新機動戦記ガンダムW 宇宙を駆ける一筋の光 作:砂岩改(やや復活)
アフターコロニー197年
かつて世界を揺るがしたホワイトファングの元エースパイロット、クレア・フィオキーナは山奥の山荘で一息ついていた。
「クレアさん……明日にはこの吹雪は収まるそうです…」
「そうか………」
ホワイトファング時代に部下として従っていたケイが報告するとクレアは短く返事をして机に置いてあったコーヒーを飲む…。
現在二人は山登り中に吹雪に襲われ近くの山荘を借りて休んでいた…。
(雪か…)
クレアは窓の外の吹雪を見て思い出に拭けるのだった。
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ーAC178年ー
幼かったクレアは父と母そして姉であるパルマと一緒に楽しく暮らしていた時のクリスマス、その時クレアは父と母と一緒に予約したケーキを取りに行ったパルマの帰りを待っていた…。
「さぁ、ご飯の支度も出来たし後はケーキね」
「アネキまだ~クレアがフーする」
「クレア、誕生日じゃないんだから…フーは無いぞ…」
当時九歳だったクレアは十個も上である姉のパルマを父と母で待っているとインターフォンが鳴り響き父親が出る。
「はい?なんだあんた達!グァ!」
すると父親の悲鳴が聞こえると銃を持った黒服の人たちがリビングに入ってクレアの目の前で母親を殺す…母親は悲鳴すらあげられず死んだ…クレアは訳が分からず泣きじゃくるが目隠しをされてどこかに連れて行かれた…。
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その頃当時19歳のパルマはケーキを買って帰っていた。
「ジングルベール♪ジングルベール♪鈴が~鳴る~♪」
なかばスキップしながら家にたどり着くとインターフォンを押して待つ…
「あれ?なんで出ないの?」
まったく返事が無く不思議に思ったパルマは玄関のドアの取っ手を握ると開く…
「開いてる~まったく~戸締まりぐらいしないと~ドロボーに入られますよ~」
パルマが勢いよくドアを開けると父親の死体が…
「へ?」
パルマは状況がまったく理解できず固まるとケーキを落としたのを気づかずにゆっくりとした足取りでリビングに向かうと母親の死体が待っていた。
「クレア……クレア!!」
パルマは急いで家中を捜したがクレアがいない…"連れて行かれた…"パルマはそう思った…
「OZ……」
パルマは力無く倒れる母親の前で座り込みながらそう呟く…
当時の彼女はその天才的な頭脳でOZの技術者として働いていた…その時出会った先生がトールギスを設計した博士達だった…しかし博士達はヒイロ・ユイ暗殺で姿を眩ましその後も技術者が離反することが多くなった…そして当時のOZが取った行動が"見せしめ"である博士達と一番仲が良かったパルマが狙われたのである…しかしOZは博士無き今パルマの技術力は欠かせない物であっためその親を殺ったのである…。
「……」
パルマは皆で食べるはずだった食事とケーキを机に並べ泣きながら一人で食べ始める…人生最後の親の味を覚えるようにゆっくりと……吐きそうになるのを必死に抑え四人分全て食べ終わるとパルマは家中使えるものをかき集めてOZから姿を眩ますのだった…。
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そしてあの日から数日後クレアは連合の非合法施設に放り込まれ毎日のように続けられる"教育"に堪えながら毎日を送っていた…日に日に壊れていく心を必死に繋ぎ止めまだ生きているであろう姉の事を思いながら暮らして十年たったある日……怨みと妬み、嫉妬と怒りを持ち続けた少女はコロニー解放を願う者達によって救われる事になる。
解放された少女は十年間の鬱憤を晴らすかのように施設の人間を皆殺しにした。
「ほう……ただの子供かと思ったが…どうだろう?私と共に来ないか?」
その時、現れたのが後にホワイトファングを設立するカーンズだった…少女は静に頷くとカーンズに連れられ施設を歩くとまだ開けられていない牢屋があっためクレアは開けるとそこには二人で肩を寄せて震える二人の少女がいた…するとクレアが手を差し伸べる…。
「私と来い…」
その短い言葉に二人は目を合わせて考えるがしばらくして頷くとクレアの手を持つのだった………これがクレアとケイ、レアの出会いである…
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「……うっ…………」
するとクレアは目を覚ます…
「寝てちまったか……」
クレアは冷めてしまったコーヒーを台所で捨てて新しいのを入れ直す…
(ずいぶん懐かしい…夢を見ちまった…)
コーヒーを入れ直すとクレアは窓の外を見ると先程の吹雪が嘘のように無くなり晴れていた…
(姉貴……私は…姉貴が夢見た世界を見てるぜ…だから安心して寝ろよな……)
そしてクレアは黙ってコーヒーを飲み干すのだった…。
「はい!ついに書きました!過去編!いかがだったでしょうか?ちなみにエンドレスワルツ後の話しと言う設定です、クレアはケイと共に世界中を歩いて旅をしています…そのついでに悪巧みしてる奴の殲滅も…クレアはまだ戦いに続けています!では次回があればお会いしましょう!」