頭文字Dー赤城の歌姫ー(リメイク予定)   作:三坂

22 / 45
まさかのタイミングでエンジンブローを起こしてしまった友奈。これから先どうなるのか!


EP4 ハチロクターボ

赤城の歌姫に続くように‥赤城レッドサンズがエンペラーを打ち破った翌日の放課後‥‥

 

 

友奈「‥」ボヘ~   

 

 

いつものようにバイトをしている友奈。しかしいつになく珍しいことに上の空状態になっていた。っとそんな友奈を給油機の左右から不思議そうにみる池谷達(健ニは実家のクリーニング店の手伝いのためいない)

 

 

池谷「‥珍しいな‥。友奈ちゃんがあんな状態なのって‥」

樹「‥ですね‥。拓海ならそれほど大きなことじゃない限りいつものことですが‥」 

拓海「‥おれ‥そんなにいつもそんな感じか‥?」

店長「まっ‥エンペラーの須藤ってやつとのバトル終えて気が抜けたんだろ‥」

 

 

そんな4人をよそに友奈は二日前‥エンペラー戦の帰りのことを思い出す。

 

 

ーやっぱ少し無理させすぎちゃったかな‥ー

 

 

あのあと、何か異変を感じ取ったのか春香が積載車で迎えに来てくれてハチロクを回収して一旦家へ戻り友奈をおろしたあと春香は知り合いの整備工場に行くと言ってでかけたままだ。

 

 

ーにしても‥2日も整備工場で何やってんのか‥ー

 

 

ブローさせたエンジン自体かなり古いときから使っていたためあのとき寿命が来たせいもあり、仕方ないと割りきった友奈だが、なかなか春香が帰ってこないことにため息をついていた。

 

 

ー幸い‥時間帯が時間帯だったし‥ブローしたことは広まってないとはいえど‥そろそろハチロク戻ってこないと気づかれちゃいますよ‥ー

 

遡ること数時間前

ー赤城レーシングー

 

 

雪「やれやれ‥まさかバトルの最中じゃなくてその帰りにブローしてたなんて‥」

春香「元々、このエンジンもだいぶガタが来てたみたいだからねぇ‥。バトルの最中にエンジンブローしなくて良かったよ‥」

雪「まっ‥なんとか勝ててエンペラーの鼻っ柱へし折ったんだから結果オーライ‥か」

 

整備工場の一角では雪と春香が何やら話し合いながら作業をしていた。そこには‥ボンネットが開けられてリフトにあげられて、エンジンだけが外されたハチロクの姿が‥

 

 

雪「‥でもこのエンジン載せてもいいの?けっこうなじゃじゃ馬なんでしょ?」

春香「わたしでも慣れるのに苦労したからねぇ‥。でも‥この時代ならこのエンジンじゃないとやっていけないような気がするのよ‥」

雪「あんたの言ってることは間違いはないんだけど‥‥」

春香「大丈夫‥♪うちの子は慣れるのすぐ早いから‥♪」

雪「ほんと‥親ばかね‥」 

 

 

そんなこんな話しながらも、近くにおいてあったエンジンとハチロクの二手に分かれて作業に取り掛かるのであった。

 

 

 

友奈「ふぅ‥」

 

 

バイトを終えて仕事服から制服に着替え、荷物をまとめ更衣室をあとにする友奈。ちなみに拓海と樹は走りに行くといって先に上がっている。

 

 

友奈「それじゃ、お先に失礼します!」

池谷「おう!気をつけて帰れよ!」

 

 

まだ仕事をしている池谷に一言声をかけて、ハチロクが戻ってくるまで春香から借りている32に乗り込んで家をあとにする。

 

 

友奈「とりあえず‥早く帰って夕飯の支度しなきゃ‥」  

 

 

そんなことをぼやきながら、日が傾きかけている太陽を背に自宅までの道のりを走り抜ける。

 

 

 

友奈「ようやくつ‥え?」

 

 

自宅に帰り、車を降りた友奈の視線の先には見慣れた白黒パンダカラーのハチロクが‥

 

 

春香「あら〜おかえりなさい〜」

 

 

まさかのハチロクがあることに一瞬フリーズしているタイミングで春香が玄関を開けてやってくる。

 

 

友奈「‥もしかしてハチロク直ったの?」

春香「そうね〜。直したというよりかはエンジンやサスペンション類とかのパーツ類を全部取り替えたわ」

友奈「全部って‥(汗)まさか2日も家を開けてたのって‥」

春香「このハチロクのセッティングについやしてたからねぇ‥。寝る時間も削ってなんとか2日で終わらせたわ」

友奈「もう‥相変わらず無茶するんだから‥」

春香「そりゃ可愛い娘のためだもの〜、これくらいお手の物だわ〜」

 

 

ハチロクを見つつなんやかんや話している友奈と春香。その後ひとまず夕ご飯を、春香が作ってたのでそれを食べるため家に入っていく。

 

 

夕ご飯後‥片付け中のとき 

 

 

友奈「そういえば、もうハチロクって使えるの?」

 

 

食器洗いをしていた友奈がふと思い出し春香の方へ視線をむけて質問している。 

 

 

春香「えぇ、最終チェックも終わったしいつでも行けるわよ」 

友奈「んじゃ慣らしで今日この辺走り回って明日峠いこうかな」

春香「そうねぇ〜、まっとりあえず久しぶりにハチロク乗るんだから気をつけなさいよ〜」

友奈「わかってるって♪」

 

 

そうこうして夕飯を食べたあと、お風呂に入ってからその辺をドライブするために友奈はハチロクの鍵を持って駐車場に向かうのであった‥。

 

 

 

午後8時半

赤城峠

 

 

様々な激戦を終えた赤城峠はいつになく落ち着いた雰囲気に包まれていた。いつもなら点々でギャラリーがいるはずなのだが今日は意外と少ない。赤城山も暗闇で星空が見えるほどだ。しかし、そんな静寂を打ち破るようなスキール音が響き渡る。

 

 

羽南「‥っと‥!」

 

 

コーナーの角から特徴的なボクサーエンジン、水平対向のサウンドが響き渡ると同時に羽南のGC8が勢いよく飛び出してくる。どうやらダウンヒルとヒルクライムの両方を攻めているようだ。

 

 

 

 

赤城山頂上

 

 

羽南「ふぃぃ‥‥」

 

 

あれから何本か走り込んで休憩がてら頂上の駐車場で休む羽南。その隣には彼女のインプが‥

 

 

羽南「ん〜‥なんだろうねぇ‥。このインプレッサってなんでかドリフトしやすいんだよねぇ‥。何なら逆ドリみたいな感じでいくと曲がりやすいし‥」

 

 

うんうんを考えつつ、インプレッサを見る羽南。それもそのはず、インプレッサを含めた4WD全般に言えることだがFRと比べてドリフトしにくい印象が根強い。しかし、ランエボやインプレッサなどはラリー界では人気が絶えず、当時スバルと三菱の2つが日本の自動車メーカーとしてライバル関係にあるほどだ。

 

 

羽南「まっ‥ドリフトしやすいっていうのはなにかといいからねぇ〜。とりあえず休憩してから走りに行こ〜」

 

 

そんなことを放していると‥

 

 

??「おい、そこのあんた」

羽南「ふぇ?」

 

 

突然呼び止められて視線を声がした方向に向けるとそこには一人の男の姿、そしてその後ろには拓実や友奈のハチロクと同じパンダカラーのハチロクレビンが止まっていた。

 

 

ー熊谷ナンバー‥県外から来たひとかかな。群馬エリアでハチロクレビンって聞いたことないし‥ー

 

 

?「お前、地元の走り屋だろ?少し聞きたいことがあるんだが‥」

羽南「はい?何でしょうか‥?」

?「赤城レッドサンズは今日見かけてないか?」

 

 

赤城レッドサンズのことを聞かれ首を振って否定する羽南。

 

 

羽南「いえ‥今日は見かけてないですが‥」

?「そうか‥やっぱり地元でも毎日は出てこないよな‥」

 

 

彼女の返答を聞いて少し残念そうな表情になる男、すると羽南の後ろに止めてあった彼女のインプレッサに視線がいく。

 

 

?「そのインプレッサ、お前のか?」

羽南「えっ?はい、そうですが‥」 

?「せっかく赤城まで来たのになにもないただのドライブになるのも尺だ。強制はしない、俺とバトルしてくれないか?」

羽南「ばっバトルですか!?」

 

 

まさかの発言に思わず大声を出してしまう羽南、

 

 

?「あぁ、走りを見なくてもわかる。君はいい腕をしてる」

羽南「あっありがとうございます‥」

?「だからそれを見込んでのお願いだ。いいか?」

 

 

男の質問に少し首を捻って考えていた羽南だが、すぐに答えは出たようだ。

 

 

羽南「いいですよ。やりましょう」

?「よっしゃ、そう言ってくれるとありがたいよ。っと自己紹介忘れてたな‥。俺は秋山渉、そのハチロクレビンのドライバーで埼玉から来た。よろしく」

羽南「焔羽南です。ここを走っているのでお見知りおきを‥♪」

 

 

 

 

 

 




出てきました。

ハチロクを愛し、ハチロクに対する情熱は誰にも負けない自信を持っている秋山渉。ターボ仕様のハチロクレビンを愛車にしており埼玉エリアの走り屋。

一体どんな走りを羽南と繰り広げるのか‥!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。