Fate/SAVE ALL FAKER (更新停止)   作:トムさん

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七月からFGOを始めたトムさんで~す!

いや~、驚きですね!www
FGOって、ガチャがありまして、そのガチャでサーヴァントや礼装ってやつが出るんですけど(サーヴァントのレア度は☆0~5まであります)、一回目のガチャでいきなりの☆4wしかもパールヴァティwww結構いいやつが出ましたよ!www
いやもうこれは「ウワァァァァァァァァァァ!!」って心の中でなっちゃいましたね!www引いた場所が電車だったのでwww
まぁ後書きで作者が現時点で所有しているサーヴァントを載せときます!

と、いう訳で!本編、どうぞ!


第十二話 自分の正義、誰かの正義

前回の3つの出来事!

 

1つ!士郎と美遊、そして切嗣の三人で海に行こうとした!

 

2つ!切嗣が仕事に行ってから士郎と美遊の二人で朔月家跡地に向かった!

 

そして3つ!ジュリアンが魔術師で美遊を連れ去ってしまった!

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

三人称side

 

「……気がついたか?」

 

 

士郎が目を開けると男の声が聞こえた。声の方を向くと………

 

 

「………じい、さん……?」

 

「……残念ながら、私は君の父親ではない。」

 

 

士郎はそう言われ、自分の視界がクリアになると自分の現状を理解した。

 

 

(ここは……どこだ?俺はベットに寝かされている……傷も治療されている………)

 

 

士郎は男と話をするためにベットから起きようとする

 

 

「ここは……ぐっ……!」

 

(まだ、完全には治ってねぇか……!)

 

「あまり動かない方が良い。治癒は久しぶりでな、効果は保証できん。」

 

 

その言葉に納得する。自分の傷は包帯で無理やり占めて出血を抑えているような状態だからだ。

 

 

「あんたは誰だ……?俺を……助けたのか?」

 

 

士郎はまず今一番重要なことを男に聞いた

 

 

「溺れる者に藁を差し出すくらいのことはしよう。これでも聖職者の末席を汚す身だ」

 

 

“聖職者”、士郎は男の言葉をにわかには信じられなかった。何故なら………

 

 

「聖職者……?いや……どっからどう見てもあんたの恰好は………」

 

 

士郎の目の前にいる男の服は、飲食店の店員みたいな恰好をしていたからだ。頭に三角巾をかぶり、腰から下専用のエプロンをつけていた。ちなみにエプロンには麻の文字が入っていた

 

 

「言葉より服を信じるか?愚かなことだ………とは、断じ難い時代か………」

 

(まず勘違いされないような服を着ろよ………)

 

 

秘かにそう思ってしまう士郎であった。

 

 

「良いだろう。君に芥子粒ほどでも信心があることを期待して、私も装いを正すとしよう。」

 

 

そう言って男は士郎に先の部屋に来るように言った。

 

三人称side out

 

~~~~~~~~~~~~

 

士郎side

 

俺はあの胡散臭そうな神父の言う通り、自分の荷物をまとめ、神父が待っている部屋に向かった

 

 

「ようこそ冬木協会へ!私の名は言峰綺礼。この世の終焉を見守る神父として、迷える子羊の来訪を歓迎する。」

 

(おいおい、本当に神父だったのかよ……いや、そんなことは後回しだ………)

 

「あぁ~~、助けてくれたことは感謝する、本当にありがとう。けど悪いが、急いでいるんでな。お礼はまた今度というわけで………」

 

 

とにかく、今は一刻も早く美遊を連れ戻さなきゃ………

 

 

「どこへ行こうというのかな?()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。」

 

(………おいちょっと待て………今アイツは何て言った?美遊の名前を言ったか?なんで一介の神父がそんなことを知っているんだ?)

 

 

その言葉に俺は足を止め神父に殺気を放った。

 

 

「…………………まさか、てめぇも……!」

 

「フン、その年にしてはいい殺気を放つな……だが気が早い上に間違いだ、迷える少年よ。君がすべき事はまず事を知ることだ。」

 

「?」

 

(事を知る?どういうことだ?)

 

「情報を蒐集し、展望を熟考し、覚悟を胸に選択せよ。そうしなければ、君は()()()()()()だろう」

 

 

 

間違える?いや、それよりも、また?どういうことだ?

 

 

「異端の神秘の廃絶……あるいは管理が私の役目であったが、今や信仰すら失われた『冷たい安寧』の時代だ。協会は意義と威信を失い、この身はもはや形骸と化した………そんな終焉期を迎えてなお、人々を救う奇跡を夢見る者はまだある。君の養父がそうだったようにな。」

 

 

!?おい何でこいつがじいさんを知っているんだ!?

 

 

「お前、なんでじいさんを知ってるんだよ!」

 

「驚くことではない。ある程度の深度にいる者なら、『魔術師殺し(エミヤキリツグ)』の名くらいは知っている。もっとも、その男が五年前、本物の奇跡を手にしたことを知っているのは、君と私くらいだったのだがね」

 

 

つまりこいつの話を聞くと、こいつは五年前に朔月家跡地(あの場所)にいたということなのか……なぜ気づかなかったんだ、俺は………

 

 

「………お前いったい何者だ?なぜ美遊のことを知って………」

 

「案ずることはない。私はただの監視役であり、傍観者だ。彼女をどうこうする気はない。」

 

「そんな言葉が信じられ───」

 

 

「間違えるな少年」

 

 

俺の言葉を遮り初めて大声らしい大声を上げた

 

 

「今君が識るべきは、朔月美遊を連れ去った者の正体と目的だ。今まで手出しもせず、ただ傍観していた者の心情ではあるまい………」

 

 

……確かに、こいつの言う通りだ。今俺がここで何か言ったとしても、それはただ時間の無駄なだけだ。だから、ここで俺がとるべき行動は………

 

 

「………………教えてくれ……あいつらの目的と正体を……!」

 

 

目の前の奴から、少しでも多く情報を得ることだ。なるべく良い情報をくれよ、神父擬き………

 

 

「良いだろう。彼らの名は、エインズワース。千年続く魔術師の名門にして基礎魔術である『置換魔術』にしか特性を持たぬ出来損ないだ。」

 

「エインズワース……?いやそれより!アイツのことを出来損ないって言ったのか!?お前目大丈夫か!!?アイツは………ジュリアンは、空間を繋げたんだぞ!!それのどこが出来損ないなんだよ!!!」

 

「魔術師の家系というのは、大抵二つや三つほど特性があるものだ。だがエインズワースは一つしか特性を持たない。故に出来損ないなのだ。魔術師にとって特性が多ければ何かあったときにより安全に、より有利に戦える、ということだ」

 

 

な、なるほど、大体わかった。つまりカイザやデルタとかみたいに強化フォームや中間フォームがない、みたいなことか………

 

 

「彼らは基本的にただ物体の位置を入れ換えることしか出来ない。だが彼らは、自身の工房がある地に限り、原則を遥かに超えた置換魔術を行使する。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()というのだから驚嘆ものだろう」

 

 

知と特性が変わることがない?普通じゃないのか?……いや待て、特性はもしかしたら変わらないかもしれないが、知はどうだ?知は普通変わるだろう?まぁでも、今はそんなことどうでもいいか……

 

 

「んで?ジュリアンはその魔術師の家の跡継ぎかなんかなのか?」

 

「ふむ、察しが良いな?だが厳密に言えば違う。ジュリアンの父親……つまり先代は五年前に死亡している。つまりジュリアン・エインズワースこそが現在の当主だ」

 

 

……マジかよ………アイツ、あの年でもう一族の当主やってたのかよ………スゲーなぁ………

 

 

「彼らは千年もの間変わらぬ悲願を掲げている。あまりに壮大で、あまりに幼稚であまりに尊い願い………それが何か分かるか?」

 

 

あまりに壮大で、幼稚で、尊い願い……?なんだそれは?

 

 

「そんなの、俺に分かるわけ───」

 

「分かるはずだ君なら。何故なら君が一番よく知っているからだ。この世でもっとも身近でそれを目にし、何時しか君自身もそれを望んでいるからだ。」

 

 

分かる?なんでだ?壮大……幼稚……尊い願い……いやその前に状況を整理しよう。なぜジュリアンは美遊を攫っていったんだ?アイツは美遊の願望機としての性質を知っていた。

願い……美遊……願望器……奇跡……事故……成就……

 

 

 

……………………………………………………………………………………………………………………

 

 

 

………!!おいおい、まさか、そういうことかよ!!!

 

 

「その願いってのは……まさか………」

 

「フッ、ようやく分かったようだな。その通りだ、君の思った通り、エインズワースの悲願とは………」

 

(そう、エインズワース家の悲願は………)

 

 

 

 

 

人類史の継続

 

 

 

 

 

(そう、奴らの目的はこの滅びに向かっている世界を……人類を救うこと。そのために、奇跡を起こす朔月家の力が欲しかった。おそらくそのためにあの闇を引き起こしたんだろう。元々あの闇があの規模を想定して放たれたのか、それとも想定外の暴走が起きたのかはわからないが、先代の当主が死んだということはおそらく後者だろう。

そして闇を引き起こした後、朔月家跡地に向かったが、おそらく奴らが朔月家跡地に着いた頃には、俺とじいさんが美遊を保護した後だった。

だが朔月家は、冬木にいた美遊の他に冬木以外の土地にもいた。けど奴らは探しに行かなかった。おそらく理由はさっき言峰が言っていたが、冬木以外では自分たちの魔術が冬木に比べ、大して力が使えないからだろう)

 

「彼らはどんな形であれ、終わりゆく人類を救済すること……それこそがエインズワースの悲願だ。朔月美遊を使い人類の存続を願う。それこそが、正義ではないのか?

 

 

俺はその言葉に何も言えず黙ってるしかなかった。

 

 

「……君は朔月美遊を取り戻したがっているみたいだが、その必要が果たしてあるのかね?」

 

「……なんだと?」

 

「衛宮切嗣がかつて目指した正義……それを正しく継ぐ者は君ではなく、ジュリアンなのではないか?」

 

 

「……正義………じいさんが……かつて目指した…………」

 

 

“正義”……その言葉が俺の背中に重くのし掛かった。

 

 

(……確かに、かつてのじいさんの正義を継ぐとした、らそれは間違いなく俺ではなくジュリアンだろう…………でもな……!)

 

 

俺は無意識に手に力が入っていた。後に気づいた事だが、力が強すぎて掌から血が出ていた。

 

 

「フン、まぁ君達に関してのことはここいらでいいだろう。問題はエインズワースのことだ。」

 

 

……そうだ時間を無駄にするな、まずは聞け!話はそれからだ!

 

 

「価値ある何かを一から生み出すことは決して出来ない、これはエインズワースに限らず、全ての魔術師共通の事柄だ。そして別物から置き換えた贋作を作ることから、『贋作屋(カウンターフェイカー)』などと揶揄される。もっとも、彼らをそう呼んで生きている者はいないがね。」

 

 

贋作屋(カウンターフェイカー)……まるで贋作者(フェイカー)と呼ばれている、英霊エミヤや原作衛宮士郎みたいだな…………何か共通点みたいなモノでもあるのか?

 

 

「エインズワースがどの時点で人類救済を決意したのかは定かではないが……少なくとも二百年前、彼らは人知を超えた奇跡をなす聖杯を求めるようになった」

 

「聖杯?……聖杯って聖杯伝説のあの聖杯か!?」

 

 

 

 

 

聖杯

 

 

 

 

 

それはイエス・キリストがゴルゴダの丘で磔刑に処せられた際に、足元から滴る血を受けたといわれる杯。この杯に注がれた飲み物を飲み干すと、立ちどころに傷や病を癒し、長き命と若さを授けるとされた。(諸説あり)

※出典:pixiv百科事典

 

 

 

「厳密に言えば違うがそうだと言っておこう。それを説明するとなれば少なくとも二日はかかるからな。話を戻すが、そうして作られた魔術的大儀礼が、聖杯戦争だ。」

 

 

やっぱりこの世界でも聖杯戦争は起きるものなのか………メタい話、Fate/=聖杯戦争、みたいな謎の方程式が成り立っているからな………ヤダなぁ………

 

 

「エインズワースは魔術師の家系二つと手を結んだ。それぞれが『聖杯に成り得る器』『英霊召喚システム』『霊脈を有する土地』を提供し─────儀式を作り上げていった。中でも英霊の召喚は特殊でな、礼装や自身の肉体を媒介に英霊の持つ力の一端を写し取り、術者自身が英霊と化す。そうした偽英霊同士で殺し合い、勝者が聖杯を得るという仕組みだ。」

 

 

自分自身を英霊にするだと!?それじゃあまるで全員が武器から元の使い手の経験・記憶を解析・複製してる衛宮士郎みたいじゃねぇか!?いや、それにディケイドやジオウも当てはまるな……他のライダーの力を使えるから……

(詳しく知りたい方はぜひ『衛宮士郎』『仮面ライダーディケイド』『仮面ライダージオウ』でそれぞれ検索してみてくださいネ!)

 

 

「聖杯戦争は過去四度行われ、そのいずれもことごとくが失敗。……特に五年前、第四次の結末は最悪だった。君も見ただろう?あの闇を……あの時、あの形容しがたい闇に街は飲まれ……()()()()()()()()()()()()()()()及び、協力関係にあった二家はもろとも壊滅した。」

 

 

やはり俺の推理はあってたか………聖杯戦争の途中で何かがトラブり、あの闇が起きた……つまりは自滅、というわけだ。……ルールはちゃんと全員守っていたのか?

 

 

「─────斯くいて、たった一人残されたジュリアンは、召喚システムと土地を専有し、ついには聖杯の器をも手にしたと言うわけだ。そして彼は、聖杯の器として朔月美遊を使い、自分だけでも人類を救うために第五次聖杯戦争を起こすだろう。全ては─────人類のために、だ」

 

(……人類のため?……なに言ってやがる………魔術師共の勝手な争いで……街にクレーターだぞ?ふざけんな……ふざけんな……)

 

 

俺はまた手に力が入った。

 

「─────ふ……ふざけんな!!何が、人類のためにだ!その結果があのクレーターじゃねぇか!!一体何人が犠牲になったと思っていやがる!?人を救うなどと言って……結局は、悲劇を生んだだけじゃねぇか!!」

 

 

そう言うと奴はゆっくりこっちに近づいてきた。その行動が俺にはなぜかヤバい……と感じさせた

 

 

「結局などと……軽々に評するべきではないな。いずれ人類は滅ぶ……エインズワースが見ているのは、その先の地平だ。枝葉ではなく幹、木ではなく森、個ではなく種。大事の過程で生じる小さな犠牲を切り捨てることを、今までそれを間近で見てきた君が否定するのかね?」

 

「それ……は……」

 

(それは正しくかつて切嗣が目指した正義だった……でも……それでも……!)

 

 

 

 

 

「あぁ、俺は否定する」

 

 

 

 

 

「………ほう?」

 

 

そう言っても奴は表情をあまり変えていなかった。

 

 

「確かに何かを救う時に、全てを救うことは出来ないかもしれない。今回のこともそうだ。人類全てを……世界の全てを救うことは出来ないかもしれない。」

 

「それが分かっているのに何故否定する?」

 

「そんなの決まってるだろ?この世に犠牲にしていいものなんてない。全てを救えないなんて言うなら俺がその理を破壊してやる!俺が全てを救ってやる!!」

 

「………それが、君の正義……選択か?」

 

「正義なんて大層なもんじゃねぇよ。俺はただやりたいからやる、ただそれだけだ。」

 

「それが正義じゃなくても?」

 

「くどいぞ。俺がこっちと決めたらこっちだ!」

 

 

俺がそう言うと、奴は黙った。しばらくすると、奴は振り返り俺に背を向けた。

 

 

「……エインズワースの工房は、クレーターの中央だ」

 

「はっ?」

 

 

といきなり重要なことを言ってきた。

 

(いきなりどうした?いや待てエインズワースの工房がクレータ-の中央だって!?)

 

「なんだね?もしや今の情報はいらなかったかね?」

 

「い、いや全然欲しかったとこだ!マジで助かった!ありがとう!……でもなんで俺にそれを教えたんだ?」

 

 

そこが謎だ。こいつとは会って一日にも満たないんだぞ?何でこいつはここまで俺をよくしてくれるか分からない。だが奴は振り向いてそれはそれはとても良い笑顔で………

 

 

「なに、ただ面白い答えを聞けたからな。その褒美、みたいなものだ」

 

 

等と言ってきた。こいつも王様と同じ理由かよ………まぁでも、教えてもらえるものは教わっておくか………

 

 

「そうか……悪いな、ありがとう!早速行ってみるぜ!!」

 

 

そう言って俺は教会のドアを思いっきりけって開け、加速魔術でクレーターに俺の出せる限界の速さで走って向かった

 

 

時間加速(クロックアップ)!」

 

CLOCk UP

 

 

待ってろよ!美遊!待ってろ!ジュリアン!テメェを後悔させてやるよ!

 

(※余談だが、エインズワースの工房で謎の寒気を察知したジュリアンがいたとか、いないとか)

 

士郎side out

 

~~~~~~~~~~~~

 

三人称(という名の限りなく綺礼sideに近い三人称)side

 

「あぁ、俺は否定する」

 

 

その言葉を聞いた時、言峰綺礼は目の前の少年───衛宮士郎にとても強い何かを感じた。それが何かは分からない。だがそれが綺礼の興味を惹いた。

 

 

「………ほう?」

 

 

故に聞き返した。なぜそう思うのかと

 

 

「確かに何かを救う時に、全てを救うことは出来ないかもしれない。今回のこともそうだ。人類全てを……世界の全てを救うことは出来ないかもしれない。」

 

「それが分かっているのに何故否定する?」

 

 

それを聞いた士郎は、そんなもの既に決まっている、とでも言うような表情で答えを出した

 

 

「そんなの決まってるだろ?この世に犠牲にしていいものなんてない。全てを救えないなんて言うなら俺がその理を破壊してやる!俺が全てを救ってやる!!」

 

(……………なんと愚かなことだ。こいつは現実を知らないのか?)

 

 

綺礼は思わずそう思ってしまった。だが士郎の眼を見た瞬間、綺礼は士郎が本気で言っていると分かった。

 

 

「………それが、君の正義……選択か?」

 

「正義なんて大層なもんじゃねぇよ。俺はただやりたいからやる、ただそれだけだ」

 

「それが正義じゃなくても?」

 

「くどいぞ。俺がこっちと決めたらこっちだ!」

 

 

その言葉を聞いた瞬間、綺礼は確かにこの少年には愚問だったな、と気づく

 

(仕方ない……私も少しばかり手を貸すか………)

 

そう言って綺礼は士郎とは反対方向に振り返った。

 

 

「………エインズワースの工房は、クレーターの中央だ」

 

「はっ?」

 

 

いきなりのことで士郎はあっけにとられている。綺礼はその表情に思わず、こんな表情もできたのか……、思ってしまった。

 

 

「なんだね?もしや今の情報はいらなかったかね?」

 

「い、いや全然欲しかったとこだ!マジで助かった!ありがとう!……でもなんで俺にそれを教えたんだ?」

 

 

(なぜそこを知りたいのかは分からないが、まぁいい。教えてやろう)

 

 

「なに、ただ面白い答えを聞けたからな。その褒美、みたいなものだ」

 

 

なぜかこいつもかよ、というような視線を受けた綺礼であった

 

 

「そうか……悪いな、ありがとう!早速行ってみるぜ!!」

 

 

そう言って士郎は教会の扉を蹴飛ばし外に出た

 

三人称side out

 

~~~~~~~~~~~~

 

言峰side

 

迷える子羊と化した衛宮士郎(少年)から答えを聞けて満足し、そのお返し(?)にエインズワースの工房の居場所を教えた。

 

 

時間加速(クロックアップ)!」

 

 

そして少年はそのまま協会のドアを蹴飛ばし走り去っていった。

 

 

「!?」

 

 

私はすぐにドアの前に行った。なぜなら先程までその場にいた少年が()()()()()からだ。

 

 

(今どうやって消えた?微かに魔術を行使した痕跡がある……いったいどういう仕組みの魔術だ?自身の速度を瞬時に上げる魔術か?私の知る限り、一瞬で速度を上げる魔術は()()()()()()。一体どうやって………)

 

 

そうドアの前で考えてると、入り口から人が来ていることに気づいた。客人かと思ったが本日二度目の驚きを感じた。

その客人は………

 

 

 

「スゥ~ハァ~、僕の息子が世話になったみたいだね、言峰綺礼」

 

「まさか貴様のような者が教会に用があるとは、懺悔でもしに来たのか?そうだとしたら明日にも世界が滅びるのだろうな……

 

 

 

衛宮切嗣

 

 

客人の名は衛宮切嗣、奴は世間一般的に『正義の味方』と呼ばれる人間だ(まぁ本人は否定しているがな)。奴と初めて出会ったのはまだ私が二十代の時だったが、まぁここら辺の話は今はいいか……まぁとにかくなぜこいつはここへ来た?

 

 

「……なぜ教会に?貴様のような者はてっきり来ないものだとばかり思っていたのだがね。そして教会でたばこは吸うのはやめろ」

 

「僕だって出来れば教会へは極力行きたくないね。ましてや、君が居る所へは尚更ね。僕は君に-本当はやりたくないが-礼を言いに来てね。あと悪いね、今度からはたばこは吸ってからくることにするよ」

 

「貴様が……謝罪、だと………?」

 

 

明日はホントに滅びるんじゃ………、そう思っていると奴が愛用しているトンプソン・コンテンダーで撃ってきた弾を黒鍵で弾き返した……弾き返した弾は奴には避けられたが………

 

 

「……君はもう少し神父としての自覚を持った方が良いと思うよ?本当の神父なら、ね?」

 

「フッ……面白いことを言うな?私はしっかり神父としての自覚なら持っているぞ?」

 

 

(※ここに士郎が居たら二人の空気が悪すぎて、ウワァァァァァァァァァァ!!、ってなっていただろう)

 

 

「……まぁでも、ホントに士郎を助けてくれたことは純粋に感謝してるよ。ありがとう。」

 

「気にするな。私は聖職者として当たり前のことをしたまでだ。それより私が気になっているのは、先ほどの少年のことだ。彼はどうやってあの場から一瞬で速度を上げた?」

 

「あぁ、あれは士郎の魔術の一つの『加速魔術』というものだ。おそらくあれは士郎の使える魔術の中で一番速いものだろう。確か名前は、クロックアップ、っていう名前だったね」

 

 

加速魔術……あれはそんなものではないと私の勘が言っている。いくら速くなろうとしても、残像程度は残る。だがあの少年のは残像はおろか、砂埃一つ立てずに消えた……文字通り()()()のだ

 

 

「……衛宮切嗣、いくら加速魔術といえど、一瞬で消えることは不可能だということは分かっているな?」

 

「あぁ、もちろんだ。僕もそれはおかしいと思って士郎にどうやってるんだい?と聞いてみたんだが、帰ってきた答えは………」

 

~~~~~~回想~~~~~~

 

『士郎、今のはどうやったんだい?一瞬で消える魔術は聞いたことないが……』

 

『う~ん、そうだなぁ~こういう時はこう答えた方が良いな……鍛えてますから、シュっ!』

 

~~~~~~回想終了~~~~~~

 

「って言われちゃってね?はぁ、まったく隠し事が多いなぁ、士郎は……ハハッ」

 

 

そういった奴の顔は、困っているようだが、どこか嬉しそうな顔をしていた。

 

 

「……貴様は、なぜそんな顔をしている?」

 

「ん?ん~そうだなぁ~、息子だから、かな?」

 

 

そういった奴の顔は、やはりどこか嬉しそうな顔をしていた

 

 

「……変わったな、衛宮切嗣。以前と顔つきが変わったな。」

 

「そう見えるかい?」

 

「あぁ、憑き物が落ちた、が一番適切な表現だろう」

 

「……そうだね。僕を変えてくれたのは、士郎だろうね………」

 

「だろうな。あの少年は人をひきつけ周りの人間を良い意味で変えていく存在になるだろうな」

 

(だがそれが、エインズワースの人間までも変えられるかは、定かではないがな)

 

「……そうか」

 

 

そう言って奴は入口の方に向かった。

 

 

「もう用は済んだのかね?」

 

「あぁ、僕はただ息子を助けてくれた君に礼を言いに来ただけだ。他の要件はないからね。帰らせてもらうよ。それに、責任感に今にも押し潰れてしまいそうな息子を慰めるのも、父親の役目だからね。僕はその役目をやるとするよ」

 

 

そう言って奴は帰っていった。

 

 

「はぁ、まったく奴は常識というのがないのか……教会にタバコを吸って来ておいて、なんなのだ奴は……」

 

 

そう考えてると本当に頭が痛くなってくる。いつかあの親子は碌な目に合わんな……

 

 

「……さて………」

 

 

今日はよく星が見える……

 

 

「さぁ、選択せよ衛宮士郎。傍観か敵対か………いずれにせよ、君の背から正義は崩れ落ちるだろう」

 

 

………まぁこんな事を聞かなくても、奴は最後までその信念を貫き通すのだろうがな………

 




前書きでも言いましたが、作者が現時点で所有しているサーヴァント一覧です!

セイバー:イアソン
アーチャー:エウリュアレ、アーラシュ、パリス
ランサー:ロムルス(☆3)、パールヴァティ―、武蔵坊弁慶
ライダー:ブーディカ、ゲオルギウス
キャスター:ヴァン・ホーエンハイム・パラケルスス、ウィリアム・シェイクスピア、チャールズ・バベッジ
アサシン:佐々木小次郎、シャルル=アンリ・サンソン
バーサーカー:呂布奉先、カリギュラ
アヴェンジャー:アントニオ・サリエリ
シールダー:マシュ・キリエライト

という風な感じで頑張っております!
よろしければ作者とフレンドになってもらえたら嬉しいです!
IDは、294,447,636、ございます!
フレンド登録お願いします!

それとまたアンケートを取りたいと思います!
詳細は下です!

それでは!CIAO~♪
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