リアルが死ぬほど大変で……今後もこう言うことが多発すると思うので、長い目で見ていてくださいお願いします三百円上げるからぁ!
なお、あげるとは言ってない。
そういうわけでいきなり不穏なタイトルと共に開始!
「ふぅ~ん。つまり、アンタには精霊の持つ霊力を封印できる力があって、その関係で既に二人の精霊の力を封印していて、その天使の能力も扱えて、たまたまアンタのとこに来たお母さん? を、天使の能力で態々見つけて、義理立てして連れてきて、あわよくば封印しようって魂胆ね」
「……不信感凄いっスね」
「当然でしょ。どうせ封印の目的だって、私のことが邪魔だとか、迷惑だからとか、そんな風に思ってんでしょ?」
う~ん、分かっちゃいたが随分卑屈だよなこいつ。
「別に邪魔ってわけじゃないんだがなぁ……」
「いいのよ気を使わなくても。私なんて……生みの親をカエルに変える親不孝なんだし……」
それは別に正当防衛だしなぁ……あとまたダジャレ言ってる。
「……着いたぞ、ここだ」
「へぇ……なんか、随分ボロくない?」
七罪の言う通り、目の前に聳え立つ一軒家は、壁のあちこちにつるが巻き付き、コケが生え、ギシギシと不快音を立てている。
これ、下手すりゃ今にも崩れるんじゃないか?
「……まあいっか」
「よくないわよ⁉ くっ、こうなったら……〈
七罪が右手を翳すと、鏡のような物が取り付けられた箒が召喚される。
〈
鏡野七罪の持つ天使であり、その能力は、生物・非生物問わずあらゆる存在を、取り付けられた鏡から発せられる光に当てることで変身、変化させることが出来る。
また、鏡の中に対象物を閉じ込めるという能力も有している。
もう一つの能力として、【
うん、平たく言えば某型月の投影魔術ですねはい。
で、そんな素晴らしい天使を取り出して七罪が行ったのは……。
「……勝手に改築して大丈夫なのか?」
家の修理。
正確には、ボロボロの家を、新品同然の綺麗な家に造り替えたのだ。
「別にいいでしょ。さっ、さっさと中に入るわよ」
……何故か七罪は家の塀を乗り越えて中に入ろうとする。
「泥棒みたいだからやめない、それ?」
「……だって、鍵無いし……正面から入るの緊張する……」
「えぇ……まあいっか」
七罪は〈
俺は七罪に続いて不法侵入を開始した。
――いや、ここは七罪たちの家だから不法侵入にはならないのか?
まずいな、定義が曖昧だ……もっと法律の勉強しておくべきだったな……!
「……とりあえず、このソファに寝かせておくか」
「オッケー。一応私が看病するわね」
「――ッ⁉」
驚愕のあまり、俺は七罪を二度見してしまった。
どういうことだ? 七罪はもっと引っ込み思案だし、そもそも常にネガティブ思考をしていて普段の会話すら面倒なはず。
しかし、ここに来るまでに彼女がしたネガティブ発言はほんの数回。これではただのちょいネガティブな可愛い女の子ではないか!
「……元からそんなんか」
「今何か失礼なこと考えなかった?」
「えっ、いや、そんなことは……」
「あっ、私の存在が失礼だったわねごめんなさい死にます」
「死ななくていいです! あ、死名さんよろしくな! 俺は飯作るから!」
「えっ、ちょっとー⁉」
実は俺、最近料理を練習している。何故か誰も俺が作った料理を食べたがらないのだが……。
……よろしくとは言ったものの、何をするべきだろうか。俺はキッチンへと足を運びながら思案する。
実はすでに食材は買い揃えてある。
で、飯を作るのはいいとして、だ……七罪の霊力封印、これは相当難しい問題となるだろう。
母親である鏡野死名との関係も改善するべき……というか、したい。これに関しては俺のエゴだが、下手を打てば七罪が反転する可能性もある以上、やるしかないだろーな。
あー、もうホント……やること多いな。
まあ、全部俺が自分で勝手にやってくることだし、文句言うのも筋が違うか。
そんな風に考えていると、手元で焼きそばが出来上がった。
……なんか、ちょっと黒いな。
俺は味見の為に一口、焼きそばを運ぶ。
「……うん、いけるな」
やはり美味い。
こんな美味い物を作れるようになるなんて、流石は五河士道だ。
俺は出来上がった焼きそばを二人のもとに運ぶ。
「どうだ、起きそうか?」
「うぅん、なんかさっきから魘されてるっぽいのよね」
「えっ」
俺は慌てて死名さんの顔を覗き込む。
額にはびっしょりと脂汗が流れ、顔色は青を越えて蒼い。もはや病気を疑うレベルだ。
と、俺達が心配していると、死名さんが寝言を呟きだした。
「うっ……だ、だめ……食べないでくださいお願いしますぅ」
「ひぇっ」
素でビビった。
この人まさか、カエルになった時の夢でも見てんのか? 相手は鳥か蛇かそれとも……。
考えるだけで身の毛がよだつ。どんな壮絶な人生を送ってきたのだろうか……もはや哀れみすら感じた。
「おーい、起きろコラー。鼻から焼きそば食わすぞてめー」
「うっわアンタ最っ低」
「そこまで言われること?」
マジ引くわーとでも言いたげに、身を引いて侮蔑の視線を俺に突き刺す七罪。
まさか七罪にそんな目で見られる日が来るとは思わなかったぜ。
………………。
…………。
……。
「う、うぅん……?」
それから数分後。
ようやく死名さんが目を覚ます。
彼女は半開きの目で周囲を見渡し、
「あっ、起きた」
「ひっ、し、死んでる……?」
「いや生きてますよ。……でも、いまいちなんで気絶したのか分かんないですよね。俺の飯が美味すぎたのかな……?」
すると、死名さんは今度は机に置かれた俺の焼きそば(ちょっとしか減ってない)を眺め、ぼそりと呟いた。
「不味そう」
「―――ッッッ⁉⁉⁉」
たった一言。
そのたった一言に、俺は衝撃を受けた。
不味、そう……? そ、そんな馬鹿な……俺の料理がまずそう、だと……?
……そうか、確かに……この色、普通じゃないもんな。……………………そっか、俺、料理できないんだ……。
「……ありがとう」
「何が⁉ えっと……その、頑張って?」
「うん。うん……アンタ、いい人だな」
色々と傷心していた俺が若干半泣き気味に言うと、死名さんは僅かに目を伏せ、
「……違う」
そう、言った。
「……違うって、どういう……?」
「わたしは……最低な人間だよ」
……。
死名はそれが当然であるかのように自嘲気味に笑い、
「……
己の娘の名を呼び、頭にそっと手をのせる。
その――俺が知る人物とのあまりの乖離に、言葉を失った。
人はこんなにも変わる物なのかと、感銘を受けた。
彼女は今―――本心から、七罪のことを想っていた。そして、己の所業を蔑み、後悔していた。
それらはすべて……この〈
「……変われるんだな、人って」
「?」
「……いや、気にするな」
すると、死名さんは薄く笑いながら、
「……変わった、か。確かに、わたしは変わったよ。前の自分が見たら殺しに来るんじゃないかってくらい。……でも、それでわたしのやったことが消えるわけじゃない」
と、自分に課せられた罰を懺悔するように呟いた。
…………。
……そ、うだ。そりゃあ、そうだ……。
既に起きた事は、過去を変えたって無くならない。なかったことになんて、できない。
そして、それは俺にも言えることだ。
俺が今の俺になって……でも、せめてもの罪滅ぼしにと精霊を救う決意をした。実際に二人、救えた。
でも、それで俺が一人の人生を奪ったことには変わりない、のか。
……俺は、どうやったらこの罪から逃れられるんだ……?
「……正直」
「――ッ⁉」
「……七罪?」
俺たちが葛藤していると、いつの間にか目を覚ました七罪が話しかけてきた。
というか、もしかしたら最初っから起きてたのかコイツ……?
「私はさ、アンタに何されたかなんて覚えてないし、アンタが私の母親だってのもちょっとだけ信じらんないんだけど……」
それでも、と。
七罪は、少しだけ照れ臭そうに頬を染め、そっぽを向きながらしどろもどろに言う。
「……今の、ちょっと……嬉しかった」
不器用ながらの、感謝の言葉。
もとより、七罪は家族の……母からの愛に飢えていた。そんな彼女の望む物が、例え忘れていたとしても、与えられたのだ。
嬉しいに決まっている。
しかし、そんなことを露ほども知らない死名さんは、むしろ罪悪感に表情を歪ませる。
「や、めて……そんなこと、思ってるはずがない……‼ アンタが……わたしを……‼」
「……ねえ」
頭を抱えて、逃げるように蹲る死名さんに……七罪は、赤子をあやすように抱き寄せる。
「もう一度、やり直そう。家族ってやつを、さ」
ハッと死名さんは顔を上げる。
「……ど、うして……アンタは、わたしを……」
「
「そんなこと、あるはずが……ッ‼」
「あっていいの」
「都合が良すぎる……‼ 絶対にダメ、アンタはわたしのとこにいても、不幸になるだけなのよ‼」
「それは違う」
えっ、と呆けた声が洩れた。
七罪は確固たる意志を持って、死名さんの言葉を否定する。
「私は不幸になんてならない、確信がある……! 私たちは……絶対に、やり直せるの。だから――」
ぽたっ、と雫が地面で弾ける音がした。
気が付けば、七罪は大粒の涙を両の目から流し、泣きじゃくる子供のように顔をくしゃくしゃにして抱き着いた。
「もう、いなくならないでぇ……‼ 今度こそ、私を愛してよ――――‼」
その言葉は。
死名さんの心を穿つには、十二分だった。
「本当に……わたしでいいの?」
「……うん」
「……また、酷いことするかもしれない……もしかしたら、今度こそアンタを……」
「しないよ」
死名さんの何か言い訳染みた弁論を七罪は瞬時に切り捨てる。
七罪は満面の笑みを浮かべ、
「だって……こんなに暖かいんだもん!」
その言葉に余程衝撃を受けたのか。
少しの間、石像のように固まる死名さん。
しかし、直ぐに正気を取り戻し、一言呟いた。
「……うん、そう、だな。……暖かい」
驚くほど幸せな結末だった。悪意のある障害もなく、二人の母娘は和解し、幸せを歩むだろう。
だが。
それが簡単に許されるほど、この世界は甘くない。
――この世で最も非情で残酷な世界が、動く。
それは、突然のことだった、
二人の
……少なくとも、俺はそうなると思っていた。
それは、ほんの刹那の間だった。
視界が眩い白光に包まれ、視界が奪われる。
次に俺が目を開いた時、そこには―――。
「う、うぅぅ……ッ‼」
苦し気に顔を歪め、頭を抱え蹲る七罪の姿が。
突如苦しみだした彼女に呆気に取られ、死名さんは呆然としている。
だが、即座に彼女の異変を察した死名さんが七罪に駆け寄る。
「おい七罪‼ どうした急に――」
「ひっ!」
離れた。
七罪はまるで、化け物を見るような目で死名さんを見て、怯えている。
その様子に、死名さんは何も言えなくなってしまった。
「あ……あ、ああああ―――!」
すると、七罪がとんでもない事をしでかしてしまったかのように嗚咽を漏らし。
絶叫を上げた。
鼓膜が破れんばかりの叫び、流石に俺も死名さんも耳を塞ぐ。
しかし、直後に彼女の体から衝撃が発せられた。七罪を中心として広がる円柱型の黒いエネルギーが、家を破壊し広がり続ける。
俺は鼓膜が破れることも厭わず死名さんの元へ行き、彼女を抱えて家を飛び出した。
塀を飛び越え、チラリと背後を見る。
円柱のエネルギーは、家の破壊で留まっていた。と、俺達が呆然としていると、空間震警報のサイレンが夜の街に木霊した。
今のを空間震の予兆と判断したのか、それとも……。
と、俺が物思いに耽っていると、黒い光が沈んでいった。
家は無くなっていた。
文字通り、一欠けらすら残さず。
「……七、罪……?」
「っ……」
死名さんの感情を感じさせない声を聴き、唇をかみしめる。同時に鼓膜も再生を終えていたことを知ったが、こっちはどうでもいい。
失敗した。何が原因かは分からないが、とんでもないことになった。
まるで隕石が落下したかのようなクレーターの中心。
そこに、一人の少女がいた。
「……くそ、一体どうして……っ⁉」
反転していた。
まるで本物の魔女のような装い。黒より黒い、闇色の長髪。まるで死人のように光の無い目。そして、手に握られるひび割れた鏡の取り付けられた箒。
精霊の反転。精霊の心が絶望に塗りつぶされた時、
これの対処は容易ではない。反転を防ぐならともかく、すでに起こった後で救う方法と言うのはそう無いのだ。
と、後頭部に突き刺さるような視線を感じ、俺は勢いよく振り向いた。
「……なっ」
遥か先。
小さな陰であったため、よく見えなかったが。
今、一瞬……奥の電柱の上に、全身が
……まさか、これを、アイツが……? いや、そんなことあるはずが……。
「……いや、それは後回しだ。まずは」
七罪を救わないと。
そう決意し、俺は改めて、
……なんだろう、オリ主道くんのキャラが変わった気がするような質問するのやめてもらっていいですか?(吐血)
おかしい……こんなギャグっぽい奴じゃなかったはず……こいつ人格入れ替わるスイッチでもついてんのか?
期間開けたせいでイマイチキャラが掴めない……やっべー。
えっ、お母さんの方が変わり過ぎ? 言わないで。そもそもお母さんどんなキャラだっけクズってことしか分かんねえや
もうこの後は原作に突入させる?
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他の精霊攻略しろ。きょうぞうちゃんとか
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イッテイーヨ!