頭文字Dー赤城の歌姫ー(リメイク予定)   作:三坂

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いよいよ渉対羽南のバトルが始まります‥!

さぁどうなるのか!?


EP5 焔羽南(インプレッサ)VS秋山渉(レビン)in赤城

羽南「それじゃルール説明しましょうか、そっちはここの峠になれていないでしょうから先行後追い形式で行きます」

秋山「あぁ、それで構わない」

羽南「私が先行、そんでそっちが後追いで。こっちはあなたを振り切れば勝ち、あなたは振り切られずについてくるかゴ一ルまでに抜けば勝ちってことで」

秋山「よっしゃ、それならぼちぼち始めるとするか」

 

 

こうして話が纏まり、二人はそれぞれ車に乗り込む。すると2台はエンジンを始動させ、特徴的なボクサーエンジンを響かせたインプレッサが先にスタートラインに止まりそれに続くようにターボチューンを響かせつつハチロクレビンが後ろに止まる。

 

 

ーさぁ‥見せて貰おうか‥レベルが高いと言われる赤城の走り屋の実力をな‥ー

 

 

渉がそう思った直後、インプレッサが激しいホイルスピンをさせて弾かれたように飛び出していく。彼も送れまいと一速に叩き込んでアクセルを強く踏み込み、同じようにホイルスピンをさせて飛び出しインプレッサの後ろに張り付く。

 

 

ーこの独特的な給排気音‥まさかターボ仕様!?ー

 

 

彼女自身親が整備関係の仕事をやってる関係で完璧とまではいかないがある程度知識はあり、給排気音で後ろのレビンがターボチューンだというのを一発で特定した。

 

 

ー面白いじゃない‥!ハチロクにターボチューンとは‥

どれくらいコントロールできるか見物ね!!ー

 

 

バックミラーをチラッと見て、後ろにピッタリ喰い付いてくるレビンを見つつ笑みを浮かべ、そのまま3コーナーに差し掛かる。フルブレーキングからの3速なら2速に叩き込んで一同ステアリングを反対に切り込む。一瞬インプレッサはコーナーとは反対方向に車体を滑らせたがすぐに切り返して四駆とは思わせないようなドリフトで流す。

 

 

ーなかなかやるな‥ドリフトしにくいって言われる四駆であそこまで自由自在に滑らせるとは‥感動的だぜ‥ー

 

 

羽南の実力に興味を示しつつ、自身もフルブレーキングからのステアリングを切り込んでコーナーを特徴的なターボチューンを響かせつつ流す。

 

 

ーコイツは当たりの走り屋だな‥!やっぱり赤城はレベルが高いぜ‥!ー

 

 

ここまでいい走りをしていることで渉も今まで以上にスイッチが入りアクセルを強く踏み込む。そして次のコーナーでも2台はハイスピードで切り抜ける。

 

 

ーやっぱスーチャー乗せて正解だった‥!バンビーな峠にピッタシハマるし元々四駆で安定しているのが更に踏みやすくなってる‥!これなら‥いける!ー

 

 

そう思った羽南は更にアクセルを踏み込んでインプレッサを加速させていく。それに気づいて渉も離されまいと食い付いていく。

 

 

ーちっ‥何故だ‥今日に限ってレビンが遅く感じる‥!!ありえねぇ‥!コイツはハイパワー車にも引けを取らないハチロクターボだぞ!ー

 

 

渉は必死な思いでステアリングを動かしつつインプレッサについていっていた。四駆とFRで比べれば明らかに四駆が有利なのは彼自身もわかっている。だが渉のレビンはターボ仕様、峠ならFDにも引けを取らない加速を持っている。それにハチロク乗りとしては誰にも負けない自信がある。しかし‥蓋を開けてみれば今までに経験したことのないような気迫を感じていた。

 

 

ー俺だって何人か四駆乗りの知り合いはいる‥!だがコイツはソイツらとは全く違う‥!何なんだ‥!ー

 

 

そんなこんなしていると次のコーナーに差し掛かる。慣れた手付きで羽南は素早く3速から2速へ叩き込んでステアリングを切り込み、コーナーを思いっ切り流す。渉も送れまいとフルブレーキングからのステアリングを切り込んで追いかける。

 

 

ーにしても‥あんなじゃじゃ馬のハチロクを操れるなんて‥‥私なんか一瞬でクラッシュする自信があるよ‥ー

 

 

バックミラーでフラフラとしつつもコントロールできていることに驚きの表情を見せつつ、ステアリングを動かす。

 

 

ーなんか友奈とは全く違う走りだよね‥。世の中いろんなハチロク乗りがいるもんだよ‥ー

 

 

 

 

「なんかバトルしてるぜ‥!!」

「頭はいつも赤城の歌姫と一緒にいるインプか!んでその後ろは‥ありゃハチロクレビンか?」 

「それにあのレビン!たぶんターボチャージャーだ!!ウエストゲージの抜ける音がはっきり聞こえたぞ!!」

「でもあんなハチロク群馬エリアで見たことねぇぞ?」

「ってことは余所者か‥?」 

 

 

とあるヘアピンでギャラリーしていた走り屋達は勢いよく目の前を通過していく2台に視線を向ける。するとその先のコーナーでほぼ同時のフルブレーキング、インプレッサは逆ドリで突っ込み、レビンも負けじまいと鋭いコーナーリングで突っ込んでいく。

 

 

「おいおい‥!すげぇぞあのインプ!逆ドリしてやがるぜ‥!!」

「あぁ!四駆でドリフト難しいって聞くのにまるでFRみたいな感じで当たり前のように滑らせてやがる‥!」

「‥というか、見てて思ったんだけどなんかラリーっぽい走りだよな?あのインプ」

「確かに‥言われてみればそうだな‥」

 

 

インプレッサの走りを見ていて気づいたのかある一人のギャラリーがそう口にこぼす。彼の言う通り彼女の走りは全体的にどこかラリーの走りに近い感じが伝わってくる。多少荒い走り、そしてドリフトなどを多用し、時々縁石に乗り上げたりしているところがそれっぽい。    

 

 

ー走りが荒い俺が人のこと言えねぇけど‥コイツ‥かなり危なかっかしい走りをするな‥。いや‥別に下手というわけではないが‥荒いのになぜな距離を詰めることができる‥。たぶんだが‥感覚でわかるんだろうな‥ー

 

 

普通ならここまで荒いとどこでとっ散らかるかわからないためほとんどのドライバーは距離を開けるだろう。しかし羽南の走りでは特にそんなことも感じず逆に詰めていける渉。 

 

 

ー地元じゃないのにここまでやれるなんて‥!世の中凄い人がいるもんだよ‥けど‥負けるつもりはないからね‥!ー

 

 

更にアクセルを強く踏み込んでインプレッサをふる加速させる。それに答えるようにボクサーエンジンも激しく左右に動き出しミスファイヤがマフラーから飛び出す。

 

 

ーヤバいな‥まだ中間セクションなのにタイヤがキツくなってきた‥。少し熱くなりすぎたな‥だが‥ここで負けてたらレッドサンズとのバトルなんでできっこねぇ‥!絶対勝ちに行くぞ‥!ー

 

 

タイヤの余力がキツくなってきたようで少し険しい表情をする渉。本人自体、ここまでバトルが白熱するとは思っても見なかったためそのせいで熱くなってしまい予定よりも早くタイヤが垂れてきたようだ。しかし本人は諦めずにここでは負けないという意志を現してアクセルを踏み込む。

 

 

ー‥‥!!ー

 

 

フルブレーキングからの素早いシフトダウンステアリングを切り込んで鋭いドリフトを決める羽南。渉も負けまいとそれに続く。

 

 

ーいくらタイヤがへこたれようと俺が負けるシチュエーションは見当たらないぜ!!ー 

 

 

いくらタイヤがヘタれているとはいえ、負けるわけには行かないという、いかにも渉らしい決意を胸になんとか根性で乗り切っていた‥。が‥

 

 

ー‥!!ー

 

 

だがそのハイテンションになりすぎたためかペース配分を乱し相手の突っ込みスピードに合わせてコーナー2突っ込んだため体制を崩しスピンしてしまう。しかし流石は何年も走っている走り屋、その意地を見せるようになんとか体制を立て直し止まる。

 

 

ーふぅ‥‥完敗だ‥。世の中すげぇやつがいるもんだぜ‥‥。これだから走り屋辞められないんだ‥ー

 

 

負けたはずだが彼の顔はとても清々しい表情になっていた。そんな彼を照らすように月はただ佇んでいたのだった。

 

 

 

 

羽南「ふぅ‥‥」

 

 

相手がクラッシュしていないのを確認してから早く帰りたいため帰路を急ぐ羽南。バトルが終わったことで気が抜けたのか一息つく。

 

 

羽南「勝てたといえば勝てた‥けど‥相手もなかなかだったな〜‥やっぱ速い人は速いよね‥」

 

 

今回は相手のスピンに助けられたが長引いたらどうなっていたかわからない。

 

 

羽南「‥もっと速くならないと‥ね!」

 

 

そんなことを思いつつ、夜の道を疾走するのであった‥。

 

 

 

同時刻‥

 

いろは坂

 

 

 

清次「くそったれ‥!!なんでついていけないんだ‥!

 

 

静寂に包まれたいろは坂‥しかしそれを遮るように2台の車がバトルしているようだ、一台は見慣れた白のエボⅣ、そうあのエンペラーの清次だ。どうやらバトルしているよう見たい。エボⅣの前を疾走しているのは高橋涼介とほぼ色が同じFC3S、だがよく見てみるとテールランプは前期型特徴の四角、そしてヘッドライトはリトラクタブル式ではない雨宮仕様、ボンネットはカーボン仕様して少し大きめのウィングがついていた。

 

 

清次「‥認めるもんか‥‥!!ここは俺のホームコースなんだよ‥!!それにFRに負けてたまるか!!」

 

 

イライラを募らせながらも負けじまいと全力疾走させる清次、しかしそれでもそのFCを抜かせることはできずに敗北してしまうのであった。

 

 

「まっ‥マジかよ‥!?清次さんが負けた‥!?」

「ありえねぇ‥!ここはエンペラーのホームコース‥!!それにここはランエボにはとてつもなく有利な低速セクションの連続する峠なんだ‥!普通ならありえねぇ‥‥」

「あのFC‥‥」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「一体なにもんなんだ!!!!??」」

 

 

 

 

 

 




なんとか勝利することのできた羽南。



しかし同時刻いろは坂ではあの清次が謎の白色のFCにやられていたのだった‥。   


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