頭文字Dー赤城の歌姫ー(リメイク予定)   作:三坂

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いよいよ赤城最速の走り屋
高橋涼介とのバトルの日が近づいてきました
なぜ自分なのか
そんな友奈の揺れる気持ちをよそにときは動き出します


EP8 白い彗星

拓海がナイトキッズ中里

そして慎吾とのバトルに勝ち

涼介とのバトル前日‥

 

 

友奈「‥‥」

 

自室でいつもの彼女らしくない雰囲気を醸し出しつつふと視線を窓の外へ向ける。外はこれでもかというほど快晴に包まれており、セミの鳴き声が聞こえてきていた。

 

友奈「‥どうして‥私なんかに‥」

 

ふとポツリと呟く。確かに相手から見れば自身も充分速いのだろう。だがなぜ母とのリベンジ戦ではなくこっちを選んだのか‥、それが不思議で仕方なかった。

 

友奈「‥う〜ん‥、気にしてても仕方ないか‥」

 

だが気にしてても仕方ないということで、席をたってあのプラカードを持ちつつ自室を後にするのであった。

 

 

友奈「ん〜‥あっ」

 

階段を降りて誰かを探すように部屋の中をキョロキョロし、目的の春香をリビングで見つけてそちらに歩み寄る。もちろん向こうも気づいたようだ。

 

春香「あら?どうしたの友奈」

友奈「ちょっと話したいことが‥」

 

そう言って友奈はあのプラカードを見せつつ高橋涼介からバトルを申し込まれたことを説明した。

 

春香「あら〜、凄いじゃない?あの白い彗星とのバトルなんて」

友奈「母さんも昔、白い彗星とバトルしてたんでしょ?」

春香「そうよ?あのときはまだレッドサンズが結成されてなくて、弟の高橋啓介がひよっこ時代のときね〜。お互いあいてる日があれば毎日全開バトルやったわ。」

友奈「そうなんだ‥」

春香「思えばあれが白い彗星を速くさせちゃったきっかけになっちゃったわね〜。結局五分五分の状態で終わっちゃたけど(汗)」

 

懐かしそうに自身の走り屋時代の過去を振り返る春香。

 

友奈「でもさ‥どうして私を選んだんだろ?

確かに速いかもしれないけど‥、峠のバトルはまだまだ未熟だし‥それに‥なんで母さんじゃなくて私にしたんだろ‥」

春香「そうかしら?涼介さんの目に見間違いはないわよ?あの人は本当に速いと思った相手にしかこうゆう挑戦状は送らないの。それに、今の赤城の歌姫はドライバーは違えど友奈だもん‥♪」

友奈「そう‥かな?」

春香「えぇ♪友奈ならきっといいバトルができるわ♪」

友奈「‥なんか少し気持ちが軽くなった‥♪ありがと♪母さん」

春香「当たり前よ♪だってあなたは私の自慢の娘だもの♪」

友奈「えへへ‥♪」

 

春香の応援で少し軽くなったのかいつもの笑顔に戻ってきていた。

 

春香「でも、気をつけなさいよ?友奈もわかってると思うけどあの人は正真正銘に速いわ」

友奈「うん‥!雰囲気でだいたい感じてた。流石は母さんを互角にまで追い詰めた人だなって」

春香「えぇ‥、だから友奈に一つだけアドバイスするわ。一回しか言わないからよく聞きなさい?」

友奈「‥わかった‥!」

春香「そのアドバイスっていうのは―――」

 

 

 

そして‥当日

GSスタンド

 

樹「いよいよ今日っすね‥」

 

カンカン照りな太陽を眩しそうに見つつそうつぶやく樹

 

拓海「だいぶ表情硬いけど緊張してるか?」

友奈「だねぇ‥、けっこうすごい人だから恥ずかしくない走りをしないと‥」

池谷「まあ相手が相手だからな‥無理もないさ(汗)」

 

いつも通りバイトをしている四人だが、やはり緊張するのか友奈の表情が少し固い。

 

樹「けど、すごいっすよね友奈ちゃんって。この短期間であの高橋涼介に目をつけられるなんて」

池谷「元赤城の歌姫って言われてるお母さんの走りを引き継いでるからだろうな‥。たぶんそれもあるかと‥」

拓海「それもあると思いますが‥俺、あのときなんかビビって感覚で来ました‥」

店長「拓海が珍しくそう言うならそうなんだろうな。」

友奈「ちょっと暴れ過ぎちゃったかな‥(汗)」

池谷「大丈夫だよ。秋名では拓海が暴れまくってるから」

拓海「俺はそこまででもないですよ‥(汗)」

 

祐一も加わり、今夜のバトルについて持ちきりになっいるようだ。

 

池谷「でも、頑張れよ?俺も応援してるから」

樹「絶対に勝てよ‥!!」

友奈「うん‥!!」

 

 

藤原豆腐店‥

 

秋名山麓にある商店街、古さを感じる多種多様な店舗がずらりと並んでいる。その中の一つ白黒のパンダカラーのハチロクが止まっているお店がある。そう‥ここが拓海の家であり、父親の藤原文太が経営している藤原豆腐店というところだ。毎朝朝早く拓海がハチロクで秋名湖周辺にあるホテルへと豆腐を配達、それで生計を立てている。

 

プルルルルル!!

 

文太「あぁ‥?誰だこんな時間に‥」

 

作業場所で仕事をしていた文太だったがいきなり電話が来たことに渋い表情を浮かべ受話機を取る。

 

文太「はいどちらさん?」

春香「久しぶりね。文太」

文太「なんだオメェか‥いつぶりだ?声聞くの」

 

どうやら電話の相手は春香のようだ。久しぶりに知り合いから電話が来たことに少し驚く文太(まあいつも目を閉じてるように開けてるからぱっと見わからないが‥)

 

春香「最近元気にしてるかな〜ってふと思って、んで電話してみたの〜」

文太「ったく、そうゆうのは相変わらずだな‥。というか最近赤城でお前の娘さんが派手に暴れてるそうじゃないか」

春香「あら、文太も知ってたの?」

文太「知ってるも何も、拓海からいろいろ聞いてるんだよ。それにお前の娘さんと拓海は同じスタンドで働いてるんだし」

春香「世間は狭いわね〜」

文太「んで、今度は赤城の速いやつとやるらしいじゃねぇか」

春香「まあね〜。それで珍しく昨日真剣に話してきたわよあの子〜。」

文太「そりゃそうだろうよ。自分の母親と互角にやりあった相手なら尚更な。んでどうなんだ?行けそうなのか」

春香「どうかしらね〜、高橋涼介さんは私とのバトルを経験して前より速くなってるはず。あの子のレベルでどこまで通用するか」

 

 

赤城山麓

ファミマにて‥

 

忠浩「いよいよ今日か‥」

 

ファミマのとあるテーブルにてコーヒー飲みつつふと口に出す忠浩

 

忠浩「お前はどう思う?このバトル」

 

向かい側に座っている啓介にそう聞く 

 

啓介「俺はアニキが負けるなんてありえないな。何度も赤城の歌姫とバトルをしてこれでもかってほど分析してたんだ。準備は万全にしてるはず」

 

そういって一間開けて再び話し始める。

 

啓介「だが赤城の歌姫が負けるのもありえないんだ。あの惚れ惚れするようなドリフト。魅力するような走り‥。たぶん俺は惚れちまったんだろうな‥」

忠浩「啓介‥」

啓介「俺はなぜだか二人のバトルを見たくないんだよ‥。」

 

啓介の表情はどこか複雑な表情の雰囲気を醸し出していたのであった‥。 

 

 

その日の夜‥赤城山

 

赤城の歌姫、そして赤城の白い彗星と言わている友奈と涼介のバトルを見ようと啓介戦、そしてケンタ戦よりも更に多くのギャラリーが峠の沿道各地に陣取っていた。

 

??「いやぁ、けっこういるね〜。流石は峠」

 

そんなある沿道のギャラリーの中に白髮の美人お姉さんと金髪の女性の姿が

 

??「首都高と違って沿道で観戦できるスペースがあるから、これはこれで峠のいいところね」

??「でも珍しくない?あんたが峠のバトルをみたいだなんて」

??「首都高の走り屋の間でも今日のバトルで話題になってたからせっかくならと思ってね」

??「ふぅん〜。にしても群馬エリアで有力視されている中の二人、一人は赤城の白い彗星。そしてもう一人、昔猛威を奮っていた赤城の歌姫のバトル‥ねぇ」

??「それに今の赤城の歌姫は先代の娘さんらしいよ。全くすごい親子がいるもんだよ」 

 

そんなことを話していると下の道にいるギャラリー達の声と4AGのサウンドとともにコーナーからハチロクが飛び出してくる。

 

??「どうやらお出ましみたいね‥」

??「だね‥」

 

 

 

忠浩「涼介、麓からハチロクが上がってきてるとの連絡だ。」ピッ

涼介「どうやら約束通り来てくれたみたいだな」

 

忠浩の報告にFCによりかかっていた涼介がゆっくりと立ち上がる。

 

羽南「いよいよ‥だね」

祐也「なんか俺が走る訳でもないのに緊張してきた‥」

 

エボⅣとGC8の近くで話している羽南と祐也、どうやら二人は何故か二人は緊張しているようだ。いや、彼らだけではない。他のギャラリーや走り屋達も緊張した表情を浮かべでいた。

 

樹「先輩‥俺なんか胸がはち切れそうですよ‥」

健ニ「奇遇だな。樹、俺もだよ‥」

拓海「今回は二人の気持ちに同情します‥」

池谷「‥ーいよいよ始まるのか‥、今日のバトルは‥おそらく群馬エリアの走り屋の伝説となるな‥ー」

 

それから数分ほど経った頃、ヘッドライトの光とともに一台のハチロクが上がってくる。

 

 

啓介「赤城レッドサンズの歴史が始まって以来の伝説になりそうだな‥。今夜は」

 

啓介がそう溢した直後ハチロクは駐車場に入ってきて涼介の前に止まる。

 

涼介「来てくれると信じていたぜ‥。赤城の歌姫‥いや‥結城友奈」

 

涼介の視線の先には車から降りてくる友奈の姿があったのであった。




母の後押しをもらい決心した友奈
そして文太とまさかの知り合いだったという事実 

実は春香はレース界で現役のさい
ラリードライバーの文太と何度か顔を合わせており
その関係もありちょくちょく連絡を取り合う中であった。
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