新機動戦記ガンダムW 宇宙を駆ける一筋の光   作:砂岩改(やや復活)

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すいません、大変遅くなりました!


第二十四翼「無くした者達へ」

 

 

 

 

 

ドガッ!バキッ!

 

月面基地の一室に誰かが誰かを殴り倒す音が聞こえた、音源はパルマであった。

 

「ハァ……ハァ……」

 

パルマにしては珍しく感情をあらわにしていた…彼女は肩から息をしておりその顔は怒りに満ちていた、その視線の先には生気を失いパルマのなされるがままに胸ぐらを捕まれたカトルの目は虚空を見つめており何も映していない。

 

「パルマ……そろそろ止めたらどうだ……」

 

「先生……この子はマナを…マナを…殺したんですよ…」

 

「だから言っただろう…パイロットに肩入れすると辛いとな………」

 

ドクターJの言葉にパルマは息を切らし目に涙を溜めながら答える。

 

「しかし……あの子は………マナは………一人だったんですよ……私は家族のように………」

 

そう言ってパルマは泣き崩れてしまう。

 

「ゼロシステムの欠点が出てしまったな…」

 

「どういうことだ?」

 

ヒイロの質問にドクトルSが答える。

 

「あれは戦う精神波をコックピットで増幅させパイロットに通常能力以上の結果を出させるように組み込んでいる」

 

「OZに対する敵対心なら良かったんだが今回はパイロットの目的に狂いが出てしまった…兵士が未熟だったためその能力で同士討ちを生んでしまった……非常に残念だ……」

 

「アレは思考のバランスを崩してしまうからのう…」

 

「兵士として完璧になれ!さもなければモビルドール全盛のこの時代に生き残っては行けんぞ…人間狂って結構!それが戦争だ……」

 

ドクター達がパルマを連れて行くとヒイロは現在のウイングゼロの武装をチェックしていた。

 

「ウイングゼロのシステムについては?」

 

ヒイロはカトルに問いかける。

 

「知らなかった…あのユニットは完成されていたんだ…大型のビーム砲に意識がいっていてコックピットのシステムまで気にしていなかった……そのせいで僕は………マナを………」

 

ヒイロはカトルの様子を見ると端末を操作するのを止めてカトルの方に振り向きカトルに言う。

 

「カトル……俺はあの時マナとトロワの死が無駄だと言ったな…」

 

「うん……言ったね………でもそのとおりだよ………僕は………二人を………マナを………」

 

「そうだな…このままでは本当に無駄になる…」

 

「…………何が言いたいの……」

 

「お前はどんな理由であれ二人を殺した…それはどう足掻いても変わらない事実だ…だから……償え……」

 

「え?」

 

「二人の……マナが望んでいた事をお前が叶えろ…」

 

「マナが…望んでいた事を……」

 

ヒイロの言葉を聞いたカトルは過去にマナが言っていた事を思い出す。

 

(私はなみんなが笑って当然のように明日があると思える世界になってほしいと思っているよ)

 

「みんなが…笑い会える世界に……」

 

「それが奴の望みか…ならそれを叶えろ……お前が…それが死んでいった者達への最大の慰めだ」

 

「マナの…為に……」

 

そう呟いたカトルの目に生気が戻るのをヒイロはしっかり見ていた。

 

「それでいい…希望が無ければ人は生きていけないからな……」

 

「ふふっ」

 

「何が可笑しい…」

 

「いや……ヒイロがこんな事も言うんだなって」

 

「……」

 

カトルの言葉を聞くとヒイロは少し不機嫌そうに端末へと視線を戻す、するとサイレンが急に鳴り始める。

 

「え!?」

 

「トレーズ派の諸君、諸君のアジトは我々が包囲した…まずは同士である君たちと話し合いをせずに戦うのに躊躇しないでもない…お互いに無駄な血を流す事も無いだろう…」

 

OZのロームフェラー派のトラントの降伏勧告を聞きながらドクターJはアジトの周りをモニターで見ると綺麗に円になっていた。

 

「綺麗に囲まれとる…取引に出てくると言うことか…」

 

「そこでだが……さすがに全員の解放は約束出来ない…しかし命の保証はしよう……お互いの協力あっての事だが…」

 

するとトラントの端末にドクターJの顔が映る。

 

「ドクター達もそちらに居られましたか…」

 

「用件は何だ?」

 

「ガンダムのパイロットをこちらに渡して貰いたい…あのガンダムの戦闘データを取って見たいんだ…」

 

トラントの言葉にプロフェッサーJが呟くとドクターJも同意する。

 

「気づいたらしいな……OZにも魅力あるシステムだろうて……」

 

「仕方あるまい……パイロットを投降させる…」

 

トレーズ派の兵士が手を挙げて出てくる中、博士達も出てくるとトラントが話しかける。

 

「ドクター達は本国の決定が厳しく……私の一存では決められませんが………」

 

「まぐれでここまで来たがワシらはここいらが潮時だ………覚悟は出来ておるわ……」

 

ーーーーーーーーーーーー

 

その頃肝心のマナとイリアは

 

「はい……そうですやはりミートは手作りです」

 

「それはずごいわね!私はいつも市販だから♪」

 

「市販もいいんですよ…でも手作りは達成感がありますね♪」

 

……イリアと二人でゆっくりしていたのだった。

 

ーーーーーーーーーーーー

 

そして月面基地

 

トラントの元でゼロシステムの性能テストをしていたがゼロシステムに飲まれたヒイロが暴走、月面基地の一角では火の海になっている時、カトルは辛うじて動くメリクリウスに搭乗してウイングゼロを止めようとしていた。

 

「ヒイロ、そのコックピットは戦闘能力を高めるんだ…同時に失うものがある…もしそのコックピットせいで僕が暴走したのなら……僕はそんなつまらない物のせいでとても大事なものを無くしてしまった…………これ以上…大事な物を失いたくは無いんだ…」

 

「カトル……俺には今敵がハッキリ見える…お前も敵になるのなら俺がお前を殺す…」

 

「そのガンダムは一人ぼっちなんだよ…一人で戦ってはダメなんだ!一人では目標を失ってしまうんだ!」

 

「俺にはハッキリ見える!俺の敵は!」

 

ヒイロはゼロを加速させメリクリウス突っ込むしかしカトルさそれを受けとめ周囲にPD(プラネイトディフェンサー)を展開させた。

 

「君がこの戦いを止めないのなら、ここでこの二機を破壊しよう……このMSはこの宇宙にとって一番必要無い物なんだ!そして宇宙にもっと必要無い物がある……」

 

「ガンダムは宇宙には必要だ!宇宙を守るため……俺は戦う!」

 

「僕達は…………宇宙に僕達は必要無いんだ!!うわぁぁぁ!」

 

その時フッとカトルの周りに優しい感触が

 

「マナ?」

 

「!!……カトル………」

 

それと同時にマナはカトルに呼ばれたような気がしたのだった…。

 

不思議な感覚がゼロとメリクリウスを包む

 

「リリーナ……」

 

そう言ってヒイロは意識を失う。

 

そしてカトルは意識を失ったヒイロに駆け寄り呟く。

 

「誰?……そう…地球の人だね………そうだね…ヒイロ…地球に行こう…」

 

(地球は優しかったんだよ…)

 

そう言ってカトルはヒイロを連れて地球に向かうのだった。

 

 

 

 

 

 




砂「どうも!おひさしぶりです砂岩です」

リリ「今回は大変遅かったですね…」

砂「は、はい……色々用事が出来まして…すいません!」

リリ「そんな!頭を上げてください!」

砂「なんて優しいお方!この砂岩感動しました!」

リリ「いえいえ…では次回は第二十五翼「マナ対ゼロ」です…私も見てますが久し振りの登場ですね…」

砂「そうですね~」

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