頭文字Dー赤城の歌姫ー(リメイク予定)   作:三坂

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かつてモータースポーツに栄光を残した強豪レーシングチーム


ー赤城レーシングー


数年後ぶりの時を得てかつての栄光を取り戻すために走り出します…!!

(前作がいまいちだったので作り直しました。と言ってもリクエストしていただいたオリジナルキャラクターなどは登場させるのでご安心を)


3th stage
EP24 始まり


4月半ば

群馬県

渋川市某所

 

 

この時期といえば桜の季節でもあり、半ばではあるもののまだまだ桜が残っている木も案外チラホラと残っているのが確認出来る。それとともに4月と言えば新生活の始まりともいえるためあちらこちらには新入社員なのか、キレイなスーツを着て慣れない雰囲気で会社へと出社する若者があちらこちらに確認出来る。

 

もちろん池谷達が勤めているGSスタンドも例外ではないようでまた一味違った雰囲気に包まれていた。だが拓海と短い間ではあったものの働いていた茂木が抜けたことでやはりどこか寂しい雰囲気があるのではないかと思うが……

 

 

 

 

 

「「いらっしゃいませー!!」」

 

 

 

…いや…案外その心配はないのかもしれない。

 

 

 

「ハイオク満タンで頼めるか?」

 

 

池谷「あっはい…!分かりました…!ハイオク満タン入ります…!!」

 

 

樹「窓拭きしておきますね…!かなり汚れているので…!」

 

 

「おぉ、助かるよ…!なんせ最近忙しくて拭く余裕がないもんでして…(汗)。」

 

 

樹「この時期は忙しいですからねー…(汗)。」

 

 

友奈「あっもしよければそこの灰皿のカス捨てておきましょうか?近くにそれ用のゴミ箱ありますし…♪」

 

 

「気が利くねお嬢ちゃんー♪ありがとう、それじゃお願いするよ…♪」

 

 

友奈「はい♪」

 

 

 

相変わらずスタンドからは賑やかそうな声が聞こえており、お店も繁盛しているようだ。敷地内では池谷を始めとして新たに正社員として加わった樹や友奈が慌ただしく行き来しており、ひっきりなしにお客さんの車が出入りしている。

 

 

 

店長「池谷…!ちょっと手が離せないからその応対頼めるか…!」

 

 

池谷「分かりました…!樹、友奈ちゃん!少しの間そっちは任せた…!!」

 

 

樹「了解です…!!ひー…!ただでさえ忙しいっていうのに…!」

 

 

友奈「池谷先輩が抜けた分は私達で頑張ろ…!茂木ちゃんと拓海君はいないけど…!その分頑張れば…!」

 

 

樹「おうよ…!こうなったら意地でも頑張ってやるからなー!!」

 

 

 

 

 

 

 

樹「つ…疲れた…。」

  

 

池谷「おう、お疲れさんー。だいぶ頑張ったみたいだな…(汗)。」

 

 

 

それからしばらくバタバタした時間を過ごしてがお昼どきになる頃にようやく客足は落ち着いて朝とは比べ物にならないほど暇な時間が襲いかかってくる。店内の休憩スペースでは燃え尽きたような表情を浮かべた樹が寄りかかっており池谷が苦笑いでねぎらっていた。

 

 

 

友奈「朝なのに今日はお客さんが多かったですねー。(ポカリの入ったペットボトルを冷蔵庫から取り出して飲みながら)」

 

 

店長「平日とはいえど世間的にはおやすみみたいなもんだしな。それにこの時期は車買う人が多いから必然的に増えるんだよ。」

 

 

樹「そういえば、友奈ちゃんは去年の夏頃から入ってきたからこの時期のスタンドを知らないのか。」

 

 

友奈「まあねー、だからあまり年数経ってないからこうやって正社員としてここで働いてるのもあるかなー?」

 

 

樹「でもやっぱり正社員っていうのは大変ですけどいいですよね…!アルバイトに比べて雰囲気が違うというか…!」

 

 

池谷「まあイツキの言いたいことはわからないこともないな…。やっぱ正社員になると見える世界が違うというか…色んな面で変わるからなー。」

 

 

樹「そうすっよ…!それにあと少しで初めての給料日です…!!くぅぅぅ…!!楽しみだぜ…!!」

 

 

友奈「やっぱ給料なんだねー♪イツキ君らしいというか…♪初めての給料は何に使うの?」

 

 

 

いろいろと話しているうちに友奈が樹に対して初めて貰う給料の使い道はどうするのかと尋ねる。すると嬉しそうな顔をしつつドヤ顔の表情を浮かべながら樹はウキウキしつつ口を開く。

 

 

 

樹「そりゃもちろん使い道は決まってるよ…!!俺のハチゴーにターボつけるんだ…!!」   

 

 

池谷「あっ…あのハチゴーにか…(汗)。」

 

 

樹「もうローンの査定もしてもらったから楽しみなんっす…!!早くターボ届かないかなー…!!届いたらソッコーでつけて走り込みですよ…!」

 

 

友奈「ふふ…♪イツキ君のハチゴーがどこまで早くなるのか楽しみだよー♪ターボつけたらみんなで峠行ってみよっか…!」

 

 

樹「もちろんだよ…!拓海や祐也達も誘ってさ…!!何なら池谷先輩達も走りませんか…!!?」

 

 

池谷「たまにはいいかもなー、スピードスターズのメンバー集めてみんなでワイワイガヤガヤ走るのも…!」

 

 

店長「こりゃ、今年の秋名山も賑やかになりそうだなー。とそういや友奈ちゃんは初給料とかどうするんだ?」

 

 

友奈「ふぇ?私ですか?」

 

 

池谷「確かに…、車に関しては4月から所属してるレーシングチームが費用出してくれるからメンテナンスとかの維持費は気にしなくていいからな…。その辺とかどうなんだ?」

 

 

友奈「んー…、確かに池谷先輩の言うとおり車に関しては赤城レーシングが費用出してくれるので維持についてはそこまで気にならなくなりましたしー、なら他の方に回そうと思います…♪初めての給料とはいえ大事なお金ですから…!」

 

 

店長「ほーぉ、なかなかいいことを言うじゃないか。おっと…お客さんが来たっぽいな。話はここまでだ、しっかり休めただろうからこのあとも頼んだぞー。」

 

 

池谷「分かりました…!!」

 

 

樹「了解です…!!」

 

 

友奈「はい…!!」

 

 

 

 

 

 

「「いらっしゃいませー!!!」」

 

 

 

こうして今日もいつもと変わらずスタンドからは元気な声が響きたわっているのであったのだった……。

 

 

 

 

その日の夜

商店街の居酒屋にて

 

 

 

湯月「へぇー、友奈ちゃんまだスタンドで働いてるのねー?意外ってわけじゃないけど…♪」

 

 

春香「そうなのよー♪あの子ったらあそこのスタンド気に入ったらしくてわざわざ店長さんにお願いしてたほどだから…♪」

 

 

 

夜の繁華街として賑わいを見せている商店街の一角にある居酒屋、今日も相変わらず仕事終わりの人などが大勢いるその中に春香と湯月の姿がありお酒を少し嗜みつつ雑談を交わしているようだ。

 

 

 

湯月「私が許可したとはいえうちに所属しながらスタンドで働くとは、やっぱ若いっていいわよねー。」

 

 

春香「んもー、まだそんなに年取ってないでしょー?久しぶりのお酒で酔ってるんじゃかしら?」

 

 

湯月「んなわけないわよ(汗)。っととそういえば、友奈ちゃんのことで思い出したけど、一人暮らしし始めたのよね?」

 

 

 

いろいろと話しているうちにふと思い出したかのような顔を浮かべた湯月が春香にこんなことを質問で投げかける。どうやら友奈は高校を出てから実家を出て一人暮らしをしているようだ。

 

 

 

春香「そうなのよー、と言っても一人暮らしっていうよりかは同棲のほうがいいかしら?」

 

 

湯月「あー(ニヤニヤ)。前言ってた彼氏さんと一緒に暮らしてるんだー…♪さぞかしお楽しみ何でしょうー。…っていうのは冗談でー、にしてもよく家とか見つけたわね?」

 

 

春香「まあ、そこそこ広いアパートが近くにあったからねー、しかも値段もけっこう良かったしあの子達が住むには丁度いいスペースだったわよ♪それに今の家からだと仕事先までそこそこ距離があるから(汗)」

 

 

湯月「ほー、そんなアパートがこの辺に合ったのねー。でもあんた寂しいんじゃないのー?かわいいかわいい娘と別々で暮らしてるんだしー。」

 

 

春香「案外そうでもないわ…♪あの子が楽しければそれでいいし、ちょくちょく家には顔だしてくれるから…♪あっでも旦那は寂しそうにしてたわよー(ニヤニヤ)。」

 

 

湯月「相変わらずというかなんというか…(汗)。ほんと親ばかねー…(汗)。あんた達は…」

  

 

春香「よく言われるわー。でも気にしてないしむしろ嬉しいから問題ないってとこね♪」   

 

 

湯月「まあ、それがあんたらしいからいっか…♪」

 

 

 

 

 

 

渋川市内某所のアパートにて

 

 

 

ボブ!!

 

かなり良さそうなアパートの駐車場に見慣れたハチロクがサウンドを奏でながら入ってくる。駐車場の少し奥側、赤色のランエボの隣にゆっくりとバックで止めるとドアが開いて友奈が顔を出す。

 

 

 

友奈「〜♪」  

 

 

 

なにやら楽しそうな雰囲気を見せながら近くのスーパーで買い物してきたであろうものが入った袋を片手に自分の住んでいる部屋の扉を開けて中に入っていく。玄関には友奈のではない男モノの靴が置かれているのが確認出来ることからどうやら誰かと一緒に住んでいるようだ。

 

 

 

友奈「ただいまー♪祐也ー。」

 

 

祐也「おー、おかえり友奈ー。(ガサガサ)」

 

 

 

リビングへと入るとそこには友奈と現在進行系で付き合っており同棲している祐也がなにやら扇風機のセッティングをしながら出迎えてくれる。買ってきた食料を冷蔵庫に入れながら彼が弄っている扇風機に視線を向けて、友奈が興味深そうな表情を浮かべている。

 

 

 

友奈「おー、扇風機買ったんだー。」

 

 

裕也「買ったというよりかは、仕事先から貰ったんだよー。なんか使ってない扇風機あるから良かったら使わないかって言われて。」

 

 

友奈「じゃあただで貰ったんだー♪こうゆうのってありがたいのよねー♪扇風機って新品だとそこそこ値段するから…(汗)。」

 

 

裕也「だなー。(カチ ゴォォォ)よし、問題なく動くな…!長いこと使ってないって言ってたからどうかと思ったが…。」

 

 

 

そんなこんな話ながらも、扇風機の動作チェックを行い問題なく動くことを確認した裕也は収納スペースにホコリがかぶらないように袋を被せた状態で扇風機をしまって軽く背伸びしつつキッチンへとやってくる。

 

 

 

裕也「とりあえず晩飯はなんだー?腹が減って仕方ないや(汗)。」

 

 

友奈「朝のシチューが残ってたからそれにしようと思うよー。あっそれとスーパーで安かったいちごもあるから…♪」

 

 

裕也「いちごかー、クリスマス以来だな食べるのって。」

 

 

友奈「言われてみればそうかもねぇー。よく目にはするけど案外食べないことが多いかも。」

 

 

裕也「こうしてみれば、二人で同棲し始めていろいろ見える世界が増えたっていうか…大人の階段上り始めてるって言ったほうがいいのかな?」

 

 

友奈「だね…♪最初はいろいろ不安だったけどお母さんの言うとおり同棲してみて正解だったかも♪(まあまさか裕也と付き合っているのを知っていたのは予想外だったけど…///)」 

 

 

 

いろいろと二人で会話しつつ、夕飯に向けた準備に取り掛かっていくのである。もちろん、今も関係はかなり良好のようで支度をしつつも何気ない雑談やつつき合いをするほどのようだ(己リア充末永くb…(ホイールが飛んでくる))。 

 

 

 

 

友奈「そういえば、最近仕事とかどうなの?」

 

 

裕也「んー、まあぼちぼちかなー。今雰囲気に慣れるために頑張ってるよ。それよりも友奈の方こそ大丈夫なのか?慣れたスタンドとはいえ、赤城レーシングと掛け持ちで。」

 

 

友奈「案外そうでもないよー?赤城レーシングだって無理ない程度の遠征とかサーキットでの練習だから仕事といい感じで両立できるし休めるときはしっかり休めるから♪」

 

 

裕也「ほほー、まっ友奈が楽しそうなら俺はそれでいいけどなー。にしてもこのシチューうまいな…♪(モグモグ)」

 

 

友奈「ふふーん、お母さんに教わったんだ…♪それに小さい頃から料理とか教えて貰ってたから自信はこれでもあるんだ…!(ドヤ)」

 

 

 

どうやら友奈が作ったシチューが裕也には好評のようで、美味しそうな表情を浮かべながらガツガツと食べているようだ。そんか彼を見て向かい合うように座って食べていた友奈は嬉しそうな表情を浮かべながらドヤ顔を浮かべている。

 

 

 

友奈「ささっ♪おかわりはまだあるから食べて食べて…!」

 

 

裕也「そうさせて貰うぜ…♪」

 

 

 

二人が住んでいるアパートの一室からは少し楽しそうな雰囲気が漂っており、夜の時間が長く感じているのであったのだった…。

 

 

 

 

 

 

 

   

 

 

 

 

それから数日後

赤城レーシング所有の整備工場

 

 

 

秋風「んー…(ガチャガチャ)」

 

 

 

赤城山麓から少し離れてはいるものの近くにある赤城レーシングの整備工場。この日も相変わらずいろんな車やお客さんが来店しており工場内では何台かリフトにあげられて何人かの整備スタッフが点検や整備などを行っていた。

 

やはり整備士という職業の関係かそのほとんどが男性が多い中、数少ない女性整備士として赤城レーシングのドライバーを勤めている秋風の姿がそこにあった。他の男性整備士と同様にツナギをきてリフトに上げられている車の下でなにやら作業をしているらしい。

 

 

 

秋風「ふぅ…こんなものかな?」

 

 

湯月「やっほー、頑張ってるわねー?」

 

 

秋風「あっ湯月さん…!お疲れ様です…♪」

 

 

 

丁度作業を終えたタイミングで湯月が彼女の様子を見に来たのかチラリと整備工場に顔を出してきたようだ。もちろん秋風も気付いて工具を片付けてから駆け寄ってく。

 

 

 

湯月「どうー、仕事とか慣れてきたかしら?」

 

 

秋風「ぼちぼちってところですかねー。覚えることがたくさんありますから大変なのは大変ですか…(汗)、それでも楽しくやらせてもらってます♪」

   

 

湯月「それなら心配はなさそうねー。あっそうそう、このあと予定とか開いてるかしら?」

 

 

 

歩み寄りつつ仕事はどんな感じなのかとかと訪ねて、秋風は特に問題ないと返答しつつ楽しくやらせて貰っていることを笑みを浮かべながら答え、それを聞いて安心したような表情を浮かべながら湯月はこの後予定がないかと秋風にたずねている。

 

 

 

秋風「えっあっはい、今時点で今日分の仕事を終わらせたので特にないですが…。」

 

 

湯月「ならちょっと付き合ってくれないかしら?この後赤城レーシング宛に用事があって、尚可私のお店の常連さんでもある人が来る予定なの。なにやら交流戦に向けた話し合いがしたいそうよー。」

 

 

秋風「なるほど…赤城レーシング宛ですか…どんな人で車に乗っているのでしょうか…?すごく気になりますねー。」

 

 

湯月「まあ、それは見てみれば分かるわよきっと。なんなら貴方が一度見たことあるかもしれないし♪」

 

 

秋風「ん?それはどうゆう意味ですか…?」

 

 

湯月「まあそれは見てからのお楽しみってやつよ♪(プシャァァ!!)おっ噂をすれば…!」

 

 

 

一体何のことなのかと疑問に思っていた秋風の質問に対して見てからのお楽しみと言ったタイミングでエンジンサウンドが響き渡り、一台の車が敷地内に入ってくるのが向けた視線の先に確認出来る。

 

 

 

秋風「あれがそれk…ってあれってまさか…!?」

 

 

湯月「どうやらビンゴようね…(ニヤリ)。」

 

 

 

最初こそ何気なくみていた秋風であったが、長野ナンバーで軽自動車で白色のプレートという変わった組み合わせ。そして青色のいかにもかなり弄ってありますよという雰囲気を見せているカプチーノを見てハッとした表情になる。

 

 

 

?「やっほー、久しぶり…♪」

 

 

湯月「久しぶりねー。相変わらず元気そうじゃないー。そのカプチーノも、いい音出しちゃって…♪」

 

 

 

車から降りてきたのは金髪ロングで後ろに髪を括っている女性でどこか明るそうな表情を浮かべながらメガネをくいっと上げているようだ。なにやら二人は知り合いなのか、軽い挨拶を交わしているようで秋風は何がどうなっているのかわからずにいるらしい。

 

 

 

秋風「えっと…この方が先ほど言ってた…?」  

 

 

湯月「っとと自己紹介させてなかったわね(汗)。この子がうちのドライバーの一人でここの整備工場で働いている秋風レイセンちゃんよ…♪」

 

 

?「はじめまして秋風さん…♪わたしはそこのカプチーノのドライバーで長野で走り屋やってるわ、篠田文乃っていうの♪よろしくね…!」

 

 

 

 

 

湯月の自己紹介にそう答えた文乃は相変わらずのフレンドリーな笑を浮かべながら答えるのであったのだった。    

 

 

 

 

 







EP25 交流戦
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