あに☆すた   作:タボ茶

10 / 20
10話いけたよ……いけると思ってなかった……

こなた視点の幕間は今書いてるからもう少しお待ちを。


☆10

〈遊び・前〉

 

次の日。集合時間は9時なのにいつもの起きる時間朝5時半に起きてしまった俺。

あっれー、俺昨日はテストの結果も分かった開放感からネトゲとネトマを二窓でしてて、深夜遅くまで起きてたんだがなぁ。

今日は体休ませるために朝も夕方も運動しないつもりだったから、早起きしたところでいつものルーティーンを行う気もないしね。

 

いや、マジでどうしようかね。ゲームやって時間に遅れてもシャレにならんしなぁ。

ネトマの三麻で東風戦でもやるか? でも熱中したら時間忘れそうで怖いんよなぁ。

一回ね、ネトマに熱中しすぎて気が付いたら朝だったことがね、ありましてね?

 

そして朝の5時半ということはうちの親ですら起きてこない時間だからな。あまり騒ぎすぎても駄目だしなぁ。

 

「(漫画でも読むのもありだな)」

 

テスト期間中に発売されていたもので買っておいたけど読まずにいたものが結構あったりするのよね。流石にテスト期間中はマンガ読む余裕なかったしね。勉強の息抜きは時間や回数を決めたネトマでしてたからなぁ。麻雀って頭使うから勉強にも有用だしね。

 

「(気になってた続きがあるんよね~)」

 

刊行ペースが遅い単行本だったから出た時からずっと読みたかったんですよ。でもテスト期間だからって我慢してたんだよね。

 

「(じゃあとりあえず読んで時間潰そっ)」

 

~☆~

 

とりあえず買いだめた漫画を読み終えたものの、時間はまだ7時過ぎといったところだ。こういう時速読気質な自分がヤになるね。

いや、もっと微妙な時間になっちまったぞ。ご飯も食べたし、洗顔や髪のセットといった朝の支度も終わっている。

 

「(中途半端なのが一番困るんよね)」

 

いつもの映画館は電車の状況にもよるんだけど、大体うちからおよそ30分ぐらい。

こなたを迎えに行く約束してるので、8時には家を出たいし……。

 

「(一時間って長いようで短いよな)」

 

ゲームとか読書するのにもキリの悪いところで終わりそうだしな。となると、何をして時間を潰そうか……あっ、そうだ。

 

「(あの何切る問題集途中だったじゃん)」

 

忘れてたわ。難問って書いてあったのに中級者向けのような内容だったから途中から別のをやってたんだった。あれももう少しで終わるし、時間つぶしにはちょうどいいや。

 

「(速攻で解いたら余裕をもって家を出れるな)」

 

タイムアタックのつもりで解こうっと。

 

 

 

 

〈遊び・午前中〉

 

あの後。何切る問題集を瞬殺し余裕をもって家を出、寝起きだったらしいこなたを回収して映画館に到着。こなた、寝起きのくせに一瞬で出かける準備を済ますあたり、寝坊とかが多いんだなぁと思う。女性としての最低限の身だしなみはしっかりしてるとは言ってたんだけどね。

 

「あ、かがみさんつかささんお待たせ―!」

 

映画館入り口で待っていたかがみさんとつかささんと合流した。

こうやって見ると、俺の周りの女性陣てファッションセンスいいんだよね。私服が凄い似合っているというかなんというか。

 

「大丈夫よ。映画始まるまでまだ結構余裕あるもの」

「ならよかったよ」

 

ちょっと電車が遅延してしまいましてね。集合時間に遅れるかと思ったヨ。

 

「じゃあ早速チケット買いましょ。公開されて時間が経ってるとはいえ、いい席取られちゃうわよ」

「そうだな、四人で連番で座れればいいんだけど」

 

大人数で行ったときの難点ってこれに尽きるのよね。飛び飛びで空いてた時なんて一緒に座れずに結局1人で見るなんてこともあって悲しいし。

と、券売機についた。開店してすぐだからか、人がほとんどいない。

 

「……ねえゆうくん」

「そうだね、つかささん」

「全然埋まってないわね……」

 

そして目的の映画。ラブロマンスなんだけど、ほとんど埋まってない。一応ネットの評価もいいんだけど、朝一番の上映で上映から時間たってるから埋まりが悪いのかな。

この映画館の中でも小さめのホールでの上映だし、映画館側も把握してるのだろうか。

 

「で、でも皆一緒に座れるよ?」

「まあ結果オーライだな」

 

人が少ないほうが話し声とか聞こえないし、映画に集中できるから個人的には好み。だから公開してちょっと経ってから見に行くようにしてるんよね。

 

そして無事にチケットも購入。ど真ん中のいい席を連番で取れた。

で、チケットを購入した後にすることと言えば? そう、映画のお供の飲み物とポップコーンの購入である。

 

「かがみさんとつかささんってポップコーンは何味買うの?」

「私は気分によって変えるけど、キャラメルのほうが多いかな」

「私はしお味~。ゆうくんは何味食べるの?」

 

なるほど、こういうところでも姉妹の違いが出てくるんだな。飲み物とかでも違いが出てくるんだろうか。

 

「俺はそもそもポップコーンあまり食べないかな……甘いの欲しくなったらキャラメル味をたまにぐらい」

「じゃあ飲み物だけ?」

「そうなるなぁ。今日この後ケーキバイキングで甘いのたくさん食べれるしね」

 

飲み物もアイスコーヒーばっかになったしな。甘いものを食べるという目的の時を除いて、こういう時に甘いものを食べたり飲まなくなったなぁって。

 

「そういえばこなたはどうするの?」

「映画といえばコーラとしお味のポップコーンでしょ!」

「いっつもそれだもんな」

 

こういうところにこだわりがあるのが泉こなたという少女なのだ。確かにコーラとしお味ポップコーンは定番な気もするけど。アニメや漫画だって基本装備はこの二つだしね。

 

「うーん、今日アイスコーヒーとキャラメル味にしようと思ってたけど、こなたの聞いてコーラとしおも良いと思っちゃったわ」

「実も私もだったり……」

 

かがみさんとつかささんもこなたに影響されて、コーラとしお味ポップコーンで悩んでいるようだ。

 

「だが俺はアイスコーヒーしか頼まない」

「ゆうやもわりかし強情だよね」

「俺も俺でこだわりはあるからね」

 

コーヒーとお茶ばっか飲んでる気がする。バイトの時はミネラルウォーター。

 

「よし、今回はコーラとしお味にしよう」

「お姉ちゃんも?」

「つかさもなのね」

 

先んじてコーラとしお味のポップコーンを買っていたこなたに続いて、かがみさんとつかささんも同じものを買う。ポップコーンのサイズだけは違うんだけど。

俺もアイスコーヒーを購入。ポップコーンは買わないけど。

 

「よっしゃ、じゃあホール行くか」

「楽しみだな~」

 

つかささん見たい見たい言ってたもんね。

 

~☆~

 

「やっべ普通に感動した」

「ああいう恋愛って憧れるよね~」

 

映画終了。見る前はありきたりなラブロマンスって感じの映画だと思ってたんだが、ありきたり以上に感動させられたわ。つかささんも少し泣いたのか眼の横がちょっと赤い。

というか女子全員赤い。こなたも泣いてるあたり本当に良い作品なんだろう。

 

「俺もキュンキュンする恋愛とかしてみたくなったわ……」

「ゆうやって恋愛もの見ると毎回言ってるよね」

 

いや、わりかし漫画とかアニメに影響されやすくてな自分。天とか見ると盲牌やるし、ムダヅモ見た後は轟盲牌やりたくなって、捨てるつもりだった手積み牌で牌を親指で削ろうとしたりね。

 

「ゆうくん、周りに女の子たくさんいるんだし、恋愛できるんじゃない?」

「ノーコメントで」

 

いや、周りの女子は可愛い子多いけどね。というか可愛い子しかいないんだけどね。

友達間での恋愛って下手打つと関係が終わっちゃうから怖いんだよ。

 

「ね、周りに好意向けている子がいるんだし、こっちに来ればいいのに」

「来てほしいよね」

「なんて?」

「「なーんにも?」」

 

こなたとかがみさん、最近ヒソヒソ話多いんよね。ちょっと寂しかったり。

さて、映画も見終わったし、次はケーキバイキングだ。

 

 

 

 

〈遊び・お昼〉

 

「そういえばみゆきさん、午前中は用事あるって言ってたけど、ケーキバイキングは来るん?」

「ゆきちゃん、お昼ご飯も用事と一緒に食べてくるんだって」

「みゆきも忙しいわね」

「上流階級っていろんな用事があるもんなんだな、マジで」

 

……虫歯の悪化を恐れて、ケーキバイキングに来なかった可能性もあるんだけどね。みゆきさんも嫌なものから普通に逃げるし。

歯医者から逃げたって聞いたときはすげぇって思ったしな。

 

「で、ケーキバイキングなわけだけど」

「どうしたのよ」

「……いやほら、場所によっては男子禁制なとこもあるし、俺入っていいもんかなと」

 

一回長野の友人がインハイで東京に来た時、一緒に行ったスイパラは男子禁制だったからなぁ。少し歩いたとこにもう一個スイパラあって助かったぜ。

 

「今回行くところはそういうのはないわよ? 普通に男性もいるそうだし」

「あ、なら良かったわ」

 

甘いものを食べなくなったとはいえ、普通に好きだからね。入れないとなった時のショックは大きいんですよええ。

 

「じゃあいざいかん、甘味の聖地へ!」

「言い方は仰々しいけど、要するにケーキバイキング入ろうってことね」

 

そういうことですね。さて、とあるビルの二階。そこがケーキバイキングのお店だ。

なんでケーキバイキングってビルの二階とかにあるんだろうね?

店内にイーン。と、なかなかの賑わいだ。……しかしやっぱり若い女性が多いな。

 

「あ、四名です」

「禁煙席と喫煙席どちらになさいますか?」

 

ケーキバイキングなのに喫煙席あるのか……意外だな。店内を見てみると、ガラスかアクリルの透明な壁がある。これで分煙しているのか。

 

「私たち未成年なので、禁煙席でお願いします」

「かしこまりました。こちらへどうぞ」

 

そう言って案内してくれる店員さん。手慣れているというか、男性混じってても変な目を向けてこないのは非常にありがたい。実際男性も結構来てるっぽいな。

 

「あ、ごめん私ちょっとお手洗いに行ってくるね」

「ほいほい」

 

そして案内された席に着席。……ケーキの並んでいる場所やドリンクバーからも近いし、いい席を確保できたな。

 

「ごめんお待たせー」

「おかえりー」

「ちょっと思ったんだけどさ」

 

ん? つかささんどうしたん?

 

「なんで飲食店のトイレって喫煙席側にあるんだろうね?」

「あー、ボヤとか出たとき水場に近いほうが便利だからな。ホースとかバケツもあるし」

「汚物処理とかもネ」

「はーいこの話題はここで終わりな」

 

確かにそうだけど、ケーキバイキングの場で言うことじゃないからあえて言及しなかったのに!

 

「ゆうくんもこなちゃんも詳しいね~」

「一応バイトしてるしな」

 

特にうちの麻雀喫茶なんて喫茶店だけど、業種的には雀荘だから端っこに喫煙所もあるわけで。ボヤ騒ぎの可能性もあるのよね。

今でこそ禁煙の雀荘も多くなってきたけど、雀荘は喫煙席しかないとこもあるし。

 

「メニューってこれか」

「わー、ケーキもドリンクも種類多いね」

「本当にな」

「一通り食べきれるかしら」

「かがみなら余裕じゃん?」

 

俺は無理だ。流石にそんなに甘いのを大量には食えん。しかも一時間の時間制限あるしね。

 

「じゃあ俺ここいるから、ケーキとドリンク取ってきな」

「いいの?」

「おう」

 

流石に荷物が置いてある状態で、四人全員行ったら防犯面の問題もあるしね。財布とか携帯とかの貴重品取られたらヤだしね。

 

「……しかし、あいつら取りすぎじゃね?」

 

こうボーっとケーキを取っている3人を見ていると、全員大皿いっぱいどころか、さらに重ねるといった荒業までやっている。あの量は食いきれるんだろうかね。

一皿はともかく、二皿は無理なような気もするが。

 

「私は取ってきたから、ゆうくんも取りに行ったら?」

「あ、つかささんありがとう」

 

かがみさん、こなたに先んじて戻ってきたつかささんと入れ替わりで俺もケーキを取りに行く。途中で大皿を取って、と。……いやこの大皿思った以上に大きいな。俺こんなに沢山取らないから中皿的なやつがいいんだが。

 

「メニュー見て種類が多いとは思ったけど、実際見てみると圧倒されるなこれは」

 

各種数個から十数個あるだけでだいぶ多く見えるなぁ。ミニショートケーキやチーズケーキ、ティラミスなんていった王道のメニューから、ババロア、プリンといった変わり種まで用意してある。どれもこれも美味しそうだ。

 

「これは女子がこぞって取ろうとするのも分かるわ」

 

全部食いたくなるのも納得だ。俺も全部までとはいかないけど、食べたいケーキが多いし。まあでも流石に数は絞らないと食いすぎちゃうからなぁ。食いすぎは良くないよね。

 

「好きなケーキ中心でいっかな」

 

チーズケーキ、プリン、ショートケーキなどを中心に取る。ババロアとか杏仁豆腐なんてものも気になるから取ってみたり。いやー、種類多いと悩みますな。

なお、ドリンクバーでアイスコーヒーを確保するのも忘れない。甘いもの食べる時にアイスコーヒーはマスト。滅茶苦茶合うよねケーキとアイスコーヒー。

 

ケーキの乗った大皿とアイスコーヒーを入れたコップを両手に席に戻ると、女子三人が待ちきれないとばかりに眼を輝かせていた。あー、待たせちゃったかな。先に食べてても良かったのに。

 

「じゃあゆうやも帰ってきたということで」

「「「いただきまーす!!」」」

「いただきます」

 

女子三人は目を輝かせたまんま至福の時と言わんばかりにケーキをパクリ。俺も先ずはショートケーキをパクリ。うむ、美味しい。一口で食えるところもニクいよね。いくらでも食えそうに思えてしまうし。

 

「あっこれも美味しー!」

「これもー!」

「チーズケーキも美味しいわね!」

 

女三人寄れば姦しいとはこのことだろうか。あれ美味しいこれ美味しいとキャイキャイ言いながら食べている。こういうの見ると食べているものが何であれ美味しそうに見えるよね。

 

ちょっとした雑談も挟みながら美味しくケーキを平らげていく俺ら……というか皆さんペース早くないですかね。俺まだ4個ぐらいしか食べてないのにもう一皿平らげそうになっているのはどんな速度なんですかね。あ、全部平らげた。速っ。

 

「私たちもう一回取ってくるねー!」

「おー……って返事する前にもう行くのか」

 

なんでこう女子って甘味が絡むとアクティブになるんだろうね。親戚になる予定のとある雀士なんてお菓子の為に動きすぎて係までできちゃう始末だし。

 

「というか二皿目も同じくらい取ってきたとして全部食べきれるのだろうか」

 

特にこなた。長い付き合いである彼女の胃の許容量は把握してるからな。あいつ健啖家に見えて胃の容量は割と少な目なんだよな。多分二皿目は食いきれないだろう。

となると……まあこうするよね。

 

「よーし二皿目いくわよー!」

「「おー!」」

 

おっと、二皿目も同じ量取ってきたんですな。食いきれるのだろうか。

 

「どれも美味しいね~」

「ねー」

 

……と言いながらも食べるペースがどんどん落ちている。一皿目のペースからは考えられないほどの遅さだ。これは全員食いきれないですね。

 

「流石に苦しいね……」

「一皿目の勢いで取りすぎたわね……」

 

だと思った。そしてここはバイキング。非常識な食べ残しは別料金になります。バイトしているとはいえ学生の身で追加料金は結構痛いよね。

ほら、店員さんも食べ残しすんじゃねーぞみたいな目でこっちを見ている。

……よし。

 

「ほら、食べれないの俺の皿に移して」

「え、いいの?」

「いや、ペース的に食べきれないと思ってたし」

 

ありがと~と言いながら三人とも俺の皿に余ったケーキを移してくる。……いや割と思った以上に多いな。大体大皿の3/4くらいが埋まる量だ。一皿目少な目にしておいて良かったわ。

 

「よっしゃ任せろ」

「ゆうやってこういう時妙に頼りになるよネ」

 

そういう時もあるってだけだよ。大体計算尽くだし。

 

「かがみさん、後バイキング終了まで何分?」

「えっと……ってもうこんな時間じゃない! あと五分よ」

「最速で行くしかないな」

 

いやあと五分で一皿分か……結構キツイな。まずはプリンとババロアといったゼリー系を流し込んでと、そして胃に来るスポンジ多めのケーキ系を食べる。美味しいのが救いだな。

不味かったらただの地獄だし。

 

「うわ、ものすごい速さでケーキが消えていってる」

「ゆうや、普段は食べるのゆっくり目なんだけどこういう時は速いんだよネ」

「まるで掃除機みたい……」

 

そして甘さ強めのスポンジのない糖分多めのチーズケーキといったものをラストに口の中に詰め込んで……用意していた無糖のアイスコーヒーで流し込む!

これで完食である。……いやしかし、一気に甘いものを食べると胃がむかむかするな。無糖のコーヒーしか飲んでなくて正解だった。

思った以上に量が多くて胃が満杯や。

 

「ふぅ、よし会計して出るぞ」

「すごい……一瞬でケーキが全て胃の中に収まったわね」

「ゆうくんすごいね……」

「流石ゆうやだネ!」

 

ちょっと待って今話しかけないで、ケーキとコーヒーで胃がパンパンだからリバースしそ……あっ

 




ゆうやくんが最後にリバースしたのか、トイレに駆け込めたのかどうかは神の味噌汁。
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