あに☆すた   作:タボ茶

9 / 20
こなた、誕生日スルーしかけてごめんね。ちゃんと次の休みに誕生日記念の幕間書くからゆるして

あと、ネタが思い浮かばな過ぎてひよりんの気持ちがちょっとわかったヨ……

※21/5/31 少し改定


☆9

〈結果/英語〉

 

期末テストから数日。今日はテストの答案返却と順位発表である。

つまり何か? かがみさんとの決着の日である。

 

「英語……うん、こっちは満足だけど……」

 

過去最高の点数ではあるものの、総合が目標よりもちょっと低い。苦手な数学はまあなんだかんだで上出来な点数を取れているが、理科・社会で目標点を少し下回っている。

うーんこれは……総合は負けたかなぁ。英語も下手したら負ける可能性があるとかいうね。

 

「ゆうくんが難しい顔してるね」

「かがみとなんか勝負してたし、結果が悪かったんじゃない?」

 

その通りですよくそったれ。いずみの勉強を見ていたなんてクソの言い訳にもならん。

 

「ほらゆうくん、順位見に行こ?」

「そうだな、もう結果は出ちゃってるし、ひと思いに殺されてくるか」

 

かがみさんの結果次第ではあるんだけど、個人的には思ってた点数を取れてなかった時点で自分に負けたようなもんだ。

じゃ、見に行こうかね。

 

~☆~

 

「そういうこなたやつかささんはどうだった?」

 

移動中、そんなことをこなたとつかささんに振ってみる。

その瞬間、二人の顔色が変わった。こなたはいい方向に、つかささんは悪い方向にだけども。

 

「あはは……私は聞かないで欲しいかも……」

「なるほど、了解」

 

顔色から察してはいたけど、ダメでござったか……。つかささんの手にも返却された答案用紙があるが、見せないように腕で抱え込んだ。思った以上に恥ずかしい点数だったのかね。

 

「こなたは……おっとドヤ顔」

「ふふーん!」

 

そう言って勝利のVサインを掲げるこなた。一夜漬けで80点取れる奴だから、二週間しっかり勉強したらそりゃVサイン掲げたくなるような点数にもなるだろうさ。

 

「賭けに勝ったのだよ!」

「全部85点以上取れたのね……よし分かった、なんか買ってやろう。で、決めた?」

「まだ!」

 

まだ決めてなかったんかい! あ、でも絞ったとはテスト終了後遊びに行ったときに言ってたし、あと2つか3つかにはなってそうだな。

と、そんなことを話してたら、人混みができてる場所に到着。順位が掲載されている掲示板だ。

 

「あっ、ゆうや君。見に来たのね」

「かがみさん」

 

人混みの外側にかがみさんがいた。やはりかがみさんも見に来たのか。その手には答案用紙が。俺も持ってきている。かがみさんも俺が持ってくることを見越して持ってきたのかな。

さあ、決着の時間である。

 

「とりあえず人混みが凄いからちょい待つか。流石にあの中に突っ込みたくない」

「私も流石にね……」

「デスヨネー」

 

だってえげつないもん。山手線の朝の通勤ラッシュかなってくらい混んでる。

あそこに突っ込むのは社畜になってからでお願いしたい。いや、社畜になってからでもヤだけどさ。

 

「先に英語だけ見せあうか。時間かかりそうだし」

「そうね。……覚悟はできた?」

「そっちこそ」

 

覚悟なんぞとっくにできている。

 

「3、2、1で見せあおうか」

「いいわよ」

「「3、2、1!」」

 

パッと二人で、答案用紙を目の前に。

かがみさんの点数は……98点。俺の点数も……98点。まさかの同点である。

 

「まさか同点になるとは……」

「意外な結果になったわね」

 

だなぁ。この点数なら負けはないとは思っていたが、まさか同点になるとはね。

ワンチャン100点取られて負けってのも頭によぎったけど、流石に100点はないよねー。

 

「間違えた場所も同じね」

「なんという偶然か……というかやっぱりここは間違えるよな」

「嫌らしいひっかけ問題だったわね……」

 

うん、答えが二択にまでは絞り込めたんだ。でもどっちでも取れるかのような内容で……後の大問の長文内、それも問題に直接関係のないところにそれについての答えのヒントがちらっと書いてあるっていうね。家に帰って問題見返してたら気づいたよちくしょう。

確かに大学の入試問題にも似たようなのが出ることはあるけど、まさか学校の定期テストでやってくるとは思わないじゃん。

なに? 今から耐性つけておけと?

 

「あ、お姉ちゃん、ゆう君。掲示板空いたよ?」

「うぃ、了解つかささん。って、あれ? こなたは?」

「こなちゃんなら先に見に行ったよ」

「あいつも自由ね……」

「本当にな」

 

 

 

 

〈結果/総合〉

 

「おーい、ゆうやーかがみー。結果が出てるよー!」

「「分かったから廊下で叫ぶな!」」

 

かがみさんと同時に異口同音でツッコミを入れながらこなたがいる掲示板の前に向かうと、こなただけじゃなくみゆきさんもいた。

あれ、教室にいないとは思ってたけど、もう見に来てたのかな?

 

「みゆきさんも結果見に来たの?」

「ええ、なかなか面白い結果になっていましたよ?」

 

え、なにそれ。面白い結果になっているってどういうことですかみゆきさん。ちょっと気になるというかソワソワするんですが。

 

「とりあえず見てみ……は? みゆきさん一位なの?」

「流石みゆきね……レベルが違うわ」

 

掲示板を見ようとして一番右側が眼に入ったんだが……あ、陵桜の成績発表、右側にいけばいくほど上位なんだよね。で、そこには高良みゆきという名前が。

あっれー、みゆきさん確かに成績はトップクラスなんだけど、一位まで取っちゃうのか……中間は確か三位だったような……。

 

「みゆきさんが頭良いことなんて分かり切ってたことジャン」

「いや、こなた……そういうことじゃなくてだな……」

 

ほら、俺とかかがみさんとか下手にトップクラス近くで争いしてるせいで一位を取る困難さというのが身に染みてわかっててさ……俺なんて英語単体ならいざ知らず、結局中学から総合とか主要三科目合計で一位取ったことがないし。

 

「ゆきちゃん、いっつも成績トップクラスですごいよね」

「私やつかさには想像もできない世界だよネ」

「ねぇこなちゃん、なんで私も含めたの?」

「自覚あるでしょ」

 

そしてこなたがまたさり気にひどいことを……。本当に思ったことをズバズバというやつだな。

 

「正直俺も想像できんぞ常に一位争いとか……」

「本当にね……」

「でもお姉ちゃん、中学の時は一位取ってなかった?」

「え、なに? かがみさんも裏切者なの?」

 

マジでか。かがみさんまで俺を裏切るのか。

 

「別に裏切ってはないわよ……」

「俺一位取ったことないからさ」

 

一位取ったことがあるってだけでなんかこう劣等感や敗北感的なものがね? いや、気にしすぎなんだとは思うけどさ。

ちなみによくよく見てみると、みゆきさんの得点は494点、平均98点ちょいだ。いやー、なんでこんな点が取れるんだろうね?

 

「そういえば面白い結果ってこのみゆきさん一位のこと? それとも俺とかがみさんの順位のこと?」

「ゆうやさんやかがみさんの順位の方ですよ」

 

デスヨネー。みゆきさんがそんな自慢みたいなことするはずないもんネ。これもこれで人徳ってやつなのだろうか。どっちかっていうと信頼の方かね? もしくは人柄。

 

「じゃあかがみさん」

「ええ」

 

じゃあいざ鎌倉……おっとこれは確かに面白い結果だなぁ。英語に続いてか。

俺もかがみさんも474点。平均に直したらみゆきさんと競ってるように見えるけど、この数点がどうしても埋めれないのよね。

 

「総合の点数も一緒なのね」

「なんたる偶然か……というかこれ俺の負け越しが続いただけじゃん」

「そういえばそうね」

 

元々負け越してるわけで。英語も総合も引き分けだったら戦績に変わりはないよね。

うーん、次には勝ちたいなぁ。二年になってから実力テストも中間テストも負けてるし。

 

「順位は……トップ10圏内か。まあこんなもんかね」

「今回トップ5に入れるかもと思ったんだけどね」

「ゆうやもかがみも、みゆきさんがすごいすごい言ってるけど、私から見たら変わんないんだけど……」

 

でもそういうこなたも今回は85点以上取ってるだけあって結構上位にいるじゃん?

まあ全教科85点以上とっても50位以内に普通に入れないとかいう修羅の学校なんだけどね陵桜。いやー、マンモス校って怖いよね……。

 

 

 

 

〈テスト後は遊ぶもの〉

 

「じゃあゆうや、かがみもカラオケ行こうよ!」

「唐突だな」

「というかつかさとみゆきは……あっ、もう一緒に行くって約束してるのね」

 

いきなりカラオケ行こうなんて提案してきたこなたの横で笑ってるよつかささんにみゆきさん。なに? 俺らが総合の順位見てるときにささっと約束した? マジかよ行動早すぎんだろ。

 

「明日9時にいつもの駅に集合ねー。お昼はかがみお待ちかねのケーキバイキングだから」

「お待ちかねとか言うな!」

「行きたくないの?」

「……行くけど」

 

あ、結局行くのか……。話を聞く限り、かがみさんのために組んだダイエット用メニューを渡してからはほぼ毎日きちんとメニューを行っているから、ケーキバイキングぐらいなら問題ないんだけどさ。あれってダイエットよりかは最終的に基礎代謝を上げるように組んでるし。

 

 

「ゆうやは?」

「明日は別に予定もないしな。俺も行くよ」

 

テスト後の休日なんて、俺は基本雀荘巡りか家でアニメ鑑賞かゲームをするかのどれかだしな。皆で遊びに行くことのほうがよっぽど有意義だわ。

 

「あ、でも私見たい映画があったんだ……」

「実は私も午前中は用事がありまして……」

 

おっと、ここで先行約束組のつかささんとみゆきさんからいきなりの予定のブッコみである。というかこなた、お前まさか明日カラオケ行こみたいな感じで伝えたんじゃなかろうな。時間指定なしで。

 

「それじゃあさ、午前中映画見て、お昼にケーキバイキング食べて、午後からカラオケって感じにしない?」

「おー、丸一日遊びに費やすのか」

「テストも終わったしね。リフレッシュよリフレッシュ」

 

なるほど、テスト終わりの開放感を持ったまま丸一日遊ぶことでテスト勉強で溜まったストレスを吹き飛ばそうという計画か。ありだな、流石かがみさんだ。リフレッシュの仕方を心得ている。

オンオフしっかりしないと心が休まらないしネ。

 

「じゃあ朝9時にあそこの映画館に集合でいいの?」

「そうね……って、ゆうや君、私たちと一緒に映画行ったことないけど場所わかるの?」

 

そういやかがみさんたちと映画行ったことなかったな。こなたやいずみとはアニメ映画は良く見に行ってたんだが。一応洋画とか邦画も普通に見るしね。アニメ映画に比べたらあんまりではあるんだけどさ。

 

「こなたと映画行ったときに友達といつもここに来るって聞いたことがあってな」

「あそこの映画館紹介したの私だしネ」

 

そうそう、アニメ映画どこで見ようってなって、こなたに良い映画館があるよって教えてもらったのがあそこに行き始めたきっかけだったな。高校に上がって見に行った時に友達ともよく来るんだって言ってたっけか。そん時はこいつにも一緒に映画を見に行くような仲良い友達ができたのかと少し感動したっけ。

なに見に行ったかって? 始めていった時は確かデ〇モンセイバーズか劇場版Z(ゼータ)のどっちかだったような……。こなたに友達とも来るんだって聞いたときは空の〇界。後者は感動してたから良く覚えてる。

 

「じゃあ場所はわかるのね」

「ああ、ちなみにカラオケ屋は?」

「私たち四人でいつも行くところがありまして」

「映画館やケーキバイキングからも近いとこだよ~」

 

ならそこですな。こなたやかがみさんに詳しく聞くと、設備も良く部屋も綺麗、ドリンクバーも完備なのにお客さんは多くなく、穴場的な場所らしい。どうやらこなたがチャットか2ちゃんで見つけてきたんだとか。

 

「じゃあ明日はめいっぱい遊ぶか」

「「「「おー♪」」」」

 

……なんでみんな俺のセリフにあわせて掛け声するんです? 注目浴びちゃうじゃん。

 

 

 

 

〈いずみの結果〉

 

かがみさんとの勝負、こなたとの賭け以外にも、今回の期末ではもう一つ賭けをしていましてね? そう、いずみの期末テストの点である。

 

「お兄ちゃん、私やったよ!」

 

明日の予定を決め、家に帰った俺を待っていたのは勝利のVサインを片手に、もう片手にテストの答案用紙を持ったニッコニコのいずみだった。いや、本当に仕草がこなたまんまやんけ。どんだけ影響受け……じゃなくて元々の性質がこなたよりなのか?

 

「おー、ということは?」

「もちろん全教科85点以上達成!」

 

ほら見て見て!といずみ。答案用紙を見てみると確かに全教科85点以上取っている。得意な英語に至っては95点なんて取ってやがる。これは思った以上に賭けの成果出てて吃驚ですわ。

 

「おめでとう、いずみ。これでDSは君のものだ」

「(/・ω・)/」

 

いやなんだその表情と仕草。嬉しいのはわかるけど。そして喜びの舞を始めるいずみ。だからなんだそのAAにありそうな舞は。どんだけ嬉しいんだ一体。

 

 ☆~

  ∩∧_∧   ∧_∧☆~

 ∧ヽ∩☆_∧ω・∩

(・ω・ヽ∩ω・)ノ 

☆⊂二ミヽ ⊃☆~

  / (⌒) ノ∧_∧ミ☆

 (_)~し’’⌒つω・)つ

 

  ↑いずみ

 

そんないずみの横を通り、自室のクローゼット(見られたら不味いもんの宝庫)の中に隠してあったDSを取り出し、リビングで続けて舞を踊っているいずみに渡す。

 

「ありがとう、お兄ちゃん!」

「おう。頑張ったお前が掴み取った結果だしな」

 

賭けでほとんど失敗したことはないとは言ってたけど、結局はいずみの努力次第なとこはあったしね。

それを無意識で感じてるのか、達成感に溢れた良い笑顔をしてるよいずみ。

 

「で、DS本体はともかくとしてソフトは決めたの?」

 

本体は本体だから買っておくことはできたけど、ソフトはあれ欲しいこれ欲しいってのを聞いてないからわかんなくて買えなかったのよね。今聞いて、明日遊びに行った帰りにでも買おうか。

 

「いやほら、最近魅力的なソフト多く出てるじゃん?」

「そうだな。俺も欲しいソフトが多くて困ってるし」

 

積みゲーたくさんあるからこれ以上増やしたくないのよ。夏休み中にある程度消化するつもりではあるけど、これ以上買ったら本当に消化できずにそのまま放置されるソフトが出てきそうで……。

 

「で、それがどうしたん?」

「まだ決めてなかったり(・ω<)」

 

 

いやいずみお前もか!

 

 




特殊タグ使うの楽しいけど、使いどころ難しいですね。
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