蜘蛛、お借しします?   作:通りすがりのゴキブリ

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できるだけ更新は多くできるように頑張ります。

友達が言っていたけど、麻実ちゃん不人気キャラって…マジ?!


何してるの?…久しぶり。

ウェブを使い街中を飛び回ること約1分、強盗に入られたであろう出張店舗の銀行に到着する。

 

強盗に僕が来た事を悟らせないよう、街灯に向かってウェブを放ち、自身を頂上にまで手繰り寄せる、最近発見した新しいウェブの移動方、ウェブ・ジップだ。

 

頂上着地した後、状況を知るために目のレンズを調節し、窓ガラス越しに強盗の顔を確認する。しかし当然全員仮面を被っており素顔は確認できない。強盗の人数は4人、逃がしたら面倒な事になりそうだ。

 

それに強盗達は全員武装している、しかも皆銃の扱いは慣れているような雰囲気だ。

 

だが何時までも放っておく事は出来ない。そろそろ挨拶しても良い頃合いだろう。

 

街灯から飛び降り、銀行の入り口前に着地する。

 

ゆっくりと入り口の扉を開けた後中へ入ってみるが、作業に夢中で誰一人としてこちらを見ない。

 

「ん"ん"どうも、暗証番号忘れちゃったの?」

 

軽く咳払いをした後、冗談を言ってみると強盗達は気付いたのか一斉にこちらを見る。奴らが被っている仮面はアイアンマン・ハルク・ソー・キャプテンアメリカだ。

 

「お、アベンジャーズか!…ここで何してるの?」

 

直後ハルクの仮面を着けている男が殴り掛かってくるが、上体をひねり最小限の動きで回避し、顔面に拳の一撃を食らわせダウンさせる。

 

次にソーの仮面を着けた男が銃を向けてくるがウェブを銃に張り付け、取り上げて丸腰になった所頭部目掛けて後ろ回し蹴りを打ち込み沈ませる。

 

「ソー!ハルク!一度会いたかったよ!…もっとイケメンかと思っていたけど…」

 

しかし僕が軽い挑発をした瞬間、背後からむずむずとした感覚を感じる。この感覚は僕が蜘蛛に噛まれて手に入れた能力の一つ、「危険察知能力」が働いた時の物だ。

 

前に何かで聞いた事が有るが、蜘蛛は未来予知と言っては過言では無い程鋭い危険察知能力持っているらしい、蜘蛛の第六感って奴だ。

 

そして蜘蛛に噛まれた僕は何やら蜘蛛の能力を手に入れた様で、その蜘蛛の第六感すら我が物としていた。僕はこの危険察知能力を「スパイダーセンス」と呼んでいる。

 

「スパイダーセンス」が突然働いたため、警戒しながら振り返ると、アイアンマン仮面を着けた強盗の右ストレートが僕の目と鼻の先にあった。

 

「…おおっ!危なっ!」

 

ボクシングのスウェーの容量で素早く上体を後ろに下げて回避する。今のは流石に危なかった…「スパイダーセンス」が反応していなければこいつのパンチは僕の後頭部に命中していただろう。

 

「アイアンマン?!何で強盗すんの?金持ちって設定だよね?」

 

強盗は連続でパンチを放つが僕には無駄な事だ。スパイダーセンスと動体視力により全て避けてしまう。

 

しかし、直後再びスパイダーセンスが反応する。

 

そこにはアイアンマン仮面の強盗の背後でキャプテンアメリカ仮面の強盗が銃の様な武器を構えていた。

 

「…やばっ!」

 

上に飛び上がり、回避しようとするも時既に遅し。アイアンマン仮面の強盗と共に謎の圧力を身に受け、後ろの壁に激突する。どうやら今のでアイアンマンの強盗は気絶したようだ。

 

「…ってててて…今のはストレンジか?」

 

頭を擦りながら立ち上がる、正直結構痛かった。だが今のは衝撃波か?

 

「………!」

 

スパイダーセンスが反応する、二撃目来るか…!だが僕は二度同じ手は食わないぜ…!

 

「はっ!」

 

強盗が衝撃波を放った刹那、飛び上がり空中回転を行いそれを回避、強盗の背後を取る。

 

そして着地し、強盗がこちらに振り向いた瞬間、間髪入れずに相手の武器にウェブを飛ばし、張り付けて手繰り寄せる事で取り上げ、壁目掛けて投擲し破壊する。

 

「強盗の癖にハイテクな武器持っているね、オークションで買えるかな?」

 

直後に飛び上がり両足を強盗の首に挟んで、バク転する勢いで体を旋回させ相手を投げ飛ばす。プロレスで言う"ヘッドシザースホイップ"だ。

 

「…ふぅ…」

 

どうやら全員倒した様だ、先程の衝撃波を放つ銃は何だったんだ?回収して調べたいところだが壁ぶつけて壊した時の勢いが強かったのか木っ端微塵になってしまっている、あれじゃ修復は不可能だ。

 

だが今は取り敢えず終わった事を快に報告しよう。

 

「…快?片付いたよ。」

 

『ふぅ…ん?…終わったか?』

 

インカム越しに聞こえるのは、どこか疲れているかの様な快の声。

 

まさか何かしらのトラブルが有ったのだろうか、

 

快が僕に協力している以上常に危険は付きまとう、例え現場に向かわない「椅子の人」であったとしても危害を受けない保証はない、そう考えると心配だ。

 

「...そっちで何かあったか?」

 

『え?急にどうした…?』

 

「いや、疲れているみたいな声しているから、何か有ったのかなって。」

 

『あー、お前が戦っている間見ていたから。』

 

「………」

 

次の瞬間僕は内心安堵すると同時に呆れによる溜息をついた。

 

…今ので何故快が疲れているのか想像はついた。だが一応最後まで聞いておこう。もしかしたら僕の勘違いかも知れないし。

 

「…一応聞くけど…何を?」

 

『エロ…動画を…』

 

あーやっぱり、心配した僕が馬鹿だった。

 

***

 

強盗を倒したついでにパトロールを済ませた僕は、快との通信を切った後、一目が無いルートを使い建物と建物の間をスイングするなど気を遣いながらバレないように大学の校舎裏に戻る。

 

パトロールと言っても先程の様な強盗騒ぎは無く、迷子の子供を助けたり、道に迷ったおばぁちゃんに道案内する等特に大きなトラブルは無く町は平和だった。

 

時刻は既に6時を過ぎており、既に日は沈み暗くなった大学には人は数人しか居ないだろう。確か今日は家に快が来る予定だったはずだ、早く着替えて帰らないと。

 

だが僕の考えを運命は真っ先に否定するかのような現象が起きてしまっていた。

 

確かに自分がそこの壁に張り付けてあるはずのバックパックがその場から消えていたのである。

 

えっと…確かここら辺の壁にバックパックをウェブで固定して張り付けているはずだけど…

 

「……あれ?無い…」

 

スーツの中で一気に冷や汗が吹き出るのが分かる。おかしい…確かにここに…!

 

「…まさか…!」

 

急いでスーツの隠しポケットからスマホを取り出し時間を確認する。確かウェブの効力は2時間…そして僕がスパイダースーツに着替えて、ウェブをバックパックに張り付けたのは大学が終わってすぐの15時間頃…そして今の時刻は18時過ぎ…

 

「……しまった!」

 

ウェブの効果時間はとっくに過ぎており、人助けに夢中になって僕はそれをすっかり忘れていたのだ。

 

「あー、本当に最悪…やらかした…」

 

最悪だ…今頃誰かに取られてしまったのだろうか…はぁ…教科書とか参考書もそうだけど…俺のお気に入りの服も入っていたのに…

 

「………!」

 

直後スパイダーセンスが反応し、反射的に右腕が真横から飛んでくるなにかをキャッチする。

 

何事かと飛来物を見てみるとそれは僕のバックパックだった。

 

盗られている物は無いか中身を確認してみるが間違いない、僕のバックパックだ…!有って本当に良かった…

 

体の力を抜き、安堵の溜め息をつく。

 

バックパックが無事で良かった…でも一体誰が取っておいてくれたんだろ?快はもう家に帰っているはずだし…わざわざ大学に戻るのは考えにくい…まさか誰かに正体を感づかれたのか…?!

 

「探し物は見つかったかしら?」

 

その声を聞いた瞬間、マスクの中での僕の顔は驚愕に染まった。

 

驚きのあまりバックパックを落としてしまい、ジッパーを開けっ放しにしていたため中身が散乱してしまう。

 

だが今の僕にはそんな事気にしている暇はなかった。

 

聞き覚えのある声、首をバックパックが飛んできた方向に向けて声の主を確認する。

 

「…何してるの?久しぶり。」

 

そこには一ノ瀬千鶴(元カノ)がどこか寂しげな笑顔でこちらを見ていた。

 

「…千鶴…」

 

「…相変わらずみたいね。」

 

 

 

 

 




取り敢えず今の所は一話で3000文字前後を目安に書いていきたいと思います。

でも麻実ちゃん不人気なのか…作者は個人的にあの様な女の子がタイプです。罵られたい。

ご感想等お待ちしております。


登場人物

強盗の皆さん

アベンジャーズのアイアンマン・ソー・ハルク・キャプテンアメリカの仮面を着けた強盗集団、全員スパイダーマンの活躍により無力化されたが、一人衝撃波を放つ謎の武器を用いてスパイダーマンにダメージを与えた。

一ノ瀬千鶴

本作のメインヒロイン候補、拓人の元カノ。半年前に破局して以降一切音信不通だった。彼をスパイダーマンである事を知っており、半年ぶりに再開した際はどこか寂しげな表情を浮かべていた。

ヒロイン誰が良い?

  • 千鶴
  • 麻実
  • 瑠夏
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