無論、私のボタンもはじけ飛んだわけである。

 

 

「どうも~アリス&アリサで~す」

「そんなこと言ってる場合じゃなああああああい!」

「これは失礼」

 

どうやらそういう場合じゃないらしい。

 

 

「はわわわわわ~~~////」バタン

「りみりんが死んだ!?」

「これはこれは・・・あ、写真はさすがにまずいか」

「いや~これは流石に予想外だなあ~・・・・どうすればいいのかなこれ・・・・」

「シテ・・・コロシテ・・・」

 

 

上半身裸の変態二人、鼻血を出して倒れるりみちゃん、介抱する香澄ちゃん、意外と冷静なおたえちゃん、どうしていいかわからない沙綾ちゃん。放心状態のあーちゃん。

このクリパはまさに”カオス”の一言。

そんな感じで終わったのであった。

 

 

「〆方雑!?それに私を変態にしないでください!!!!!」

「あ、これは失礼」

 

 

そんなこんなでいつも言ってみよう。

おはよう、私の愛す世界よ。

 

 




ご覧いただきありがとうございます。
クリスマスということでわりとはっちゃけました。
後悔はしていません。
引き続きよろしくお願いいたします。
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