アサシンクリードをやっていて、ふとこれFGOと舞台や人が被りまくってるよなあなんて妄想が生まれてので勢いで面白そうなシチュを思いつくままに書き殴ってみました。
超ご都合主義設定の上ガチ勢じゃないので細かい設定の食い違いは平にご容赦を……

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※深夜テンションで書き殴った妄想&厨設定の塊です。ついでに立香ポジが沢山戦います。それでもよろしければどうぞっ!


Fate/Assassin's Order -隠れし者達-

 拝啓、この世界では一目見た事すら無いお父様・お母様。

 

「先輩! 次、5時方向から竜牙兵多数来ます!」

 

 この時空では如何にお過ごされているのでしょうか。

 

「ほ、ほら、来たわよ! そんな雑魚チャチャッとやっつけちゃいなさい!」

 

 いえ、ひょっとしたらこの時空ですら既にこの世の住人では無くなっているのでしょうか。

 

「分かってますから大声出して気を引かないでくださいよ!?」

 

「へっ……って、キャーッ!?」

 

「所長!?」

 

「あー、もう!?」

 

 直近の骸骨共を片手に持った剣で薙ぎ払い、更に所長に近付く奴らにはM1868の弾丸を叩き込む。何処をどう見ても近代の武器だがこれも宝具の一部……と言えるのかもしれない。明らかに魔術に関わる手合にも効いている。幸い、『原作』主人公より戦う術が明らかに豊富なのは有難がるべきか、それとも戦いの最前線に突っ込まざるを得ない事態になる事を悲しむべきか。

 

「よ、よくやったわね立香……まあ、褒めてあげるわ」

 

「流石です、先輩!」

 

 まあ、何はともあれ……

 

「しかし、ただの補欠マスターだと思っていたのに凄いね君は……戻ってきたら是非じっくりと調査したいよ」

 

「お、お手柔らかにお願いしますね……(特にまだ見ぬレオナルドさんは)」

 

 二度目の人生、頑張って生き抜こうと思います。

 

 

 

 2016年に世界が滅びると言われ、育てられた組織から訳も分からず人理継続保障機関「カルデア」なんて言う他所から見たら胡散臭いにも程が有る組織に放り込まれて、お前は補欠だと言われて一人追い出され……気がついたら部屋が炎の海で側に居た美少女は下半身が潰され自分ももう終わり、短い人生だったなと達観したら何故か燃え盛る日本の街に飛ばされて……

 

 そんな一言では済まされない出来事の末に、思い出した。前世の事、この世界の事、そして……おそらく2つの世界が混ざり合ってしまった事を。

 

「(何でよりによって藤丸立香(オレ)が隠れし者の末裔になってるんだよおおおおおおおっ!? 一般人設定何処行ったあああああああっ!?)」

 

 そう、自分はFate/Grand Orderシリーズの主人公藤丸立香に転生しておりなおかつ……UBISOFTの大人気シリーズ、アサシンクリードの主人公達の末裔という立場になってしまった様で。更にはレイシフトの際に、大量の記憶が脳内に流れ込んだ。いや、遺伝子から()()()()()()()()

 

 ギリシアで、エジプトで、イングランドで、エルサレムで、イタリアで、アメリカで、カリブ海で、フランスで、イギリスで。その他にも、挙げきれない程に古今東西この地球上のあらゆる地で戦い抜いた先祖達の記憶が、走馬灯の様に凄まじ勢いで駆け巡り……その感情を・痛みを・そして何より経験をその身に()()()()()()

 

「っ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!?!?!?!?!?!?」

 

 前世、今生合わせても味わった事の無い様な凄まじい苦痛と衝動と感情の発源。気が狂いそうだと思っても狂えない苦しみ。永劫の様にも一瞬の様にも感じられた時間はまたたく間に過ぎて、目から鼻から口から色々と垂れ流してしまった姿を後輩に見られてしまった。……ちょっと引かれてたのは傷ついた。ちょっとだけ、傷ついた。

 

「ええと、先輩……その、大丈夫ですか?」

 

「まあうん、平気。……多分」

 

 肩を回し首を回し、体の調子を確かめると、身体の内に感じる不思議な力。これが魔力だと、直感的に分かる。体の調子も、経験した事が無い程にすこぶる元気。

 

「だけど、丸腰か」

 

 この身体と経験ならば、丸腰でも最低限自衛は出来そうだがなんとも心もとない。

 

「大丈夫です先輩、私が守りますから」

 

 そして、隣には守ってくれる気が満々の後輩でありデミサーヴァント。だが、守られるだけというのもやはりというか何と言うか、男として何だか辛い。

 

「うん、ありがとうマシュ。……でもせめてアサシンブレードが有れば……」

 

「あさしん……ぶれーど?」

 

 首をかしげるマシュを尻目にはぁ、とため息をついて右手を見る。出てくれないかと何となく思ったら、唐突に篭手が現れた。

 

「えっ」「えっ」

 

 後輩と二人で同時にびっくり。試しに甲を曲げてみると、凄まじく鋭い刃が飛び出した。

 

「えっ」「えっ」

 

 これはひょっとするとひょっとして……

 

「出ろっ!」

 

 試しに右の手のひらを目の前に持ってきてアルタイルの剣よ出ろと念じてみれば、本当に出てきた。

 

「えっ、えっ、えっ」

 

 そして大混乱中のマシュ。うん、正直自分も混乱しているんだけどこういうのは勢いだ。

 

「アルタイルの鎧! M1868リボルバー! クロスボウ! 投げナイフ! 吹き矢! 煙幕玉! 薬! ロープランチャー! ロープダート! ええと、その他色々!」

 

 何となく思いつく限りの歴代主人公の装備を叫んで念じてみると、出てくる出てくる次々と。そして気がつけば、DLCまで全部ぶっこんだゲームクリア後の様な装備を身に着けていた。

 

「えっ、えっ、ええええええええええええええええええええええええっ!?」

 

 うん、そりゃびっくりするよね、マシュ。

 

「い、いいい一体何をどうしたんですか先輩っ!?」

 

 どうしてこうなったかは分からない。何で自分なのかも分からない。どういう世界になってしまったのかも分からないのだけれども、まあ……

 

「ああ、そんなに大声出すと変なの寄って来ちゃうよって、もう来た」

 

「えっ!? あれはいったい……!?」

 

「どう見ても友好的には見えないし、とりあえず戦ってから考えよう! 行けるかい、マシュ?」

 

「は、はい! 行けます了解です!」

 

 とりあえずは、生き延びてからゆっくり考えよう!

 

 

 これは、俺とカルデアとご先祖様達(隠れし者)の紡ぐ、聖杯探索(グランドオーダー)

 

 

――予告――

 

 

A.D.2004 冬木市

 

「生まれてからずっと、ただの一度も、誰にも認めてもらえなかったのに――!」

 

 無限の死の中で消え逝こうとするオルガマリーを、ロープランチャーからの高速移動で掻っ攫う。飛ばされた追撃は、マシュの盾が全て防いだ。

 

「愚か愚か愚か! それを救って何になる? ただ苦痛を減らしただけだ! それともそれが君の慈悲かね?」

 

 とりあえず目の前のイカれたオッサンの喚き声はほっておく。腕の中には絶望で震える所長。一か八か。どの道試さなければこれで消えてしまう。

 

「身体が失っても効くと良いんだけど、ここまで魔力密度が高いならひょっとして……!」

 

 取り出すのは、かつて来たりし者たちの所有物。【黄金の羊毛】【長袖の着物】など、幾多の名で呼ばれる伝説に残る癒やしの力を持つ聖遺物。エデンの林檎。その奇跡と変わらないイス族の遺産は、当たり前の様に奇跡を引き起こした。

 

「えっ……こ、これ……は……?」

 

「よしっ! 無事に成功っ!」

 

 腕の中で、段々と正気を取り戻していく所長。あとマシュ、そんな目で見ないで変な事しないから。

 

「馬鹿な、残留思念から全てを再構築したのか……!? 貴様は、一体……!?」

 

 そして驚愕の目で見てくるもみあげふさふさ(*5)なオッサン。折角の菌類世界だ。一つカッコつけてみよう!

 

「あんたの言う運命(フェイト)って奴をぶっ壊そうとする、ただの一般人さ」

 

『いや絶対只者じゃないから(です)(だろ)!』

 

 ……敵と合わせて三人揃ってツッコミって息合いすぎじゃない?

 

 

A.D.2015 カルデア

 

「ふむふむ……君自身がサーヴァントの様でもありマスターでもあり……転移した時に、ガイアやアラヤが何かしら作用したのか……」

 

「本当に何なんでしょうね、今の俺の身体……」

 

「まあとりあえず君がエツィオの子孫ということはだ! 君とエツィオ由来の装備を触媒にすればきっとエツィオ呼べるだろう! さあ! さあ! 早く!」

 

「いやもうちょっとじっくり考えて呼び出す人決めましょうってー!?」

 

 

AD.1573 封鎖終局四海 オケアノス

 

「まさか、この船にもう一度乗る事になるとはな……しかも、かつての仲間と、そして遠い子孫と共になんてな」

 

「ああ、変な気分だ……だが、悪くない」

 

「ほんと、帆船の上って気持ちがいいですね!」

 

 操舵輪を握るのは白人の男、そして副長は大柄の黒人。更に側には軽装の黄色人種。混沌に満ちたかつてのカリブ海ですら見かけなかった光景が、このブリッグ船の上に出現していた。

 

「おまけに横に並走しているのは、かの伝説の大海賊、フランシス・ドレイクの操る黄金の鹿号と。凄いロマンです!」

 

 潮風香る大海原。そして風を受け翻る大きな帆。そして対するは……

 

「ガッハハハハハ! エドワード! 久しぶりじゃねえか!」

 

「お前もな、黒髭!」

 

「そういや、俺らはまだ一度もやりあったことが無かったな。丁度いい、いっちょどっちが上か白黒はっきりさせようじゃねえか!」

 

「ああ! かかってこい!」

 

 敵も大海賊、黒髭ことエドワード・ティーチ。生前は戦う事の無かった、夢の対決が今始まろうとしていた。

 

 

AD.1783 北米神話大戦 イ・プルーリバス・ウナム

 

「ヴァルハラとはヴィンランドの事だったとはな!」

 

 男の一振りで、ケルトの戦士が吹き飛ぶ。

 

「我が故郷を勝手に知らない土地にするな!」

 

 男の一刺しで、機械人形が崩れ落ちる。

 

「ヴァルハラって言うより地獄に思えるんですけどー!?」

 

 そして少年の一矢でワイバーンが落ちる。

 

 北米のとある地で、北欧から流れ着いたヴァイキングと、その土地に生き続けてきたモホーク族と、未来から流れオチてきた少年が戦っていた。故郷から旅立った者、故郷から追い出された者、故郷そのものが消えた者……何の因果かそんな連中がこの広大な大地で戦うことになった。全ては、失ったものを取り戻すために。

 

「この、新たなる故郷を消してたまるものか!」「この大地は、俺達のものだ!」「えっと、アメリカも救って世界も救う!」

 

 これは、出会う筈の無かった血族の物語。

 

 

BC.2655 絶対魔獣戦線 バビロニア

 

「お前達、ファランクスを組んで戦った事は?」

 

「生憎と、傭兵だったんで全く」「同じく、一度も」

 

 一面が土の荒野、そして遠くには大勢の魔獣。だと言うのに、三人の声には緊張が見えなかった。

 

「では、見て覚えろ。こうして、盾と槍を構える。盾は左の仲間の身を守り、また自分の身は仲間が守り、槍は敵に向け備える」

 

「こうですか?」「えっと、こうか」

 

 鷲使いが盾の後ろに隠れ、更に鷲使いの盾の後ろには立香が入る。

 

「うむ、よって、陣形の一番右は最も勇敢な者が請け負う。この場合は、私だな」

 

 そう笑いかけるのは、スパルタの王、レオニダス。彼は嬉しかった。時代も世界も違うのだが、それでも孫、そして遥か遠くの子孫と共に戦える事が。

 

「では、お祖父様の勇姿を拝見するとしましょう」

 

「じゃあ、宜しくお願いします!」

 

 盾を構えて、壁の前で迎え撃つ。前には大量の敵、後ろには壁を守る勇者たち。そして横にはスパルタの戦士の血を継ぐ我が子孫たち。恐れる事など何も無い。

 

「来たりて取れ」

 

 テルモピュライの伝説が、今また再現されようとしていた。




FGOとアサクリを結びつけるにあたって何かしらの存在は必要だよなあって事で藤丸立香君にアサクリ知識と血統有りな中の人をぶちこみました。こう、ふわっと融合した感じに。
スペックとしてはマスターとサーヴァントの中間みたいな感じ。きっとガイアなりアラヤなりが身体を弄ったのでしょう。彼の血族が扱ってきた武具に道具をほぼ全て宝具として再現可能&彼自身を媒体にして血族を呼び出し可能という厨設定。ちなみに歴代主人公の血は漏れなく入ってる感じです。

冬木では所長を救ったりエツィオを出せとダヴィンチちゃんに強要されたりオルレアンでは聖女を口説き出すエツィオやアルノを止めたりローマでは縁が深かったせいでうっかり呼び出したアヤやらバエクさんやらがローマ組とギスり出したりオケアノスでは海賊組が仲良くなって酒盛りが止まらなくなったりロンドンではジャック・ザ・リッパーが二人出てどちらも仕留めようとするジェイコブを宥めすかしたり北米では白人系アメリカ人組にマジ切れするコナーを何とか止めたりキャメロットではうっかり立香がエクスカリバー使っちゃったせいで大騒動になったりバビロニアでは子孫と共闘できるスパルタ王がヒャッハーしたりとか……妄想が沢山あります!

……でも文章化するの大変だから誰か設定丸々流用して書いてくれても良いのよ……

ちなみにバビロニアではマシュは槍持てないのでファランクスに入れてもらえずいじけてました。


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