新機動戦記ガンダムW 宇宙を駆ける一筋の光   作:砂岩改(やや復活)

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第二十三翼「過ちの果てに」

第二十三翼「過ちの果てに」

 

 

 

 

 

「………………うっ………」

 

マナは青空が綺麗な花畑にいた

 

「ベタな展開だな…」

 

そう言ってマナは起き上がると辺りを見渡すと花の冠を作っている二人の双子を見つける

 

「すまないがここはどこか知っているか?」

 

マナが話しかけると双子は振り向き答える

 

「「やっと起きたね日向マナ…」」

 

「なぜ?私の名を?」

 

「ずっと見てたよ…」

 

「あなたを…」

 

「ごめんね」

 

「助けなくて」

 

「は?」

 

双子の子供は交互に話す、その言葉にイマイチ理解出来ないマナは呆けた声で聞き返すと一つの答えに辿り着く。

 

「まさか……小説でよく言う神かお前達は?」

 

「そうだよ」

 

「私たちは二人で仕事をするの……」

 

「つまり、私は死んだと…」

 

落胆気味に呟いたマナだが双子はいまだ微笑みながら話す。

 

「まだだよ…」

 

「死にかけてるけど…」

 

「私たちは迎えに来たの」

 

「元の世界に戻しに…」

 

「元の…世界に……」

 

マナはこの世界に来る前の事を思い出す

 

「まて……今いる世界は…カトル達はどうなる?」

 

「パラレルワールドだよ……そのまま進む……君が死んだという事で…」

 

「戻りたいんでしょ?元の平和な世界に?」

 

「確かに…戻りたかった…」

 

しかしマナの頭に浮かぶのは悲しみの感情を纏ったウイングゼロの姿

 

(カトルは心で泣いていた…)

 

「「片方選べばもう戻れない…それで良いのなら選べばいい…」」

 

「双子よ……私はな…忘れ物をしたんだ…………カトルを置いてはいけない…」

 

「「いいんだね?もう平和な世界に帰れないよ…」」

 

「違うな…間違っているぞ双子……平和な世界に帰るのでは無い…………平和な世界を私が作って見せる!……カトルと共に…」

 

はっきりと明言したマナの姿を見て双子は笑い、嬉しそうにする。

 

「ふふっ…好きなんだね?」

 

「いいなぁ~」

 

「そうだな…今気づいたよ…」

 

「「ではWの世界へ…行ってらっしゃい…日向マナ…あなたに祝福があらん事を…………」」

 

双子はそう言い放つとマナの視界が神々しい光に塗りつぶされ輝くのだった。

 

ーーーーーーーーーーーー

 

「………………うっ」

 

「あっ!目が覚めた?」

 

光に包まれた後、マナが目覚めた所は病室のようだった…体にのしかかる重力がやけに重い。

 

「大丈夫?自分が分かる?」

 

「は……はい……」

 

そして目が覚めた時、目に映ったのは優しい表情を浮かべる女性だった。

 

「あなた、大変だったのよ…全身やけどに打撲、骨折は十数箇所……一部のやけどは消えないわ……」

 

「……そうですか…生きているだけでいい方です…」

 

マナは自分の姿を見ると女医の言うとおり右腕には大きな火傷の後が残されていた。

 

「自己紹介が遅れたわね…私はイリア・ラバーバ・ウィナーよ」

 

「ウィナー?…もしかして…カトルの家族ですか?」

 

「え!?カトルを知ってるの!今どこにいるか知らない!!」

 

イリアに肩を捕まれて揺すられるマナは身体中に痛みが走る

 

「っ!…………」

 

「!ごめんなさい……カトルはお父様が死んでからH教授のラボから出なくていつの間にか居なくなってたの…」

 

「そうですか……分かりました…しかしこれからお話しすることはあなたにとっても悲しい出来事になります」

 

そしてマナは自分の知ることを全てカトルの姉であるイリアに話し始めた。

 

ーーーーーーーーーーーー

月面基地

 

ガンダムのパイロット及び博士たちを逃がしたトレーズ派とロームフェラー財団派との激しい内部抗争が始まっておりカトルとヒイロはロームフェラー財団派に捕まり月面基地に移送された。

カトルとヒイロは牢獄に向かう途中にヴァイエイトとほとんど原型をとどめていないリーオーカスタムを発見して兵士の静止を聞かずリーオーに駆け寄っていた"生きていて"僅かな希望を願いながら。

 

「マナ…」

 

だが……現実は決して甘くは無いのだから

カトルが見たのはMS本体が全体的に軽く溶けたリーオーの残骸。

 

「嘘だ………嘘だ…僕がマナを………マナをぉぉぉぉぉぉ!!」

 

現実を受けとめれず泣き崩れるカトル…彼の頭にはマナとの思い出がよみがえる。

 

ー出会ったとき、その美しさに心奪われたー

 

ーピアノを弾く姿に目を離せずにいたー

 

ー悪夢にうなされる姿に守りたいと思ったー

 

ーいつも気が付けば彼女を見ていたー

 

ーその姿に心に全てにー

 

「あぁ……僕は………」

 

(彼女に………マナに…恋をしていたんだ…………)

 

崩れて泣き叫ぶカトルをヒイロは黙って見ているのだった。

 

 




砂「さぁ、終わりました」

パル「悲しいわね……無くした後に気づくなんて」

砂「そうだね~」

パル「次回は第二十四翼「無くした者達へ」よ次回もよろしく~」
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