ウマ娘のトレーナー試験に10回落ちて浪人している俺の幼馴染は最強すぎるウマ娘   作:鏡餅丸

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 それを聞かれたトウカイテイオー達は頷き、沖野は話し始めた。

 

「確か、5年前からアメリカで年末に1回ある、秋川理事長が作った、URAファイナルズの世界規模版の事だろ」

「流石に皆知っていたか、なら沖野、URAファイナルズとの違いも当然知っているよな?」

「当然、40ヶ所のレース場で1ヶ所につき、4種類あるそれぞれの距離やコースが10レースづつ行われ。1日目から3日目は予選、4日目から6日目が本番で6日目に決着し、そして7日目にそれぞれ距離やコースの優勝者達で行う、大規模ウイニングライブを行う」

「参加条件は10歳以上のウマ娘であれば誰でもいい。それぞれの距離やコースで行われるが、レースに複数参加可能。優勝者には自分だけのオリジナル曲の持ち歌を持て、主催会社「シューティングスター社」が、叶えられる範囲で1つだけ願いを叶える」

「「そう、この「ラグナロク杯」は、「G1を超えたG1」「真なる夢の場所」「ウマ娘の年末オリンピック」と呼ばれるに相応しいレースだ」」

「分かっているじゃねか沖野!」

「ああ、分かるぜ拓郎!」

 

 俺は沖野と熱い握手を交わした。

 

 それを見ていた、トウカイテイオーが痺れを切らす。

 

「そう言う話は後でいいから、それより「ラグナロク杯」と拓郎の幼馴染がどう関係してるのさ」

「第2回から4回まで全ての距離やコースに出て、3連破しているウマ娘は知ってるか?」

「もちろん、ラグナロク杯の初代覇者にして、殿堂入りした謎の仮面ウマ娘ダークホールって、まさか!?」

「お、良い反応してくれるなトウカイテイオー」

 

 トウカイテイオー以外の他のウマ娘達も、気づいた様で驚いた顔する。

 

 特にメジロマックイーンが、食い付いて来た。

 

「拓郎さんの幼馴染って、ダークホールさんですの!?」

「あ、言っとくけど、ダークホールは偽名だからな」

「そうだったのですの!」

「別にレース出るには、素顔を出し本名で出なくてはならない、とはルールは決めてないし」

「じゃあ、さっき電話で言っていたホワイトが、本名ですの?」

「そうだな、正式な本名は、俺が担当するウマ娘に成ってから聞いてくれ」

 

 幼馴染なら二つ返事で、俺の担当するウマ娘に成ってくれるだろう。

 

「ねえ拓郎」

「なんだトウカイテイオー」

「本当にそのホワイトが、ダークホールなの?」

「ああ、そうだが」

「じゃあさ、明日ボクと勝負させてよ」

「・・・・ちょっと待ってろ」

 

 再び携帯電話を取り出し、幼馴染に電話をすると1コールで出てくれた。

 

『レースなら受けて立つわよ、他の皆も私と勝負したいなら受けてもいいわよ』

「そうか分かった、ところで今何をしていた」

『拓郎の部屋に泊まる為の荷造り』

「寮はどうするんだ、ちゃんと寮に居ろ」

『学園内なら数日一緒に過ごす位なら、拓郎が許可すれば問題ないのよ』

「そうなのか?」

『ええ、そうよ』

「分かったなら、俺からは何もない」

『じゃあ、そろそろ荷造りが終わるから、お客さんが帰ってから5分後に行くから』

「おう、分かったいつでも待ってるぞ、それじゃな」

 

 そう言って俺は電話を切る。

 

「あの先程からホワイトさんはまるで、こちらの状況や会話を知っている様な対応をしてますわ」

「あー、それは本人に聞いてくれ、俺が言っても信じてもらえないと思うから」

 

 メジロマックイーンは首を傾げる。

 

 俺が説明しても、多分信じてもらえないだろうし。

 

「え、まさか盗聴器や隠しカメラで見られてるの!」

「いや、そうじゃないんだが」

「じゃあ、なんで分かるのさ」

「だから、それは本人に聞いてくれ」

 

 本人が答えてくれるかは、別だけど。

 

 そんな事を考えていると、トウカイテイオーが思い出した様な顔をする。

 

「そう言えばさっきレースを喋った時、「ルールは決めてないし」って言ってたけど、まるで拓郎が決めたみたいな言い方だけど、関係者なの?」

「関係者っと言うより、「ラグナロク杯」は俺が15歳の時に、企画したレースだからな」

「「「「「「「「え、ええええええ」」」」」」」」

 

 皆は驚いた。

 

 まあ、あそこまでの大規模な、レースを作れば誰でも驚くか。

 

「どうしたそんなに驚いて、沖野」

「驚くだろ普通、って事は主催会社「シューティングスター社」も」

「11歳の時にインターネットで知り合った、金持ちのアメリカ人の友人と共同経営で作った会社だ。今の俺は会長で友人は社長をしている」

 

 そう言えば今の「シューティングスター社」は、色々な物に手広くやっていたな。

 

 と考えていると、トウカイテイオーから聞いて来た。

 

「何でそんな偉い人が、ここで用務員してるの?」

「そりゃ、トレーナーに成りたかったからだ」

「何でトレセン学園だったの? 地方や海外もあったでしょ?」

「さっきの俺の総合得点表を聞いただろ、あれじゃあ地方や海外もダメだ、それにここからなら実家が近いんだ」

「じゃあさ、何でトレーナーに成りたかったの?」

「そうだな俺の場合は、爺さんと親父それから幼馴染の影響が大きな」

「へー、じゃじゃ」

 

 俺の事で気になる事を、どんどん質問してくるトウカイテイオー。

 

 どうしたものかと考えていると、時間が気になり壁掛け時計を見ると6時を指していた。

 

「そう言えばお前達、時間は大丈夫なのか?」

「「「「「「「「え?」」」」」」」」

 

 俺に言われ沖野やトウカイテイオー達は壁掛け時計の方を見る。

 

「「「「「「「「あ!」」」」」」」」

 

 沖野とトウカイテイオー達は、外の方の玄関に慌てて行く。

 

 沖野とトウカイテイオー以外は、「ありがとうございました、失礼します」と言い玄関のドアから出て行った。

 

「明日、絶対、連れて来てね、それじゃね」

 

 トウカイテイオーは念押しをして言い、玄関のドアから出て行った。

 

「明日は、よろしく頼む」

「ああ、分かった」

「後、相談トレーナーおめでとう、そんじゃな」

 

 沖野はそう言うと、玄関のドアから出て行った。

 

「さて、5分後にホワイトが来るし、軽く掃除するか」

 

~5分後~

 

 コンコン。

 

 外のドアがノックされた。

 

「おう、開いてるぞ」

 

 外のドアが開くとトレセン学園の制服を着た、1人ウマ娘が入って来た。

 

 背は俺よりやや低めの少女で、容姿は東方の博麗霊夢のウマ娘版だが。

 

 髪は長いサラサラの白銀に、瞳は右が金色で左が青色のオットアイである。

 

 そう彼女こそが俺の幼馴染、ホワイトファンタズムだ。

 

「拓郎、相談トレーナー試験合格おめでとう」

 

 それに声も霊夢と同じだから、好きな声で祝いの言葉が聞けて嬉しい。

 

「ありがとうホワイト、そこに居るのも難だ、上がってくれ」

 

 片手に持っていた黒いキャリーバックを玄関のすぐ横に置き、玄関で靴を脱ぎ部屋に入る。

 

「それにしても相変わらず、正確だなお前の「答えを出す者(アンサートーカー)」は」

「だから違うって言ってるでしょ、私のは「アンサートーカー」は「答えを出す者」じゃないって」

「知ってる、ホワイトの「アンサートーカー」は、「答えを出す者」と違い状況や実力には左右されず、冷静さと集中力に左右されるから所謂「勘」の上位互換の技であり、「答えを出す者」みたいに能力ではないのだろ」

「分かってるじゃない、まあ改めて私の存在を意識してくれるのは嬉しいけど」

 

 それを息を吸う感覚で出来るホワイトは、相変わらず凄すぎだ。

 

 そう思っているとホワイトは、にっこりと笑顔を見せる。

 

 普段無表情な子がたまに見せる笑顔って、美少女に限るけど胸キュンするよな。

 

「ホワイト、2つ聞きたい事があるんだが」

「式は和式がいい、後、私とうまぴょいをするのにお勧めな日は」

「違う、今日訪ねて来たウマ娘の中で、お前と同等かそれ以上になるウマ娘は居たか? 後、想定を超えて成長出来るウマ娘は居たか? だ」

「冗談よ、でもそれなら拓郎が見て分かるでしょ?」

「一応そうだが、別の視点の意見を聞きたいんだよ」

「まず私と同等か超えるウマ娘は、今のところ1000先は出ないわよ。次に想定を超えて成長するウマ娘は今日訪ねた中では、スペシャルウィーク、サイレンススズカ、メジロマックイーン、トウカイテイオーが少し世界の補正を受けてるから、もしかしたらって位かしら」

「そうか、世界の補正うんぬんは分からないが、俺も同じ意見だ」

 

 それにしても相変わらず、主人公の情報は掴めないか。

 

 当然ホワイトにも聞いたが、「トレセン学園にいっぱい居る」と言う事しか分からないらしい。

 

「それにしても良いのかよ、勝負を受けて」

「何がかしら?」

「お前は前に「私は拓郎の為以外で、走るつもりないから」って言ってじゃないか」

「今でもそうよ」

「じゃあ何で、走るんだ?」

「勿論拓郎の為に走るのよ、それ以外なら、誰があんなダルイ事をするよ」

「そうか、ありがとうな俺の為に走ってくれて」

 

 近づいてホワイトの頭を撫でると、気持ち良さそうに目を細めた。

 

 少しするとホワイトは、抱き着いて来たので抱きしめ返しながら再び頭を撫でる。

 

 そしてしばらくする、頬を軽く赤くした顔をしたホワイトが俺を見つめて来きて言う。

 

「ねえ拓郎私もう15よ、だから私としよ、うまぴょい」

「ダメだ、言っただろ16になってからにしようって」

 

 そう言うって再び頭を撫でると、ホワイトは少し不満そうな顔を胸に埋める。

 

 最初の頃はホワイトの好きを、素直には受け入れられなかったな。

 

 だってその好意は特典によるのだから。

 

 いや、容姿や性格も好みで好意を抱いてるからこそ、ホワイトは縛られてはいけないと思った。

 

 だから俺はホワイトが10歳になった時に全部言った、転生の事も特典の事もそして好意も全て。

 

 そして何を言われるか覚悟して、待っているとホワイトは。

 

「知ってたよ、最初から」

 

 その後、続けて。

 

「だから責任もって私を捨てないでね、他の子に恋してもいい、愛してもいい、でも捨てないで、だって私は拓郎しか絶対愛せない様にされたのだから」

 

 こう言われた俺は、その瞬間に二つ決めた。

 

 1つ目はホワイトを必ず幸せにする事。

 

 2つ目は万が一ホワイトが俺を捨てたら、素直に受け入れる事を。

 

 そしてあれから5年経つが、今もそれは変わりは無い。

 

「バカ、捨てる訳ないでしょ(小声)」

「ん? 何か言ったか」

「何にも、それより、今日は私が晩御飯作ってあげる」

「本当か! ホワイトの作る飯は美味いからな」

「それじゃ、今から作るわね」

 

 ホワイトは離れて、台所に向かい夕飯を作り始める。

 

 俺も手伝い夕飯が出来て、久しぶりに二人で食べ。

 

 その後はお互いの昔話に花を咲かせ、時計が10になり布団を敷き一緒の布団で寝た。

 

 勿論うまぴょいは無い。




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