原価厨を撃退しました。以上ッ!
「なんですか?用事ですか?まさか自分で解決できないからって無関係で力に差がある男性を連れてきて威圧して委縮させて勝ちに来たなんてとても大人がやるような情けない理由じゃないですよね?」
「な・・・・!」
「言葉に詰まってますけど・・・まさか図星ですか?悪知恵しかもってないわりには行動が短絡的なんですよね。自分が動いた結果どうなるかを全くイメージできてない。いや~こんな大人にはなりたくないですね」
煽りに煽って煽りまくる。
「そっちの彼氏さんもすごいですね~私が同じ立場だったら恥ずかしくて来れませんよ。200円ぽっちを得するために18の小娘にケンカ売って結果口で負けて恥をさらしてヒステリー起こして逃げた彼女のためにその小娘を威圧しに来るなんて。すっごく彼女さん想いなんですね。まあレベルは同レベルまで堕ちてますけどこれも愛のカタチというのであればまあ・・・」
イライラが収まらない私は頭に思い浮かんだことをポンポン口に出す。
だってしかないじゃないの。いい気分で休日を終えようとしてるところに不純物が混ざったら誰でもこうなるよね?
「かのちゃん、美咲ちゃんゴメンね。この人たち私に用事みたいだから先に行ってて?」
「で、でも・・・」
「さすがに一人にするわけには」
「いいのいいの。それにね、貴女達が一緒にいたところで何もできないから」
しまった、イラつきでちょっとキツイ言い方だったかなぁ・・・
「大丈夫、これでも話し合いは得意なんだから!ね?」
すぐに雰囲気を和らげる。
それが聞いたのか、かのちゃんと美咲ちゃんは意外とあっさり引き下がった。
「さて、お待たせしました。それで私に何をお望みなんでしょう?200円でも払えばいいんですか?」
「さっきから黙って聞いてたけどコイツマジでムカつくわ。お前の言った通りだったな」
「でしょ!?こんな感じで大勢の前で因縁つけられて・・・すっごく恥ずかしい思いさせられたんだから・・・」
「おーよちよち。可哀そうにね~」
「え、キモッ・・・」
「てめー今なんていった?」
「今夜の晩御飯はアンキモにしようかなって」
「さすがにそれは苦しいだろ!?」
バカにツッコミを入れられてしまうとは不覚だなあ。
「こいつが恥ずかしい思いしたってんならお前も恥ずかしい思いさせてやる」
「え~なんですか服でも剝いで写真でも撮ろうってんですか?」
「よくわかってるじゃないの!そうなればあんたは終わりよ!」
「曲りなりともJKなんで児童ポルノ法違反ですよそれ」
「うるさい!やっちゃって!」
「オラァ!」
男がこちらにやってきて女は勝ち誇った顔をしている。
うーん、結局暴力かあ。やりすぎないようにしなきゃ。
「意気揚々と走ってきますけどほんとにするんですか?」
「当たり前だ!ボコって裸にひん剥いて写真に撮ってやる」
「はーい、危害を加えるって言質いただきました~」
「は?今さらなにを・・・」
「貴様こそ調子に乗るなよクソガキ」
ボコォ!
「・・・・は?」
「あらら、一発KO。まあ正当防衛だし・・・いいよね」
こちとら18歳だけど実際はピー(自主規制)年くらい生きてるんですよ。
20そこらの男なんてガキといっても差し支えないでしょ?
「あ、あ、あ、あ、あ」
ニヤニヤしていた女の顔が一瞬で間抜けヅラになる。
手加減したつもりだったけど思いの外勢いあったから力入っちゃった。まあ前みたいに腕をぶっ壊したわけでもなく鳩尾にパンチ入れただけだから大丈夫だよね?
「え?ちょっと冗談辞めてよ。遊んでないで早くやっちゃってよ」
「・・・・・・」
「キレーに入ったんで当分起きないと思いますよ」
「きゃああああ」
「悲鳴上げるのって立場的に私だと思うんだけどなあ」
「じゃあお姉さん、警察いきましょうか?」
「け、警察!?」
「そりゃそうよ。もしかして恥ずかしい写真撮って脅せば何の問題もないって来ました?でも残念、現実はあなたの彼氏が負けてこの惨状。そりゃ危害を加えられた身としては警察に頼るのが筋ってものでしょ?」
「警察はやめて・・・!警察になったら両親にこんなことやってるってバレる・・・!大学も退学になっちゃう!!」
「大学生だったんですか。でも残念。悪いことしたら捕まる。んーでも条件を飲んでくれるなら見逃しますよ。正直私も早くいきたいんで」
「ほ、ほんと!?」
「ええ、その条件は・・・」
※
要件を済ませた私は急いで羽沢珈琲店へ向かう。
ちなみに私が要求した条件はノビてる彼氏と一緒に動画撮影し、自分がやった事をすべて喋らせたのだ。フリマでのこと、彼氏を連れて仕返しに来て逆に負けたこと、警察呼ばれると困ること。そして二度と私や私の周りに近づかないこと。これを彼女の口からすべて言わせた映像を手に入れた。こんなものが表沙汰になったらあの二人は恥ずかしくて表を歩けないだろうからこれでもう絡んでくることはないだろう。
「ごめーん!おそくなっちゃった!あ、つぐみちゃ~ん!!今日も可愛いね~」
「もうアリスさんったらいつもそんな調子のいいこといって~」
「とかいっていつもサービスしてくれるつぐみちゃんのこと、お姉さん大好きよ~?」
頭に手を置きポンポンするとつぐみちゃんの体温が上がるのをわずかに感じる。
「あ、あちらの席です!」
「あはは。ありがと、つぐみちゃん」
席に案内されるとかのちゃんと美咲ちゃんが不安そうな顔を一転、嬉しそうかつ心配そうな顔に変えた。
「アリスちゃん!大丈夫だったの!?」
「どこかケガとかしてませんか!?」
「どうどう、二人とも落ち着こ?見ての通り私はなーんにもされてません!キレーさっぱりいつもの志賀有栖だよ」
「よ、よかった~」
「あらあら、かのちゃんったら」
「でもどうやったんですか?」
「いったでしょ?私って話し合いが得意なの。じっくり話して無事円満解決!
ここに戻ってきたのがその証拠でしょ?」
じっくり(意識なし)円満解決(物理)だけど嘘は言ってないよ。嘘は。
「そんなことよりスイーツだ!つぐみちゃーん!」
「あ、はーい!ただいま~」
力技で空気を変えることにした。
ここまでやれば勘のいいかのちゃんや美咲ちゃんのことだ。
これ以上は追及してこないだろう。
「ん~~~~~おしいしいぃ~~~!甘いものは女子の原動力!糖質?脂質?そんなものはしらん!」
「アリスちゃん、こっちのも少し食べる?」
「え!?そんな・・・いいのですか花音サマ」
「あはは・・・サマって」
「じゃあ私のもどうぞ!美咲ちゃんもシェアする?」
「じゃあお言葉に甘えて」
甘いものを肴にコーヒーを飲みワイワイする・・・
これぞ女子会!
「かのちゃんはさ~好きな人とかいないの?」
「ふぇぇぇぇぇ!?」
女子会といえばコイバナでしょ。
え?偏見?別の世界だとたいてい盛り上がったんだけどなあ~
「おお?その反応はいそうだね!?どこ誰?どんな男?私が見定めてあげようか?」
「い、いないよ!好きな男の人なんて!女子高だし!断じて」
「必死になって否定するの怪しい~」
「・・・まあ男は、いないかもですよね花音さん。男は」
「み、美咲ちゃん!?」
「・・・まさか女の子同士!?」
「へ、変だよねやっぱり」
否定しないだと・・・?
ここでかのちゃん、まさかの女の子同士がOKである。
まあだからといってかのちゃんはかのちゃんだしそれも個性だ。
否定する必要は全くない。
「ん~別に変じゃないと思うよ?誰を好きになってもそれは紛れもない大切な想いだし、それがたまたま女の子同士だったって話でしょ?それも個性だし私だったら女の子からこう、恋愛的な意味で好きですって言われたら嬉しいけどなあ」
「ホント!?」
「お、食いつくねえ。ホントホント。だからいつかその想いが伝えられるといいね」
そっか~かのちゃん好きな人いるんだ。
こんなかわいい子に好きになってもらえるなんてどんな人だろ?
もしかしてウチの学校なのかな?まさかハロハピの誰か?もしかしてちーちゃん?
「気になる~!教えて教えて!」
「アリスちゃんだけには絶対教えられませんっ!」
「ガーン!」
「いや口で言うんですかい」
美咲ちゃんのツッコミがはいると同時に頭を除夜の鐘を鳴らす棒で殴られたような衝撃が襲う。
「そっか・・・そうだよね・・・ごめんね私ごときがデリケートな話題に首を突っ込んで・・・」
「え!?いやそうじゃないの絶対っていうのは言葉の綾でその・・・とにかくごめんなさい!」
まあ言いたくないこともあるよね。
私は顔を真っ赤にしてあたふたするかのちゃんが可愛いから復活することにし、残りのケーキに手を付け始めたのであった。
「・・・・アリスさん、わかってやってませんよね・・・?」
そんな様子を見ながらボソッと美咲ちゃんが何かをつぶやいたのであった。
※
これで私の慌ただしい休日は終わった。
今日の教訓。モノの価格にはその技術料、流通過程でかかる費用も見越してあるので原価がいくらだからもっと安くできるはずだからと安易に決めつけてはいけない。(もちろん必要以上に高くしてぼったくることや、買い占め転売などもってのほかだ)
そして誰がどんな趣味嗜好を持っていようとそれが法に触れたり猟奇的なものでないのであればそれは個性であって否定していいものではないということだ。
さーて、明日はどんなことが起きるかな?
願わくば、引き続き平和で普遍的で女の子に囲まれた一生を終えられますように。
え?やっぱり手遅れ?しらんがな。
おはよう、私が愛す世界よ。
2話目終了です~
ちょっとずつお気に入りやアクセスが増えていて嬉しい限りです!
趣味全開なので人を選ぶかと思いますが引き続き楽しんでくれたら嬉しいです~
あと、今後は1話完結の話も入ってくると思うのでよろしくお願いします!