はてさて…どうなることなのやら
GSスタンド
茂木「というわけで茂木なつきといいます♪今日からここで働かせて貰うことになったのでよろしくお願いいたします♪」
友奈「よろしくね〜♪なつきちゃん♪」
樹「どっどうも…///」
なんやかんやでまさかの拓海達のバイト先で働くことになった茂木、まさかもう一人女の子がバイト先にやってくるとは思わなかったのと顔を知っていた樹は少し恥ずかしそうに挨拶をしていた。逆に友奈は同じ学校で女子が増えたことが嬉しいのか、笑みを浮かべつつ挨拶をしている。
店長「それじゃバイトするときの説明するからこっちに来てくれ。」
茂木「分かりました♪」スタスタ
一通り自己紹介を終えたら、祐一がここで働く時に気をつけることを説明するために茂木をつれて空いている方の給油機へ案内する。…ちなみに拓海はと言うとかなり気まずいのか、可能な限り視線を逸らしているようだ()。
樹「くぅぅ〜…!まさかスタンドに可愛い女子が二人も来るなんてよぉ…!最高じゃないか…!」
友奈「私も嬉しいよ〜。同じ女の子同士なら話とかも盛り上がりそうだし♪」
そんな拓海の心情とは他所に友奈と樹は新しく入ってきた茂木に対して嬉しそうな表情を浮かべていた。樹に関しては彼らしい考え方だが友奈は同じ女の子が入ってきてくれたことが嬉しいようだ。まっ、スタンドに滅多に女の子のアルバイトって入ってこないからなぁ…(当たり前っちゃ当たり前)。
池谷「だよなぁ…やっぱ女っ気のある職場っていうのも悪くはないな…(しみじみ)。」
友奈「んも〜、何今更なこと言ってるのよ♪その前から私がいるじゃない〜(べしべし)。」
拓海「……(なんか…よくわかんねー…)。」
「いらっしゃいませー!!」
そんなこんなしているうちにお客さんが入ってきたため、ほわほわしていたスタンドはいつも通りの雰囲気に戻りかけていた。
「レギュラー満タンで…。」
池谷「レギュラー満タン入ります!!(へーい)」
どうやらやってきた白色の乗用車のドライバーは常連のお客さんらしく慣れた口調でレギュラー満タンを頼んで、それに答えつつ池谷が給油口にノズルをぶっ刺していく。
茂木「窓の方、おふきしてもよろしいですかァ?」(にゃおん)
「あっあぁ、せっかくなら頼もうかな…。」
するとどこから現れたのかひょっこりと茂木が現れたことに一瞬驚いたドライバーだったがとりあえずいつもの流れで窓拭きをお願いする。…だがいつもみない子がいることに気になったのかふと池谷に質問する。
「なんか見ない子が入ってるけど…いつからバイトはいったの?」
池谷「今日からなんですよ」ウィィィン
「ほーっ…」
池谷がそう答えているのを聞きつつ、一生懸命窓を吹いている茂木へと視線をむけて興味津々の表情を浮かべている。やはり可愛い子がいると唆られるものなのだろう。
「確か夏頃にも一人赤い髪の子が入ってたよね〜。やっぱ可愛い子が居たほうが活気があっていいよぉ…」
池谷「はあ」
「ありがとうございました〜!」
茂木「すみません、池谷…さん。一つ聞いてもいいですかァ」
一通りの作業が終わりお客さんの車を見送った後、早速何か気になったのだろう。茂木が池谷に対してこんな質問を投げかける。
茂木「レギュラーって何ですか?」
池谷「レギュラーっていうのは簡単に言えばガソリンの種類だよ…。ガソリンの種類は2種類あって、ノズルの色が違うから間違えて入れないように覚えておいてね。」
茂木「そうかァ…、あたし本当に知らないことばっかりだから……。これからもいろいろ教えてください。」(ぺこ)
池谷「い…いやー」(てれてれ)
スタンドで女の子を教えること自体初めてではないが、ここまで車に知識がない子を相手にすることがなかった池谷は思わず照れくさそうに頭をぽりぽりとしてしまう。
池谷「わかんないことがあったら何でもドンドン聞いて(てれてれ)。俺に遠慮なんてちっともいらないからさァー。」
樹「オっ オレもだいたいことはわかるから…。池谷センパイが忙しい時はオレに聞くといいよォー。」
茂木「ありがとう武内くん♪(いい人なんだね…♪)」
池谷「あっと、もし俺達が忙しいか聞きづらかったら友奈ちゃんに聞いてもらっても構わないぜ。女の子同士ならいろいろと聞きやすいだろうし、友奈ちゃんは車の知識は俺達よりもあるからなァー」
友奈「はいはい〜♪任せなさい♪」
池谷達が楽しそうに話している中、拓海は洗車を済ませた車の窓拭きをしている。…がしかし、やはり気になってしょうがないのかチラチラと茂木の顔に視線を向けているのであった…。
ブォォォン
バイト終わり
ファミマにて
池谷「やっぱ いいもんだよなー女の子がいると。」
樹「いいっすよねーなつきちゃんも。」
その日、仕事が終わった池谷と樹は健二と近所のファミマで何やら話し込んでいるようだ。内容はもちろん、今日から入ってきた茂木のことについてのことらしい。
池谷「お客さんウケもいいし…、女の子が一人増えたことで友奈ちゃんとどっちがいいかって話もちょくちょくしたりするからー。お客さんとの会話も必然的に増えて毎日が楽しくなりそうだからはりあいが出るよー。」
健二「ふぅん…」
ウキウキな池谷と樹に対し目健ニはほへーとした顔で話を聞いていたのだが何やら気になった様子でこんなことを切り出す。
健ニ「けどよー、そのコ拓海の彼女なんだろ?友奈ちゃんって子も樹達と同じ学校の子と付き合ってるんだし…。ヒトのカノジョじゃいくらかわいくてもつまんねーじゃん。」
池谷「(ムス)そんなことねーよォ…。スタンドで働いている時のなつきちゃんや友奈ちゃんは誰のカノジョでもないさァ。みんなのアイドルだよォ」
樹・池谷「「なー」」
健ニ「……(だめだこりゃ…)。」
流石の健ニでも話についていけなかったのか、熱く語っている二人を見つつ、やれやれという表情を浮かべながら一瞬視線を逸らす。それからなんやかんや話しているうちにふと気になったのかこんな話題が出てくる。
健ニ「でもなー、不思議だよなー。なんでこんな時期にスタンドなんかでバイトするのかなー、そのコ 高三だろ?」
池谷「言われてみれば……、確かに…。」
健ニ「今がいちばん気楽にあそんでいたい時だろうに…おまけにクリスマスちかいし。」
樹「オレらだって高三ですよォ。それに高三で女の子って言ったら友奈ちゃんもいますし…。」
健ニ「おまえらはビンボーな走り屋コゾーだからな…(まあオレもビンボーだけど…)。バイトぐらいやんないとガソリンも買えないだろ。」
樹・池谷「「…(悪かったな〜…ビンボーで…)」」
健ニ「友奈ちゃんに限っては元々車の知識もあったし、車関係のバイトしたいって話でスタンド選んだんだから分かるんだが…(あの子は例外だからな…)。明らかに今どきの女子高生がやるバイトじゃないけどなガソリンスタンドなんて…。」
池谷「まあそうだよな…。やたら寒いし手も荒れるからな…今の時期って…。」
健ニ「不思議だよなー…。」
健ニの言うとおり、今どきの女子高生がこんな寒い時期にスタンドでバイトとするなんてまずありえない話でとも言っていい(友奈に限っては夏からしたのと車を触るのが好きと知り合いの紹介で来たためまだ分かる)。そのため、なぜ茂木がこのバイトを選んだのかという疑問が残りつつあるのであった…。
ー翌日…ー
学校終わりにて
羽南「そういえばさ〜、二人って今年のクリスマスどうするの?」
放課後、今日は特にバイトが入っていないためなのか友奈な祐也は羽南の整備工場にやって来ていたのだ。そんなこんな話している中、ふと羽南が二人に今年のクリスマスの予定を聞く。
友奈「ふぇ?クリスマス?」
羽南「そそっ、だって二人とも付き合ってるんだし〜。去年通りのクリスマスじゃ駄目じゃない〜?」
祐也「あ〜…、言われてみれば一理あるな…。どうする友奈、今年のクリスマスの予定。オレはバイト早めに切り上げるけど…」
友奈「私も早めに切り上げる予定だよ〜。なら一緒にクリスマス楽しもっか♪丁度お母さん家開けてるからそこでケーキとか食べない?」
祐也「おっいいっすね〜。クリスマスケーキってなんか特別に感じるんだよな〜、普段食べない分。」
羽南「あ〜、その気持ちはわかる。年に数える程度しか食べないと久しぶりに食べたときにこんな味だったけってなるよね〜。」
クリスマスの予定について話しているうちに自然とクリスマスケーキの話題で盛り上がっているようだ。…ちくしょー()今年の友奈と祐也は充実しやがって…!末永く爆発し…(それが作者の最後であった)。
「「いらっしゃいませー!!」」
やはり山陰沿いにある関係か平地でも雪がかなり降り続いており都心や西日本の瀬戸内海側では考えられないような降雪量になっていた。もちろんそんな中でもスタンドは営業しており、寒さに負けない元気な声が響き渡ってくる。
茂木「灰皿のゴミ、お捨てしておきますねー♪」
「おっ、助かるよ〜。」
そんな中、茂木はバイトのテンションで仕事をしており時々お客さんと挟む会話や気遣いでちょっとした人気になっているようだ(おもに天然おやじキラーとして)。
池谷「やっぱいいよなぁ…女の子がいるスタンドって…(しみじみ)。」
樹「わかりますよ池谷センパイ…、改めてスタンドでバイトしてて良かったと思います…(しみじみ)。それにここにはもう一人いますからね…(チラリ)。」
その様子を別の給油機の横に止まっていたお客さんの車の窓拭きをしつつ池谷と樹は改めてしみじみとした表情を浮かべている(コイツらいっつもしみじみしてんな)。しかし忘れてはならないのがここにはもう一人アルバイトで働いている女の子がいるということ、更に言えばは別の意味で男受けのいいタイプの性格の子が…
友奈「窓拭きしておきますね〜♪。あっもし良ければ空気圧とかのチェックもしておきましょうか?」
「それなら、お願いしようかな〜。近いうちに高速使う予定があるから(てれ)」
友奈「分かりました〜♪」
やはり車の知識がある分手際がいいのか、樹達の視線の先には正社員である池谷に負けないレベルのスピードでテキパキと作業を進めている友奈の姿が…。しかも手際がいいのにも関わらずいつもの笑顔で接客しているためこちらも地味にお客さん受けがいいようだ。
樹「最初入ってきた時は美人で性格いいんだなって思ってましたけど…改めて友奈ちゃんの良さが伝わりますねー(しみじみ)。」
池谷「わかるぞイツキ。俺も真子ちゃんという彼女を持ちながら不覚にも友奈ちゃん可愛いと思ってしまったからな…(しみじみ)」
茂木「へーっ、これが友奈ちゃんのトレノなんだ〜。拓海君が乗ってる車とは雰囲気が違うねー♪」
その後仕事中に開いている時間が出来ているため、樹がついにスタッドレスタイヤを履いたことをみんなに伝えてそこから話が盛り上がったところでせっかくなら友奈のハチロクも見ないかという池谷の提案でハチゴーと並んで止まっている友のハチロクを見物していた。
友奈「元々お母さんが乗ってた車なんだよね〜。そんで私が免許を取ったタイミングで名義とかも変更したんだー♪小さい頃とかは出かける時はほとんどこの車だったから愛着はけっこうあるよ〜♪」
池谷「わかるぞー。自分の車持つと必然的に愛着が湧くもんなんだよな〜。」
樹「俺もですよー!池谷センパイ…!ハチゴーを手に入れたときなんかもう最高でしたし…!」
一同がガヤガヤ話で盛り上がっている中、拓海はせっせと積もった雪を掻き出していた。その様子を茂木はふと眺めていたが視線が合うなり慌てるように視線を逸らすのである。
ーなんだよ…。やりにくいなーオレ…(ぶつぶつ)ー
PM9:30
赤城山
雪というのは普通のドライバーでも嫌う人が多い。ただでさえ滑りやすいし坂道ではスタックしてしまう、それは峠の世界でも同様のようで基本冬はシーズンオフな走り屋が多いのかいつもは賑わいを見せている赤城山は雪の静けさに包まれていた。
ゴッ!
カァァァ!!
…どうやら一部例外な走り屋もいるらしく雪によってより反響しやすくなった赤城山全体に特徴的な4AGサウンドが響き渡る。コーナーの影から飛び出すように白黒のパンダカラー、カーボンボンネット仕様、そう友奈のハチロクが飛び出してくる。
ー雪って昔から好きなんだよね〜。小さい頃とかは雪だるま作ったりして遊んだりしたしー。走り屋になってからもドリフトの練習とかでよく来たりしてたなぁ…ー
滑りやすい路面状態なのにも関わらずスピードメーターは100キロを超えつつありもはや普通の走り屋の感覚ではありえないようなことになっていた。
ーよっと…!ー
ドアヒュ!!
コーナーに差し掛かるとフルブレーキングで減速、ヒール&トゥーで2速に叩き込みつつ早めにステアリングを切り込んでいく。テールランプが点灯しつつ車体を斜めにして、後輪から雪を巻き上げつつ流して立ち上がる。
ーそういえば母さんこんなこと言ってたっけ…。スノーロード走れば感覚が研ぎ澄まされてより洗練された走りになってるのが春になってハイグリップタイヤ履いたときに分かりやすいってー
ゴァァァァ!!
ー確かにそうかもしれない。峠の走り屋やプロのドライバーにとってオフシーズンなんてものはないからね…。あえて難しい冬を制することで夏を制することが出来るんだ…!ー
キュィィン
友奈「およ?」
そんなことを思いながらもダウンヒルを攻めているとストレート先のコーナーからヘッドライトの光とともに勢いよく黄色の見慣れたFDが飛び出してくる。…どうやら友奈と同じ考えの持ち主がいるらしい。
ズシャァァ!!
ーあれってレッドサンズの高橋啓介さんかな…?…なんか初めてあったときのことを思い出すな〜…♪あのときに比べて格段に速くなってることを実感させられるっていうか…ー
ー赤城の歌姫も走ってたか…こんなところで出会うなんてな…。初めてここであったときのことを思い出すぜ…、だがこうやってすれ違うからこそお互いの成長を感じられるし…それにー
ー負けられないって気持ちが強くなるんだ…!!同じ赤城の走り屋として…!!ー
ストレートということもありお互いスピードを多少緩めた程度のハイスピードで勢いよくすれ違い、それぞれの覚悟を元にコーナーへと消えていく。
それから赤城山には13BTと4AGサウンドの2つがしばらくの間響き渡り、静けさに包まれていた峠は少々賑わいを見せるのであった。
EP22 クリスマス
追記
たくさんのリクエストありがとうございます!