頭文字Dー赤城の歌姫ー(リメイク予定)   作:三坂

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高橋啓介に圧勝した友奈

しかし、リベンジに燃える人物が‥


EP5 東京からきた二人

友奈「ありがとうございました!!」

 

あれから2日経ち、いつものようにスタンドでバイトをしている友奈。お客様の車を見送ってるのをみつつ拓海達は土曜日のバトルで持ちきりになっていた。

 

池谷「いやぁ‥、土曜はすごかったな‥」

健ニ「すごいってもんじゃないよ。友奈ちゃんが高橋啓介の地元で勝ったんだぜ‥?」

樹「普段は普通の可愛い女子なのに、ハンドル握ると人が変わったかのように走ってましたからね‥」

拓海「人って変わるもんですね‥」

樹「‥お前も言えたことじゃないけどな‥」

 

そんなことを話しているとオレンジのS14、がスタンドに入ってくる。それに気づいて友奈が駆け寄っていく。

 

友奈「いらっしゃいま‥!」

 

近くまで駆け寄った直後、後部側面に貼られたレッドサンズのステッカーを見て足を止める。その後に運転席ドアが開いてケンタが顔を出す。

 

ケンタ「あんたが‥赤城の歌姫だな」

友奈「はっ‥はい!」

池谷「アイツは確か‥」

健ニ「啓介と同じ一軍の中村賢太ってやつだ。前雑誌で見たことがある。」

樹「一軍ってことは‥かなり速そうですね‥」

拓海「というか‥あの感じ‥」

池谷「間違いない‥バトルの挑戦状だな‥」

 

拓海達が見届ける中、ケンタは話を続ける。

 

ケンタ「土曜は驚いたぜ。まさか啓介さんを地元で負かすなんて、なかなかの腕だ。それを見越して頼みがある‥俺とバトルをしないか?」

友奈「‥‥!」

ケンタ「もちろん‥ただのバトルじゃない‥。レインバトルをな‥!」

樹「レインバトル‥!?」

ケンタ「今度の土曜、予報が当たれば昼から明け方にかけて雨が降るそうだ。それを利用してバトルをしてもらう。」

友奈「‥(頷く)」

ケンタ「言っとくが雨を味方につけた俺を見くびるんじゃないぞ。確かに啓介さんのほうが実力は高い‥、けど雨のバトルはスーパーカーにも負けない自信があるんだ‥!土曜の九時‥、前と一緒の場所で待ってる」

 

そう言い残し、S14に乗り込んでスタンドを立ち去るケンタであった。彼が立ち去ったあと友奈は拓海達のところへ戻ってくる。

 

友奈「さっそく敵討ちに来ちゃいましたか〜‥」

健ニ「というか友奈ちゃん、雨の日のバトル受けて大丈夫なのか?」

友奈「うぅん〜‥雨の日は走ったことはありますが‥

指で数えるぐらいですかね‥」

樹「それって大丈夫なのか‥?見た感じ相手は雨の中のバトルによっぽど自信がお有りだぞ‥?」

拓海「それに‥雨の日って走りにくいからけっこう難しいぞ‥」

 

普段雨が降っても雪が積もっても毎朝配達で秋名峠を走っている拓海だからわかること。実際、雨の日というのは視界がいつも以上に悪くなり、更には路面が滑りやすい状態のため、ひょんなところでスリップしてしまう危険が潜んでいる。それにあまり速度を出し過ぎると降水量によってはタイヤの接地感が薄れるとハイドロプレーニング現象が引き起こされる可能性もある。

 

友奈「幸い、赤城でのバトルなので、そこは走りでカバーしていこうと思います。」

池谷「行ってくれるねぇ‥(汗)だが気をつけろよ?雨のバトルは普通のバトルより繊細になる。一つのミスで大惨事だからな‥」

友奈「わかってます。」

 

 

友奈「ふぅ‥」

 

バイトが終わり更衣室で私服に着替えている友奈。薄いオレンジ色のスカートとシャツが一緒になっている服と青色のボタン付き上着を着ており、足には少し眺めの黒色靴下、靴は動きやすいスニーカーを履いている。

 

友奈「っと、そういえば今日帰りに買い物頼まれてた‥」

 

ふと思い出したかのように考えつつ着替え終わり、ロッカーを閉める。そして荷物を手にとって車に向かう。

 

友奈「それじゃ、お先に失礼します〜」

池谷「おう!気をつけて帰れよ!」

店長「お疲れさん」

 

 

 

 

 

友奈「えっと‥‥あっここだ」

 

いつもバイトの往復に使っているルート、その途中にあるスーパーに足を運ぶ友奈。駐車場に入り適当に開いてる場所へハチロクを止める。

 

友奈「今日買うやつは‥」

 

車から降りて買ってきてほしいもの物が書かれたメモ帳をみつつ確認、そして店内に入っていこうとすると‥

 

??「あっ友奈♪」

友奈「ふぇ?」

 

突如として呼び止められて視線を向けると青髪ロングの美少女の姿が

 

友奈「羽南ちゃん♪」

羽南「やっほー♪」

 

彼女の名は焔羽南、友奈のクラスメイトで大事な親友。仲がよくていろいろと相談できる中だ。

 

羽南「まさかここで会えるなんてね〜」

友奈「ホントだよ♪というか、その車もしかして‥」

羽南「ふふん♪そうだよ♪買ったのさ‥!」

 

羽南の後ろに止まっている青色のスバルインプレッサWRXGC8が目に映る。友奈の質問にドヤ顔になっている。

 

友奈「凄い‥!これいくらしたの?」

羽南「父さんが掘り出し物を見つけてきてくれたから50万、まあそっから保険代とかもろもろかかったけど‥(汗)」

 

羽南の家は整備工場をしており、その影響か彼女も車についてはかなり詳しいし自前で整備できるくらいだ。友奈自身もこのハチロクの点検などでよくお世話になっている。

 

友奈「でも良かったじゃん♪念願のマイカー手に入れられて」

羽南「うんうん♪もう楽しみで仕方なくて‥!そうだ!今夜走りにいかない!?」

友奈「唐突ね‥(汗)まあいいよ♪」 

羽南「よし!」

 

あまりの嬉しさの影響は思わずガッツポーズをする羽南。そんな彼女を微笑ましく見る友奈であった。  

 

 

レッドサンズの本拠地のとある整備工場

 

ここはレッドサンズのメカニック松本が所有している整備工場、普段は普通の車検や整備をしているが休みの日などはメンバーの車両セッティングを担っている。

 

忠浩「そういえば聞いたか?ケンタのヤツ、赤城の歌姫にバトル申込みに行ったそうだぜ?」

涼介「あぁ、それは知ってるよ。なにせ許可したのは俺だからな」

忠浩「涼介さんが‥?そりゃまたどうして‥」

涼介「ヤツの戦闘力を知るためさ‥、秋名のハチロクとはどう違い、どう走るのか‥。気にならないか?」

忠浩「涼介さんらしい発想だが‥(汗)。それでケンタが勝ったらどうするのさ」

 

忠浩は思った疑問をぶつける。だが涼介はキッパリと断言する。

 

涼介「安心しろ‥、ケンタが手に追えるようなやつじゃないからな」

忠浩「でも今度のバトルは雨だぜ?レッドサンズ内なら啓介よりも雨の走りは得意じゃないか」

涼介「それでも‥だ、俺以外でレッドサンズに対抗できるやつはいないな‥」

忠浩「どうしてそう断言‥‥」

涼介「簡単さ、俺は昔あの子の親、つまり旧赤城の歌姫と赤城で何度もバトルしたことがあるからさ‥」

忠浩「‥‥!?」

 

まさかの発言に忠浩は驚きをあらわにする。そしてすぐに我に返り涼介に聞く。

 

忠浩「んで‥どっちが最終的に勝ったんだ‥?」

涼介「五分五分さ‥、引き分けと行ったほうがいいだろう‥」

忠浩「‥だっだが、それはあの子の親だろ?今の赤城の歌姫が同じレベルとは‥」

涼介「いや‥、ほぼ同じ‥いや‥、実力では不明な点が多い‥」

忠浩「だからケンタのバトルを許可したのも‥」

涼介「そうだな‥」

 

かつてレッドサンズが結成される前、涼介は友奈の母春香とここ赤城峠で幾度もバトルを繰り広げてきていた。

だから春香のドライビングテクニックを引き継いだ友奈の存在は涼介にとって気になるものであった。

 

 

その日‥赤城峠にて‥

 

静まり返った赤城峠、しかしそんな静寂さを打ち破るエンジン音が響き渡る。独特な水平対向エンジンとともにコーナーから勢いよくあのインプレッサが現れる。

 

友奈「おっ‥!」

 

助手席で立ち上がりの加速Gで少し驚きの表情を浮かべる友奈。ステアリングを握る羽南はコーナー手前でブレーキングを行い、そこそこの立ち上りを見せて赤城のヒルクライムを駆け上がるのであった。

 

 

羽南「どうだった〜?私の走り」

友奈「初めて乗った割にはけっこう良かったよ〜」

羽南「友奈にそう言ってもらえるのはけっこう嬉しいよ〜♪」

 

赤城峠頂上の駐車場で自販機で買った飲み物を飲みつつ一服する二人。平日の影響なのか今日は二人以外の走り屋をあまり見かけない。

 

羽南「赤城峠も静かなときあるんだねぇ〜」

友奈「そりゃどこの峠もそうなんじゃない〜?」

羽南「ふぅん‥あっそうだ!友奈n「やぁやぁ」」

 

何か話しかけた羽南だが突如として遮られてしまう。不満の表情を浮かべつつ羽南が視線を向けると、そこには灰色のS15シルビアを背にこちらにやってるくるメガネ男とデブ男の姿が‥

 

デブ男「君たちここの走り屋かい?」

友奈「はっはい‥一応そうですが‥」

メガネ「おぉ、そこにあるのはインプレッサじゃないか!」

デブ男「どれどれ‥?確かにインプレッサだね〜。どっちの車だい?」

羽南「わっ私のですが‥」

メガネ「でも女性の走り屋ってあんまりいないからけっこう新鮮だよねぇ〜」

 

いきなり現れて馴れ馴れしく話しかけられているため困惑する二人。しかしそれを打ち破るような言葉がデブ男から発せられる。

 

デブ男「でも、インプレッサってWRCオタクが勘違いして買う車だよねぇ」

羽南「‥は?」

メガネ男「そうそう、急にテクニックが上がった気がして自信満々になっちゃったりしてね」

デブ男「ホントは、ただ車に乗っけてもらってるだけなのにさーぷぷぷ」

メガネ男「そんなこと言っちゃ悪いよ。本人も気にしてるみたいだし‥くすくす」

羽南「あんたら黙ってれば好き放題言いやがって‥」

 

自分の愛車を馬鹿にされて怒りが頂点に達したため喰い付こうとする、が友奈に静止されてしまう。

 

羽南「ゆっ友奈‥?」

友奈「いい加減にしてください‥!」

二人「「え?」」

友奈「黙っていれば好き放題言って‥、その車を馬鹿にするということは私の親友も馬鹿にしたということです‥!そもそも走り屋としてのマナーが全然なってません!!」

羽南「‥‥(ジーン)」

デブ男「へえー‥ボクたちに歯向かうのかい?」

メガネ男「せっかくフレンドリー×(馴れ馴れしい○)なボクたちが話しかけてるのにそんな態度取っちゃうんだ‥。いいのかなぁ〜?そんなこと言って」

デブ男「いっとくけど、ボクちゃんはこれでもサーキットの走行会で走り込んで鍛えてるからね。峠しか知らない走り屋に言われる筋合いはないよ」

メガネ男「そうそう、あんまり馬鹿にしないほうがいいよ。謝るなら今のうちさ」

デブ男「何言ってるの、今からすみませんでしたていって許す訳ないじゃん。ボク達を見下すならそれなりのテクニックを持ってるんだろうね〜?」

メガネ男「実際は内心ビビッてたり‥くすくす」

友奈「‥そこまで言うならやってあげましょう!!馬鹿にした走り屋の実力を見せてあげます!」クル

 

そう言い放ち、回れ右して羽南の元へ

 

友奈「羽南ちゃん!助手席乗って!!」

羽南「えっあっ!友奈ちゃん!?」

 

いきなりの発言に戸惑いながら慌ててインプレッサの元へ行く友奈のあとを追いかける羽南。それを見て東京から来た二人もシルビアへと戻る。

 

メガネ男「ねぇ、勝ったらどうする?」

デブ男「フフ‥罰としてデートしてもらうかな〜。二人ともなかなかの美人だし‥」

メガネ男「いいねぇ‥二人いるから取り合いにもならなさそうだし‥楽しみだ‥」

 

まだ、バトルすらしてない(しても勝てる訳がない)のに既に叶いもしない話で盛り上がる二人。

 

羽南「あっあんなこと言っちゃたけど大丈夫なの‥!?4WD乗ったことないのに‥」

友奈「同じサーキットで走ってた身からして、あんな奴らは絶対許せない‥!!大切な車は傷つけないから‥!!」

羽南「友奈‥‥」

 

直後エンジンが始動、ヘッドライトが地面を照らすと同時にインプレッサがコースへ。それに続く形でS15も出て並ぶ形で停車する。

 

デブ男「今に見てろ‥、峠で走るよりもサーキットのテクニックのほうが高いってことをね‥ブツブツ」

 

そうデブ男が言い放ったあと、2台とも激しくホイルスピン。弾かれたように飛び出してS15が先行、それに続く形でインプレッサが後方について赤城のダウンヒルへと疾走するのであった‥。

 

 

‥とあれだけ豪語していたデブ男だったのだが、現実は

 

デブ男「くっ!?なぜだ‥なぜ振り切れない!!」

 

まあ案の定インプレッサにピッタリ背後につかれてめっちゃ煽られていたのであった。

 

メガネ男「めっちゃ煽ってきてるよ‥!?」

デブ男「峠しか知らない走り屋に劣るなんて‥なにかの間違いだ!」

友奈「‥遅い‥」

 

焦ってる二人とは違い、友奈は落ち着いた表情でステアリングを握っていた。ちなみに隣に座っている羽南はというと‥

 

羽南「‥‥」

友奈「あ‥(汗)」

 

友奈の激走に耐えきれず半分魂が抜けかけていたのであった。流石にこのまま長引くのはマズイと友奈は思い

そろそろ仕掛けることに。

               ・・

デブ男「くっそ‥!こうなれば‥アレをやるしか‥!」

           ・・

メガネ男「やる気だね‥アレを‥」

 

長いストレートの先には薄暗いがコーナーが待ち構えていた。それをこれでもかというほどデブ男は見つめる。

 

デブ男「‥(ブレーキング勝負はボクの得意分野なんだ‥。本気を出せば誰にも負けない)‥」 

 

じわじわと迫りくるコーナー、だがまだ踏まない。

 

デブ男「まだだ‥まだまだ‥」

メガネ男「くひー!!」 

 

ギリギリまで引き付けるデブ男、思わずメガネ男が声をあげる。

 

デブ男「ここだ!!」        

 

そうデブ男が言い放ったあと、S15のブレーキランプが点灯する。

 

デブ男「行くぞォ、必殺のォ、超絶!!ウルトラスーパーレイトブレーk‥」

 

んなしょうもないネーミングセンスの言葉を叫んでいるうちに空いているイン側にインプレッサを滑り込ませる友奈。そしてそのままあっさりとコーナーで抜き去ってしまうのであった‥。

 

二人「「ドヒャー!!!!??」」

 

二人の絶叫は、スキール音にあっさりと消されてしまうのであった‥。

 

 

 

 

 

 

友奈「お茶でいいかな?」

羽南「‥うん」

 

麓の駐車場、なんとか意識を取り戻した羽南に自販機で飲み物を買って渡す友奈。

 

羽南「‥ほんと‥友奈ってすごいよね‥。あんな走りができるんだから‥」

友奈「そう‥かな?」

羽南「私なら絶対できない自信があるもん。‥それに、私のためにしてくれて‥ありがと‥♪」 

友奈「大切な親友だもん‥♪それくらい当たり前でしょ?」

羽南「うん‥♪あっ!」

 

ほのぼのとした雰囲気が漂っていた二人だが、先程デブ男に遮られた内容を思い出してショルダーバッグからあるチケットを2枚取り出す。

 

友奈「これは‥?」

羽南「スーパーのくじ引きで当てたの〜。新潟県の長浜海水浴場の海水浴場チケットだって〜」

友奈「海水浴場か〜いいよねぇ♪」

羽南「これ友奈に上げるよ〜」

友奈「ふぇ?いいの?」

羽南「うん〜。私も行きたかったけど‥バイトの都合で行けそうにないから‥、宝の持ち腐れになるくらいなら上げたほうがいいよ」

友奈「ありがとう‥♪」

羽南「それに‥せっかくから祐也誘っていきなよ?」

友奈「ん〜?なんで?」

羽南「だって気になってるんじゃない〜?アイツのこと♪」

友奈「‥!??//」

 

羽南の言葉に思わず顔真っ赤にしてしまう友奈。普段から学校で祐也といる時間が長いためクラスメイトから付き合ってるんじゃないかと思われていた()もちろん羽南も例外ではない

 

友奈「あっ//いや‥//別に気にしては‥//」

羽南「でも顔真っ赤だよ〜?(ニヤニヤ)」

友奈「‥‥//」

羽南「それに海に行くなら水着もいいやつ買わないとねぇ〜。イチコロできるようなやつがいいかな?」

 

先程までの魂抜けが嘘かのように羽南ならのアタックを喰らいまくる友奈。その表情は顔真っ赤で今にも湯気が出そうになるのであった‥。

 

 




なんかリア充が誕生しかけてますね()

爆発しましょうそうしましょう()

 






そして東京からきた二人はどうなっかというとあっさりちぎられたあとヒソヒソと麓のホテル街に帰っていきました((  


登場キャラ
焔羽南

友奈と祐也のクラスメイトで親友の活発な女の子、普段から元気ハツラツで物事を器用にこなしていく。二人と同じ走り屋を目指しており夢は友奈と群馬最速を築くこと。バイトはファミレスで働いている。

GC8 インプレッサ WRX 22B STi Version(1998年年式 )(280馬力)

羽南の相棒、整備工場をやっている親が見つけてくれた掘り出し物の車でバージョンⅤタイプR。実はこのインプレッサにはある秘密が隠されているのだが‥それは物語が進めばわかってくる‥。
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