新機動戦記ガンダムW 宇宙を駆ける一筋の光 作:砂岩改(やや復活)
アーンジュカスタム
一年前の戦闘によりほぼ全滅した背部のファンネルをすべて取り外し代わりに刀を二本増設した以外は特に変化はない
endless waltz
地球軌道上のデブリの中にある一つの衛生、先の戦争で復活をはたしたアーンジュを作ったファクトリーがあった。
その中の大きな格納庫にまるで棺桶のようなケースに仕舞われている5機のガンダム、ウイングゼロカスタム、デスサイズヘルカスタム、ヘビーアームズカスタム、サンドロックカスタム、アーンジュカスタムがいた。
それを見守るように宙に浮く三つの人影
「平和が続くなら…ガンダムは必要ないか…」
その影の一人であるデュオは感慨深そうに呟いたのだった
「名残惜しいですね」
それに賛同するようにカトルも自分の愛機であるサンドロックを見る
「仕方がない…と言っても少々納得できない自分がいるな…」
マナは今は無きパルマとの絆の象徴のアーンジュが入ったケースを触る
「よし!いいぜ…早いとここのファクトリーと一緒に…太陽に飛ばしちまおう」
「はい……」
「そうだな…」
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マナが遠隔スイッチを押すとファクトリーは太陽の軌道に進む…それを三人はシャトルで見送るのだった
「さようなら……僕のサンドロック……」
「パルマ…すまない……」
「あばよ…相棒……」
見送りを済ませるとデュオは五飛の事を話す
「五飛の奴、やっぱり持って来なかったな……」
「えぇ……ヒイロとトロワはすぐに送りつけて来たけどね…」
「五飛は本来の機体名で読んでいなかった…思い入れは一番強いだろうな…」
「そんなもんかね?」
コロニーに着きデュオと別れ数日するとカトルが
「どう?どうせもうすぐクリスマスだし…どこかで食事でも?」
「フッ…どうせ用意してあるんだろ?」
「ばれた?」
「当たり前だ…そうだな…行こうか?」
「うん!」
しかし食事の時間まで余裕があったのでマナが一年以上使っている服を変えるために洋服を選びに行った
クリスマスなのかコロニーにも疑似の雪が降っていた、そのなかマナの格好はお馴染みの格好でマフラーを巻くという簡素なものだった
そして服屋では
「これは?」
「可愛すぎないか?」
「えぇ~絶対似合うと思うんだけど」
「……着るだけだ…」
「よし!」
カトルの子犬のような瞳にマナが負けて言うことを着ることにした
しばらくするとマナとカトルは買った服を持って道を歩いていると(カトルも買った)マナはサングラス越しに鋭い目でカトルに話す
「わかるか?カトル?」
「うん……つけられてるね…」
すると二人は走ると後ろからつけていた連中も走り出す、マナとカトルは裏路地を使って移動しているが追手も中々やるようで追いかけてくる
曲がり角でマナとカトルは敵の目から離れると敵が曲がった瞬間先頭の二人を気絶させ後ろの二人も片方を沈めるとマナとカトルは残った追手に銃を突きつける
「ひぃ!」
「何者か知らんが……しっかり吐いてもらうぞ…」
「よくも……よくも……マナとのデートを…」
カトルが涙目になって背中から黒いオーラを出しているのは不気味以外の何物でもなかった……その後追手は必要以上の手厚い歓迎を受けたのは言うまでもない
四人の追手を縛り上げたあとマナとカトルはマグアナック隊の居る所に向かった
「ラシード!いる」
「カトル様!」
ラシードの言葉でポーカーやらダーツやらしていたマグアナック隊の視線が集中する
「楽しんでいる所にすまない…今年もクリスマスは静かに過ごせないようだ…」
「マナちゃんどういう事だい?」
サングラスを掛けたアブドルがマナに質問をする
「オペレーションメテオの亡霊が動き始めた…」
その言葉にマグアナック隊の全員が凍りつくのだった
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カトルとデュオは回線を繋いで話していた
「一体、どうするんですか?」
「今から俺とヒイロでX18999コロニーに行くことになってる」
「ガンダム無い!今僕たちにはガンダムが無いんですよ!」
「ヒイロは関係ないって行ってるぜ…」
「でも……」
「一体どんな敵かもわからないし…本当にガンダムなんて要らないかもしれないんだから……」
「気を付けろ…相手はバートン財団だ…」
「わかったよ…」
マナの忠告にデュオは頷く
(こんな時を前にして…僕は対処できる唯一の方法をみんなから奪ってしまったんだ…)
「カトル?」
黙りこむカトルにマナは話しかける
「デュオ!僕はガンダムを取りにいってきます!」
「えぇ!だって太陽に棄てちまったんだろ!」
カトルの予想外の言葉にデュオは驚く、当然隣のマナも
「すぐにここを出発すれば間に合うはずです…」
「わかった……じゃ…頼むわ」
カトルの決意をした目にデュオは降参の旗を挙げた
「安心しろ…私も向かう…」
「マナ……」
「今さら仲間はずれか?悪いなもう決めた」
「わかったよ…」
今度はカトルが降参する
「リアルタイムの通信は不可能だからな…定時メールで頼む…」
「了解!無理すんなよ」
「貴様らもな…」
そう言ってマナはデュオとの通信を切ると二人はラシード達の待つ船に向かい乗り込むとファクトリーに向けて発進した
「ラシード達まで付き合ってもらって本当にすまない…」
「言いっこ無しですよ…カトル様」
「元はと言えば僕が悪いんだ…ガンダムを……」
カトルの言葉をマナは止めさせるとマナが
「誰もこんな事になるなんて…わかりはしない…今は前を向こう……」
「そうだね…ありがとうマナ」
「気にするな…」
「でも今からでファクトリーに追い付けますか?」
操縦席にいたアウダがカトルに最大の問題を投げ掛ける、するとカトルはモニターをつけると地図が出てきて説明を始める
「あのファクトリーは金星の軌道まで五十日以上の距離にある……この惑星間輸送船ならギリギリ間に合う筈さ…」
「心配するなよ!なんとか間に合うって!」
「帰ってきたら地球が無くなってたなんてごめんだからな…」
同じく乗っていたちょび髭のアフマドとアフドルが明るくアウダに語りかける
(鍵は僕たちが握ってる…なんとしても…みんなのガンダムを回収しなくては…)
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カトルとマナがガンダムを回収しに行った頃歴史の裏側に潜んでいた人物が不敵に笑うのだった
その人物は夜の集団墓地にひっそりあるパルマの墓の前にかつてのホワイトファングのエースが立っていた
「隊長……"あの方が"そろそろ動き出すそうです」
「ハッ!じゃあ行くか…せっかく姉貴が作った世界だ……簡単には潰させんさ!」
そう言うと集団墓地から姿を消すのだった
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プリベンター本部ではレディ・アンが大統領との電話を終えて一人で呟いていると
「言い訳ならいくらでも出来る…だが問題は我々の力だけで…この暴走を食い止められるのかどうかだ………ッ!誰だ!」
部屋に突然入って来た人物に鋭い声を向ける
「失礼……」
「お前達は…」
「私にもコードネームを頂きたいのです…さしずめ火消しの風ウインドとでも名乗らせて頂きましょうか…」
「私もな……コードネームはいらねぇ…」
「同じく……」
レディは予想外の人物に驚いたが同時に頼もしい物を感じたのである
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カトル達はファクトリーを目指して進んでいた
「このままだとファクトリーにランデブーするのにあと五日はかかる…でもこのコースを取ることで…八〇時間短縮することが可能だ…」
「すごいじゃないですか!そのコースを取りましょう!」
カトルの計画にアブドルが賛成するがアウダが
「ですがその為にはまず加速する燃料とポイントに着いてから減速する燃料でこの船の推進力をほとんど使いきってしまいます」
「って事は帰る方法が無いって事か?」
アフドルが聞き返すと今度はマナが答える
「あるにはある……ファクトリーの融合炉を爆発させれば推進力として使えるし…この船は金星の重力カタパルトで帰還は出来る…が……問題が一つ……」
「ランデブーポイントのタイミングがざっと計算すると……この船とファクトリーの接点が五秒ぐらいしかありません!」
アウダがマナの続きを見事に言い当ててお互いに親指を立てる
「その五秒間の間に何人移れるか…」
「多少の危険はやむ得ませんね……デュオから定時メールが来ませんでした…つまり事態はかなり深刻のようです」
「では決まりですな…移りこむのは俺とアフドル……それに…」
「いいえ……乗り込むのは僕とマナだけです」
ラシードの言葉を遮ってカトルは二人で行くと言い出した、それにアフドルやアフマドが反論するがカトルは
「この宇宙に命より重いものなど存在しない…あの戦いで僕はそれを知りました…」
「カトル……」
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そしてついにランデブーの時を迎えた…接続用のワイヤー発射口にカトルとマナは待機していた
「マナ……離さないでね」
「あぁ……」
マナとカトルはしっかり手を繋いでいた
「カトル様、マナちゃん……あと20秒でファクトリーと接触します」
「わかった…」
「了解……」
ラシードの通信で二人は気を引き閉める
「危険だと思ったら…すぐに船の中に戻って来てくださいよ!」
「……見えた!」
ファクトリーが見えたと思うとあっという間に近づき視界一杯に岩肌が広がる
「カウントダウン開始します7……6……5」
ラシードのカウントダウンの声と必死に相対速度を合わせる振動が身体中に響く
「3……2……1……0!」
カウントが0になった瞬間カトルはワイヤーを射出し岩肌に固定するとマナとカトルはワイヤーでファクトリーに移動するが大きな振動がやって来てワイヤーが取れてしまうマナとカトルは宙に投げ飛ばされる
「ッ!」
「うわぁぁぁぁぁ!」
それを見ていたラシードは思わず叫ぶ
「マナちゃん!カトル様!」
二人は宇宙服の推進口を使ってなんとかファクトリーに上陸する
「だ、大丈夫……なんとかたどり着けました…」
「死ぬかと思った……」
2人の声を聞くとラシード、アウダ、アフマド、アブドルが安心したかのようにため息をつく
「元気で…金星の女神によろしく!」
二人はラシード達を見送るとファクトリーの中に入ると格納庫に向かって進んで行く
「残留大気で温度上昇は最小限度に押さえられている……だけど…ここは砂漠よりも…暑い……」
そう言ってカトルは宇宙服のヘルメットを取る、それを見てマナもヘルメットを取った
「すまんな…また世話になるぞ……アーンジュ」
「やぁ……また会ったね…」
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その時マリーメイア軍がプリベンターをもあざむき新型のモビルスーツ、サーペントをモビルスーツ輸送挺に乗せて地球に降下させようとしていた
「プリベンターの巡洋艦がコースを変更しました…」
「やっと気づいたか…だがもう遅い…やつらがこの資源衛生についた頃には地球圏の支配者は決まっているのだ……サーペント部隊出撃!」
マリーメイアの実質的指導者デキムが自分の勝利を確信しながらサーペントの地球降下を指示する
「了解……地球側ゲートオープン」
数隻の輸送挺が発進するなか輸送挺の進行先にモビルスーツが三機現れる
「前方に未確認モビルスーツ」
「なに?」
「モビルスーツ、形式照合……と、トールギス!メリクリウス!ビルゴまで!」
「トレーズ……いや…ぜ、ゼクスか!?」
デキムは予想外の事態に驚く
「三機ともこちらに突っ込んで来ます!」
トールギスⅢはビームサーベルを構えて次々と輸送挺を落として行く、メリクリウスもビームバズーカとシールドの四門のビームが一斉に火を吹き落としていく護衛のトーラスはビルゴが片付けていた
「私の読みが正しかったな平和に馴染めない男も少しは役に立つと言うことだ」
トールギスⅢのコックピットでゼクスは一人呟いた。
「私らの事も忘れんなよ…司令官殿」
「すまないな…」
「ハッ!」
同じくメリクリウス改に乗っていたクレア・フィオキーナもこれまでの一年間ゼクスと行動を共にして世界の火種を消していたのだ。
するとゼクスがデキムに向けて通信をする。
「こちら……プリベンターウインド」
「ゼクス・マーキス、まさか生きていたとはな…」
「死んでいたさ……だが……トレーズの亡霊がさ迷っている以上、大人しく棺桶で眠っているわけにはいかんのでな…お前の事はカーンズから聞かされていた……デキム・バートン、すぐに降伏し武装を解除しろ…」
ゼクスの警告にクレアも続く
「長生きしたかったら大人しく言うことを聞くんだな!」
「クレア・フィオキーナ、貴様を連合から救ってやったのは一体誰だと思っているのだ?」
「悪いな……借りはもう一年前に返した…」
デキムはクレアの返答にシワを寄せるがすぐに余裕の表情に戻る。
「ふん!撃てる物なら撃って見るがいい!我々の切り札がこのサーペントだけではないと言うことを思い知る事になる!……カーンズから聞かされていなかったのか?オペレーションメテオはこの私が発案したのだ!」
「え、X18999」
「チッ!」
「なんて卑劣な…」
ゼクス、クレア、ケイは愕然とするのだった。
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その頃ファクトリーでは方向転換の為の作業を終わらせていた。
「体感温度は八十度を越えている……サウナだと思えば何でもないけど…」
「私は暑くてたまらんよ…」
すると融合炉を起動して爆発を起こしてファクトリーを地球へと向かわせる事に成功する。
「ふぅ~これで少しは涼しくなる……」
カトルが一息つくとマナも一息つく、一息ついたマナをカトルが見ると顔を真っ赤にして後ろを向いた。
「マナ!暑いのはわかるけどそれは止めてくれない?」
「気にするな…減るものではない…」
「僕の純情が減る!」
カトルは久しぶりで忘れていたが余りにも暑いと宇宙服の胸元を思いっきり開ける癖がマナにはあった
「それとも」
カトルはなにかが切れたかのようにマナを壁に追い詰めると
「なに?誘ってる?」
黒カトル見参
マナピンチ!
ーーしばらくお待ちくださいーー
「順序を考えろ…しばらくそこで反省してろ」
しっかりたんこぶを作ったカトルが床にひれ伏していた
「……」(えっ!?と言うことは順序をちゃんとしたらいいってこと?)
カトルの考えを読んだのかマナはカトルのたんこぶを増やしたのだった
「さぁ……アーンジュの整備だ」
ーーーーー
「HES88ポイントにウイングゼロを送れ?」
マナはデュオの定時メールを見ていた
「なに?マナ」
「定時メールでデュオがウイングゼロをHES88に送れと言ってきた」
「ヒイロだね…わかった準備するよ」
「頼む…」
カトルが準備する間にマナは他のガンダムの封印を解いた、次々とカプセルから姿を現すガンダム
ガンダムの反抗がもう一度始まろうとしていた
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大統領府付近の町では大量のサーペント部隊と現在のプリベンターの戦力が戦闘を行っていた
「おらぁ!」
クレアのメリクリウス改がシールドクラッシャーのビームサーベルとビームサーベルの二刀流で次々とサーペントを無力化していく
「さすがに数が多いですね…」
「ハッ!雑魚が集まろうが!」
ケイがビルゴⅡのプラネイト・ディフェンサーで防ぎながらビーム砲でサーペントを無力化しながらクレアに話しかけるとクレアは鼻で笑い飛ばす
違う場所でゼクスのトールギスⅢとノインのトーラスが戦闘を行っていた
「ゼクス…ブリュッセル大統領府はシェルターシールドを敷いています…強行突破は難しいかと」
「無理は承知!でもこれほどの事をしないと誰も動き出さない!」
「誰を……待っているのですか?」
「平和を望むもの達だ……」
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その頃合流したデュオとトロワが自身の愛機に乗り込み出撃を待っていた
「みんな……準備はいいですか?」
「フッ…誰に言っている…」
「おう!いつでもいいぜ!」
「やはりオペレーションメテオはこうでなくてはな…」
カトルの問いにマナ、デュオ、トロワの順で答えるとカトルは
「行きます!」
サンドロックのヒートショーテルで地球側ゲートのハッチを切り裂くとそのゲートから四人は地球に降下するのだった
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大量のサーペント部隊に徐々に追い詰められていくプリベンターの四人
「くそが!」
「隊長!囲まれました!」
「わかってるさ!」
クレアとケイはプラネイト・ディフェンサーを周囲に展開させて銃撃を防ぐがこれではジリ貧である
それは離れた所で戦っているゼクスとノインも同じだった
「さよならは言いませんよ…ゼクス!」
「当然だ!」
四人ともサーペントを無力化していくが次々とサーペントが湧き出てきてついに追い詰められた
なすすべが無い四人にサーペント達がダブルガトリングガンを向ける、その瞬間ガトリングガンを向けたサーペントがメインカメラが斬られる……そして突然ノインの前に現れたのはサンドロックカスタム
「よかった…なんとか間に合った……」
「カトルか!?」
そしてクレアとケイの前にはアーンジュカスタムがいた
「借りは返したぞ…」
「ハッ!今は礼を言う」
「同じく礼を言います…ガンダムのパイロット」
他の所のサーペントも次々と現れたガンダムに無力化される
大型のライフルを撃っていたサーペントがふと空を見上げると死神が大鎌をもって斬りかかる
「地獄への道連れはここにある戦争と兵器だけにしようぜ!」
他のサーペントも突然現れたヘビーアームズカスタムを撃つがムーンサルトできれいに避けられヘビーアームズの両腕のダブルガトリングガンで無力化される
「残り四百機、一人五十機の割り当てだ…モビルスーツだけならなんとかなるだろ…」
トロワの声を聞いたマナは何も持っていない左手を背中に伸ばし刀を抜刀、サーペントに斬りかかる
「では行こうか!」
迎撃に出るサーペント四機をマナはアーンジュのスラスターを点火させて接近すると一瞬で武器とメインカメラを破壊する。
するとビルの影からサーペントが出てくとクレアは少しは驚くが武器を持ってるサーペントの右腕を掴むとクレアは笑いながら引きちぎるとメインカメラを潰す。
「隊長……えげつないですよ……」
「気にするな!ハッハッハッ!」
勢いづいたのもつかの間、圧倒的物量の前では性能も操縦技術の差も関係なかった。
「くそッ!」
サーペントをシールドから出したアンカーで引っ掻けると他のサーペントにぶつけながらビルに叩きつける。
現在マナのアーンジュは刀が二本ダメになり現在は一本で戦っていた。
「このままでは…」
ケイのビルゴもプラネイト・ディフェンサーの長時間の運用で使い物にならなくなり機体が悲鳴をあげているにも関わらずビーム砲で無力化し続ける。
クレアは武器を棄てて素手で無力化する。
「おらおら!」
引きちぎり、潰し、叩きつけて、クレアは圧倒的だがそんな戦いかたではメリクリウス改は持たずアームがついにイカれる。
「くそが…まだいるってのによ」
銃弾が飛び交う中カトルは不敵に笑いながら呟く。
「やっぱり……今度も負ける戦争だな…」
するとゼクスが回線で撤退を促す。
「もういい……全員撤退しろ!」
その言葉にカトルは反論する。
「命を奪う戦いならとっくに終わっています…でも!それじゃ僕たちが来た意味が無いじゃないですか!」
それにデュオもサーペントを無力化させながら賛同する。
「逃げるくらいなら…最初から逃げてるぜ…さすがにこのままじゃきついけどな!」
トロワも銃弾の雨を降らせながら言う
「こいつらはかつての俺たちと同じだ…己の存在意義をデキムの口車に乗せられているんだ…」
マナも落ちていたサーペントのガトリングガンでサーペントを無力化しながら言う。
「私たちを誰か忘れているようだから言っておこう…私たちはOZに戦いを挑み、負け続けたガンダムのパイロットだ!」
「そうさ…俺たちは負け続ける戦いは得意でね!」
「だからこそ……僕たちは僕たちでいられるんです…」
しかし全員の奮闘も虚しくカトルのヒートショーテルは折れ、デュオのビームサイズもエネルギー切れ、トロワもすべての武装が弾切れを起こし、マナも使いきってしまった。
「もう…なんにも残ってねぇ…自爆で残りの半分は片付けられるが……どうする?」
デュオの問いにトロワは反対する
「いや……自爆するなら誰も巻き込むな…犠牲は俺たちだけで十分だ…」
「そうだな…」
「フッ…とうとうお仕舞いか…」
マナが疲れたかのように言うカトルも諦める
「まぁ…これも一つの結果さ…」
するとレーダーにいきなり反応を示す警戒音がコックピットに鳴り響く
「なに?」
「増援か…」
「新手か!」
「いや……違う…この反応は…」
戦場にいるものすべてが反応を示した上空を見るとそこにはウイングゼロカスタムがツインバスターライフルを構えて滞空していた。
「おいおい…今度はゼロかよ……」
「頼もしい機体が来ました…」
クレアとケイもその登場に少し喜ぶ、するとウイングゼロは躊躇いもなくツインバスターライフルをブリュッセル大統領府のシェルターシールドに向けて発射する…すると同時にウイングゼロの右腕が吹き飛ぶ。
「無茶だ!あんな損傷で!」
マナが叫ぶがウイングゼロはもう一度シェルターシールドに向けて発射する。
呼び戻されたのかマナ達を囲っていたサーペントがブリュッセル大統領府に向けて動き出す、その間にもウイングゼロは標準を大統領府に合わせる……サーペントがウイングゼロに向けて射撃を行う中、被弾しようとも標準を合わせるウイングゼロがついに三発目を発射する。
ツインバスターライフルのビームの余波で損傷するサーペントをよそにウイングゼロは空中で爆発するのを見て
「ヒイロ!」
カトルが叫ぶのとシェルターシールドが破壊されるのはほぼ同時だった……
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その後マリーメイア軍は降伏を宣言、通信越しではあるがヒイロの無事を確認した後、とある郊外にガンダムが四機立っていた…その近くの丘には自爆スイッチを持ったマナ達がいる。
「あばよ…相棒……」
デュオの言葉を合図にして一斉に自爆スイッチを押す四人は自身の愛機の最後を見届けたのであった。
「また名無しに戻ったな……」
トロワの呟きにみんなが何を言っているという顔をする。
「何を言っている?お前はお前だ」
サングラス無しのマナが呆れたように言う。
「そうだよ…トロワはトロワだ……」
「まったく……本当になに言ってんだか…」
「そうだな…俺はトロワだ……」
和やかな空気が流れる中カトルがマナの両手を持つ。
デュオは(オッ!)とでも言いそうな顔をしてトロワも興味深く二人を見る。
「マナ……この前は勝手に居なくなったから言えなかったんだけど…」
マナも雰囲気を察して顔が赤くなる。
「今度こそ言うよ…」
「あ、あぁ…」
「マナ……好きだ…どうしようもなく…君のことを愛してる…」
飾りの無いまっすぐな言葉……カトルは顔を真っ赤にしてついに言ったのである…。
「あぁ…ありがとう…とても嬉しいよ…」
マナも嬉しそうに顔を真っ赤にして笑うのだった。
そして朝日が上がる中、二人の影が重なるのだった……その後、デュオとトロワの二人にからかわれたのは言うまでもないだろう…。
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数日後……金星から帰投したラシード達を迎えに行ったマナとカトル、二人の仲が異常に近い事を察したアブドル達が盛大なパーティーを開いたのであった。
そして日が経ち数ヵ月後……
コロニーでウィナー家の仕事でビルの建設をしていたカトルとマグアナック隊のメンバーその中でカトルは建設の計画表を見ているとラシードがコーヒーを入れてカトルに渡す。
「予定通りに順調ですな…カトル様……」
「うん……このままで行けば予定より早く終わりそうだ…」
カトルがふと時計を見ると12時だった。
「もうお昼か…」
「そんな時間でしたか…野郎共!飯だぞ!」
「もうそんな時間ですか!おい!飯だってよ!」
「マジかよ!そう言えば腹へった~」
ラシードの掛け声とアウダとアブドルの会話でマグアナック隊のメンバーが次々と下に集まる。
そうする中工事現場に一人、女性らしい格好をした少女が入ってきた。
「カトル……飯を持ってきたぞ…」
「ありがとう!マナ!」
カトルはそれを受けとり大きなシートの上に弁当を広げるとマグアナック隊のメンバーは喜びの声を挙げて食べ始める…その脇でカトルとマナは仲良く別にしてある弁当を食べる……その光景をラシードはおにぎりを食べながら優しい目で見るのだった…。
「どうも!砂岩です!ついにendless waltzも完結して本当の最終回になりました…番外編はまた今後も書くつもりです……本当にありがとうございました!」
マナ「ありがとう!」
クレ「またな……」