史上最強の女子高生   作:光の甘酒

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前回のあらすじ

いじめの主犯と半グレを一人ずつ社会的に抹殺したよ!
以上ッ!!





第2話 フラグ回収士-前編-

「何もない休日!これこそ休日ofホリデイ」

 

 

なんて意味不明なことを考えながら散歩する日曜日。

特に用事もなく気ままに歩く。キッチンカーを見つければ気ままに注文し、花咲川のいろんな風景を堪能するのも悪くない。

 

 

「おやおや?」

 

 

歩いているうちに大きな公園についたのだがなんだかにぎわっている。

どうやらフリーマーケットを開催しているようだ。

 

 

「いいねいいね~こういうの」

 

 

私はフラフラつられて公園内に足を踏み入れる。

中古品を売る店もあればハンドメイドの商品を売る店もある。

何があるかわからない。これがフリーマーケットの醍醐味だろう。

 

 

「あれ?アリスちゃん?」

「かのちゃんと・・・美咲ちゃん?」

 

 

歩いていると聞きなれた声に呼び止められてその方向に目を向ける。

そこには慣れ親しんだ親友と後輩の姿があった。

 

 

「かのちゃんも出品してるんだ」

「うん!実は前にはハロハピのみんなと参加してからちょくちょくやってるんだ」

「私はそのお手伝いってところです。花音さん、一人だと会場で迷うので」

「み、美咲ちゃ~ん」

「あはは、かのちゃんがあたふたする姿が容易に想像できるよ」

「もう、アリスちゃんまで」

 

 

かのちゃんも逞しくなったねえ。

まあ逞しくない頃のかのちゃんは記憶の中だけ、だけどさ。

 

 

「これはクラゲのあみぐるみ?」

「うん!大好きな海月をあみぐるみにしたくって美咲ちゃんに教えてもらって作ったんだ!」

「じゃあハンドメイド?すごいクオリティねこれ」

「褒めすぎだよ~」

「いやー贔屓目なしにしても花音さんのこれ、クオリティすごいと思いますよ」

 

 

かのちゃん手先器用だし美咲ちゃんが教えたんならこのクオリティは納得だねえ

 

 

「じゃあ私も一つもらおうかな。いくら?」

「300円だよ」

「300円!?そんなんじゃ利益出ないでしょ・・・」

「うーん、趣味みたいなものだからね。これを手に取って少しでも笑顔になれる人が増えるなら。ただ赤字だと作り続けることできなくなっちゃうから材料代くらい回収できればいいかなあって」

「いい子過ぎる・・・ハグしていい?」

「ここは人が多いからやっちゃだめ!!」

「ほう、ここでじゃなかったらいいんだね?」

「そ、それは・・・!もう~アリスちゃんからかうのやめてよぉ~!」

「あっはっは!ごめんて」

「いや~いつも思いますけど花音さんとアリスさん、ホント仲いですよね」

「だってかのちゃん可愛いから。でも~私的には美咲ちゃんもとっても可愛いよ?」

「あーはいはい。いつものやつですね。ソウデスネーアリガトウゴザイマス」

 

 

あらら棒読みの塩対応。でも・・・

 

 

「美咲ちゃん、顔赤いよ?」

「花音さん!ばらさないでください!!」

 

 

いやー眼福眼福。なんでこう楽しいかなあ。

 

 

「よし、時間あるし私もお店、手伝っちゃおう!」

 

 

かのちゃんは悪いよ、って言ってくれたけど私がやりたいんだから仕方ない。

 

 

「すごい・・・アリスさんが入っただけで売れるスピードが倍増してる・・・」

「やっぱりアリスちゃんはすごいなあ」

「モノがいいからだよ」

 

 

そんなやり取りをしていて一息ついたところで私と美咲ちゃんはお花を摘むために中座した。

そして戻っていたらまたお客さんが来たようだ。

 

 

「アリスさん、あれ」

「うん」

 

 

かのちゃんが対応しているけど・・・なんか雰囲気がおかしい。

 

 

「いらっしゃいませ~」

「これいくらかしら?」

「300円です」

「300円!?こんなもの糸の塊でしょ?原価100円もしないじゃないの」

「えっと・・・」

「100円もしないようだけど私が特別に100円で買い取ってあげるわ。ほら」

「こ、困ります・・・」

「何よナマイキね。あんた高校生?こういう時は大人のいうことを素直に聞いて社会にもまれなさい」

 

 

一方的に言い寄って値切る女性。かのちゃんは半泣きになっているのを確認して瞬間私は飛び出していった。

 

 

「かのちゃーん、ごめんね。お待たせしちゃったね。お客様?」

「アリスちゃん!えっと、その・・・」

「私が原価100円もしないソレを100円で買ってあげるところよ」

「そうなんですか!じゃあご用意しますね!」

「アリスちゃん!?」

「いいから、まかせて?」

 

 

私は店のストックケースに入っているあるモノを取り出す。

 

 

「ねえかのちゃん。あみぐるみに使う毛糸はどれくらいの量かな?」

「えっと・・・」

 

 

かのちゃんが取り出した量よりちょっと多めの量をもって私は件の客(モドキ)のところへも戻る。

 

 

「おまたせしました~」

「なによこれ!?」

「何ってご希望のモノですけど?」

「ただの毛糸の塊じゃない!」

「だって100円しか払わないんですよね?だったらそれ相応の材料代しかでませんよ」

「だってそんな原価100円も・・・」

「原価原価っておっしゃいますけどね。それに技術料が乗っかるのは当り前ですよ。原価で売買してたら成り立たないし次の制作もできません。大人なのにそんな世の中の当たり前の仕組みすら知らないんですか?」

「生意気な・・・!」

「生意気?すみませんね、貴女みたいな大人より世の中の仕組みを理解していて原価原価喚いてケチくさい値切りという高等技術をしらない子供で」

 

 

皮肉たっぷりに言い返す。

いや~こういう時は口が回る回る。こういうバカって煽ると大概ヒステリー起こして煙に巻こうとするんだよね。

 

 

「キィー!」

「分が悪くなったらヒステリー起こして煙に巻こうなんてどんだけ頭悪いんですか?」

 

 

想像通り過ぎてなにも言えないわこれ

 

 

”そうだそうだ!”

”ひっこめ!”

”それくらい普通に買いなさいよ!”

 

 

知らない間にギャラリーができておりヤジが飛ぶ。

 

 

「覚えてなさい!!」

 

 

そしてその客モドキは顔を真っ赤にし、いまどき聞かないような捨て台詞を吐き雑踏の中へ消えていったのでった。

 

 

”姉ちゃんすごいな!”

”かっこいい・・・”

”わたしもあんな風になりたいわ!”

 

 

「あーどもどもお騒がせしました。あ、そうだ!よかったら皆さん、あみぐるみ買っていってくださいね~」

 

 

その日、かのちゃんのあみぐるみは完売したのであった。

 

 

 

 

「アリスちゃん、今日は本当にありがとうねっ・・・!」

「いいのいいの。ああいうバカはストレートに言わないとわからないからね」

「バカとはまたストレートですね・・・」

「だってバカでしょ?」

「まあ、バカでしたけど・・・・」

 

 

そんな会話をして帰り道を歩く。

 

 

「やっぱりアリスちゃんはすごいなあ・・・あんな風に怖い人に言い返せるなんて」

「人生経験の差ですかね」

「アリスさん、花音さんと同い年ですよね・・・?」

「うむ、よいツッコミだぞ美咲ちゃん」

「掴みどころないなあほんと」

「うふふふふ」

「あそうだ!今日完売したからいつもより多くお金残ったんだ!お礼につぐみちゃんのお店でお茶していかない?」

「いいの!?やったあ!」

 

 

トラブルがあったけど今日は本当に楽しかった。そしてアフターのお茶女子会!つぐみちゃんにも会えるし最高の休日ね。

・・・・ただあの手のバカってこれで終わらない気がするんだよね。

交通事故起こしてもなぜか警察じゃなくて彼氏()に連絡したり、彼氏()に頼って連れてきてお礼参りにくるパターンが多い。

何この彼氏の万能感。

え?フラグ?いやいやそんなタイミングよくそんなことあるわけないじゃないですか。やだなあもう。

 

 

「みつけたわ!」

「あいつがお前を邪魔したガキか?」

「・・・・・」

「さっきはよくも恥をかかせてくれたわね!彼氏を連れてきたから!後悔させてやるわ!!」

「・・・・」

「おいおいビビッて声もでてねーじゃねーかwww」

「あらあら~?さっきの威勢はどこいったのかしら~?www」

 

 

煽る二人(バカども)

 

 

「アリスちゃん・・・?」

「アリスさん・・・・?」

 

 

そして不安そうに私の名を呼ぶ二人(しんゆうたち)

 

 

なんで・・・

 

 

「なーんでこうなるのお~~~~~!?!?!?」

 

 

目の前に現れたそれに私は心底辟易し、このあとの楽しい女子会が台無しになってしまったという現実に心の中で涙したのであった。




今回もしっかり2話構成でいけそうです。
引き続きよろしくお願いいたします。
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