新機動戦記ガンダムW 宇宙を駆ける一筋の光 作:砂岩改(やや復活)
第三十四翼「過去との決別」
ケイ「隊長!ビルゴの大部隊がピースミリオンに向かったそうです!」
クレ「あぁ!なんで私に言わない!?」
突然部屋に入ってきたケイに驚きつつもクレアは服装を軽く整えるとリーブラのブリッジに向かうと
クレ「おい!」
カー「クレア!」
カーンズがクレアの態度を戒めるがクレアは耳を貸さずミリアルドに詰め寄る
クレ「なぜ!私に出撃を命じない!ガンダムならモビルドールなんかより」
ミリ「大丈夫だ……」
クレアの言葉を遮るようにミリアルドは言葉を発する
ミリ「モビルドールでガンダムが倒せるなど思っていない…」
クレ「あぁ?」
ミリ「よく見ておくのだな…」
ミリアルドの言葉に納得こそしていないもののクレアは黙って見ることにした
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ハワ「さて……どうするかね?」
ピースミリオンのブリッジにはガンダムのパイロット全員が揃っていた
五飛「リーブラを叩く…それだけだ……」
五飛は五飛らしく言い切る
サリ「それで終るの?」
カト「終わらないよ…地球ではトレーズが宇宙へ武力を送る準備をしている、コロニー側だってそれには対抗するよ…」
デュ「だが…リーブラをこのままにしては置けないぜ~俺も叩く方に賛成!」
トロ「叩けるか……という問題はあるがな……」
ノイ「ゼクスを真っ向から敵にすると言うのか?」
デュ「奴が味方だとでも言うのかい?」
マナ「ノインさん……」
ノイ「マナ……」
マナ「例え今、敵だとしてもいつか分かり会えると私は思っている…」
ノイ「すまない…マナ……」
ハワ「ヒイロ、お前の意見はどうじゃ?」
ヒイ「ゼクスは敵だ…奴もそう思っている」
ヒイロがハワードに聞かれ答えるとピースミリオンにサイレンがなり響く
整備「ハワード!MS輸送挺が接近してくる!ホワイトファングの大部隊だ!」
デュ「やれやれ~先手を打たれたか」
トロ「ハワード、ヘビーアームズは?」
ハワ「終わっているよ……アルトロンもな…」
マナ「さぁ……行こうか…」
マナの一言でヒイロを覗くガンダムパイロットが自分の愛機がある格納庫に向かっていく
マナ「ヒイロは?」
マナがデュオに問いかけるとデュオは
デュ「やる事があるらしいぜ~」
マナ「そうか……」
カト「みんな……行くよ」
カトルの掛け声で全員がビルゴの迎撃行動に入る
マナ「すごい数だ…」
五飛「俺たちを恐れている証拠だ」
そう言って五飛は正面の部隊に突っ込んでいく
カト「待って!五飛!別動隊がいる……」
デュ「上だ!別動隊は俺に任せろ!」
トロ「別動隊がもう一つある……正面は任せる」
三人は自己の判断で散会して迎撃行動に入った
ノイ「待て!あの数をバラバラで戦っては不利だ!いままで勝手に戦って来た彼らに言っても無駄か…」
マナ「各機の支援にまわる」
カト「待ってマナ!」
マナ「ならどうする?言うことを聞かないんだったら私達が動かないと」
カト「それは……」
マナ「行くぞ!ファンネル!」
アーンジュの背中からコの字の物体が出てビルゴの大群に向かっていくその後ろをマナのアーンジュが駆けていく
アーンジュのDライフルはビルゴのプラネイト・ディフェンサーを貫通しビルゴを破壊していくが数が多く一機に接近をゆるしてしまう
マナ「クッ」
マナはアーンジュの脚部ビームブレイドを展開させ蹴るように斬る、その間にもファンネルは止まる事無くビルゴを破壊し続ける
デュ「クッ、でゃぁぁぁぁぁぁぁ」
デュオもツインビームサイズを振るうが敵が多く被弾が増えていく
すると死角にいたビルゴがデスサイズヘルにビーム砲を向ける
デュ「しまった!」
するとコの字の機械がビルゴを撃ち破壊する
デュ「あれはアーンジュの……」
気を取られるのもつかの間デュオはビルゴを次々と潰していく
現在マナは戦場全体にファンネルを走らせ各ガンダムの援護のために向かわせる、しかしそれは容易な事ではなくマナの全身から滝のような汗を流しオマケに自分も戦わなければいけないのでかなり体力を持っていかれる…
マナ「ッ!」
するとビルゴがビームサーベルで斬りかかって来た
カト「マナ!」
するとカトルがビルゴをヒートショーテルで破壊するとアーンジュに駆け寄る
カト「大丈夫?」
マナ「バカ!後ろだカトル!」
マナの警告も虚しくカトルのサンドロックにビームを数発直撃する
カト「うわぁ!」
右側のアーマディロが溶けて使い物にならなくなるとバランスが悪くなりやむなくカトルはアーマディロをパージする
すぐにマナはDライフルを撃つがビルゴの右腕を破壊しただけであったするとそのビルゴは下がり他のビルゴが庇うように前に出る
マナ「クッ……戦術的なプログラムがされているのか…」
カト「はぁぁぁ!」
カトルがヒートショーテルでビルゴを片っ端から斬る後ろでマナもビームブーメランで敵を潰していくとマナの頭にまるで太い針を刺されたかのような頭痛が起きる、余りの痛さにマナは一度ファンネルを背中に納める…すると頭痛がまるで無かったかのように消えた
マナ「なんなんだ…いったい……」
マナは疑問に思いつつもビルゴとの戦闘に集中した
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リーブラ
カー「ピースミリオン攻撃隊……全滅との報告です」
ミリ「それでいい……」
カー「は?」
ミリアルドの発言にカーンズは疑問を口にする
ミリ「クレアは分かるか?」
クレ「あぁ……わかったぜ…だから全機モビルドールの必要があったんだな…」
カー「どういう事ですか?ミリアルド司令」
ミリ「彼らに仕掛けたのは消耗戦だ……いくらガンダムのパイロットと言えども限界がくる……そこをついたのだ」
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ピースミリオン付近
そこにはビルゴの残骸と動かないガンダムがいた……その中では
デュ「くぅ~結構な仕事だったぜ」
五飛「……」
トロ「ハワード……機体の回収と修理を頼む…」
ハワ「わかった……待っておれ……」
カト「大丈夫?マナ……」
マナ「……なんとかな…だ…が……少し…休む……」
カト「マナ?……マナ!」
マナはカトルに言った後、意識を手離す
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そして場所は変わり休憩室
デュ「たくっ……無茶し過ぎだぜマナは…」
五飛「正直……助かった…」
五飛の言うとおりマナのファンネルが無ければ大きな損傷はまのがれなかったであろう、実際にトロワのヘビーアームズの右腕は失わずにすんだのがその証拠だろう…
しかしそのマナはファンネルを広範囲で使い続け更に戦闘を行うという事をしたため戦闘終了後直ぐに意識を手離すのだった
カト「どうでしたか!」
病室から出てくるハワードにカトルは詰め寄る
ハワ「心配するな…ただの疲労じゃ……じゃが……」
カト「え?」
ハワ「少しいろいろ調べさせて貰ったところ脳波に乱れが生じている…まだ大事に至る物ではないが……一応彼女が頭痛を起こした時は言ってくれ」
カト「はい……」
カト(マナの為にも作戦が必要だ…でも……)
トロ「カトル……」
カト「トロワ……」
トロ「わかっている…マナの為にもみんなが団結しなければ…」
マナ「うっ……」
カトルとトロワが話しているとマナが目を覚ます
カト「マナ!大丈夫」
マナ「ここは?」
トロ「病室だ……」
カト「現在ピースミリオンはリーブラに向かってるよ……その間だけでも休んで」
マナ「休めとは言わないんだな」
カト「うん、言っても聞かないでしょ?」
マナ「そうだな……」
少しの間をおいて三人は笑いあう
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そしてしばらくしてピースミリオンにビルゴとエピオンそれにヴァイエイトが接近してくると言う報告を受けマナは体にムチを打ちアーンジュの所に行く
その時カトルはサンドロックに乗り込み機体の最終チェックをしているとヒイロがカトルの所にやって来る
カト「ヒイロ?」
ヒイ「ハワードに頼んでこの機体にもゼロシステムを組み込んでもらった…」
カト「なんだって!?」
ヒイ「部隊を率いて戦闘を行うには有効なシステムだ……やってくれ…」
カト「ダメだよ!ヒイロ!僕には出来ない!」
カトルの脳裏にあの悲劇が鮮明に甦る
カト「ゼロシステムは……僕に…ゼロシステムは……僕には出来ない!僕にはその資格がない…ヒイロ!君がウイングゼロで……」
マナ「いいじゃないか」
カトルの言葉を遮るようにマナは声をかける
ヒイ「マナ……大丈夫なのか?」
マナ「あぁ……大丈夫だ……」
カト「マナ…ダメなんだよ!マナ!」
マナ「カトル……」
マナはカトルを優しく抱きしめ優しく頭を撫でる
カト「マナ……」
マナ「大丈夫…お前なら出来るさ…私の知ってるカトルは二度も愚かな真似はしない……お前は自分が考えてるより素晴らしい人間だと言うことを自覚した方がいい……」
カト「でも……僕は……」
マナ「もう……お前の悲しい顔は見たく無いんだ」
カト「……」
マナ「反省はした……だったら動こう…今度は私がいる」
カト「……わかった…マナ…やってみるよ…」
マナ「すまない…」
カト「でも約束して…マナも無理はしないって…マナの辛い顔は見たく無いんだ…」
マナ「……善処する」
そう言ってマナはカトルから離れ愛機のアーンジュに向かうとヒイロも離れる…
ヒイ「コードZEROそれを押さなければシステムは発動しない…」
カト「ありがとう…ヒイロ」
カト(ありがとう…マナ……やってみるよ)
ハワ「ピースミリオンにモビルドール部隊が接近中だ!全機発進してくれ」
ハワードに言われマナ達はピースミリオンから発進、モビルドール部隊と対峙するのだった
ヒイ「エピオンが来る…後は任せた…」
デュ「よし!俺も行くぜ!」
デュオが先行しようとするとカトルが止める
カト「待って!デュオ!ヒイロがエピオンを受け持つのは作戦上仕方が無いんだ!だから僕らも作戦を取らないと」
しかしカトルの言葉も虚しく五飛は先行してしまう
トロ「どうする、カトル?」
トロワはカトルに駆け寄り指示をあおぐ
すると強力なビームがマナのアーンジュめがけて襲いかかる
マナ「ッ!」
クレ「消えろ!ガンダムのガキが!」
マナ「また貴様か!」
黒いヴァイエイトがマナのアーンジュに迫る
マナ「すまない!カトル!こいつの相手は私が!」
カト「マナ!」
カトルが叫ぶ間にも両者の攻防が続く
クレアはヴァイエイトのビーム砲を分離してビームをマナめがけて連射するもマナはそれを紙一重で避けて刀を抜刀し斬りかかるも避けられビーム砲で殴られる
マナ「ぐぁ!」
クレ「もらった!」
クレアはマナに向けて連結したビーム砲でほぼゼロ距離で撃とうとするがマナは脚部ビームブレイドを展開させビーム砲を切り裂く
クレ「何ぃ!」
クレアは驚きながらもビームサーベルを抜きアーンジュの右足を切断した
マナ「くそっ!」
クレ「やるじゃねぇか!だが!まだまだだな!」
その頃カトル達は追い詰められていた
カト「五飛!一度後退するんだ!」
デュ「後退してどうする!俺が援護するぜ!」
トロ「カトル…このままでは前回と同じだ…」
カト「わかってる…わかってるけど……」
カトルが悩んでいるとノインのトーラスが被弾する
ノイ「同じだ…これではサンクキングダムの二の舞だ!」
カト(マナ……力を貸して…)
そしてカトルはコードZEROを入力した
マナ「くそっ!」
その時マナは後から合流した青いビルゴに乗っているレアとケイ、そしてクレアによって追い詰められていた
ケイ「逃がしはしない!」
レア「もう…終わり……」
マナ「くっ……ファンネル!」
マナはファンネルを周囲に展開させフィールドを形成するとレアとケイが撃ったビームがフィールドによって防がれる
ケイ「嘘だろ!?」
レア「なに?」
二人が動揺した瞬間マナはDライフルを二機の青いビルゴに向けて撃つ
レア「!?」
レアはとっさにプラネイトディフェンサーを展開するがそれも貫通して頭部を破壊される
ケイ「レア!」
クレアはレアをカバーするためにサーベルでアーンジュに斬りかかるがマナはシールドで防ぐと通信ごしにクレアの声が聞こえてくる
クレ「さすが、姉貴の期待だ…」
マナ「姉貴?まさか!パルマの妹!?」
クレ「てめぇが姉貴を呼ぶんじゃねぇ!」
クレアはそう言うとアーンジュを殴り飛ばしサーベルを構えるもマナのファンネルによって右腕をサーベルごと持っていかれる
クレ「ちっ!」
マナ「うおぉぉぉぉぉ!」
その時カトルはサンドロックのゼロシステムを作動させ戦場を完全に把握していた
カト「五飛!そのまま敵部隊を突っ切って行って!全員、五飛の位置に集結するんだ!」
トロ「了解した……」
デュ「カトルか!?」
カトルの言葉で五飛を中心にガンダムが集まる、マナの事も気になったがカトルはゼロシステムのに精一杯で構っている余裕が無かった
カト「敵はいくつかに部隊を分けている…今度は僕たちがその部隊を各々に撃破するんだ!トロワ!右上方の敵に射撃して!そしたらデュオと五飛で先陣を崩すんだ!」
トロ「わかった…」
デュ「よし!」
五飛「そういう事なら」
トロワのヘビーアームズの一斉射撃でビルゴ隊に穴を開けるとデュオと五飛が持ち前の接近戦でビルゴを殲滅していく
デュ「行けるぞ!」
五飛「このまま叩く!」
カト「ゼロシステムに負けるわけにはいかない…システムを使いこなすしかないんだ…マナの……僕の為にも…」
マナ(もうお前の悲しい顔は見たく無いんだ)
マナの言葉がカトルの脳裏をよぎる
カト「やってみせる!もう一度マナと向き合うために!」
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マナ「ハァァァァァ!」
クレ「ウォォォォォ!」
二機がはげしくぶつかり合う、クレアは左手にサーベルをマナは右手に刀を両者は一歩も引く事無く戦い続けるがクレアの方がうまかった
クレアはマナの一撃を紙一重でかわすとマナのアーンジュの腹部に強烈な蹴りを喰らわせる
マナ「ングッ!」
ぶっ飛ぶマナ……その先にはサーベルを構えた青いビルゴに乗るレアの姿があった
レア「その首いただく……ガンダム……」
マナ「させるか!」
マナはとっさにシールドにあるビームブーメランをそのまま発射させるとレアのビルゴに向かう……
ケイ「させない!」
するとケイがそのブーメランを狙撃して軌道を反らすのをレアは確認するとサーベルをアーンジュに突き立てようと構える
レア「これでお仕舞い……」
これで殺った…そう思った三人しかし忘れていた……『ブーメランは帰ってくる』という事に
機体の背中にビームブーメランが突き刺さる
レア「え?」
レアは現状を理解できぬまま爆発の炎の包まれた
ケイ「レア!」
クレ「ば……バカな…」
クレアもレアの死に呆然とする
ケイ「……隊長!」
クレ「!?」
クレアの圧倒的な隙を見てマナは刀で斬り、クレアは反応が遅れ左腕を斬られる
クレ「クソッ!」
ケイの援護射撃でマナを牽制させるとクレアはヴァイエイトを後退させるのだった
二機が去るのを見てマナは軽く自己嫌悪に陥っていた
マナ(私も…卑怯だ…)
味方が殺られたのを見て呆然としているのを条件反射とはいえ襲ったの事をマナは悔やむ
マナ「くそっ!」
マナはコンソールを強く叩くのだった
カト「マナ!」
するとカトルがマナに緊急通信を送る
マナ「なんだ?」
カト「リーブラの主砲が狙っている早くそこから待避して!」
マナ「わかった!」
マナは急いでアーンジュを主砲の射線から待避させる
カト「マナ!こっち!」
マナ「あぁ!」
するとリーブラの主砲がピースミリオンめがけて発射されるとマナは近すぎてその余波を受けて吹き飛んでしまう
カト「マナ!大丈夫?」
それをカトルは捕まえる
マナ「すまない」
そして残存のビルゴは次々と撤退するのを二人はただ見つめるのだった……
砂岩「どうも砂岩です!今回も長くなってしまいました(汗)」
ヒイ「しかし一話分しか書いていないだろ?」
砂岩「まぁね…戦闘が多かったからね~」
ヒイ「もう終盤だからな…」
砂岩「うん……頑張るよ!」
ヒイ「そうか……次回は第三十五翼「最強のモビルドール」だ……よろしく…」