しかしいよいよ赤城の魔物が動き出します!!
ケンタとの激しいレインバトルから数日後
友奈宅にて‥
春香「ふぁぁ‥(目を擦りつつ)」
昨夜、夜遅くまでドラマを見ていたせいか目を擦りつつ階段を降りてくる春香。そして玄関に一つ靴がないことに気づく。
春香「あの子‥朝早くからコソコソとどこかいっちゃって‥‥」
どうやら友奈は朝早くからどこかにでかけたようだ。再び目を擦りつつキッチンへ向かい冷蔵庫を開ける。
春香「あら‥そういえばお昼の食材がなかったわね‥。買いに行かないと‥」
簡単な間食を食べて着替えたあと、玄関を開けて駐車場へと向かう。
春香「ふふ‥♪今日もRB26サウンド響かせながらいこうかしら‥♪」
駐車場には見慣れた黒の32Rが静かに止まっていた。彼女がハチロクを友奈に譲ってからの愛車。まだ乗ってから半年も経たないがしっかりと手が加えられていた。
そしていつも隣に止まっているハチロクがないことからやはりどこかにでかけているようだ。
春香「やっぱりどこか行ったのねぇ〜」
昨日やけに気分良さそうにしていた友奈の姿を想像しつつ車に乗り込んでエンジンサウンドを奏でながら家を後にするのであった‥。
群馬県を横断する形で新潟方面に向かう高速道路‥
やはり夏休み期間とあってか平日朝早くの高速道路はいつもより車が少し多く走っていた。特に家族連れを乗せたワンボックスカーや乗用車が多く見られていた。
‥そんな中見慣れたハチロクの姿が、
祐也「今日はいい天気だな〜、前の雨が嘘みたいだぜ」
友奈「だね〜♪」
祐也「んで、誘ってくれたのはありがたいんだがどうして俺なんだ‥?」
友奈「いや〜、みんな忙しいから誘えなかったんだよねぇ―(嘘)」
助手席から聴いてきた祐也の質問をそれっぽい理由で返しつつ視線を前に向け、少し頬を赤くする。
友奈「‥‥//(羽南が言ってたことを言えるわけがない‥//)ブツブツ」
そんな友奈を首を傾げつつ視線を外へと戻す祐也。彼の視線の先には日本海が広がるように見えていた。
祐也「友奈〜見えてきたぞ〜。あれだろ?」
友奈「ふぇ?//あっ‥!」
友奈もステアリングを握りつつチラリと視線を映して視線に広がるきれいな海をみて表情を明るくする。
友奈「キレイ‥♪」
祐奈「ほんっと昔から単純だよな‥お前(汗)」
いつもの友奈をみてやれやれという表情になる祐也、その間にも二人を乗せたハチロクは日本海へと向けて高速道路を走るのであった。
新潟県長浜海水浴場駐車場
友奈「ん〜‥!!ついた〜♪」
車から降りて思いっ切り背伸びをする友奈。祐也も降りて軽く腕を動かす。
祐也「けっこう長いドライブだったな〜‥」
友奈「だね〜。んじゃ受付しとこうか〜」
後部座席から水着やタオルなどを持ち出して海水浴場の受付へと行く二人であった。
ガソリンスタンド‥
夏の定番と言っていいほどカンカン照りな太陽に町中は照らされており、スタンドで仕事をしている池谷達も滝のように汗をかいている。
樹「あちぃ〜‥。数日前の雨が嘘みたいっすね‥」
健ニ「だな〜‥。溶けちまいそうだぜ‥‥」
池谷「というか、どうして健ニもここにいるんだ?せっかくの休みならどこか行けばいいのに‥」
健ニ「行くって言ったてどこも混雑してるから余計暑くなりそうだよ‥。それにこの時期はどこ行ってもカップルだらけだし‥」
樹「その気持ちはわかるっす‥。くぅ〜‥、彼女欲しい〜!!」
池谷「‥‥(汗)」
拓海「そういえば今日は友奈はいないんですね‥(キョロキョロ)」
池谷「あぁ、友奈ちゃんなら休みだ。なんか今日はどこか行くっていってたから」
健ニ「この時期なら山か海だよな。」
池谷「お前と違ってちゃんと休み満喫してるんだから見習えよな‥」
健ニ「グウノネモデマセン‥」
痛いところを付かれてテンションを落としてしまう健ニであった。
そして視点は戻り‥‥
受付を済ませた後、更衣室のある建物の途中まで一緒に行くことにした。
祐也「しっかし人が多いなぁ‥。海水浴シ―ズンだから無理もないけど‥」
友奈「まあほとんど家族連れとかカップル、友達どうして来てる人の割合が多いけどね‥(汗)」
人混みが少ないところを通りつつ、なんとか更衣室前について一旦別れることに。
友奈「んじゃ、先に着替え終わったらあそこの自販機で待ってて〜」
祐也「了解、」
友奈Site
友奈「え〜っと‥開いてるロッカーはっと‥あっあったあった。」
女子更衣室に入り空きのロッカーを探していた友奈だったがどうやら見つけたようで扉を開けて荷物を一旦入れる。
友奈「っと‥」ヌギヌギ
上着やスカート、下着を脱いで一度裸になる。脱いだ服をたとんでロッカーに入れてすれ違いで黒色のスカート型の水着を取り出して着込む。
友奈「‥似合ってるのかな‥//」
海水浴に行くならと言うことで羽南と一緒に選びにいって一番いいと言われた水着。更衣室にある鏡の前で一同くるりと回る。
友奈「って何やってるんだろ‥私‥//」
頬を赤くしつつ再びロッカーに戻り防水用財布を取り出して鍵を締める。そしてちゃんとしまったか確認してから更衣室を後にするのであった。
祐也「あちい‥」
猛暑を避けて自販機横の日影で友奈を待っている祐也。しかし直射をさけてもこの暑さにやられそうになっていた。
祐也「この感じだとサンダルないと砂浜はろくに歩けないな‥」
サンダルを履いて砂浜を行き来する海水浴客を見つつそう呟いていると‥
友奈「おまたせ〜‥//」
聞き慣れた声が耳に入り、そちらに視線を向けると一瞬誰だかわからなくなるほどの見違えた友奈の姿が
友奈「どっ‥どうかな?//」
少し恥ずかしそうにモジモジしつつ似合ってるか聞いてくる。あまりにも綺麗だったためフリーズした祐也だったがすぐに我に帰る。
祐也「えっ‥あっあぁ‥//似合ってるぞ‥// まるで別人みたいだ‥//」
友奈「えへへ‥//ありがとう‥//」
お互い恥ずかしそうにタジタジしていたが友奈が意を決して祐也の手を引っ張る。
友奈「ほら‥//早く‥いこ?//」
祐也「おっおう‥//(こいつ‥こんなに積極的だったか?‥//)」
いつもとは一味違う友奈に困惑しつつも手を引かれて浜辺へと向かうのであった。
GSスタンドにて
拓海「ありがとうございました!」
給油を終えてスタンドを後にする車を見送る拓海、そして配置に戻ろうとしたとき
拓海「ん?」
ふと視線に映ったのはGSスタンドの標識板の前に置かれている一つの手紙、気になって手に取り表を確認するが特に何も書かれていない。そして裏へと視線を移して目を大きく開く。
拓海「‥‥!」
そこに書かれていたのは‥
ー赤城の歌姫へー
拓海「池谷先輩‥!!」
池谷「どうした拓海、そんな血相変えて?」
急いで池谷のところへ駆け込む拓海、いつもと違う様子に樹や健ニも不思議そうな表情を浮かべる。
拓海「これがスタンドの前に‥!」
池谷「‥なっ!?」
健ニ「赤城の歌姫宛‥ということは‥」
樹「友奈ちゃん宛‥っすか!?」
ようやく状況を把握した池谷達も驚愕の表情を浮かべてる。一体誰からなのか、拓海が封筒をあけて中身の一枚のプレゼントカードに使われる紙を取り出す。
8月18日土曜日
夜の10時‥赤城山頂上で待つ。
高橋涼介
樹「高橋涼介‥」
健ニ「間違いなくバトルの申込みだ‥」
池谷「‥とうとう動き出したか‥赤城の白い彗星‥」
拓海「‥‥」
レッドサンズ本拠地
とある修理工場
涼介「すまないな松本、いきなりこれを依頼して」
松本「構いませんよ(ガチャガチャ)どっちにしろ今の時期はそこまで人が来ないので」
涼介の言葉に大丈夫だと返しつつリフトで上げたFCの下で作業をする松本、タイヤを外しブレーキパットなどなどの足回りを中心に交換をしているようだ。
松本「しかしいよいよやるんですね‥?」
涼介「あぁ、赤城の歌姫‥いや、赤城最速を決めなければならない。それに彼女の走りは魅力するものがある、興味が湧かないか‥?」
松本「確かにあの年であそこまでの走りができるのはなかなかいませんね‥。秋名のハチロクとは一味違う雰囲気を感じます。」
涼介「藤原が峠のスペシャリストだとすると‥彼女は峠とサーキットの中間といったような走りだな」
松本「つまり両方のいいとこどりと言うことでしょうか‥?」
涼介「そんなところだ‥」
長浜海水浴場‥
友奈「えい♪」ザバン
祐也「あぶっ!?やったな〜」バシャ
友奈「はわ〜♪」ザバン
楽しそうに海に入り水掛けをしあってる二人、あれから人が少なそうな場所を見つけて思いっ切りはしゃいでいるようだ。
友奈「これでもくらえ〜」バシャ
祐也「ふっまだま‥アブ((」ドヤ
海水を思いっ切りかける友奈、しかしドヤ顔で避けてカウンターをお見舞いする祐也。だがその隙に攻撃を喰らい直にかかってしまう。
友奈「どうよ〜」ドヤ
祐也「反応速度ハヤスギマセンカ」
相変わらずの友奈の反応スピードに驚きを隠せない祐也。しばらく遊んでいたが疲れたため浜辺で休むことに
友奈「疲れたね〜」
祐也「だな〜。久しぶりにここまではしゃいだよ」
友奈「うん♪やっぱ祐也と一緒にきて良かった♪」
祐也「なんか照れるな‥//」
数分ほど雑談をして祐也がふと浜辺にある時計を見る
祐也「っともうこんな時間か‥帰る支度しないとな‥」
そういってゴソゴソと作業をする祐也、その様子を見て何を思ったのか友奈が声をかける。
友奈「ねぇ祐也」
祐也「ん?なんn(唇を重ねられる)」
振り返った直後友奈に唇を重ねられて思わずフリーズしてしまう祐也。
友奈「ぷは‥//(カァァァァ//)」
唇を話したあと我に帰った友奈が湯気が出そうなくらいに顔を赤くする。
友奈「ごっごめん‥!今のは忘れて‥!//」
恥ずかしそうに視線を逸らす友奈、しかし祐也が砂浜に押し倒して先程のお返しと言わんばかりに唇を重ねる。
友奈「ん‥//」
恥ずかしそうにしつつも、特に抵抗することなく唇を重ねている友奈。長いようで短い時の流れが流れていたのであった‥。
友奈「あっ‥あのさ//」
祐也「なんだ‥?//」
あれから帰りのハチロクの車内、少し気まずい雰囲気が流れていたのだが勇気を出して友奈がきりだす。
友奈「わっ私からしといてなんだけど‥//ほんとに良かったの‥?//」
祐也「ん〜‥//特に抵抗はなかったかな‥//俺が言うのはなんだけど‥//優しくて可愛いし‥//それにあのときの友奈の姿は一目惚れしそうになったよ‥//」
友奈「なんか照れるな‥//それなら‥さ//付き合おうよ‥//」
祐也「いい‥のか?//」
友奈「祐也‥//となら‥//悪くはないかなって‥//」
祐也「そっそうか‥//なら‥//これから‥//よろしく‥な?//」
友奈「こちらこそ‥//♪」
夕日に照らされた友奈は、少し赤面しつつも満面の笑みを浮かべていたのであった‥。
友奈「それじゃ♪」
祐也「おう、気をつけて帰れよ?」
彼の家に送り届け、祐也を見送ったあと少し恥ずかしそうにしつつステアリングを握り直す。
ー流れで祐也と付き合うことになるとは‥//ー
しかし恥ずかしそうにしている割にはどこか嬉しそうな雰囲気を感じ取れる。
ー‥でも‥//嫌じゃないというか‥//逆に嬉しいのはなんでだろ‥//ー
そんなことを思いつつ帰ろうとしたときガソリンのメーターの針があと少しなのに気づく。
友奈「っと‥//(コホン)けっこう減ったねぇ‥。帰りにスタンドに寄って帰ろうかな」
せっかくスタンドによるならと思い、友奈のバイト先のスタンドに足を運んでいた。
樹「あっ‥!きたきた!!おぉい〜、友奈ちゃん〜!」
友奈のハチロクが目に入った途端いそいで駆け寄ってくる樹。それを不思議そうに見つつ車を給油機の前に止めて降りる。
友奈「どうしたの?樹君、そんなに血相変えて」
樹「ちょっとこっち来てくれ‥!重大な報告が‥!」
友奈「‥?」
給油作業を祐一に任せてもらいつつ、友奈は樹に連れられて池谷達の元へ。
池谷「すまないな、いきなりこっちに来てもらって」
友奈「いえ‥別に構いませんが‥」
池谷「実はこれが君宛にここのスタンド前の看板横に置かれてたんだ」
そういって池谷が例の手紙を渡してくる。首をかしげつつ受け取って中身を確認すると目が大きく開く。
友奈「8月18日‥土曜日の午後10時に赤城峠頂上で待つ‥。高橋涼介‥これって‥」
健ニ「そうだ‥。友奈ちゃん宛のバトルの挑戦状だよ‥」
拓海「んで‥どうするんだ‥?受けるのか‥?」
友奈「挑まれた以上‥逃げるわけにはいかないから‥やるけど‥」
挑まれたバトルは、必ず受ける。今までそうしてきた友奈だったが、まさか自身の母と昔と互角にもつれ込むまでのバトルを繰り広げた赤城の白い彗星から来るとは思っていたかったようだ。彼女の表情には驚きと困惑の両方が現れていた。
ーどうして‥私なんかに‥―
リア充爆誕しましたね()
爆発しましょうそうしましょう()
っとそれはさておいていよいよ高橋涼介からバトルを申し込まれた友奈。
なぜ激闘を繰り広げた春香ではなく彼女なのか‥?