一応話数は☆12となってますが、☆11.5みたいな感じ。
いつもよりも短め。
〈長野の友人との一幕/ゆうやと京太郎〉
昨日の映画→ケーキバイキング→カラオケでリフレッシュできた次の日。
長野に住んでる友人とネトマをしようぜってなったので、今日は午後からネトマに興じている。もちろんSk〇peで通話しながらだ。
ネット通信も進化したから、Sk〇peとかで通話しながらネトマなんてことも可能になっている。いやー、技術の進歩って早いよね。十数年後とかえげつないことになってそう。
「はいそれローン。立直一発平和一盃口ドラ2……あ、裏ドラも乗ったわ」
『ちょっ!? なんでそんな変な待ちにしてるんだ!?』
「お前相手に普通な待ちしても振り込まんだろうしな」
日本の高校生の中でもトップクラスのデジタル打ちだもんな。オカルトも持ってるとは言ってたけど。ネトマだからオカルトは使えないとはいえ、そんな奴相手に普通の待ちで待ってても躱されるのがオチだ。
「別にまだ南1局だし、お前なら巻き返せるだろうよ」
『お前相手にこの点差をひっくりかえせと!?』
「役満でも直ればいけるいける」
今のところ俺は72000点で通信相手は19000点だ。実力的にはあんまり変わんないのにこんなに点数の差がついてるのは、単純にネトマでの経験の差だな。
そんな俺の通信相手で友人の名前は、須賀京太郎。長野の清澄高校に通う、麻雀部員だ。
去年のインハイでは全国の決勝リーグまで進んだ全国でも屈指のプレイヤーである。
……そう考えると恐ろしいよな清澄高校麻雀部。去年の部員全員全国区のプレイヤーってことじゃん。
「あ、そうだ。今年もインハイ出場おめでとう」
『それ今言うことか? ありがとうだけどそれロンだわ』
「げっ、マジか」
『三暗刻三色同刻ドラ4裏は…乗ってないな』
「そこまで来たなら四暗刻狙えよ……まだ8巡目じゃん……」
『同牌がもう枯れてたんだよ。親だし安手でも良いから和了って連荘狙い』
ネット通話しながらやってるとはいえ、もちろん互いの手牌や手の進み具合なんかは知らせていない。だってそれじゃつまんないし、同卓している他の二人にも失礼だしな。
『今年も個人としてはインハイ出れるけど、団体ではなぁ』
「でも去年の男子部員1人よりかはマシじゃん。団体戦出れるくらいには人数集まったんだろ?」
『ちょうど四人入ってくれてな。皆良いやつだし、センスもあるから行けるかと思ったんだけど……』
「結局決勝戦で2位だっけか。一年目にしては上出来じゃん」
『でもなー、あいつらを全国に連れていきたかったんだよ』
話を聞いてる限り、京太郎は男子部の部長みたいな扱いになっているっぽい。京太郎はあの
『そういうゆうやはどうなんだよ。これで立直と』
「どうなんだって?」
『麻雀部入って大会でないのかってこと。お前なら全国も普通に行けるだろ』
「…………それは。ってあ、やべ切る牌間違えた」
『ロン。立直混一色ドラ2裏はなし』
「会話でダーティー狙うとかお前。本当にお前」
クッソご丁寧に超ド級の危険牌切っちゃった。これでちょいプラぐらいまで点差が縮まったか。しかし、京太郎め。会話で相手のミスを誘うとかその技術どこで身に着けたんだよ。
『その気はなかったんだって』
「本当か? っとそれポン」
『場風ポンか……まあ、お前が中学時代の最後の大会に受けた仕打ちとか俺ら幼馴染組は知ってるしな。それで高校で部活に入らなかったのも』
「まあなぁ……あの一件で部活はもういっかなってなったし。というか俺話したの京太郎だけで、元々知ってるのこなたといずみぐらいだけなんだけど。どこから全員に漏れてんの」
京太郎も似たような経験したから共有してんだけど、それ以外の咲ちゃんとか照さんとかには伝えないようにしてたんだが。
『ちなみに俺は誰にも漏らしてないぞ?』
「お前はそうだろうよ。なんだかんだで約束とか秘密とかには口固いしね。その{白}ポン」
『まさか字一色とかじゃないよな…? 多分こなたから咲で、咲から照さん。照さんから輝さんじゃないか?』
「さてどうだろうね。てかマジでありそうなルート上げるの止めてくれ。俺の心が悲しくなるだろ」
ついでに河に飛び出てきた{發}をポン。ツモってきた{南}を加カン。嶺上からツモってきた{發}をさらに加カン。嶺上ツモは…よしよし、手が進んだ進んだ。
まあ京太郎が上げたルートが現実的だろうなぁ。後はいずみから輝さんか咲ちゃんってルートもあるけど。
『いやマジで字一色だろそれだと。流石にバレバレだぞ』
「うん。字一色です。でももう遅いかな。ツモ、字一色と大三元」
『そういえば{中}も見かけないと思ったら既に手牌にあったのかよ……W役満は痛いというか下家トビじゃん』
「W役満っていつぶりだ……?」
最後にW役満上がったのって、確か神奈川の雀荘巡りしてる時だったから……ざっと4年ぶりくらい? あの時は四暗刻と大三元のWだったよな。その前が四暗刻と緑一色だったか。
基本四暗刻絡むよねWって。四暗刻自体が出やすい役満ではあるからかな? でも俺の初めて上がった役満は実は清老頭だったり。
『まあ俺相手にW役満決めれる実力あるんだ。大会出ても良いところまで行けると思うよ』
「そうかな」
『あの件に関してはお前は一切悪くないし、部活にトラウマがあるのも分かってる』
「むしろ京太郎が良く高校でも部活は入れたなって感じなんだが」
『お、俺のことはいいだろ。ゆうや、止まってちゃそこまでで終わるんだぞ』
それは分かっている。こなたの甲斐甲斐しい行動のあれそれとか、かがみさんつかささんみゆきさんたちと過ごす日々のおかげでトラウマ自体はだいぶおとなしくなっている、はず。
「……まあちょっと考えてみるわ。今から入ったところでインハイにはもう出れないけど」
『それもそうか。大会の舞台でゆうやと戦えること、楽しみにしてるからな!』
「期待せずに待っててくれよ?」
うん、京太郎の言う通り、留まってたら前には進めないもんな。ちょっとは考えてみるか。
そういえばうちの麻雀部ってどんな感じなんだろう。あんまり噂聞かないってことはそこそこ程度なんだろうか。
『とりあえず次の半荘やろうぜ。さっきのWのお返ししたい』
「次も俺が一位抜けしちゃる」
『お、言ったな?』
ありがとう、京太郎。だいぶ気が楽になったというか、前に進める気がするわ。
インハイの応援には行くから頑張れよ。
〈長野の友人との一幕/こなたと咲〉
「もしもし咲? 久しぶり~」
『あっ、こなたちゃん。久しぶり。いきなりどうしたの?』
みんなと映画見たりカラオケ行ったりした次の日。午前中少しネトゲした後、昼食の場でお父さんに新聞を見せられたんだけど、そこには長野にいる幼馴染の名前と通っている高校の名前がありましてね?
つまりは咲と所属している清澄高校麻雀部がインハイに出場したってことなんだけど。
「いや~、ほら。咲、インハイに出場することになったじゃん? おめでとうと言っておきたくてネ」
『こなたちゃんありがとう。こなたちゃんから祝福の言葉貰えるとは思わなかったかな』
「流石の私でも幼馴染の快挙には素直に祝福を送るよ~?」
咲ってたまにナチュラルに毒吐くことあるよね。人づきあいが苦手なのか、人を傷つける発言をしちゃう時もあるんだよね、咲って。
『今年こそ京ちゃんと一緒に個人で男女ダブル優勝するんだ~』
「去年は輝さんも照さんもいたし、ダブル優勝難しかったもんね」
『去年は個人的にお姉ちゃん倒して、どっちが貧乳か論争に決着つけられたし、団体戦でも優勝できたからそれはそれで満足なんだけどね』
「あの熱い戦いの裏でそんな論争してたんだ咲に照さん……」
咲にしろ照さんにしろ、貧乳ネタには過剰反応するからね。私や従妹のゆーちゃんも貧乳だけど、別に貧乳貧乳言われても特に気にはしないんだけど。でも咲と照さんは貧乳て言われたら怒るか拗ねるかのどっちかが多いかな。
『インハイ後に結論はこなたちゃんが一番貧乳だってことに落ち着いたから』
「いや私と咲、胸の大きさ変わんなくない? あと、最近見た漫画で良いセリフがあってネ?」
『私の方が大きいから! で、そのセリフって何?』
「貧乳はステータスだ!希少価値だ!って。まあ原文はちょっと違うんだけどネ」
元々はSHU〇FLE!の麻〇=タイムのセリフ「小さい胸は貴重なのよっ、ステータスなのよっ!?」って感じなんだけど、言い回しがいいからちょっと改変して使用させてもらいました。いや、元々は誇るセリフじゃなくて負け惜しみのセリフなんだけどネ?
でも胸が小さいのも個性の一つだよね。さらに言えば萌えの一種!だから、気にしない!むしろ、珍しいから誇りに持っていいはずなんだ!
『でも京ちゃん、巨乳好きなんだよね。こないだもベットの下から巨乳物のエロ本見つけちゃったし。和ちゃんの胸をチラ見してるし』
「彼女でもないのにベットの下漁るんだね咲……」
『京ちゃんの部屋掃除してたらつい……。京ちゃん私に興味ないのかな……?』
それは私も抱えてる不安の一つだ。ゆうやが私に興味があるのかどうかは、ね。
幼馴染女子三人組、まあ私と咲と照さんのことなんだけど、この全員同じ悩みを抱えていることになるのか。照さんは見事結ばれはしたんだけど、それでも今も同じような不安を抱えているって前言ってたなって。
『こなたちゃんも、ゆうやくんに興味持たれているかってのは気になってるよね?』
「ゆうやからか……私ゆうやの性癖知らないんだよね」
『持ってるエロ本とか見たことないの?』
ゆうやってそのあたり隠すの上手いんだよね。あんまりベッドの下とか見ないようにしているけど、見つけたことないし。
「まあ最悪、押し倒して既成事実作ろうかなって思ってるんだけどネ」
『こ、こここなたちゃん!? 押し倒すって!?』
「美少女ゲーじゃよくある展開だよー咲? その和ちゃんに京太郎取られたくないなら考えておいた方がいいかも」
『……そうなのかな?』
「最終手段だけどネ』
押し倒して嫌われたら元も子もないわけで。だからこその最終手段だ。……私は油断してたんだけど、二年に上がってからはかがみという強力なライバルがポップしてきたわけで。
最終手段も考えるようになったんだよね。
「とりあえず今年のインハイも応援に行くからね。下手な戦いを見せないでよ?」
『任せて! 優勝してくるからね!』
「期待してるヨ」
咲って割とポンコツだけど、麻雀の腕はプロ並みって雑誌で見たことがあるんだよね。
なんだったらたまに漫画雑誌でも麻雀コラムとか出てくるぐらいだし、私もそれなりに麻雀打てるから、咲のプロ並みってのがどれぐらいかけ離れているのかは理解しているつもりだ。
『こなたちゃんも、ゆうやくんと頑張ってね?』
「な、何をデスカネ……?」
『私も京ちゃんと頑張るからね!』
そう言って切れる電話……咲ちゃんってたまの毒舌だけじゃなくて、爆弾も落としてくんだネ。京太郎も苦労してるんだろうなって。
輝ってのはオリキャラ。
京太郎は幼い頃から咲や照やオリキャラの輝やゆうやと一緒に麻雀打ってたから雀力が非常に高くなってます。あとオカルトも持ってる。
そのため、こなたも麻雀打てます。