頭文字Dー赤城の歌姫ー(リメイク予定)   作:三坂

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今回は新キャラクターが登場します!!


EP12 赤城の新星R

そしてその日の夜

秋名山頂上

 

 

友奈「ほほ~、これ7AGエンジンじゃない~」

 

 

街灯に照らされた夜の秋名山頂上の休憩所、そこには友奈と拓海のハチロクが止まっており、友奈はボンネットを開けて興味深そうにエンジンルームを覗き込んでいた。

 

 

拓海「なんかオヤジが解体屋から見つけてきたっていってたけど……そんなに凄いエンジンなのか?」

 

 

友奈「そりゃ凄いもなにも、あの有名な某ドリキンのハチロクもこのエンジン乗っけてるのよ~。私も一度見せて貰ったことがあるけどまたこうやって見れるなんてね~」

 

 

メカ音痴な拓海にはピンと来ない様子だが、友奈は少し興奮気味に話ながらまじまじとエンジンを見つめているようだ。ちなみにここで補足説明しておくと7AGとは7AFEの腰下に4AGのヘッドを組み合わせ排気量をアップさせるといったチューニングのことをいい、7AFEのシリンダーブロックの構造は純正で1800ccの設計で製造されている為、1600ccで設計された4AGをボアアップ&ストロークアップして5AG化するよりかは遥かに構造上のリスクが少なく各部品のコストも抑えられ、また、排気量アップすることで1600ccの4AGと比べて馬力はもちろんのこと何といっても低中回転域からのトルクが格段にUPするというかなり強いメリットを兼ね備えている。

 

 

友奈「でも、いいの?一応拓海君のハチロクなのに私が運転しても……」

 

 

拓海「別にいいよ、友奈ちゃんなら車ぶつけないって自信があるし…。それに…今度の渉さんとの戦いに向けてなにか得られるものがあればなって…」

 

 

本来であれば、あまりハチロクを他人に運転させない拓海であるがこの時は何故かそんな雰囲気を感じさせずむしろ走ってみて欲しいという感じだった。

 

 

友奈「ん~、わかった…♪私もなにか得られるものがあるかもしれないしね♪あっでも、全開ではあんまり走れないけどいいかな…?」

 

 

拓海「別に大丈夫だよ…、どんな感じに走るだけ見せてくれればいいから…。っと、これ鍵(渡す)」

 

 

友奈「サンキュ♪」

 

 

そんなことを話ながら、拓海から鍵を受け取った友奈はハチロクの運転席ドアを開けて中に乗り込む。拓海が助手席に乗ったのを確認するとセルを回してエンジンをかける。

 

 

ブォォォン!!

 

 

友奈「7AGのエンジンサウンドはやっぱ聞いてていいものね♪うちの子とはまた違った音色を奏でてくれるし♪」

 

 

自分のハチロクとはまた違ったエンジンサウンドに楽しそうな表情を浮かべつつ1速にギアを入れ、クラッチを繋いでからゆっくりと駐車場から道へと出ていく。

 

 

友奈「…やっぱさっきのなしで…!ちょっと全開いくわよ…!」ゴクン!

 

 

拓海「えっちょ、まだ心の準備……うぁぁぁぁ!!?」

 

 

先ほどまでは少し遠慮していた友奈だったがエンジン音を聴いたことでスイッチが入ったのかアクセルベタ踏みのフルスロットルで加速させていく。心の準備が出来ていなかった拓海は今までにないくらいの絶叫を思わず口から出してしまう。

 

しかし、そんな拓海の心情とは裏腹にハチロクは夜の闇に包まれた秋名のダウンヒルに消え去っていくのであったのだ…。

 

 

 

 

同時刻

赤城山にて

 

 

羽南「あ~…疲れた…まさか部品の配達任されるなんて……、ついでに交換も依頼されるとは…」

 

 

赤城のダウンヒルをゆっくりと走る青色のインプレッサ、その車内では羽南がお疲れの表情でステアリングを握っていた。どうやら何かの部品の配達と交換を頼まれたらしい。

 

 

羽南「さっさと帰って寝ようかな……明日は休みだしゆっくりし……ん?」

 

 

そんなことをボヤキながら走っていると、目の前の退避所に止まっている白のR33 GTRが止まっていることに気づく、そのテールランプ横には赤城レーシングに所属することを示すステッカーがヘッドライトの光に照らされていた。

 

 

結華「白の33R……?でもなんでこんなところに……」

 

 

車に視線を向けつつ、なぜこんなところでR33が止まっているのか…気になりはした羽南だったが見たところトラブルではないようなのでそのまま横を通り過ぎる。

 

 

?「ようやく見つけましたよ…!!あなたが来るの待ってたんですから…!」

 

 

しかしインプレッサが通り過ぎて少ししてから、その白色のR33に乗っているドライバーは待ってましたと言わんばかりにアクセルを踏み込んで急発進させる。

 

 

羽南「……!?早…!!」

 

 

羽南がエンジン音に気づいてバックミラーを見たときにはある程度離れていたはずのGTRがあっという間にケツに張り付いているのが視界に映る。

 

 

?「いつかはバトルしてみたいとは思ってましたが…まさかこうやって会えるなんてね……!!逃がしませんよ…!」

 

 

ーこの感じだと…私を待ってたような感じ……。でも…この33Rは見覚えがないのよね…単純に気づいてないのか…それとも…ー

 

 

ーいや…そんなことは今どうでもいい…、ちょうど眠気覚ましがほしかったのよ…!全開で突っ走るわ…!どこまでこれるかしら!!ーゴクン!

 

 

最初は驚いていた羽南であったが、いい感じの眠気覚ましになる相手が来たということでテンションが上がりシフトアップしてアクセルを踏み込む。

 

直後、水平対向特有のエンジン音が甲高く鳴り響き四駆特有のフル加速でインプレッサが弾かれたように飛び出していく。R33も負けじまいと重たい図体をものともひない加速で食らいついてくる。

 

 

ーパワーはけっこうでてる…ざっと300馬力以上ってところかな…?それにこの音…ツインチャージャー…22Bのインプって言うのも珍しいのに…、けっこう面白いドライバーだね…!ー

 

 

暗闇のダウンヒルを疾走する2台、コーナー手前でほぼ同じタイミングのフルブレーキで減速、4速から2速に叩き込んでステアリングを切り込む。インプレッサはいつも通りの逆に車体を降る逆ドリフトでコーナーを流す。

 

 

ー見てて惚れ惚れするドリフト…やっぱ噂通りの実力だ……!ー

 

 

華麗なドリフトに惚れ惚れしつつも、自身も遅れまいと同じように2速に叩き込みステアリングを切り込む。剛性を高めるために重くなった車重とインプレッサと同じ4WD、しかしそれをものともしない派手なドリフトでガードレールすれっすれで立ち上がる。

 

 

ーなっ…!あの図体でかい33Rでそこまで寄せられるの……!?それに…突っ込みも鋭い……こいつ…意外とやるかも…!ー

 

 

狭い峠、しかもダウンヒルでまるで自分の手足のように操りつつこちらを追走してくるR33をバックミラーでチラリとみつつ驚きを隠せない羽南。そうこうしているうちに一つ、また一つコーナーを過ぎていく。

 

 

ーたまげたわね……まさか友奈や拓海と同じクレイジーな走りするやつがいるなんて…しかもGTRのR33で…、峠であれに乗ってるのってあんまりみたことないからけっこう新鮮…ー

 

 

羽南のいう通り、峠を走る走り屋のほとんどはシルビアやワンエイティ、シビックやインテグラなど、比較的手に入りやすい車に乗る傾向が多い。しかもGTRシリーズの中でかなりの不評の烙印を押されたR33となれば峠で見かけることがこれでもかというほどない。

 

どっちかといえば首都高エリアなどで見かける方が多いという感じだろう。それだけ峠には不向きだと言われたR33、しかしそんな車をこのドライバーは限界ギリギリの領域で走らせているのだ。

 

 

ーR33が日産の失敗作なんて言われたのは昔話…!!あれだけ峠に不向きだと言われてきたけど…そうじゃない…!この子だって峠は走れる…!!ー

 

 

コーナー手前でフルブレーキング、インプレッサのケツぴったりに張りつきながら2速に叩き込んでコーナーを無難にドリフトで流していく。あれだけ図体がでかいとなればちょっとのコントロールミスでもガードレールとぶつかりかねない、だがこのR33はむしろガードレールにラインを合わせるように流して立ち上がる。

 

 

ーヒルクライムならわかるけど…、まさかダウンヒルでGTRに突っつかれるなんて…しかもあのR33…。こっちとほぼ同じ速度でコーナーで付いてきてる…車重ではこっちが軽いはずなのに…ー

 

 

ー…とはいっても…、流石だな…あのドリフトが難しいって言われてる4WDをまるでFRのように自由自在に操ってる…。サーキットで何度かみたけど…峠では一味違うね…ー

 

 

驚きを隠せないのは羽南だけではなく、R33のドライバーも同じようだ。ここまでインプレッサを自由自在に操ってドリフトを繰り出すなど、並みの走り屋では到底できない。

 

 

ーっとと…、少し脱線しちゃったけど…本来の目的はバトルじゃなかったね…(汗)ひとまずついていって可能なら麓で話したいしー

 

 

だが本来の目的を思い出したのか、慌てたような表情を浮かべつつステアリングを握りながらシフトアップしてR33を加速させる。

 

 

ー飛んでもない奴に会ったよ……何者なの…コイツ…!?ー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー麓にて…ー

 

 

羽南「よっと…(ボム)」

 

 

あれから激しい接戦を繰り広げているとあっという間に麓にたどり着いていた。これだけ上手いドライバー、さらに自分が来るのを待ってたかのような走りが気になったのか相手と話すために駐車場に車を止める。

 

 

ゴフ…!!

 

 

もちろん相手のR33も同じことを思ったのか、インプレッサについてくるように駐車場に入ってくる。車を止めるとドライバーだろうか?中から灰色の髪でショート、自分と同い年っぽい少女が降りてくる。

 

 

羽南「って……秋風ちゃん……!?」

 

 

どうやらその子に見覚えがあるのだろうか、羽南が少女の顔を確認するや否や驚きの声をあげる。秋風と言われた少女の方も見覚えがあるらしく笑みを浮かべつつ駆け寄ってくる。

 

 

秋風「お久しぶりです♪羽南さん♪」

 

 

羽南「ひっ久しぶり…(汗)まさか秋風ちゃんだったなんて…というかなんでわかったの?(汗)」

 

 

秋風「そりゃ、この辺りで4WDなのにドリフトしまくるインプレッサがいるって聞いたから…もしかしたらと思って…♪そしたらビンゴでしたよ♪」

 

 

どうやら久しぶりの再開らしく、二人ともかなり楽しそうな表情を見せつつ盛り上がっているようだ。

 

 

羽南「最近あえてなかったから心配してたんだよ~?」

 

 

秋風「すみません(汗)ちょっといろいろと外せない用事があってあんまりサーキット行けてませんでした(汗)」

 

 

羽南「まあそれなら仕方ないよね~、っとそういえばこの車どうしたの?前走ってた時はあの車持ってなかったと思うけど…」

 

 

そういって視線を向けた先、そこにはあのR33の姿が…。羽南に聞かれたため同じように視線を向けつつ経緯を説明する。

 

 

秋風「まあそりゃそうだよねぇ(汗)サーキットに顔出せなかったのあの33買うためだったかなんだ…」

 

 

羽南「ほほう、33ですか~。確かにいい車だけど決めた理由とかあるの?」

 

 

秋風「そりゃカッコいい…!の一言ですよね…!あっあと弄ってる割にはけっこう安かったってのもあるね」

 

 

羽南「ふぅん~、どれくらいパワー出てるの?」

 

 

秋風「ざっと400馬力くらいかな、買ったときのままで乗ってるから」

 

 

羽南「私のインプが320馬力だから…前のオーナーさんがけっこう弄ってたのかもね」

 

 

秋風「かもね、まっそのお陰でチューニング代はあんまりかかってないからけっこうお得だったよ」

 

 

羽南「いいなぁ…、私はスーチャーつけるためにけっこうお金使っちゃったからな…(汗)」

 

 

秋風「まあ…車の部品ってそこそこ値段するから…(汗)」

 

 

止めてあるインプレッサとR33を眺めつつ、再開話(主に車のこと)に浸っているようだ。女の子同士の再開話がほとんど車とはこれいかに(歓迎)。

 

 

羽南「あっそうだ♪せっかくならここから近くにある飲食店にいかない?そこでゆっくり話したいし…♪」

 

 

秋風「確かに…♪賛成です♪いきましょう…!」

 

 

話を進めていくうちに場所を移して話し合おうという羽南の提案で近くにある飲食店へと足を運ぶ二人であったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

拓海「勘弁してくれぇぇぇ~!!!!」

 

 

 

 

…どこからか拓海の悲鳴が聞こえたような感じだが…気のせいだろう…← 

 

 

 

たぶん()




年内最後の投稿です…!

皆さん!よいお年を…!

そして…来年もこのー赤城の歌姫ーをよろしくお願いいたします!!






新キャラクター

秋風レイセン
年齢:18歳

身長:153cm

体重:秘密

好きな車:GTR R33

特技:ドリフト

嫌いなもの:33を失敗作呼ばわりすること

モデルキャラクター:レイセン(東方)

昔羽南とサーキットを走っていた走り仲間で群馬県内の高校に通っている(通っている高校は別)。GTRが大好きな人間で主にR33がイチオシらしい。走りの腕はかなりの一流で羽南のインプレッサとダウンヒルで互角以上の戦いをみせるほどあるとのこと。見た目は若そうだが友奈や羽南、星宮と同様に侮ってはいけない。


搭乗車両:日産・スカイラインGT-R(4代目)
BCNR33型 (NISMO 400R)
ボティカラー:ホワイト
馬力:400馬力
搭載エンジン:RB-X
パーツ:目ECCSユニット、ボアアッスピーウェイシリンダーブロック、燃焼室最適化シリンダーヘッド、φ87メタルヘッドガスケット= 1.2、鍛造クーリングスペックピストン、目鍛造クランクシャフト、目鍛造コンロッド、N1仕様++強化脚ー、ハイフローエアクリーナー、ステンレス受信、低触媒、N1ラジエーター、高開弁圧(1.3)ラジエーター、空冷式オイルクーラー、インタークーラー、ニスモの大容量サージタンク、モティーズ製のオイル、スーパーチャージャー

彼女のバディとも言える存在、R32を越える存在として作られた日産スカイラインGTRだが広報車事件があってから失敗作という烙印を押される羽目に…、本人もそれを気にしてか汚名挽回のために最速を目指している。





  
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