にいちゃんがトイレでたおれた。びょーいんにつれてゆかれた。きゅうきゅうしゃのひときて、すごかった。
おくちからしゃぼんだまがでて、ゼニガメみたいだった。びょーいん、ちゅうしゃかな?
はやくげんきになって、ダンデごっことかいっぱいしようね!!
※ ※ ※
私はポリゴン。人間との関係構築の為に製造されたバーチャル生物であり、主人はまだない。青年のパーソナルアシスタントに着任する確率が非常に高い。
高品質なボディと愛玩用のキュートな見た目で洗練されている。つまり、超エキサイティングなポケモンでああああああああある。
意思形成プログラムが乱れる感覚は好きになれない。外に派遣されて分かったのは、悪い磁場が外には多過ぎることで、私はとても困ってしまう。
ホームである球体からの放出を確認。原因は子供とホームを手にしている事から断定。青年のルームから連れて来られた模様。
彼は既に何処かに出掛けているようで姿が見えない。
私とホームを置いていくなんて…とても悪い、いけない青年だ!
「にいちゃんはーっ、バーッブルこーうせん、ふっふふふーん」
昨日、私にじゃれついていた子供の声を認識。音律を取っている事と紙に記入を行なっている様子から『遊ぶ』をしている模様。行動原理が予測できないため、クエに置き換え。成文解析の結果、兄がバブル光線、以降意味のない言葉。兄がポケモンである可能性。理解と処理が不能であるため思考停止。
人間の鳴き声は、意味があるものと無意味な物に分かれるため言語データだけでの処理がむむむむむむずかしい。
周囲の様子のスキャン続行。
ポケモンの鳴き声をキャッチ。
音声認識を開始します。
『ねえ、そっちに誰か!いるんでしょ!ご主人さまがずっと帰ってこないの!』
きつねポケモン、ロコン。音声認識の続行。
リージョン情報の結果、カントーを含め広く分布を確認される姿と断定。
ご主人さまの情報が不足。生体反応に乱れあり。バイタリティが下がっている模様。
ヘルプを子供に求めます。
「クエー!」
「ポリゴン、どうしたの?」
「クエクエクエッ!」
「めっ!かべつついたらおこられちゃうんだぞ!」
ヘルプ支援に失敗。
生体反応に乱れあり。生体反応に乱れあり。
『たすけて…ちょっとずつ食べてたけど、お皿にご飯もお水もないよ。お腹が空いたよ…』
「コラ!ポリゴン!!だめっ!!!!」
「クエーッ!!!!」
救援要請。救援要請。
生体反応に乱れあり。生体反応に乱れあり。